異世界に飛ばされたら王妃様になったので贅沢に暮らしていこうと思ったら革命が起きそうなので逆に革命を起こすることにしました

蓮華蘭

文字の大きさ
4 / 4

04

しおりを挟む
舞踏会は絢爛豪華な広間で盛大に催されていた。
豪華な衣装に身を包んだ老若男女が、踊り、お喋りに花を咲かせている。
明かりは電気ではなくて蝋燭だけど、蝋燭が沢山灯されたシャンデリアは煌めいていて、まるで昼間のよう。
音楽は全てフルオーケストラの生演奏で、喉が渇いたらシャンパンを好きなだけ飲んでよい。
小腹が空いたら1口サイズのオードブルを摘まめばいい。
絶対に楽しいはずだし、夢のような気分になると思う。
でも私はコルセットが苦しくて舞踏会どころではなかった。
立っているだけでも気が遠くなりそうになって意識を保つ事で精一杯。
踊ったり、お腹に何か入れるなんて問題外。
それでもずっとポリャック夫人が私と腕を組んで、さりげなく支えてくれていたから何とかなった。
ポリャック夫人がいなかったら私はきっと倒れていたと思う。
やっぱりもつべきものは友だちだね。
舞踏会が終わりポリャック夫人に見送られて、私はドレスを着付けて貰った部屋に戻ってきた。
部屋にはアニーとマーサが待っていてくれて、衣装を脱がしてくれる。
そしてやっとコルセットを外してもらうと生き返ったよう。
もうコルセットはつけたくないし、第一身体に悪いと思う。
私はネグリジェみたいな、ゆったりとしたパジャマに着替えさせてもらい、アニーとマーサに案内されて別の部屋へと向かった。
きっと寝室へ連れていって貰えるのだと思っていたのに、入った部屋は金襴緞子を部屋一面に貼り付けたようなきらびやかな部屋。
赤地に金糸と銀糸で施された壁の装飾が目に痛い。
なにこの部屋。
でも部屋の真ん中に大きなベッドが鎮座している。

「他にご用はございますか?」
「えっと、ここが私の寝室?」

アニーとマーサが顔を見合わせて困った顔をしている。
私変なことを聞いちゃったのかな。

「私はここで寝れば良いのよね。ありがとう、もうないわ」
「それでは、おやすみなさいませ。王妃様」
「おやすみなさい」

アニーとマーサが部屋から出ていくと私は部屋の中を、ぐるりと見回した。
こんな眩しくて落ち着かない部屋で、よく寝れるな。
それともこの国の人はみんなそうなのかな。
目を瞑れば見えないけど、部屋に入って目を瞑るまでに目が冴えちゃいそうだわ。
私はベッドに腰かけた。
思ったより、ふんわりしていて寝心地は良さそう。
私はベッドに横になろうとすると、突然、部屋の扉が開いて、1人の男性が部屋の中に入ってくる。
私は驚いてベッドにあるクッションを投げ付けそうになった。
でも男性の顔をよく見ると、舞踏会の会場へ行く途中ですれ違った、質素で地味な服装の男の子だった。
髪を下ろしているから分からなかったわ。
でも女性の寝室に断りもなく入ってくるなんて、例え男の子でも許される事ではないと思う。
でも私は王妃様だから、もしかして緊急事態が起こって伝えにきたのかもしれない。

「何か急ぎの用でもありますか?」
「ない。僕は寝る為に来ただけだ」

男の子はとてもぶっきらぼうに答えた。
ふて腐れているようにも見える。
でもここは私専用の寝室ではないのかな。
ベッドは1つしか見当たらないけど、もしかして一緒のベッドで寝るつもりなの?

「他に寝室はないのかしら?」
「国王と王妃の寝室はここだけだ」

国王と王妃?
という事は、この男の子がこの国の国王様なの。
私の夫じゃない。
男の子は無言でベッドに入り、私に背中を向けて横になった。




しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない

紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。 完結済み。全19話。 毎日00:00に更新します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
恋愛
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。 さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった! しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って? いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた

いに。
恋愛
"佐久良 麗" これが私の名前。 名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。 両親は他界 好きなものも特にない 将来の夢なんてない 好きな人なんてもっといない 本当になにも持っていない。 0(れい)な人間。 これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。 そんな人生だったはずだ。 「ここ、、どこ?」 瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。 _______________.... 「レイ、何をしている早くいくぞ」 「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」 「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」 「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」 えっと……? なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう? ※ただ主人公が愛でられる物語です ※シリアスたまにあり ※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です ※ど素人作品です、温かい目で見てください どうぞよろしくお願いします。

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

王宮メイドは今日も夫を「観察」する

kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」 王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。 ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。 だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……? ※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

「帰ったら、結婚しよう」と言った幼馴染みの勇者は、私ではなく王女と結婚するようです

しーしび
恋愛
「結婚しよう」 アリーチェにそう約束したアリーチェの幼馴染みで勇者のルッツ。 しかし、彼は旅の途中、激しい戦闘の中でアリーチェの記憶を失ってしまう。 それでも、アリーチェはルッツに会いたくて魔王討伐を果たした彼の帰還を祝う席に忍び込むも、そこでは彼と王女の婚約が発表されていた・・・

処理中です...