Cウイルス・クロニクル

ムービーマスター

文字の大きさ
7 / 45

遂に感染者らと遭遇?!

しおりを挟む
私は、そして、入ってきたばかりの非常階段口のドアに戻り、もう一段下の階に降りようとした時に、内側の手摺(てすり)の鉄の棒に、人の握った後が、蛍光色のように光って見えた。

その蛍光色のように光って見える手摺の後は、下の階に続いていて、私はその場で立ち尽くしてしまった。

これって、まさか、感染者のモノ?

感染者が触れた場所ってことなの?

この蛍光色の後には一切!触れてはいけない?と直観的に理解し、すると、下の階の非常階段用ドアノブにも、べったりと蛍光色の感染者が握ったような跡が残っていて、過ぎ様、上の階に上り始めた時、下の階のフロアから、何か、モノを張り倒す音?が聞こえてきて、急いで今いた所のフロアーに逃げ込んで、ドアを閉めて、近くにあったゴミ箱をとりあえず置いた。

(近くにドアの障害になる重し役になるのはこれ位しか無かった)

私は、また、直観!してしまった。

た、多分!下の階の物音は奴らの仕業だ。

奴ら!感染者だ。

そして、いずれ、ここにも感染者はやってくる!

私は兎に角!急いで移動しながら、個室で鍵がかかる場所!として、トイレに脚を運んだ。

そして、洋式便所の個室に入って、様子を伺った。

遠くからガンッ!・・・ガンっ・・と

明らかに、非常階段の方からドアが外側の障害物にぶつける、フロワー側のスチールのゴミ箱を突き飛ばすような、そんな感じで勢い良くドアを開けようと、ここ、の、フロアーに侵入するように感染者達が身体を押しつけあっていた。

あそこを突破されるのも、時間の問題だ。

私は、軽いパニックに陥りそうになりながらも、辺りを注意深く見まわし、トイレの天上の部分を見て、そこに人が一人入れそうな真四角な天井蓋を見付けた。

真ん中の個室トイレの真上天井にある天井蓋だけがこの緊急時の脱出路だろう。

兎に角!トイレの天上の蓋部分に登ろうと、洋式の便座蓋の上に上がって、天井に手を伸ばしたが、なかなか手が届かず、私は、トイレの仕切りの壁の天井に30センチ近い空間が空いている部分に手を引っ掛けて、懸垂よろしく、な感じで身体を持ち上げようとしたのだが、案の定!病み上がりの身体と体力?

今まで、ず~っと、あの卵状の機器の中に寝ていたから体力が無く、腕だけで身体を持ち上げることは不可能であろうと察した。

私は上にある小さな戸棚?予備のトイレットペーパーや備品が入っている戸棚を開け、そこに脚を引っ掛けることにした。

そして、やっとトイレ天井部分の四角い天上蓋?縦横50センチ位の天上蓋を押し上げてみた。

蓋は簡単に押し上がり、押し上がった隙間から冷たい空気が流れてきた。

そうしている間にも、非常階段のドア部分はガンガン!ガンガン!と、激しい音がして、少しずつ開くドアの隙間部分から、何とも言えない唸り声!動物のような?しかし、明らかに人間の声帯から発する唸り声が聞こえてきて、私は無我夢中で天井部分の蓋を持ち上げ、横にずらした。

天上の真四角の穴はぽっかりと暗く、何とも言えない風のようなゴーっという音がした。

私は渾身の力で上体を起こし、片手を天上の穴の取っ手部分を掴んで、戸棚部分の片足にも力を入れて、なんとかトイレの四角い穴の中に頭を入れることに成功した。

案の定!天上の穴の中は真っ暗で、目が慣れない限り、何も見えなかった。

が、そんな悠長なことを考えている場合では無かった。

ガーン!と一際!大きな音がフロアー内に響き渡り、その数秒後には凄い唸り声を上げて、人のようなモノたちが侵入する音が聞こえ始めた。

非常階段扉に重し代わりに置いたステンレス製灰皿置きが勢いよく倒れたのだろう。

私は兎に角!トイレの天井の穴に必死で這いあがり、トイレ付近に足音が響き渡る丁度その頃に、間一髪!トイレ天井内に這い上がり、天上の蓋を閉め始ると同時に、トイレのドアが勢い良く開いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしてそこにトリックアートを設置したんですか?

鞠目
ホラー
N県の某ショッピングモールには、エントランスホールやエレベーター付近など、色んなところにトリックアートが設置されている。 先日、そのトリックアートについて設置場所がおかしいものがあると聞いた私は、わかる範囲で調べてみることにした。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

女子切腹同好会

しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。 はたして、彼女の行き着く先は・・・。 この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。 また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。 マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。 世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...