細川ガラシャと南蛮混血美女軍団

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黒川村・村長と南蛮混血美女軍団

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村長の家は、やはりお屋敷と言われるほどの大きさで、しかも日本風でもあり洋風な感じの建物でもあった。

大きな門があり、そこを潜り抜け、奥へと進むと、そこには広いお花畑のような、それでいて畑のような庭?があり、そこで、一人の老婦人が、せっせと花に水をまいていた。

今度は馬から降りたガラシャが、深く被っていた傘を取り、その老婦人に声をかけた。

「ここの村の村長様にお会いしたのですが、お願いできませんでしょうか?」

流石、黒川村の老婦人!お年を召していても腰が曲がることはなく、ピンとした姿勢で、また身長もガラシャと変わらない程の身長であった。

所謂!戦国時代の大女の部類だ。

「なんの御用ですか?」

「は、はい、話せば長くなりますゆえ、出来れば一刻も早く、ここ、黒川村の長(おさ)に会ってお話しを、相談をしたいのです」

老婦人は、ガラシャの話を聞きながらも、花の手入れをしていた。

「そのほう、あいすまぬが、ちと、急ぎの用なので」

谷啓蔵も口をはさんだ。

「態々、遠くから遥々ここへ来たのですね!おやおや、関西の方?大阪からですか?」

老婦人の言葉に、ガラシャ御一行に緊迫した空気が走った。

「ああ、これはこれは、御無礼を申し訳ございません。いつもいつも、自分を嗜(たしな)めているのですが、どうも、歳ですかね?つい話してしまう」

「もはや、ここにも、我々の事を知っての追手がありましたか?」

ガラシャは気丈にも、冷静な態度で問う。

「何も、そう、なにもあなた様が案ずることはありませんよ!今の言葉は、私の能力の一種とでも言うのでしょうか?鬼の災いとでも言うのでしょうか?」

「鬼?」

「まあ、ようこそ、御無事にこの黒川村に来ていただけました。細川ガラシャ夫人、または今では玉さまかしら?」

谷啓蔵はその時、この老婦人こそ鬼ではないか?とゾッとした。

それはガラシャ以外、家来のみなが思ったことだったようだ。

「なぜ、私のことを?」

「申し遅れました。私は、ここ、黒川村の村長を務めさせて頂いています、照井(てるい)智恵(ちえ)と申します。
びっくりさせてすいませんね。谷さん!私には観音力(かんのんりき)とでも言うのかしら、千里眼的な能力があるんですのよ!」

そう、やや日本人の顔に近いが西洋風の顔の目が抹茶色の老婦人は、悪戯な感じで微笑んだ。

「叔母様!」

「叔母様!」

と、そこへ二人のうら若き乙女の声がして、なんと21世紀風で言えばホットパンツのようなパンツ風の着物を着た南蛮美女二人が走って現れ、ガラシャ御一行の前にまるで照井智恵を守るかの如く立ちはだかった。

身長が高いのが姉の藤原サナエであり、もう一人は妹の藤原ヨウコである。

二人の西洋美女の登場にもさぞかし驚いたが、それよりもなによりも、まだ10代ものうら若き美女の、それもガラシャと同じ位に長くて白く美しい美脚を完全に股下から素足を曝(さら)して登場なのだから、一番、若い清原太助は思わず鼻血を出してしまい、慌てて袖で拭う始末だった。

そこは他の家来たちも同じで、白くきらきらと光り、また、むちむちの太腿が薄らと汗で濡れ光っている様を曝(さら)し、しかも脇毛わきげが見えるほど、二の腕を出して現れたのだから、17世紀当時の武士たち、侍達、男たちは全員動揺し、はかまの前がテントを張っている者さえいたらしい?

「なんですか、その格好は?いくらお屋敷の敷地内とは言え、そのような格好をして、客人たちに御無礼ではないか?」

照井智恵の一括に、サナエとヨウコは渋々と謝り、ガラシャ御一行にも小さな声で謝罪した。

サナエとヨウコは二人とも、くの一のような鎖ガマを持っていたので、そのことも叱責され、少女のようにしおらしくなり、二人はそれぞれ身体に着いていた革製の鞘にしまった。

「そうそう、お詫びに、サナエとヨウコは、殿方の荷物を運ぶお世話をしなさい。ホント今でも子供なんだから、忍者ごっこはやめなさい」

「え?忍者ごっこじゃないですよ!」

とヨウコは赤い舌を出してべーっと照井智恵に悪戯っぽく返した。

そして、二人は、ガラシャの横を一礼して通り、男衆に近付き、さっきの攻撃的な態度から一転し、甲斐甲斐しく、馬小屋の位置や、荷物等を運び大きな倉庫へと案内した。

二人の南蛮風美女も身長が大きく、サナエの身長が172センチでヨウコの身長は170センチとガラシャよりもまた大きかった。

そして、あの当時としては、殆ど女体の肌をさらしているのと同じような、二人ともホットパンツのような格好で、股下87センチのサナエの美脚とヨウコの85センチの美脚を見るとはなしに、ついつい男衆は見てしまい、最近、何度かガラシャによる手淫の御褒美を貰ったからと言って、19歳、17歳の西洋南蛮美女の健康的な太腿や脹(ふくら)脛(はぎ)、そして、ほんのりと漂ってくる若き乙女の肌の匂いに、特に太助の股間はギンギンに勃起していた。

とは言え、17世紀の侍達であるから、グット我慢の子ではあるが、しかし、太助の鼻からは鼻血が出っぱなしで、それに気付いたヨウコが無防備にも太助の処に近付き、青い大きな瞳をぱちくりしながら、自分の手ぬぐいで甲斐甲斐しく背をかがめて拭き始めた。

その様子は、例えるならば小学校5年生位の男子が鼻水を出していたので、担任の若き女教師が屈(かが)んでティッシュで拭いている状態だった。

「いや、その、なんだ、かたじけない」

太助は照れながらヨウコに礼を言い、腰を引けながら案内された屋敷の大広間に通された。

ま、説明するまでも無いが、男衆の谷啓蔵以外は太助のように腰を引いた感じで、姿勢の悪い歩き方をしていたので、その原因は鈍いガラシャでも見抜いてしまったみたいだ。

大広間に通され、実に畳20畳はあるような大広間に、今で言う長いソファーが四方に四つ置いてあり、ソファー一つに余裕で3人が腰かけ出来、先に部屋奥のソファーの真中に照井智恵が座り、両脇にサナエとヨウコが座り、対面にはガラシャを真中に谷啓蔵と伊東九平、両脇には太助を含む男衆二人二人が脇のソファーに見よう見真似で座った。

またまた当然なことだが、全員裸足でソファーに座ったのだが、床に足の裏がちゃんと着いているのは、ガラシャと智恵とサナエとヨウコだけで、男衆はつま先が着く者がいるかどうかも疑わしかった。

それよりも、男衆がまたまた困ったのは、超ミニスカート状態の格好でソファーに座り、ましてやその長い生脚を組むのだから、どうしても男衆は、見ないようにしながらも、ついつい見てしまうのだった。

そんな視線を知ってか知らずか、サナエとヨウコは意味深な笑みを浮かべて、時々、態とだろう?と言う位に頻繁に脚を組み変えた。(映画「氷の微笑(米1995年)」のシャロン・ストーンの描写参考)

それよりも何よりも、全員がソファーに座ったかと思いきや、歓迎なのか甲斐甲斐しく現れる女中風情?
の、殆ど18歳~20代前半の全ての女性が南蛮西洋美人で彫が深く、しかもサナエとヨウコのように身長が高く、ホットパンツ型着物で、お茶や、煎餅せんべい西洋菓子せいようかし等を持ってくるので、男衆達はズーッと興奮しっぱなしであった。

「すいませんね、ここ随分と、屋敷内にはお客はおろか、殿方がお見えになることはめったになく、このお屋敷内では、サナエたちが考案した着物を着た女中・女学生で溢れるあり様、どうか許してやってください」

照井智恵の言葉に、男衆は咳払いで返事をするしか無く、谷啓蔵だけは平常な態度でお構いなく!と返事をした。
(谷敬蔵!早くも男の機能が枯れたのか?)

そんなガラシャ御一行の男衆が、南蛮西洋美女達のまるで現代版プレイメイト状態のようなお屋敷で、気もそぞろな所で、細川ガラシャと照井智恵との会談が始まった。
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