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ハリウッドスター似の美男美女のカップルが突然!ストーカーしてきて困ってます
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私が彼等を最初に見たのは、多分、ハローワークの中だったと思う。
池袋のハローワーク、多分、そこが初めてはっきり見たような、そんなふうに今は思い出している。
それか、池袋東武百貨店の紳士服売り場と東武プラザを挟む通路だったのかもしれない。
あやふやな記憶だが、それは衝撃的なほど、インパクトのあるいでたちだった。
なぜなら彼らは白人で、美男、美女で、男性のほうはハリウットスターのオーランド・ブルームに似ていたし、女性もまたまたハリウット女優のキャメロン・ディアスにそっくりだったからだ。
僕は、そしておかしな現象も同時に目撃する。
はっきり彼等を見たのに、周りはその存在を知らないかのように無視し続けていたことを。
そうか、そんなハリウットスターに超似ているカップルが現れても、別に驚かないのが東京の人なのだ、いや池袋に集う人たちなのだ。そのときは、そう思った。
ただ、どうも私の心を不安定にさせるのは、彼らが「どうも私をジット見続けている」ことだった。
それも然も当たり前のように、然も昔からの友達か親戚か家族のように、親しみのある視線で私を見続けていたからだ。
そのときは正直、こう考えていた、やっかいな外人に気に入られているんじゃないのか?
例えて言うなら、知的障害者の方に妙に気に入られて、話しかけられるような、まるで私のことを知り合いか何かのように近付いてきて話しかけたり、突然、腕を引っ張られたりされるような(実際、私はこの手の状況にかなりの確立で遭遇し、シュールな体験を数多くこなしていた)そんな居心地の悪い体験が待っているような気がして、僕は出来るだけ逃げるようにしていた。
目の錯覚なのか、疲れているのか、ストレスなのか、原因を考えながら私はその場所を移動した。
彼らは、そしていなくなったりしたのだが、ふと、何かの拍子で、例えば地下鉄のホームでぼんやりと電車を待っていたりして、電車が入ってくる側を何気なく見ると、彼らが、然も当たり前にいて、然も当たり前に私を見ていた。
ヤバイ、そう内心思い、一旦、彼等とは違う方向に向いたり、ホームの天井に掲げてある案内用電光掲示板を読むふりをしながら、またチラっと見たりした。
彼らは、そして、間違いなくそこに立っていて、存在していて、私を見ていた。
ホントかよ、なんなんだよ、私は、また彼らから逃げるように、ホームの中を彼らとは反対側へと歩き出した。
そんなときは、やはり自然と早歩きになる。私はそして十分離れたと思い彼らが居たであろう位置を、振り向いて確認する。そうすると、決まって彼らはいなくなっていた。
そのときは、ほっと安堵の息を吐くのだけれども、それと同時にゾっとして鳥肌が立つときもあった。
彼らは、この世の者ではないのではないかと、この世のものではないあの世の者ではないかと、そして、または自分が幻覚でも見るようになった、心の病を発症した者になったのでは、と、色々と不安なマイナス思考に陥る嫌な感覚を味わった。
現実は何であれ、私は今、リストラされて失業中だ。
これは紛れもない事実だった。
2019年の日本は斜陽経済大国となり、今や国家資本主義と揶揄される中国の世界的経済圏計画に「待った!」と経済制裁をするアメリカにより、世界は折角景気回復しつつある状態から、2008年発のアメリカで始まったリーマンショック、世界金融不安、世界同時株価下落、百年に一度の大不況等々の、なんでもいい、なんであれ、世界の同時不況はまだ経済が停滞している日本にも容赦なく襲いいかかり、呑み込んでいき、私が入っていた中小の広告代理店は一気に傾きかけ、信じられないくらいの速さで、リストラを敢行した。
アカウント・エグゼクティブ、それが私の会社での役職だったが、営業の私も例外ではなく、十年近く貢献したはずの会社は、さも当たり前のようにリストラの枠に入っていることを告げていった。
信じていたもの、絆のように思っていた役員からの突然の裏切り行為、業績不振、売上悪化、金、金の切れ目が縁の切れ目、そんなこんなで会社は、社長と役員と社員の繋がりを見せかけだけの砂上の楼閣にしていたのだろう。
自分の存在意義が突然なくなったように感じた。
なんとも言えない怒りだけが、憎悪のシコリだけが会社へ、会社でこのリストラを裏で考えていた社長や役員どもへ、そして、そんな裏切りどもを信じていた自分に対して、黒く、そして氷のように冷たい悪意のようなものが燻ぶっていった。
池袋のハローワーク、多分、そこが初めてはっきり見たような、そんなふうに今は思い出している。
それか、池袋東武百貨店の紳士服売り場と東武プラザを挟む通路だったのかもしれない。
あやふやな記憶だが、それは衝撃的なほど、インパクトのあるいでたちだった。
なぜなら彼らは白人で、美男、美女で、男性のほうはハリウットスターのオーランド・ブルームに似ていたし、女性もまたまたハリウット女優のキャメロン・ディアスにそっくりだったからだ。
僕は、そしておかしな現象も同時に目撃する。
はっきり彼等を見たのに、周りはその存在を知らないかのように無視し続けていたことを。
そうか、そんなハリウットスターに超似ているカップルが現れても、別に驚かないのが東京の人なのだ、いや池袋に集う人たちなのだ。そのときは、そう思った。
ただ、どうも私の心を不安定にさせるのは、彼らが「どうも私をジット見続けている」ことだった。
それも然も当たり前のように、然も昔からの友達か親戚か家族のように、親しみのある視線で私を見続けていたからだ。
そのときは正直、こう考えていた、やっかいな外人に気に入られているんじゃないのか?
例えて言うなら、知的障害者の方に妙に気に入られて、話しかけられるような、まるで私のことを知り合いか何かのように近付いてきて話しかけたり、突然、腕を引っ張られたりされるような(実際、私はこの手の状況にかなりの確立で遭遇し、シュールな体験を数多くこなしていた)そんな居心地の悪い体験が待っているような気がして、僕は出来るだけ逃げるようにしていた。
目の錯覚なのか、疲れているのか、ストレスなのか、原因を考えながら私はその場所を移動した。
彼らは、そしていなくなったりしたのだが、ふと、何かの拍子で、例えば地下鉄のホームでぼんやりと電車を待っていたりして、電車が入ってくる側を何気なく見ると、彼らが、然も当たり前にいて、然も当たり前に私を見ていた。
ヤバイ、そう内心思い、一旦、彼等とは違う方向に向いたり、ホームの天井に掲げてある案内用電光掲示板を読むふりをしながら、またチラっと見たりした。
彼らは、そして、間違いなくそこに立っていて、存在していて、私を見ていた。
ホントかよ、なんなんだよ、私は、また彼らから逃げるように、ホームの中を彼らとは反対側へと歩き出した。
そんなときは、やはり自然と早歩きになる。私はそして十分離れたと思い彼らが居たであろう位置を、振り向いて確認する。そうすると、決まって彼らはいなくなっていた。
そのときは、ほっと安堵の息を吐くのだけれども、それと同時にゾっとして鳥肌が立つときもあった。
彼らは、この世の者ではないのではないかと、この世のものではないあの世の者ではないかと、そして、または自分が幻覚でも見るようになった、心の病を発症した者になったのでは、と、色々と不安なマイナス思考に陥る嫌な感覚を味わった。
現実は何であれ、私は今、リストラされて失業中だ。
これは紛れもない事実だった。
2019年の日本は斜陽経済大国となり、今や国家資本主義と揶揄される中国の世界的経済圏計画に「待った!」と経済制裁をするアメリカにより、世界は折角景気回復しつつある状態から、2008年発のアメリカで始まったリーマンショック、世界金融不安、世界同時株価下落、百年に一度の大不況等々の、なんでもいい、なんであれ、世界の同時不況はまだ経済が停滞している日本にも容赦なく襲いいかかり、呑み込んでいき、私が入っていた中小の広告代理店は一気に傾きかけ、信じられないくらいの速さで、リストラを敢行した。
アカウント・エグゼクティブ、それが私の会社での役職だったが、営業の私も例外ではなく、十年近く貢献したはずの会社は、さも当たり前のようにリストラの枠に入っていることを告げていった。
信じていたもの、絆のように思っていた役員からの突然の裏切り行為、業績不振、売上悪化、金、金の切れ目が縁の切れ目、そんなこんなで会社は、社長と役員と社員の繋がりを見せかけだけの砂上の楼閣にしていたのだろう。
自分の存在意義が突然なくなったように感じた。
なんとも言えない怒りだけが、憎悪のシコリだけが会社へ、会社でこのリストラを裏で考えていた社長や役員どもへ、そして、そんな裏切りどもを信じていた自分に対して、黒く、そして氷のように冷たい悪意のようなものが燻ぶっていった。
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