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だらだらな生活サイクルそのいち
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僕のささやかな生活はあっという間に変わった……。
ふかふかのベッドの中朝を迎えた僕が目にするのは濃い隈が目立つ男の穏やかな寝顔。
青白くかさかさだった顔も僕を拐ってきてからはだんだん肌色に近くなっていってる……良いことだ。
「かたい……」
寝ぼけた頭でぼんやり考えた僕はおもむろに男の肌につつき小さく呟く。
モチモチしてない……分厚いのは確かだけどハリがあるし微かに弾力はあるが断じてモチモチはしてない……つまらん。
やはりぐすたふは筋肉をつけすぎている……胸が筋肉ででかく腹もバキバキに割れている、腕も丸太のように太く筋が太い……男と言うより筋肉だな、うむ、
「ん…… ? 人の肌なんか触ってどうした」
「あ、起きた」
ムニムニと無表情で男の顔を触っていると煩わしく感じたのか野暮ったそうにぐすたふが目を開ける。
「……もう少し寝てぇ」
大きな欠伸をしたぐすたふは寝起きの掠れた声で僕を引き寄せる。
「えぇー……」
まだ寝るの?
少し舌足らずに言った朝のぐすたふは昼間の乱暴な口調とは打ってかわって少し丸く優しい。
「頼むぜ……な?」
正直もう起きたい僕が抗議の声をあげればぐすたふは催促するように僕の頭を撫でる。
「……むう」
こうもふにゃふにゃとされると刺々しい態度を取ろうにも取れない……。
「じゃあせめて、僕を抱き枕にするのやめて貰えます?」
抱き枕……太い腕が僕の枕となり布団となり……厚い胸板に頬を押し付け眠り、後々鏡を見れば赤い跡が残る。
寝相なのかは知らないがぐすたふは時折足を僕に絡ませて強く抱き締める。
こう上手く体制を整えないと窒息するおまけつき。
嬉しいか嫌かと言われればそのときの気分に寄るが、今日の気分的にちょっと嫌、それに一度起き上がってストレッチもしたければぐすたふの腕という反発のはの字もない枕は嫌、ふかふかな枕を所望する。
だからとりあえずぐすたふよ離して頂戴、話はそこからだ
「それ以外で頼む」
「なんでやねん」
「離したらお前逃げるじゃえか」
「逃げないよ」
僕の計画丸つぶれやん……。
※※※
ぐすたふの元で暮らし一週間……。
まだ、一週間なのだ。
なのに朝からなんでこんな事をしなければいけないのか。
実際にぐすたふが本格的に活動を始めるのは日が頂点に昇りきる前。
僕はもうとっくに起きて動きたいという願いを無視したぐすたふは目覚めて起き上がったにも関わらず僕を離すこと無く胡座をかいて足の上に僕を置き、僕の頭の上に顎を置き満足げに微睡んでいる。
空腹は……まぁ目の前の男から修行と思って眠気を頂いているからまだしも、純粋に体を動かしたい。
ストレッチ! 散歩! 風に揺れる草花を眺めたいのであって決してぐすたふを眺めたいわけではない。
少なくとも目覚めてから数時間も眺めるなんてあり得ない……。
「ねぇぐすたふ、重たい」
「おう」
「おうじゃないよ退けてよ」
「もう少し……」
「その台詞何回も聞きましたけど……?」
「おう」
「だからおうじゃないよいい加減動こうよ」
「もう少し……」
「んんん……!!」
まだ寝ぼけてるなこの男は……!
当てようのない鬱憤が溜まる……!
もう少しで午後だぞ1日の大半これとかどうにかしてほしい……。
「坊主は暖かいな……」
「僕の話聞いてます……?」
「おう」
「聞いてないねうん……」
ふかふかのベッドの中朝を迎えた僕が目にするのは濃い隈が目立つ男の穏やかな寝顔。
青白くかさかさだった顔も僕を拐ってきてからはだんだん肌色に近くなっていってる……良いことだ。
「かたい……」
寝ぼけた頭でぼんやり考えた僕はおもむろに男の肌につつき小さく呟く。
モチモチしてない……分厚いのは確かだけどハリがあるし微かに弾力はあるが断じてモチモチはしてない……つまらん。
やはりぐすたふは筋肉をつけすぎている……胸が筋肉ででかく腹もバキバキに割れている、腕も丸太のように太く筋が太い……男と言うより筋肉だな、うむ、
「ん…… ? 人の肌なんか触ってどうした」
「あ、起きた」
ムニムニと無表情で男の顔を触っていると煩わしく感じたのか野暮ったそうにぐすたふが目を開ける。
「……もう少し寝てぇ」
大きな欠伸をしたぐすたふは寝起きの掠れた声で僕を引き寄せる。
「えぇー……」
まだ寝るの?
少し舌足らずに言った朝のぐすたふは昼間の乱暴な口調とは打ってかわって少し丸く優しい。
「頼むぜ……な?」
正直もう起きたい僕が抗議の声をあげればぐすたふは催促するように僕の頭を撫でる。
「……むう」
こうもふにゃふにゃとされると刺々しい態度を取ろうにも取れない……。
「じゃあせめて、僕を抱き枕にするのやめて貰えます?」
抱き枕……太い腕が僕の枕となり布団となり……厚い胸板に頬を押し付け眠り、後々鏡を見れば赤い跡が残る。
寝相なのかは知らないがぐすたふは時折足を僕に絡ませて強く抱き締める。
こう上手く体制を整えないと窒息するおまけつき。
嬉しいか嫌かと言われればそのときの気分に寄るが、今日の気分的にちょっと嫌、それに一度起き上がってストレッチもしたければぐすたふの腕という反発のはの字もない枕は嫌、ふかふかな枕を所望する。
だからとりあえずぐすたふよ離して頂戴、話はそこからだ
「それ以外で頼む」
「なんでやねん」
「離したらお前逃げるじゃえか」
「逃げないよ」
僕の計画丸つぶれやん……。
※※※
ぐすたふの元で暮らし一週間……。
まだ、一週間なのだ。
なのに朝からなんでこんな事をしなければいけないのか。
実際にぐすたふが本格的に活動を始めるのは日が頂点に昇りきる前。
僕はもうとっくに起きて動きたいという願いを無視したぐすたふは目覚めて起き上がったにも関わらず僕を離すこと無く胡座をかいて足の上に僕を置き、僕の頭の上に顎を置き満足げに微睡んでいる。
空腹は……まぁ目の前の男から修行と思って眠気を頂いているからまだしも、純粋に体を動かしたい。
ストレッチ! 散歩! 風に揺れる草花を眺めたいのであって決してぐすたふを眺めたいわけではない。
少なくとも目覚めてから数時間も眺めるなんてあり得ない……。
「ねぇぐすたふ、重たい」
「おう」
「おうじゃないよ退けてよ」
「もう少し……」
「その台詞何回も聞きましたけど……?」
「おう」
「だからおうじゃないよいい加減動こうよ」
「もう少し……」
「んんん……!!」
まだ寝ぼけてるなこの男は……!
当てようのない鬱憤が溜まる……!
もう少しで午後だぞ1日の大半これとかどうにかしてほしい……。
「坊主は暖かいな……」
「僕の話聞いてます……?」
「おう」
「聞いてないねうん……」
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