呪われた騎士に惚れられた夢魔は呑気にその腕の中で微睡んじゃう

おげんや豆腐

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だらだらな生活サイクルそのに

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「…………」
「………機嫌直してくれよぉ」
「…………ふん」
ぐすたふが完全に目を覚まし現在場所を移し隣のお部屋、そこそこの大きさのテーブルに向かい合う形で座るぐすたふは背中を丸め向かいで肘をつく僕の顔色を伺う。

「……うん、美味しい」
湯気たつお茶を一口飲み、鼻から思いきり息を出して、一言。

「怒ってる……か?」
「別に僕は怒ってませんけどぉ?」
弱々しく僕を見るぐすたふから目を剃らしもうひとくちお茶を飲む、おいしい。

「お、怒ってるじゃねえか……抱き枕なんて言って……悪かった」
まったく暑苦しいったらありゃ……うん?

「……そこ?」
「……そこじゃないのか?」
「じゃないよ?」
目を瞬いてキョトンとするぐすたふに僕はため息をつく。

「僕は離してと何回も言ったのに離してくれなかった事に対して怒ってるんです、抱き枕関連は別に気にしてません」
良い睡眠のためなら別にそれくらいお安いご用だ。

「おう、抱く力入れすぎて苦しかったんだな、次は気を付ける」
「違う違う違う、部屋からはでないから普通に離して欲しいの 」
「そりゃ無理だ、目が覚めて最低一時間はお前の体温を感じていたい」
「誤解するような事言わないで貰えます?」
そんな抱き合う事をするのはカップル位……だよね? 多分

「誤解じゃねえから安心しろ」
「できないよ」
どういう意味よ。

目を丸くしてぐすたふを見れば、楽しそうに笑ったぐすたふは片手を伸ばし僕の手を握りしめふ。

「そのうち分かる」
「……わかりたくないなぁ」
予想だけはつくぞう。


※※※



ぐすたふとののんびりお茶を終えたら、僕は廊下に連れだされのしのしと廊下を歩くぐすたふにくっつくように横を歩く。

ぐすたふは革靴を履いているが僕は……裸足だ。

森じゃ長い草を巻いておけば良かったからなぁ流石に廊下をペタペタ歩くのは行儀が悪い気がする、後でぐすたふに頼んでみよう。


「所でよ坊主」
「はいなんでしょう」
のんびりと前を向いていればふいに立ち止まるぐすたふ、つられて止まった僕は隣を見上げれば蒼い目と会う。


「坊主はいつも何を食ってるんだ? 飯用意しようにもいつも断るだろ」 
キョトンとした顔で言ったぐすたふは不思議そうに僕のお腹を見る。

「……んんー」
そういえば……そうだねぇ、普通はわからないか。
魔族の存在は大きいけど夢魔なんて中々いないし……

「……魔族だからやっぱ人間の肉が主食なのか? 流石にそれを用意するのは難しいなぁ」
……ん?
眉間に皺を寄せて悩むぐすたふはぶつぶつと何かを言っている……止めよう

「違う違う、用意しようとしないで」
「じゃあなんだ、魂を丸飲み……ならやっぱり人間用意しねえと……」
それもちがう、発想が怖い、いや用意する前提を止めて。

「少なくとも僕は人間は食べません、そこから離れて」
「なんだ、食べねえのか……」
「なんだじゃないよ」
で残念そうに言ったぐすたふに僕は逆にびっくり。

冷静になるためにため息をついて僕は腰に手を当てる。

「僕の主食は動物を眠らせた時に出る気、略して眠気を食べてるの、だからぐすたふが寝てる間にご飯は頂いてるわけ、人間とはそもそも生態が違うのよ」
「……飯は食えねえのか」
「食費はかからないから安心してください」
「…………そうか」
あれ……なんかどんよりと顔が暗く……落ち込んでない? 


「……んと、水とかお酒は最低限飲むし、人が食べるご飯もお腹には貯まらないだろうけど多少なら食べれるから、もし一緒に食べたいってときは言ってくださいね、付き合うから」
「なら毎日作ろう 」
「え?」
「ん? 」
真顔で即答するぐすたふに反射を上げてしまう。

 毎日?

「一緒に食べたいとき……ですよね」
「おう」
「じゃあなんで毎日……」
「察してくれ」
驚いた僕がぐすたふをまじまじと見れば、心なしか耳が赤くなっているような……うん。

「察したくないです」
「毎日食べたいって事だよ言わせるなよ」
「自分から言ってるじゃん」
察するとは一体どこに……。

「照れるぜ」
「照れないで」
もうなんか……ぐすたふの事わかんない、乱暴で冷酷な雰囲気は何処に…。

にこにこと上機嫌なぐすたふに内心ため息を付いていると、僕の腰に太い腕がのびる。


「さぁついてきてくれ、見て欲しいものがあるんだ」
「……わかりました?」
何処に行くかはわからないけどあまりぶっ飛んだ所は嫌だよ? 




所で……今何時? あ、 二時? ……まだ二時なんだ。

やだなんか1日が長い……。






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