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中々終わらないだらだらな生活サイクルそのさん
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「なんも敷いてないから転んだら痛いぞ、気を付けろ」
「ああうんそんなほいほい転ばないよ……いや、広くない?」
どこへ行くのか全く把握せずとりあえず長い廊下を進むぐすたふについていった先は玄関らしき重厚な扉ととても広いホール。
少し離れた場所はこれまた大きくそして立派な二階への左右に分かれた良く磨かれた階段、天井を見上げれば大きな空間に見合った豪華で繊細な造りのシャンデリアが釣り下がってる。
「一人で住むにはでけえよな~」
「一軒家入るけどうん……そういう規模じゃない気がする」
右と左でそれぞれ別の廊下に続くホールは足音一つ一つ良く響く中苦笑するぐすたふにはちょっと悪いけど……引くよ?
「……しゃあねえだろ、おれは一軒家で良いって言ったんだぜ? なのにあいつらこんな広い屋敷押し付け夜がって……」
「自慢と認識していい?」
財力の見せつけかね?
「ちげえって、管理するのもまた大変なんだぞ」
「そりゃそうだろうね」
こういう屋敷は大勢の家族や使用人を雇える金持ち様が済む場所よ。
「前は4 5人雇ってたが他所にやったからなー、また雇うか……嫌やっぱだめだな」
「なにぶつぶつ言ってるの」
「何でもねえ、行くぞ」
「はーい」
反響するぐすたふの声に促され更に僕は長い道を進む。
疲れた……。
※※※
「……んん」
二階に上がると、その先は花瓶一つもない殺風景な廊下。
朝に散歩したいだの離せだのぎゃーぎゃー言った手前なんだが… 僕はあまり活発的な性格をしていない。
ただちょっと運動と言うか気分転換したいだけの1日寝床からでない系のボーイである。
勿論まったく動かない訳じゃ書く行かなければいけない場面以外では自分にとって居心地のいい場所で寛いでいるようなまあ、猫みたいなもんだよ。
それとちょっと臆病な性格もあって夜の廊下とか静まり返った場所とか今みたいに真っ暗なうえ誰もいないことが分かっている所だとぐすたふの側から離れる度胸も生まれない。
ぐすたふと過ごす部屋にはお風呂とトイレや簡単な調理なら出来る台に窓から出る荒業を使えば井戸もあるから別に大移動しなくても良いだろうに………ん?
ねぇ……ぐすたふ」
「ん~ ?」
「……ぐすたふがこの屋敷掃除してるの? 」
立ち止まり振り返ったぐすたふは僕の疑問に数度瞬きを繰り返す。
「誰もいねえし暇潰しにもなるからな、どうだ、我ながら綺麗にできてるだろう」
「まぁ……ぴかぴか……だけど」
むしろ裸足で歩くせいで鏡みたいなフローリングに僕の足跡がうっすらと残っている。
「後で廊下拭きますね」
雑巾がけとかめんどくさぁ
「そんな事俺がやっとくからほれ、行こうぜ」
歩いてきた廊下を見て若干面倒な気持ちを芽生えさせていると、大きな手が僕の頭に乗り少し乱暴に撫でられる。
「んー、はーい」
※※※
「それで、ぐすたふは一体何処に向かってるんです……? 」
かれこれ10分、行き先も告げられずだらだらと歩き退屈しのぎの悶々と考えるのも疲れてきた僕はそろそろ限界。
「もう少し待っとけ」
「その台詞聞くの三回目……」
「もう少しだ、そこの角を曲がって少し歩いて……おう、もう少しだ」
「その角が割りと遠いんだけど?」
「……」
「……なんか言ってよ」
何故黙るの。
「 … キスしていいか?」
「叩くよ?」
「すまん!」
明らかに苦し紛れに笑うぐすたふに平手の準備をすれば即座に謝罪が帰ってくる。
申し訳なさそうに頭をかいたぐすたふは苦笑を浮かべると言った。
「あぁー……言い訳なんだが、最近やけに屋敷が広く感じてな、なんか思った感覚と違うんだよ」
「……なんで?」
「さなーんか日に日に時間の流れも遅く、いや緩く? なってるような気がするし…なんだろうな?」
心底わからないように眉を下げ首をかしげるぐすたふは腕を組む。
「それを聞かれても……たっぷり寝て元気になって色々とおおらかにでもなってるんじゃないんですか?」
「それだな、多分それだ」
えぇ……どっちみち目的地遠いんじゃん。
ううー。
「……………」
「……どうした?」
……もうやだ、我慢の限界、これ以上は色々と ……。
頭の中で何かが切れた気もしないでもない僕は再び立ち止まり、気遣わしげなぐすたふの声にも構わずキツく目を閉じる、
「疲れた、帰る」
「帰るな」
「やだ」
「回れ右するな、こらこらこら」
「やだ~、部屋に帰ってお茶~」
僕の前に立ちはだかる壁がなんか言ってるけどもうやだ
「後で淹れてやるから、な?」
「いぃ、自分で淹れるもん」
はいよーい、どん。
「うお、帰るな帰るな帰るな! 」
「ヤダー!! 疲れるのイヤー!!」
壁の横を通り抜けようとした所で抱き上げられ更に僕のダルさが増加する。
ふわふわのクッション抱きしめてカーペットの上ごろごろする~!!
それなりにへとへとになって気持ちの良い疲労感じながらごろごろしたいの~!!
「ああうんそんなほいほい転ばないよ……いや、広くない?」
どこへ行くのか全く把握せずとりあえず長い廊下を進むぐすたふについていった先は玄関らしき重厚な扉ととても広いホール。
少し離れた場所はこれまた大きくそして立派な二階への左右に分かれた良く磨かれた階段、天井を見上げれば大きな空間に見合った豪華で繊細な造りのシャンデリアが釣り下がってる。
「一人で住むにはでけえよな~」
「一軒家入るけどうん……そういう規模じゃない気がする」
右と左でそれぞれ別の廊下に続くホールは足音一つ一つ良く響く中苦笑するぐすたふにはちょっと悪いけど……引くよ?
「……しゃあねえだろ、おれは一軒家で良いって言ったんだぜ? なのにあいつらこんな広い屋敷押し付け夜がって……」
「自慢と認識していい?」
財力の見せつけかね?
「ちげえって、管理するのもまた大変なんだぞ」
「そりゃそうだろうね」
こういう屋敷は大勢の家族や使用人を雇える金持ち様が済む場所よ。
「前は4 5人雇ってたが他所にやったからなー、また雇うか……嫌やっぱだめだな」
「なにぶつぶつ言ってるの」
「何でもねえ、行くぞ」
「はーい」
反響するぐすたふの声に促され更に僕は長い道を進む。
疲れた……。
※※※
「……んん」
二階に上がると、その先は花瓶一つもない殺風景な廊下。
朝に散歩したいだの離せだのぎゃーぎゃー言った手前なんだが… 僕はあまり活発的な性格をしていない。
ただちょっと運動と言うか気分転換したいだけの1日寝床からでない系のボーイである。
勿論まったく動かない訳じゃ書く行かなければいけない場面以外では自分にとって居心地のいい場所で寛いでいるようなまあ、猫みたいなもんだよ。
それとちょっと臆病な性格もあって夜の廊下とか静まり返った場所とか今みたいに真っ暗なうえ誰もいないことが分かっている所だとぐすたふの側から離れる度胸も生まれない。
ぐすたふと過ごす部屋にはお風呂とトイレや簡単な調理なら出来る台に窓から出る荒業を使えば井戸もあるから別に大移動しなくても良いだろうに………ん?
ねぇ……ぐすたふ」
「ん~ ?」
「……ぐすたふがこの屋敷掃除してるの? 」
立ち止まり振り返ったぐすたふは僕の疑問に数度瞬きを繰り返す。
「誰もいねえし暇潰しにもなるからな、どうだ、我ながら綺麗にできてるだろう」
「まぁ……ぴかぴか……だけど」
むしろ裸足で歩くせいで鏡みたいなフローリングに僕の足跡がうっすらと残っている。
「後で廊下拭きますね」
雑巾がけとかめんどくさぁ
「そんな事俺がやっとくからほれ、行こうぜ」
歩いてきた廊下を見て若干面倒な気持ちを芽生えさせていると、大きな手が僕の頭に乗り少し乱暴に撫でられる。
「んー、はーい」
※※※
「それで、ぐすたふは一体何処に向かってるんです……? 」
かれこれ10分、行き先も告げられずだらだらと歩き退屈しのぎの悶々と考えるのも疲れてきた僕はそろそろ限界。
「もう少し待っとけ」
「その台詞聞くの三回目……」
「もう少しだ、そこの角を曲がって少し歩いて……おう、もう少しだ」
「その角が割りと遠いんだけど?」
「……」
「……なんか言ってよ」
何故黙るの。
「 … キスしていいか?」
「叩くよ?」
「すまん!」
明らかに苦し紛れに笑うぐすたふに平手の準備をすれば即座に謝罪が帰ってくる。
申し訳なさそうに頭をかいたぐすたふは苦笑を浮かべると言った。
「あぁー……言い訳なんだが、最近やけに屋敷が広く感じてな、なんか思った感覚と違うんだよ」
「……なんで?」
「さなーんか日に日に時間の流れも遅く、いや緩く? なってるような気がするし…なんだろうな?」
心底わからないように眉を下げ首をかしげるぐすたふは腕を組む。
「それを聞かれても……たっぷり寝て元気になって色々とおおらかにでもなってるんじゃないんですか?」
「それだな、多分それだ」
えぇ……どっちみち目的地遠いんじゃん。
ううー。
「……………」
「……どうした?」
……もうやだ、我慢の限界、これ以上は色々と ……。
頭の中で何かが切れた気もしないでもない僕は再び立ち止まり、気遣わしげなぐすたふの声にも構わずキツく目を閉じる、
「疲れた、帰る」
「帰るな」
「やだ」
「回れ右するな、こらこらこら」
「やだ~、部屋に帰ってお茶~」
僕の前に立ちはだかる壁がなんか言ってるけどもうやだ
「後で淹れてやるから、な?」
「いぃ、自分で淹れるもん」
はいよーい、どん。
「うお、帰るな帰るな帰るな! 」
「ヤダー!! 疲れるのイヤー!!」
壁の横を通り抜けようとした所で抱き上げられ更に僕のダルさが増加する。
ふわふわのクッション抱きしめてカーペットの上ごろごろする~!!
それなりにへとへとになって気持ちの良い疲労感じながらごろごろしたいの~!!
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