呪われた騎士に惚れられた夢魔は呑気にその腕の中で微睡んじゃう

おげんや豆腐

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森を歩く

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火の番がー、とか害獣がーと唸るぐすたふを問答無用で黙らせ、そこまで美味しくない眠気を頂いた。

だってお腹すいてるし、肉食な獣こそいるこの森だけど、僕を襲うものは多分いない。
動物にとって夢魔は完全中立な生き物と認識されていると親から教わりましたとも。

オオカミもくまもハイエナもタカも例外無く夢魔だけは何故か襲わない。
動物は友達、動物は隣人、動物はもふもふ。

小さい頃はサバンナでよくライオンの赤ちゃんに紛れて遊んだなと……現実逃避。



「に~るー……!!」
健やかな朝、冷たい空気、湿った風、……真後ろの熱い視線。

「いい朝ダネ!」
「ああそうだな」
「ちょっと寒いネ!」
「俺は背筋が凍りそうになったがな、ニール、怒らないからこっち向け」
それ絶対怒る奴!

「やだ!」
肩に乗ってるぐすたふの手めっちゃ筋立ってて怖いもん!!

「ニール~?」
声がもう怒ってる……やだ!






数秒後ぐすたふの怒鳴る声が森に響いた……





***

説教なんて初めて受けた……。


火を片付け、毛布を仕舞い僕とぐすたふは森の奥に向け歩いていた。

ガミガミ怒られて頭ががんがんする……。

「はぁ、朝から疲れたぜ」
「……ぐすたふが怒るからでしょ」
ため息をつくぐすたふをじろりと見上げれば、それ以上にきつい目がかえってきたために退避。

「もう一回怒ってやろうか?」
「すいませんでした」
「よし」
何も言い返せないわぁ……。

「………げせぬ」
仕方なく前を向くと頭にぐすたふの手が乗りぐりぐりと白い髪を撫でられる。

「解せねえのは俺の方だよ、たくっ、何でこんな森なんかで生活してんだお前は」
心底わからないとばかりに言ったぐすたふを見れば、眼光鋭く薄暗い森を見渡す。

「昼間は暗く夜は何処よりも暗く寒い、数メートル先に獣が数匹潜んでやがる……まぁ、魔獣がいないだけいいか」
「なんかいるの?」
ぐすたふの見ている方向を見て聞けばぐすたふは僕をみて首を振り笑った。

「さあな、この足音だと兎とかだろう、……奥まであとどれくらいだ?」
「んーそうだねえ」

そう言いながら左右の木を確認……そして進む道をじっと見た。
この感覚と周りの木の生え方的に………うん。


「何もなければあと一時間位だよ」
不思議そうな顔をしていたぐすたふを見てにっこりと言って数秒……。


「一時間………マジかよ」
あからさまに嫌そうな顔をした。

「サバイバルとはそういうものよー」
「身一つでサバイバルするんなこら」
「そういう生態」
「関係ねえ」
かんけいねぇ……??


















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