呪われた騎士に惚れられた夢魔は呑気にその腕の中で微睡んじゃう

おげんや豆腐

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もふも……ごわごわ

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食肉目クマ科の構成種。

「違う」
雑食寄りの肉食。

「それもちがう」
秋に太り、冬は春まで冬眠する。

「まず根本から違うぜ……」
クマ。

「……ニール?」
へい。

「俺は熊とお前の関係の説明をしろと言ったんだが……? なんで熊の生態を説明を聞かなきゃいけねえんだよ」
あれ、ちがった?

「ちっげえよ、あといい加減ちゃんと喋れ」
へい。

「へいじゃねえ」






***




そう、熊である。

年齢はどれくらいかは知らないけど母熊はとてもでかい。

立ち上がれば大体の木に手をかけられるし、片手だけで大抵の動物は簡単に捕まえられる。

森の奥まで後少し、親熊の登場で困惑していたぐすたふも今はすっかりと受け入れ、歩いていた。

「……なんだこれ」
「フグゥ……」
「……ニール」
「んー?」
僕とぐすたふに続き、後ろを熊がのっそりと、僕らの歩幅にあわせてついてきている。

「なんだこれ」
「……見ての通りじゃない?」
眉を寄せているぐすたふに首を傾げれば更にぐすたふの眉の皺が深くなる。

「……シュールだ」
「僕にとっては普通」
「ああ……そうだろうな」
一体ぐすたふはどうしたのだろうか、わからん。



クマとは去年の春、偶然ちっちゃい子熊を連れてる姿を見かけて最初はちょっと距離を置いていたんだよね。

ぐすたふの警戒する通り、熊は猛獣認定されているしふとした瞬間、遊びの感覚で簡単に僕なんてバラバラになっちゃう。

いくら動物に襲われない種族と言えどもしもの事があってはたまらない。
あくまで危害を加えなければ【襲われない】のレベルだからね、あまり大きな顔はできないんだよね。

それにこれは野生動物限定、人間や同じ魔族や魔獣とかには全く適用されないのが理不尽。


だから、その時は何もせず放置していたんだけど……。


「どうしたんだ?」
「子熊が僕に懐いちゃったんだよね……はは」
不思議そうな顔のぐすたふに後ろの熊をちらりとみて僕は苦笑する。

「大木の根元で昼寝してて気が付いたらお腹に黒い塊が乗っかてたとかびっくりだよね」
「黒い塊…熊の子供か」
「そ-そこから毎日じゃれてくる子熊の相手してたらなんかいつの間にか後ろの熊に身内認定されてて、まあ熊は可愛いし冬に寒さしのげる場所できたから結果オーライ」
子熊が大人になるまで約二年、今は恐らく一年目だから、来年位に巣立つと思う。

たった一年でむくむくと大きくなるから段々抱き枕にできなくなってきちゃった。
けれども穏やかな中のちょっとしたプチイベントに僕はちょっとだけ喜んで、そしてそれを気に入っている。

「はあ……」
「…なんで溜息つくの、ふぎゃっ」
「楽観的すぎてまじで心配になる」
文句を言おうとしたところで頭を撫でられ潰れた声を出す。
強引に手を退けてぐすたふを睨めば、ぐすたふは呆れた顔で溜息をつくと片手で自分の顔を覆ってまたため息をついた。






え?
「グウ?」
「あ、撫でろって? はいないはい」
「フグ」
















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