呪われた騎士に惚れられた夢魔は呑気にその腕の中で微睡んじゃう

おげんや豆腐

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心を読まれてるきがしますが読まれても特に支障はありません

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昼間は熱く、夜は涼しく朝は寒い。

真冬よりはずっとマシだけど夜から朝方にかけて森は一気に冷え込んで暑さではなく寒さで体が赤くなる程度にはたまらない。

屋敷だとそれとは無縁でふかふかお布団に寝ていたからこの点を見れば少し勿体なかったなと自分勝手に人心地……。


おはようございます、朝です。

森、もとい実家に落ち着き早くも二週間経ちました、あっという間です、何も無いです、へい。


「…………」
やってること自体はお屋敷暮らしの野生バージョンを送ってます、へい。

寝る場所は広場に設置されたテントの中、眠る時は必ずぐすたふが僕を抱き込みぐすたふの腕を枕に横になったら毛布をかけて貰ってすやっと。

そして最後にぐすたふの頭を撫でて眠らせて一日はおしまい。


その次の日が今、顔が痛いです、はい。

寒い寒い何度も繰り返してるけど、冬でもないのに震える暇がないほど凍えるから本当にやだ。

顔に冷たい風が当たって寒い越して鼻が痛い。

いつもならちょっと獣臭い熊を使うけど今回は手頃な暖炉がある。

「よいしょ、よいしょ、んしょ、ふぅ」
ぐすたふの抱き枕と化してるけどなんとか寝返りを打って冷えきった顔を眠っているぐすたふの胸にぐりぐり当てると冷えきった顔も温かくなる。

動けないくらい抱きしめられるけど筋肉ついてる人は体温も高いから暖炉になれる点は評価しよう、うむ。

猫がごろごろと顔うずめる理由が今ならわかる……本腰いれて寝るときは鬱陶しいけどちょっとうとうとするときにこの暖かくて固い胸板はそこそこ心地いい。

寝心地も何かの型にハマる感じできらいではない、うむうむ、もう少し寝ようか。

おやすみー。





***

おひる

***

川のせせらぎは耳にいいおと。

んん~……よし、よしよし。

飲み水の補給や服の洗濯をするためにぐすたふは昼間のうちに川にきて上半身裸で作業をしている。

「……決めた」
人ひとり乗れる大きさの岩は日光に当たることによって心地よい暖かさを与えてくれる、ごろごろと寝そべってぐすたふが洗濯する姿をぼうっと見ていた僕は小さくつぶやき頷いた。


「何がだ?」
……つもりだったけど、聞かれていたようで振り返ったぐすたふが水を押しのけてのしのしと歩いてきた。

「んー? いや別にー?」
「別にじゃないだろ、言え」
「えー」
「どうせ自分の中で自己完結した内容だろう、言え」
きっぱりと言いきったぐすたふのご尊顔が迫る。

わざわざそれを言うのはちょっと……。

「どうせめんどくせえって言わねえつもりだろうが許さん、言え」
「……痛いとこつくねえ」
ちょうど思ってたよ、やだ目が怖い。

むーん、そんな急に言われてもいざ言葉にだせと言われても……やっぱめんどぬさい。

「やっぱめんどさいとか考えるなよ?」
「……やだ怖い」
思わず言葉にだして引けばぐすたふは悪い笑み顔につけて腕を組む。

「二ヵ月お前の世話してたら嫌でも分かるぜ」
「えーやだこの世話係、チェンジで」
「チェンジは効かん」
「探せばいるかも」
「させねえから安心しろ」
どこらへんを安心すれば?

「いや…こんな事はどうでもいい」
「?」
「ほら何を決めたんだ、教えてくれ」
決めた? あぁーあれか、えー……えぇー。


ゆっくり起きあがって考える。
そしてぐすたふの顔を見てにっこり。

「なんのことだっけ?」
「ああ゛?」
……やばい何のことか本気で忘れた、ちょっと待って怒らないで、なんて? ……抱き潰すぞ?

ぐすたふの力なら簡単に折られちゃうからやめて。










☆☆☆

ぐ「結局何を考えてたんだよ」
に「割と本気で悩んでた筈なんだけど、忘れた」
ぐ「そりゃねえぜ」
に「ほらあるでしょ? 次の瞬間考えてたことポンって消えるの」
ぐ「それはわかる」






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