呪われた騎士に惚れられた夢魔は呑気にその腕の中で微睡んじゃう

おげんや豆腐

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質問をしたいなぁ

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突然でもなんでもない、なんなら自分から振った話題。


......なにを質問するか。
名案だと思って提案してみて、実際良いことなんだろうけど......うーん。

そうだね。 

ー職業は?
ぐすたふ無職だね。 

ーご結婚は。
してたらあんなグロッキーになってないね。

ー趣味は......んんなんだろ。




 .....ネタ尽きたぞ。


うきうき待機してるぐすたふに失礼だけど僕の思考回路大分いい加減だぞ、どうするんだ僕。

「黙りこんでどうした……」
おっと間を置きすぎた。

「早く聞いてくれよ」
急かすようにほっぺをつつかれ観念した僕はため息をついた。

「.....質問する内容が思い付かなくて......寝ようかなと」
「寝るな」
「いっそのこと証拠隠滅のためにここでぐすたふ寝かせようかなと」
「こらおい」
冷々とした視線を気合いで無視してへにゃりとここで笑顔。 

「流石にそれはしないけどなんも思い付かなくて仕方なく?」
「......適当な質問だぞ?」
「適当ほど難しいものはない」
「 適当だからな?」
そんなあり得ない目をされてもなぁ......。

「何を聞いてもいいんだぞ」
いやあ~そういわれても。

「じゃあ....ぐすたふ何歳」
「28だな」
「身長」
「190はあるんじゃないか?」
「....体重」
「測ってねえからわからん」
「......ご職業は」
「今は無職で昔取った報酬金で暮らしてる」
「......資産は」
「屋敷と屋敷含めた周辺のついた土地一帯全てに多少贅沢しても一生暮らせる金があるぜ」
あらやだ金持ち。

「サバイバル経験は」
「それなりにだが出来る」
「テントありがとう」
「おうよ」
「……」
「……」
ネタが枯渇した。

「……好きな食べ物は」
「特にねえ」
「……えーと」
えーと……。

「……幸せですか」
「おい」
「へい」
「地獄か」
お互い向かい合って話すことがこれは確かに地獄.....。

.なにやってんだろね僕。

「……へい」
「へいじゃねえよ」
「……じゃあご趣味は」
「じゃあってなんだじゃあって、そうだな......ニールの世話観察全般だな」
「……きも」
お花にお水あげるとか馬の世話とかほら、ほら?


「楽しいんだからしゃーねえだろ」
「本人、目の前」
「分かってる上で言ってる」
「......ええ」
「まだあるだろう、もう少し聞け」
「......ええ」
質問する側が追い詰められてるとか こわ、いや、あの、趣味が僕の世......ええ、き、きも。


「......友人関係はどんな感」
「俺自身の事じゃねえから却下 」
「なんぞそれ」
話遮られたぞおい。

「俺について聞け、俺の見た目俺の趣味嗜好、俺自身についてだ、それ以外は受け付けん」
ええぇぇえ。

「おうぼう」
「俺もそう思う」
なんだろう......何だろうこの引くっていうか残念な気持ち。 


「じゃあ何を聞けばいいの」
「俺の昔話とか」
「興味ないからシンプルに良いです」
「えぇ......お前も大概、いや、お互い様か」
「なにー?」
「なんでもねえ気にするな、考えろ適当なやつ」
「んー、……うん」
適当で軽くぐすたふの話題オンリー?

え、難しい。

「結構あるとおもうんだけどな」
「そういわれてもあんまり頭使わないからいざそういわれても......ぐすたふから見て、僕はどう見える?」
無難な質問でこれが多分一番、うむ、む、ぐすたふ顔横にむけて。

「……やっと欲しい質問がきた」
「なんでため息ついたの」
「そういう質問待ってたんだよ俺は」
「うん?」
どういうことやねん……。

の答えは、そうだな……」
「割と僕のメンタル繊細だから言葉選んでね」
とりあえずぐすたふの機嫌治ったみたいだからいいけど。

「……繊細?」
「案外吹けば飛ぶようなメンタルしてるよ」
「そうなのか、良かった」
「ヨカッタ?」
はい?

そうなのかでなんでそこから良かったなの??
……別に怪我したけど大丈夫とかそういった流れじゃないよね? ……たぶん。

「……別に良いことじゃないよね?」
「あぁ、気の弱ぇ奴はすぐくたばっちまうがニールみてえに図太く我を持っていてマイペース、きちんと自分を知っている奴は大好きだぜ?」
「へー」
「好きだぜ?」
「うん」
「好  き  だ  ぜ?」
「………寝ようか」
そろそろ喋り疲れたし。

「おいてめえ」
やだ睨まないで。

「流れのごり押しに屈するほどワタシは素直じゃないでげす」
「……どこが繊細だよ、あとその喋り方どこで覚えた」
「本」
「なに読んでんだ阿呆」
「ボッチにとって本は友達なのよ」
「……悲しいこというなよ」
……。

獣人の国の大きな図書館の隅でひっそりと本を読んでいた幼少期……魚人と人間の栄える港町、道の隅をてくてくと歩く夕方……、道端の石につまずいて買って間もない装飾品を汚す成人前の秋……。

それはフラッシュバックのように……。

「……嫌なこと思い出したから泣いていい?」
「なんでそうなる」
「……この話やめようか、心の古傷が爆発する」
「……わかった、俺も決心がついた、言っても良いか?」
「それはもう、暗い考え取り除ければいくらでも」
割としょうもなくけれど絶大な嫌の積み重ね、あーあーあーきこえなーい頭に響くなぁー。


さぁどうぞ! ぐすたふたんと僕に砂糖いっぱいの言葉をおくれ。

茶々いれるとこじれるから黙っとこ。
「……俺の目を見てくれ」
耳元に口を寄せ囁かれ、言われた通り見つめる僕の頬に指で触れたぐすたふは眉間に皺を寄せはにかむ。


「ニール……ニール、ギフニール、俺にとってお前は恩人だ、全財産渡しても安いと思えるくらいな、お前がもっと凶悪で、残忍で、狡猾な奴なら割りきって自害したが……したが、好きだ、大好きだ、魔族だろうが同姓だろうが我慢できねえしする気も失せた、この考え方は間違っていると何度も抑えたが……ダメだ耐えきれない、俺は……お前を…どうしても」
力強く言い、そこで言葉を切ったぐすたふは目をキツく閉じ、そして今度は真っ直ぐな目で僕を見た。

「……どうしても?」
「閉じ込めたい」
「ん??」





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