呪われた騎士に惚れられた夢魔は呑気にその腕の中で微睡んじゃう

おげんや豆腐

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魔族の天敵ですって

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「いいか、これから俺は鬼になる」
「えー」
「えーじゃない、これも俺とニールのためなんだ……」
王子が来る、そんな情報を聞きました。

それに対してニールはこう思いました、めんどぉ……と。


以上!

「あのねーぐすたふー」
「なんだ」
「なんでそれで僕がぐすたふの膝の上にすわってるわけー? 」
机の上になんか本がある、ヨシ。
これから授業的なのがはじまる気配がするのもめんどいけどヨシ。

真面目な顔してゴロゴロしてた僕を持ち上げたぐすたふがソファーに座ったそのままにお膝に僕を乗せたのはヨシ。

じゃないよ、全然よくないよ。

「……話に戻るぞ」
「ねえー」
「こうしたほうが落ち着くんだ、いいだろ? 」
「真面目な話なのにー? 」
「そうだ、俺がしてえからする、文句は聞かねえ」
「えー」
実に理不尽、抵抗するのすら面倒だと思う、うん、ぐすたふずるーい。





「いいか? いいか? 今からする話を忘れるんじゃないぞ、下手すりゃ危ない目にあうかもしれねえ」
「なんでー? 」
「今から来る殿下の異名がな、”魔族の天敵” だからだ」
「……わ~お」
どう楽観視しても危ないって聞こえる。


「殿下は幼少期城の外に出た際、魔族に襲撃されその際、救出に来た兄君を亡くしている」
「わー」
かなしい。

「その時から魔族に対して復讐を誓い、鍛錬の結果神から加護を賜わった、どんな加護だと思う? 」
「んー? んー、強くなるやつ? 」
「残念、正解は”故郷から侵略する意思を持つ存在を弾き出す”加護だ」
「なにそれえ……」
加護どころの騒ぎじゃないよそれぇ。

「だろ? 殿下が現存する限り魔王軍だろうが他国だろうが侵略しようとした瞬間国外にぽん、だ」
「こわあ」
「お陰で安心して魔王討伐にいけた訳だがなあ……殿下多分、まだ魔族の天敵してると思う」
「……ぇぇ」
なにその、なに……? だめじゃん、それ、僕。

「殿下と俺あれだぜ? お互いの魔族に対する価値観が一緒だったからそのまま仲良くなって魔王討伐の旅の中でもいかに効率よく魔族を殺せるかの議論を文通してたかんな、めっちゃ」
ひょえー……。

え? そんな人間が今から来るの? は?

「あの……ねえぐすたふ? 」
「おうよ」
「それを僕にいってさあ」
「おう」
「僕がどう思うかわかるかねー? 」
「…………どうなるんだ? 」
「ぐすたふ捨てて逃げようかなって思う」
至れり尽くせり生活はでかいけど命の危険と比べちゃあちょっと……! ちょっとね!?

「……」
「ぐぇー! 」
だきしめられた! くるしい!





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