生産チートの流され魔王ののんびり流されライフ

おげんや豆腐

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二章 城

詰んだわ

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えっと……………。




どうしようか。どうしようかっていうかこれ……アルさんとの関係を言えばすぐに済む話なんだけど何て言えばいいんだろこれ、僕も良く分かってないのだものね!


とりあえずアルさんに助けを求めるべくアルさんを見れば、非の打ち所のないような光り輝く満面の笑み。



えっ、にっこりなの……?


「何でそんな顔してるのアルさん」

「何でだと思う? 」

………………なんだろう、心なしかさっきのミネルスさんに似た顔してる……なんていうか、あぁえっと、ストレートに言うと暑苦しい。


「…………さぁ? 」

どう見ても嫌な予感しかしないね…………。
首を傾げる僕にアルさんは僕の頬にそっと手を添える。


「ラグーン、そこの黒い奴らの質問に答えなきゃだろ? 」
……声が心なしか色気のある声でもうなんか……ごちそうさまです。


説明をしないと。


ええぃ………もうどうにでもなれ。

意を決して直立不動で立っているアリムさんの方を見る。


「…………えっとアリムさん、この人はこの国センブレルの大将軍の一人で………」

「マスター」 

「なんでしょう」

僕の説明の途中でアリムさんが右手を出してそれを止める。


折角の決意が揺らぐでしょうが……………。 


「マスター、マスターは私たちの主君であり、尚且つ魔族頂点に君臨する魔王です、マスターともあろうお方が直属とはいえ目下の者相手に敬称呼びは如何なものかと思います」


……………主従関係はっきりするタイプかアリムさんは……。


「それには俺も同感だな、おいラグーン、俺のことアルさんじゃなくてアル、とかアルギスとかって呼べよ」


なんか真面目な顔で頷いてると思ったらなに言ってんだいこの人……………。


「基本的に相手の人はさんか君付けをしないと気が済まない質なもので…………無理」


小学校の頃から後輩相手でも呼び捨てでは呼ばずにいたから自然とそれが身に付いているのが現状。

ぶっちゃけ僕小心者で口下手だから下手にそれを外すと違和感が物凄い事になる。


「それを直すことはできますか? 」

「今までずっとやってきたことだから……無理と言うより嫌かなぁ」

「「そうか(ですか)…………………」」

あれ? 二人とも割とあっさりしてるな…………………。


「引き下がるの早いね……」

「だって強引に了承させてもラグーンに負担かけるだけだろ? だったら特別気にすることでもなくはないが、気にしない事にするぜ」

な? とニカッと笑うアルさん。


「マスターは私たちが仕えるお方、注意こそしますが我らが主相手に強制などできるわけが御座いません」

首を横に振っていうアリムさん、顔が見えないから表情が見えないな………………不便な………。


「では、話は戻しますがマスター、そちらの大将軍という方とどういうご関係なのでしょう? 」

どういう関係? 関係?


えっ………………と。


「アルさんとは……………お知り「ラグーン? 」…………友だ「ラ~グ? 」その………………じゃあなんて言えばいいのアルさん」

妨害ばかりするアルさんに不満をぶつければ呆れた顔でアルさんはため息をつく。


「あ? わかんねえのかお前」

呆れた顔で言われても、分からないものは分からない。


「そりゃそうでしょ…………」

「しゃあねぇなあ、おい黒いの、よく見とけよ」


なにがしょうがないって、………なんで色気駄々もれな笑顔が近づいて来てるの?! えっこの流れって。


「にゅ……………!?」

反射的に避けようとするのをごつごつとした手で頭を押さえられ強引に唇を奪われる。

少しかさついた感触、強引に入れられる舌……いゃああなにこれ鳥肌立つ、やだ。

数秒後、キスするときは鼻呼吸するという知識を地味に持ってる僕は酸欠起こしてぐったりすることなく冷めた目でアルさんを見る。

一方アルさんはアリムさんとその隣にいるクロユリさんに向けて勝ち誇ったような笑顔で。

「どうだ、これでわかっただろう? 」
「「そ、そんな……………マスター…………!! 」」
それに対して二人は(アリムさんはよくわからんが)は目を見開き口をパクパクとさせ。


あぁ、もう後でなんか色々言われるだろうなぁ、と遠い目で窓から見える外に目を向けた。


「「その男に無理矢理無体を強いられておられるのですか……!? 」」



なんか間違った解釈されて……いやあながち間違ってないのかな……? いや、でも無理矢理だけど乱暴じゃないしえ、これどう言えばいいんだ?、ここで結婚しますって言っても信じてもらえるか微妙だしな……………。

なんかアルさんとアリムさんたちが言い合ってるけど……………………。


うん。





……もう知らない。



諦めて無我の境地(現実逃避)に行こう。




尚三人の誤解が解けるのはそれから一時間位してラグーンが逃避にも疲れて眠った後の事だった。







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