生産チートの流され魔王ののんびり流されライフ

おげんや豆腐

文字の大きさ
34 / 183
二章 城

ドウイウコトカナ?

しおりを挟む
ミネルスさんに連れられ来たのはホールの奥の玉座らしき台のある場所の近く。



昼間話したときとは打って変わり重々しい雰囲気の王様の演説を聞き終えメインイベントらしきものが終わった、ぽいかな。



僕は僕で色とりどりの宝石やドレスを着た女性達に目が眩んでる訳だけど………。 

それ以上にやっぱり女性達の香水の臭いがきつくてご飯の味がよくわかんないし、ほとんどの女性がごてごてと化粧や宝石つけまくってるから近づきたくないし、後ろじゃ不機嫌オーラを撒き散らしてるアルさんがいるしなんかもう……………。



やけ食いでもしようか、いや味わかんないから駄目だわ。




そのゴテゴテしたご婦人達は目をうるうると乙女みたいに変えて僕の隣でニコニコしているミネルスさんを見てるし……。



んんー、なんだろ、この前門の虎後門の狼みたいなやつ。



「突然呼び出して悪いなラグーン! 」

そしてこのパーティの主催者な筈の国王陛下、えっと、イウァンさんだっけ?

さっきまで玉座の前で列席していたきらびやかな人達と挨拶をしていたけど何故か今は立派な赤いマントをはためかせニコニコと歩いてきた。

うん。



なんでかな………? 色々と、聞きたい。


主にミネルスさんに。


でも説明を乞おうにもそのミネルスさんが、王様が歩いてきて面食らっている間に姿を消していた……ねぇなんなの?


目の前に王様がいるせいでこのホールにいる人全員がこっち見てるから人見知りな僕は居心地が悪いったらもう…………。


「いえ……、別に問題ないので大丈夫です」


でもだからといって僕は騒ぎもしないし逃げもしない、人の視線が集まってるってことは下手に騒げば悪い印象しか与えない。

だったらもう、ミネルスさんじゃあないけどにこっと笑うしかないじゃないの。


「……………なぁラグーン、なんで敬語になってるんだ?」

目上の人、年上の人と接するような感じで話すと、何故か王様が怪訝な顔をする。


ん? ああさっきまではこの人と普通に話してたね。


「大勢の人が集まる場所で国の頂点ともいえる方相手に先程のような雑な言葉遣いはご法度、当然のことでしょう? 」

下手な行動をして目をつけられるのは嫌だからね、保身に走らせてもらうぞい。


「気持ち悪いくらい丁寧な口調だな……………」

失礼な。


「このパーティーに参加されている方達も僕と同じような話し方をしているでしょう? 」

こてんと首を傾げて言えば何故か隣で唸り声が聞こえる………んんん?


「おいラグ……………なにイウァンなんかにあざとい真似なんてしてんだごらぁ……………!! 」

やだ怒ったアルさん………いやあざといってなんだよ……………。


ほら王様呆れてため息ついちゃってるじゃない………。


「国王相手になんかってなんだよ……まぁ今に始まった事ではないからな……ほら、アルギスだってこのような場でも俺相手にこの態度なんだ、ラグーンは聞いたところによると魔族の王なんだろ? だったら素で話してもらっても全然構わん」


王様はこの大きな国の王様で、僕は国は持ってないけど魔族の王様と、道理には合ってる。まあでもそれを加えてもねぇ。


「そうでちゅか……」

…………噛んだ。


「ククッ、でちゅかってなんだ」

ちょっ! そこ掘り下げないで! おいこら笑うな王様!せめて堪える仕草して!


「そこがまたラグの可愛さのひとつなんだよな」

自分でも可笑しいとは思うけどなんでそれを自慢げに言ってるのかなアルさん、恥ずかしいしおっさん臭いっ!


「アルさんは黙っててください……」

話が進まないどころか変な方向に行っちゃうでしょ。


「くださいは余分だ、黙ってろでいい」

なに当然のような顔で言ってるの王様…………。


「いやだから敬語じゃないと…………」

場をわきまえないとアウトでしょ、て王様なにそのいい笑顔。


「同じ【王様】同士、親しくしようぜ? 」

王は王でも野良の王だからね?!


「い、いやいやいや……」

若干引きぎみになってると笑顔のアルさんが僕の肩をポンと優しく叩いた。


まさかここで追い討ち来ちゃう……?


「そこまで仲良くしなくていいぞラグ~、こいつ只の孫馬鹿だからな」

あ、ちがった援護だ。

うん? 孫馬鹿?


「俺の少ない交友関係を広げているんだから少し黙っていろアルギス…」

青筋を立ててアルさんに怒る王様、対してアルさんは鼻で笑ってらっしゃる。


「700過ぎてるじじいなんだから今更増やす必要はねえだろ? 」

え、王様700? て、人ってこんなに青筋立てられるんだね。王様の額がすごいことになってる。


「だったら同い年のお前もじじいなんだから嫁なんて取らずにそのまま枯れていけば良いだろうが」

うん? 同い年? てことはアルさんも700歳越えてるの?

てか話について行けなくて二人の顔を交互に見るくらいしか僕できないじゃん。




「俺が枯れるなんてのは無理な話だなぁ。それにもうこいつを見つけちまったから枯れるどころかどんどん潤っていくぜぇ? なんなら今からでもラグを寝台に連れ込みてえくらいだからな!」 

僕の頭を撫でながらにやにやと言うアルさん、

ん? 枯れる? 潤う?


「黙れ変態っ!」

えっと、それでなんで変態に行き着くのかな?

まぁとりあえず結論だけだと。


「とりあえず王様はボッチの王様でいいのかな? 」

もうだめ僕の頭の容量は満タンよ…………!!


と、とりあえず僕も人のこと全く言えないけど可哀相に………。



半ば混乱しながら口に出せば、王様とアルさんはポカンと口を開けて固まる。そして次の瞬間アルさんは堪えきれないという風に吹き出し腹を抱えて笑い始めた。


王様は青筋に加えて顔が赤くなるという真逆の反応。



えーっと…………良く分からないからここは愛想笑いをしておこう。



てへ☆





しおりを挟む
感想 181

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜

春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、 癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!? トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。 彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!? 
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて―― 運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない! 恋愛感情もまだわからない! 
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。 個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!? 
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする 愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ! 月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新) 基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。   ※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました! えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。   ※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです! ※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている

迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。 読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)  魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。  ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。  それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。  それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。  勘弁してほしい。  僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない

葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3) 「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー) ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。 神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。 そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。 ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。 早く穏やかに暮らしたい。 俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。 【毎日18:00更新】 ※表紙画像はAIを使用しています

処理中です...