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七章 欠片
背中がポキボキと
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うん、思った通り空とんで来たのアルさんでした……。
「どっか怪我してねえか?!、大丈夫か!?、おい!?、返事しろ?!」
「ぐぇええ………」
ぐるじぃです!!
「と、何処か苦しいか!? 」
おぎゃあまたきつく………!、後耳元でがーがーうるさいぃ。
「こらこらアルギス………ラグーンを抱き潰す気か」
「あ、すまん」
すまんじゃねぇこのやろう………。
という悪態をつく元気はようやく吸える空気に負けてでることはなかった………て。
「いきなり抱きつくことないでしょ!? 」
「はぁあ?! 」
キッとアルさんを睨んで言えばとたんにアルさんは僕に詰め寄ってくる。
「人が折角心配してるってのにいきなりそれか!? 」
「抱きつかれた方がダメージきてるからね今の! 」
「ただ抱き締めただけじゃねえかよ! 」
「抱き締めるじゃなくてヘアバッグ!! 背中全般死ぬわ! 」
「ヘアバッグってなんだ!! 」
「しらん!!」
「ああ!? 気になるわ!!」
「自分で調べて! 」
「めんどくせぇ! 」
「ふう……疲れた」
アルさんとの言い合いぶったぎって僕は顔の表情を消してふうと息を吐く。
「…………おい、ラグーン? 」
「なーに? 」
肩をちょんちょんされるまま顔を上げればなんとも言えないような顔をしたアルさん。
「………唐突にテンション下げるのやめろよ」
「だって疲れたもん………」
腕をだらんとさせて言えばかりかりと頭をかいたアルさんは唸り出す……。
「もんてお前なぁ…………んん~?」
そしてアルさんは唸ったまま僕の後ろに視線を向ける。
なにさと振り替えればあの火の玉ボンボンだしてた女の人が倒れていた場所…………だけど。
女の人ぷるぷると腕立ててるやん。
あれぇ?
「く……くそ…………」
レデーがくそなんて言っちゃダメでしょ。
「なんだよ仕留めきれてねえじゃねえか、誰やったんだよ、おいアイデンか、爪が甘いぞ」
「俺じゃない、ラグーンが相手した奴だ」
「次からはちゃんと仕留めようなラグ」
「はーい」
「俺と態度変わりすぎだろう」
呑気だねこの人達………。
「侮りやがって………くそぉ」
ぷるぷると小鹿みたいに立ち上がった女の人はこちらを怖い形相で睨む。
「別に侮るなんてしてねえよ、侮る必要すらねえだけだ」
ふん、と僕の頭に手をおいたアルさんは一言鼻を鳴らし言った。
「強者の余裕だねアルさん」
上にある顔をちらりと見て言えばアルさんは白い歯を見せて笑う。
「……この程度じゃ余裕なんて言わん」
「…………殺す! 殺してやる!! ぜったいに…!!」
今度はころすなんていい始めたぁ…………。
ぎりりと歯をぎらつかせる女の人に僕がため息をはこうとすると僕の前にアイデンさんの背中が立つ。
「醜いな……」
「アイデンさん何で前にたつの」
「あんなはた迷惑なもの、見る必要はない」
「えぇー…………」
「なんですって……!?」
「ついでに耳も塞ぐか?」
「やめてやめて」
耳に移動しようとしたアルさんの手をはたきおとして僕はアイデンさんの背中を叩く。
「どいてー」
自分からやると志願して爪が甘く仕留めきれなかったじゃ魔王の名がすたる。
「ラグーン自らが虫退治をすることはない、俺が代わりにやろう」
「いいって、すぐ終わるから」
僕の前に仁王立ちしそうになってるアイデンさんを避け女性の前に出る。
震えが取れたらしい女の人はしっかりと屋根の上に立つと親の敵みたいに僕を睨む。
「ああもう本当に……! 忌々しい………!! 」
「………そんな恨まれる程僕貴方に何かしました?」
呆れたような顔を作って言えば女の人は顔を真っ赤に髪の毛をぶわりと広がらせる。
「魔族は皆死ねばいいのよ!!」
そう叫ぶと女性は手を前に突きだし掌から火の玉を飛ばす飛。
「下がっていろラぐは!? 」
前に出て盾になろうとするアイデンさんを脇腹に肘打ち食らわせて黙らせ、指先から出した影のボールで火の玉を吸収する。
「地味に痛いことやってんな…………」
「ちょっと二人とも黙っててくれる? 」
目線を女性から動かさず言いながら僕は影の翼を造りだし、浮かび上がる。
「ファイアーランス!! 」
耳にいたい轟音を響かせながら飛んでくる火の槍。
アルさん辺りなら素手で叩き落とすんだろうなと思いながら僕は影の翼を広げ、自分を包み込む。
影に火の槍が触れるとそのまま吸い込まれるように消えた。
「やっぱり……魔族は卑怯よ……! 」
そして目を見開いて固まる女性を僕は無表情で見据える。
「さっきから僕の事を魔族魔族と言ってるけど……違うからね? 」
「……え? 」
「僕は魔王……魔族の頂点に君臨し、玉座にて勇者の訪れを待つ」
「魔王……魔王ね……ふふ」
女性は顔を俯かせ、笑うと勢いよく顔をあげた。
「そんな魔力で魔王だなんて……ふふ、変ね……焼き殺すわ」
……なに、僕ってそんな魔王らしくないの? まあ全然魔王らしい事なんてしてないし、そもそもそれ以前に魔族らしい見た目も振る舞いもしてない。
「ねえアルさん僕ってそんな魔王らしくない? 」
「んー? ん~……! 人によるなぁ」
「あぁうん、らしくないのね」
アルさんに気を遣われた……
「それじゃ……仕方ない……」
微妙な顔で目を逸らされた僕は深いため息をつくと、ポケットに手を突っ込み、黄色い液体の入った瓶を取り出した。
そして青い顔で苦々しげな顔をしている女性に話しかけた。
「貴女、名前は? 」
「……リリーナ」
「そう、はい、パラライポーションプレゼント」
そう言って瓶の中身、麻痺と体の傷、疲労を治癒する僕お手製の回復薬をかける。
すると彼女の青ざめていた顔が良くなり、体の震えも収まったようだ。
「…………おいラグ? 」
「んー? 」
「なにやってんのお前 」
「この人が人の事卑怯って言うからイーブンな状態にしてあげたの」
そう言いながらアルさんを見れば不満そうに顔を苦々しげにして腕を組んでいた。
「ふーん……危なそうだったら問答無用でその女叩き潰すからな? 」
「……はーい」
「どちらにしろアタシに勝ち目はないのね……ちくしょう」
「僕にたいしては酷いことばかり言ってたのにアルさん達にたいしては手のひら返してるじゃない」
吐き捨てるように言う彼女に言えば彼女は僕を睨む。
「当たり前じゃない、アタシでもやれるような三下の魔力してる魔族のお前と、歴戦の数百年を生きる猛将と、比べる以前の問題外じゃない」
「ああうん……言い返す要素ないわ……それじゃあ、魔王っぽいことする………構えて」
言葉の最後、力を込めて言えば、彼女は杖を構える。
それを見た僕は居ずまいを正し、彼女……リリーナを睨んだ。
これは、魔王としての僕が相対する相手に送る言葉の……一文。
「我が名はラグーン 第4の魔王にして災厄の最中に芽吹くただ一つの終末……汝は希望を抱き、我は絶望を送る……」
日がほとんど落ちた太陽が赤く照らし、空に浮かぶ僕を照らす、そして街は、影に満ちた。
さぁ、第二ラウンドといこうか
「どっか怪我してねえか?!、大丈夫か!?、おい!?、返事しろ?!」
「ぐぇええ………」
ぐるじぃです!!
「と、何処か苦しいか!? 」
おぎゃあまたきつく………!、後耳元でがーがーうるさいぃ。
「こらこらアルギス………ラグーンを抱き潰す気か」
「あ、すまん」
すまんじゃねぇこのやろう………。
という悪態をつく元気はようやく吸える空気に負けてでることはなかった………て。
「いきなり抱きつくことないでしょ!? 」
「はぁあ?! 」
キッとアルさんを睨んで言えばとたんにアルさんは僕に詰め寄ってくる。
「人が折角心配してるってのにいきなりそれか!? 」
「抱きつかれた方がダメージきてるからね今の! 」
「ただ抱き締めただけじゃねえかよ! 」
「抱き締めるじゃなくてヘアバッグ!! 背中全般死ぬわ! 」
「ヘアバッグってなんだ!! 」
「しらん!!」
「ああ!? 気になるわ!!」
「自分で調べて! 」
「めんどくせぇ! 」
「ふう……疲れた」
アルさんとの言い合いぶったぎって僕は顔の表情を消してふうと息を吐く。
「…………おい、ラグーン? 」
「なーに? 」
肩をちょんちょんされるまま顔を上げればなんとも言えないような顔をしたアルさん。
「………唐突にテンション下げるのやめろよ」
「だって疲れたもん………」
腕をだらんとさせて言えばかりかりと頭をかいたアルさんは唸り出す……。
「もんてお前なぁ…………んん~?」
そしてアルさんは唸ったまま僕の後ろに視線を向ける。
なにさと振り替えればあの火の玉ボンボンだしてた女の人が倒れていた場所…………だけど。
女の人ぷるぷると腕立ててるやん。
あれぇ?
「く……くそ…………」
レデーがくそなんて言っちゃダメでしょ。
「なんだよ仕留めきれてねえじゃねえか、誰やったんだよ、おいアイデンか、爪が甘いぞ」
「俺じゃない、ラグーンが相手した奴だ」
「次からはちゃんと仕留めようなラグ」
「はーい」
「俺と態度変わりすぎだろう」
呑気だねこの人達………。
「侮りやがって………くそぉ」
ぷるぷると小鹿みたいに立ち上がった女の人はこちらを怖い形相で睨む。
「別に侮るなんてしてねえよ、侮る必要すらねえだけだ」
ふん、と僕の頭に手をおいたアルさんは一言鼻を鳴らし言った。
「強者の余裕だねアルさん」
上にある顔をちらりと見て言えばアルさんは白い歯を見せて笑う。
「……この程度じゃ余裕なんて言わん」
「…………殺す! 殺してやる!! ぜったいに…!!」
今度はころすなんていい始めたぁ…………。
ぎりりと歯をぎらつかせる女の人に僕がため息をはこうとすると僕の前にアイデンさんの背中が立つ。
「醜いな……」
「アイデンさん何で前にたつの」
「あんなはた迷惑なもの、見る必要はない」
「えぇー…………」
「なんですって……!?」
「ついでに耳も塞ぐか?」
「やめてやめて」
耳に移動しようとしたアルさんの手をはたきおとして僕はアイデンさんの背中を叩く。
「どいてー」
自分からやると志願して爪が甘く仕留めきれなかったじゃ魔王の名がすたる。
「ラグーン自らが虫退治をすることはない、俺が代わりにやろう」
「いいって、すぐ終わるから」
僕の前に仁王立ちしそうになってるアイデンさんを避け女性の前に出る。
震えが取れたらしい女の人はしっかりと屋根の上に立つと親の敵みたいに僕を睨む。
「ああもう本当に……! 忌々しい………!! 」
「………そんな恨まれる程僕貴方に何かしました?」
呆れたような顔を作って言えば女の人は顔を真っ赤に髪の毛をぶわりと広がらせる。
「魔族は皆死ねばいいのよ!!」
そう叫ぶと女性は手を前に突きだし掌から火の玉を飛ばす飛。
「下がっていろラぐは!? 」
前に出て盾になろうとするアイデンさんを脇腹に肘打ち食らわせて黙らせ、指先から出した影のボールで火の玉を吸収する。
「地味に痛いことやってんな…………」
「ちょっと二人とも黙っててくれる? 」
目線を女性から動かさず言いながら僕は影の翼を造りだし、浮かび上がる。
「ファイアーランス!! 」
耳にいたい轟音を響かせながら飛んでくる火の槍。
アルさん辺りなら素手で叩き落とすんだろうなと思いながら僕は影の翼を広げ、自分を包み込む。
影に火の槍が触れるとそのまま吸い込まれるように消えた。
「やっぱり……魔族は卑怯よ……! 」
そして目を見開いて固まる女性を僕は無表情で見据える。
「さっきから僕の事を魔族魔族と言ってるけど……違うからね? 」
「……え? 」
「僕は魔王……魔族の頂点に君臨し、玉座にて勇者の訪れを待つ」
「魔王……魔王ね……ふふ」
女性は顔を俯かせ、笑うと勢いよく顔をあげた。
「そんな魔力で魔王だなんて……ふふ、変ね……焼き殺すわ」
……なに、僕ってそんな魔王らしくないの? まあ全然魔王らしい事なんてしてないし、そもそもそれ以前に魔族らしい見た目も振る舞いもしてない。
「ねえアルさん僕ってそんな魔王らしくない? 」
「んー? ん~……! 人によるなぁ」
「あぁうん、らしくないのね」
アルさんに気を遣われた……
「それじゃ……仕方ない……」
微妙な顔で目を逸らされた僕は深いため息をつくと、ポケットに手を突っ込み、黄色い液体の入った瓶を取り出した。
そして青い顔で苦々しげな顔をしている女性に話しかけた。
「貴女、名前は? 」
「……リリーナ」
「そう、はい、パラライポーションプレゼント」
そう言って瓶の中身、麻痺と体の傷、疲労を治癒する僕お手製の回復薬をかける。
すると彼女の青ざめていた顔が良くなり、体の震えも収まったようだ。
「…………おいラグ? 」
「んー? 」
「なにやってんのお前 」
「この人が人の事卑怯って言うからイーブンな状態にしてあげたの」
そう言いながらアルさんを見れば不満そうに顔を苦々しげにして腕を組んでいた。
「ふーん……危なそうだったら問答無用でその女叩き潰すからな? 」
「……はーい」
「どちらにしろアタシに勝ち目はないのね……ちくしょう」
「僕にたいしては酷いことばかり言ってたのにアルさん達にたいしては手のひら返してるじゃない」
吐き捨てるように言う彼女に言えば彼女は僕を睨む。
「当たり前じゃない、アタシでもやれるような三下の魔力してる魔族のお前と、歴戦の数百年を生きる猛将と、比べる以前の問題外じゃない」
「ああうん……言い返す要素ないわ……それじゃあ、魔王っぽいことする………構えて」
言葉の最後、力を込めて言えば、彼女は杖を構える。
それを見た僕は居ずまいを正し、彼女……リリーナを睨んだ。
これは、魔王としての僕が相対する相手に送る言葉の……一文。
「我が名はラグーン 第4の魔王にして災厄の最中に芽吹くただ一つの終末……汝は希望を抱き、我は絶望を送る……」
日がほとんど落ちた太陽が赤く照らし、空に浮かぶ僕を照らす、そして街は、影に満ちた。
さぁ、第二ラウンドといこうか
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早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
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