生産チートの流され魔王ののんびり流されライフ

おげんや豆腐

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七章 欠片

それは 幼き頃の

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目を開ければ……目の前には青いジャングルジム。

見上げても頂上の見えないそれに胸が躍り手をかけ、登り始める。


登って、登って……時に中に入り込んで、そしてまた上に、下に木の上の猿のように移動し、遊んだ。

そしてジャングルジムの一番上、遠くまで見渡せる場所に登りきり、丁度よさげな場所に腰かけた、そこで漸く僕は自分が今座っているこの場所が昔通っていた幼稚園だと気づく。



辺りを見ればブランコや、アスレチックと滑り台が合体したような遊具、大きなタイヤに砂場に転がる一輪車

そのむこうには、二階建ての黄色い色の幼稚園、幼稚園の玄関にはお母さんと、先生……?


その二人は何か言い争ってるみたいで、凄い怖い顔をしている。




なんでお母さんは喧嘩しているんだろう。








★★★










「………………嫌な夢みた」

朝起きて早々、重たい瞼を開けた僕は重いため息を吐く。


更に、お腹の辺りが重い事に更に額にしかめた。

案の定というか思った通りと言うか、、お腹にはおっさんの腕がくっついている。



起き上がろうと上半身を浮かせた体制はきついから諦めて布団に身を預ければ横からおっさんがモゴモゴと何かを言っている。


え?、なんだって?、お前旨そうだな? やだ怖い怖い。



「はぁ……」

んー、なんか……ため息だ…。


なんだろこの重たい気持ち、夢のせいかな。


今のは……僕がちっちゃい頃の記憶のなかで一番鮮明に残っているもの。


割りと大きくなっても人は欠片レベルで小さな、赤ちゃんの頃の記憶を覚えている……多分。


ただなんで今さら……こんなものがここで出てくるんだろう、



「んん~………」

悶々とそんな事を考えていると、隣で寝こけていたアルさんの目が開いた。


「おはようアルさん」

「おう、おはようラグ」 

気だるげなそういったアルさんは何を思ったか僕を引き寄せ、ほおずりをかましてくる。


「髭が痛いばか! 」

「おーう……」

痛いし暑苦しいはこの野郎。


「今日は仕事でしょ、はよ起きなさい殴るよ」

「殴るな殴るな……たくっ、荒っぽくなりやがって……可愛いな」

「おいこら」

ぶつぶつと何か怪しいことを言って僕を離し起き上がったアルさんはでかい欠伸を漏らすとぽんぼんと僕のお腹を叩く。



「ん~? 元気無えみてえだがどした? 」

「そう~? 」


「機嫌悪そうだぞ」

にやりと笑うおっさんに鼻から息を出して睨む。


「寝起き悪かっただけだよ」

「最近はあちいからなー」

「まずアルさんが暑苦しいからねぇー」

「あーん? なんだとー?」

意地悪く笑ったアルさんは手を伸ばし僕の背中に手を通して起き上がらせると固い胸の中に僕を押し付けた。


さっきよりきつく抱きつかれてるし背中越しに熱い体温が来るし心臓の鼓動もドクドクと……。


「………チッ」

「舌打ちなんて付くなよおい~」

スンスンと僕の頭嗅いでる人に言われたくない……いや純粋にきもい………。



「そんなの僕の勝手でしょ、はぁ………」

「…おいおいため息なんてついて、誘ってんのか~?」

流石にいつもの僕とは違うのかアルさんが聞いてくるけど関係ない。


「ふんっ! 」

「いてっ」

思わずと頭の上にある顔に向かって平手をかます。


「…………さては俺がしぱらくいなくなるからって機嫌悪くしてんのかぁ?」

「へいへい、そうかもね」

アルさんが仕事で暫く会えない………そう思うとちょっとだけこのムカつきが酷くなる………気がする。



「全く……可愛いや……あ? 」

またなんか言おうとしたおっさんだけど何故か途中で言葉を区切る。

はぁ、と溜め息をついているとぐりん、と無理矢理アルさんと対面する。


「なに」

目を丸くしてどうしたこの人。


「そうかも、て………マジか?」

「は? 」

目を丸くしてどうしたこの人。


「いや俺が暫く出掛けるから機嫌悪くしてんのか? 」

今度は茶化し感0で聞いてくる始末だしもー………。


シワが後になりそうだね……。


「そうかも【しれない】だし、良い加減起きたいから離してくれるかねえ? 」

自由な手でポスポス布団を叩きながら解放されるのを待てば段々アルさんの顔が笑顔で蕩けていく。


は?


「あぁっもう!このやろう!! 」

「ぐえっ」

身の危険を感じたが逃げる術を持たないままきつく抱き締められカエルみたいな声を漏らす。


「可愛い! ほんとお前可愛いなチクショー!! 」

「…………」

話が通じない…………ああもう…………イライラする。















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