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龍の国と死者の番
おそらのみどりさま
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「……ふう」
「疲れたか? 」
「ちょっとだけ」
飛ぶように滑るように、長い廊下を小脇に抱えられながら爆速で進んで三十分位流石に疲れたかも、いや疲れた、布団に入りたい。
「そうか、すまんな、この城に自由に出入りできるよう覚えさせなければまあそろそろ覚えただろう……ついたぞ」
「ほえ? ……ええ? 」
ちょっと気持ち悪いですって言おうとしたところで、なんか広い部屋にいたのです、廊下走ってたのに、ラグーンとっても不思議です。
ここはどこだ~みたいな感想はもちろんあるし何ならはやくおウチに帰り……待ってこの人思い切り息吸い込んだ。
「みーどりー!! 最愛の妃! 世界一美しく可愛らしい我が半身! 我がすべて! 世界でいやこの世あらゆるものの頂点よ!! 我が来たぞぉ!!! 」
「うるさっ! 」
「すまんが降ろすぞほれ、みーどりー!! 」
「ほきゃ!! 」
耳元で叫ばれて床に落とされて散々である、帰りたい。
しかも床がちべたいの、ひんやりしてる……ちょっときもちー。
「おかえりルー、ハグしてくれるのは嬉しいけどそこの子は? 」
「おぉ愛しきみどり!! 今宵も良い声! 良い表情! 良い魂! すべてが素晴らしい!! 愛している!!! 」
「あーうんうん、……そのこは? 」
「今は我を見てくれ!! 」
声デッカ。
「あーうんうんうん……そこの子、ちょっと待っててね、この状態のルーはシンプルにめんどくさいから」
「みどりい!! 」
「ああごめんごめん、はいはい見てる、ルーしかみえないよー、物理的に」
顔を上げようとすれば聞こえてくる女性の声と耳にガンガン響くルドレウスさんの大きい声、気力が……やる気が。
とりあえず起きなきゃ。
「よいしょ……ふう」
体育座りって落ち着くよね、でも床が冷たいのはいただけない、学校集会思いだしちゃう、ん? てことはルドレウスさんが話の長い校長先生ってことか、うける、なんで校長先生って集会でよくしらない商店の話するんだろうね、よしクッションだそ。
「ねーえールー仕事は~? 」
「もちろんサボったぞ! 」
「サボったじゃないよおバカ」
「うむ! 」
「うむ じゃないのよ、連れてきたその子はなーに? 前言ってた弟くん? 」
「そうだ! 話が長くなりそうだからな! 先ずそなたを吸わせてくれ! 」
「えー……どれくらい? 」
「少なく見積もって二時間だな! 」
なっが。
「ちょっと待ってねルー、弟君に紹介だけさせて? ごめんね弟くん! あたしはみどり! みてのとおりルーのお嫁さん!! しばらく待たせちゃうからどうにか時間潰しといてね!! 」
「……ええー」
床一面、なんなら壁も、天井も透き通った緑色の広間の中で、大きなルドレウスさんの背中の向こう側から投げられた言葉の反応は、それしかないと思う、たぶん。
二時間ものの全校集会かあ……。
「好きにしてていいからねええーーー! 」
んなこと言われてもなあ。
「んん~」
ひとまずルドレウスさん達からずりずりと距離をとって、クッションだけじゃ二時間もたねえな、ほなどうしようかね。
座椅子とポテチとコーラでも出しとく? もちろんアニメ見れるタブレットもだすともさ。
二時間なんてあっというまだね。
「疲れたか? 」
「ちょっとだけ」
飛ぶように滑るように、長い廊下を小脇に抱えられながら爆速で進んで三十分位流石に疲れたかも、いや疲れた、布団に入りたい。
「そうか、すまんな、この城に自由に出入りできるよう覚えさせなければまあそろそろ覚えただろう……ついたぞ」
「ほえ? ……ええ? 」
ちょっと気持ち悪いですって言おうとしたところで、なんか広い部屋にいたのです、廊下走ってたのに、ラグーンとっても不思議です。
ここはどこだ~みたいな感想はもちろんあるし何ならはやくおウチに帰り……待ってこの人思い切り息吸い込んだ。
「みーどりー!! 最愛の妃! 世界一美しく可愛らしい我が半身! 我がすべて! 世界でいやこの世あらゆるものの頂点よ!! 我が来たぞぉ!!! 」
「うるさっ! 」
「すまんが降ろすぞほれ、みーどりー!! 」
「ほきゃ!! 」
耳元で叫ばれて床に落とされて散々である、帰りたい。
しかも床がちべたいの、ひんやりしてる……ちょっときもちー。
「おかえりルー、ハグしてくれるのは嬉しいけどそこの子は? 」
「おぉ愛しきみどり!! 今宵も良い声! 良い表情! 良い魂! すべてが素晴らしい!! 愛している!!! 」
「あーうんうん、……そのこは? 」
「今は我を見てくれ!! 」
声デッカ。
「あーうんうんうん……そこの子、ちょっと待っててね、この状態のルーはシンプルにめんどくさいから」
「みどりい!! 」
「ああごめんごめん、はいはい見てる、ルーしかみえないよー、物理的に」
顔を上げようとすれば聞こえてくる女性の声と耳にガンガン響くルドレウスさんの大きい声、気力が……やる気が。
とりあえず起きなきゃ。
「よいしょ……ふう」
体育座りって落ち着くよね、でも床が冷たいのはいただけない、学校集会思いだしちゃう、ん? てことはルドレウスさんが話の長い校長先生ってことか、うける、なんで校長先生って集会でよくしらない商店の話するんだろうね、よしクッションだそ。
「ねーえールー仕事は~? 」
「もちろんサボったぞ! 」
「サボったじゃないよおバカ」
「うむ! 」
「うむ じゃないのよ、連れてきたその子はなーに? 前言ってた弟くん? 」
「そうだ! 話が長くなりそうだからな! 先ずそなたを吸わせてくれ! 」
「えー……どれくらい? 」
「少なく見積もって二時間だな! 」
なっが。
「ちょっと待ってねルー、弟君に紹介だけさせて? ごめんね弟くん! あたしはみどり! みてのとおりルーのお嫁さん!! しばらく待たせちゃうからどうにか時間潰しといてね!! 」
「……ええー」
床一面、なんなら壁も、天井も透き通った緑色の広間の中で、大きなルドレウスさんの背中の向こう側から投げられた言葉の反応は、それしかないと思う、たぶん。
二時間ものの全校集会かあ……。
「好きにしてていいからねええーーー! 」
んなこと言われてもなあ。
「んん~」
ひとまずルドレウスさん達からずりずりと距離をとって、クッションだけじゃ二時間もたねえな、ほなどうしようかね。
座椅子とポテチとコーラでも出しとく? もちろんアニメ見れるタブレットもだすともさ。
二時間なんてあっというまだね。
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