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偽りの絆
第6話
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眠気を酒でごまかす。今夜は月が出ていない。暗殺日和だ。さらに革袋をあおる。このごろ酒の量が増えてきた。飲んでも酔わなくなった。だからもっと飲む。
中庭にあぐらをかいて待つ。短剣で地面をほじくる。礼拝堂から女のあえぎ声が聞こえてくる。窓からかすかに明かりが漏れ出ている。酔った目でにらみつける。ベアの唇の味。甘い吐息。女とやりたい。殺せばアデルを好きにできる。どれだけ気持ちがいいものなのだろう。
頭が揺れる。飲み過ぎだ。考えたとたんに腹の中がうごめいた。吐き気がした。唾を吐いた。短剣をざくざくと突き刺す。はやく寝てくれ。
兵舎から冒険者が出てきた。壁に向かって小便を垂れる。
カイは目を開けた。冒険者が消えていた。アデルの声も。
革袋を置いて立ち上がった。よろめきながら礼拝堂に向かう。どうにか短剣を鞘に収める。どれだけ経ったのだろう。まだ空は白んでいない。まわりが揺れている。頭が痛い。礼拝堂の窓が見える。赤く光っている。堂は小ぶりで二十人も入れない。どのみち礼拝などしない。ベアもしない。セルヴもしない。神はいない。
堂の北側にまわった。アーチ型の小窓に張りついた。中が見える。壁が厚いのでぜんぶは見渡せない。隣の窓に移る。いない。祭壇でやっているのだろうか。
東側の小窓をのぞく。いた。祭壇の上に燭台が乗っている。蝋燭が灯っている。祭壇の前に布団を敷いて寝ていた。掛け布団から男の足が出ている。
しばらく見ていた。われにかえる。だいじょうぶだ。ぐっすり寝ている。
酒くさい息を嗅いだとたん反吐がせり上がってきた。うっと声が漏れる。壁に寄りかかりながらこらえる。息を吸っては吐く。吐いてからにしようか。明日にしようか。だがアデルと約束した。どうでもいい。さっさとやってしまえ。本当に殺せるのか。従士の目玉をつぶしたじゃないか。あのときは獣だった。いまは人の心が宿っている。
吐いた。反吐が雑草に飛び散った。何度も吐いた。酸っぱい唾液が垂れる。
あらかた吐き出した。少し楽になった。息をつく。だいじょうぶだ。
頭を上げる。目の奥がずきずきするだけだ。もうだいじょうぶ。ふらつきながら西の玄関に引き返す。大きな足音に気づいた。自分の足音だった。音を殺して雑草を踏みつける。なにも考えるな。また酔いがまわるだけだ。反吐のにおいが鼻の奥に詰まっている。酒は二度と飲まない。絶対に。
角を曲がって玄関の前にしゃがんだ。両開きの扉を押す。蝶番がきしんだ。こんなに大きな音を立てたら目を覚ましてしまう。そうだ。まちがって入ったことにしよう。
立ち上がる。めまいが襲いかかってきた。よろめいて扉にもたれた。蝶番がぎしっと鳴った。思わず笑った。なにをやっているんだ。
笑うと気分がよくなった。隙間から中にすべり込む。一歩踏み出す。木の床が大きくきしんだ。気にするな。疲れて熟睡しているはずだ。アデルとやりまくって。何度も。
腰を落として慎重に歩を進める。板がぎぎっと鳴る。腰から短剣を抜いた。逆手に握る。柄頭に丸い鉄の輪がついている。滑る心配はない。強く握って刺す。それだけだ。一歩。左手に持ち替えて手のひらを着物にこすりつけた。
また一歩。起きない。横顔が見えた。仰向けで目を閉じている。金の髪にたくましい顎。まちがいない。一歩近づく。人を殺せ。やってしまえ。強くなりたい。異国に遠征に出るんだぞ。おまえはまだ豚だ。敵の戦士を見たとたんに逃げ出すんだろう?
カイは駆けた。靴底がごつごつと板を鳴らす。アデルの頭が見えた。祭壇側に寝ている。
布団のそばに片膝をついた。短剣を振り上げた。ロベールはのんきに寝ている。両の手で強く握る。目を狙え。短く叫んで振り下ろした。
頬骨を打った。切っ先が逸れて敷き布団に突き刺さった。ロベールはおおっと吼えて跳ね起きた。
アデルが悲鳴を上げた。カイは短剣を引き抜いてむしゃぶりついた。胸に突き立てる。妙な手応え。藁布団に刺さっている。とっさに盾代わりにしたのだ。
熊のように突き飛ばした。カイは床に転げた。失敗だ。ベアは知らないと言うだろう。
ロベールは立ち上がった。素っ裸で短剣を握っている。掛け布団を左腕に提げている。切れた頬から血が流れている。
「だれの差し金だ」
アデルがロベールの背に飛びついた。獣のようにうなる。首に腕を巻きつける。ロベールはもがきもしない。大人と子供だ。右の肘を持ち上げた。カイはわれにかえった。アデルを刺そうとしている。
カイは起き上がった。短剣はまだ手の中にあった。順手に持ち替える。間合いを詰める。右足で踏み込む。顔めがけて突く。なにも考えていなかった。体が勝手に動いただけだ。ガモが言った。考えんのも動きの一つだ。うまくいくときゃたいてい頭は空っぽ、あとでその一瞬を振り返るだけ。そのとおりだ。アデルを救ったあの日。
ロベールが気づいた。左腕を持ち上げる。掛け布団で受けようとする。
盾に刺さった。肉の手応えがない。ロベールはしがみつくアデルに短剣を振り下ろした。
アデルが叫んだ。床に落ちた。動かない。死んだのか。ロベールは掛け布団を下ろした。逆手に握った短剣を振り上げた。カイは急いで掛け布団から刃を引き抜いた。
振り下ろす。頭上から顔に迫る。カイは切っ先を突き上げた。外側で受けろ。訓練を思い出せ。受けと同時に攻撃するんだ。
鋼鉄が激しく鳴った。外側で受けた。同時に表刃がロベールの手首に触れた。ラロシュ。
思い切り引く。ロベールはうめいた。カイは流れのまま突いた。顔めがけて。
左の頬を貫いた。ロベールはぐっと喉を鳴らした。
歯が強く刃を噛んだ。柄がぐんと跳ね上がった。押せない。
暗い目が動いた。カイを見下ろす。カイは右手に左手をかぶせた。体重を乗せて手前に引く。
頬が口までずるりと切れた。ロベールは吼えた。掛け布団でカイを突き飛ばした。
一歩、二歩とよろめく。カイは踏みとどまった。敵と向き合う。構える。ロベールはまだ立っている。うつむきがちに荒く息をつく。広がった口から血がだらだらとこぼれ落ちている。
ロベールは踏み出した。一歩、二歩。短剣を持ち上げた。上からたたきつけるように振り下ろした。ガモが言った。人間、頭空っぽのときゃ顔を狙うもんだ。切っ先が顔に迫る。カイは踏みとどまる。
短剣を立てて外側からぶち当てた。激しく音を立てた。ロベールの短剣が右に流れる。カイの短剣が剥き出しの力こぶに当たった。
すかさず引く。ロベールはうめいた。短剣を放るように落とした。右の半身をさらしている。攻撃をやめるな。剣戟で相手を支配するんだ。
右足で踏み込む。下から強く短剣を突き出す。脇の下に埋め込んだ。大きな手応え。
引き抜いて顎の下に突き上げた。押し込む。えぐる。耳のほうに裂く。
ロベールが前のめりに倒れた。木の床に勢いよく頭を打った。不気味な音が鳴り響いた。
礼拝堂が静まり返った。おのれの息づかいが聞こえる。ひたすら死体を見つめる。血溜まりが床に広がっていく。動かない。まだ動かない。カイはようやく息を吐いた。ついにやった。騎士を殺した。人の肉を裂く感触が手に残っている。これで強くなれる。
短剣が手から落ちた。床に落ちてかしゃりと鳴った。
アデルが飛びついてきた。金の髪が頬をくすぐる。汗と脂の混じった女のにおい。痩せた胸の膨らみ。カイは思い切って抱き締めた。ついに手にした。女は柔らかい。羽が生えたように軽い。肩の骨は壊れそうなほどだ。アデルはありがとうと繰り返す。豚は話しかけてこないで。あんたはくさいんだから。豚。糞虫。おまえにも大人の遊びを教えてやらないとな。
抱擁を解いた。アデルはカイの胸に手を置いた。上目遣いで見つめる。なにかを待っている。下着に血がついている。カイは手を見た。どれもロベールの返り血だ。
アデルはすっと手を下ろした。下着を見まわして汚れをこすった。血は落ちない。
「急いで片づけなきゃね。床も掃除しないと」
手が震えはじめた。口の中に苦い味が広がる。血のにおいが立ち込めている。祭壇に蝋燭が三本灯っている。体ががくがくと揺れはじめた。止められない。どうしたんだ。
アデルが不思議そうに見ている。脇腹に目がいった。下着に黒い染みが広がっている。
カイは下着をつかんだ。乱暴にたくす。脛がのぞいた。さらにたぐる。膝、腿。目を上げてアデルを見た。アデルはすでに見つめていた。かすかに頬を持ち上げている。瞳は恐れている。望んでもいる。
脇腹を見た。傷は深くない。かすっただけだ。カイは傷口に手を当てた。震えが収まっている。浮き出た肋骨。平らな腹。小さな臍。あのとき見た丸い尻。毛深い股間。ぜんぶぼくのものだ。
アデルは下唇を噛んでいたずらっぽい笑みを浮かべた。
「いまはだめ。明日まで我慢してね」
「ぼくがやると言ったらいつでもやってくれるか」
「いつでもいい。あんたのこと好き。だから優しくして。ね?」
中庭にあぐらをかいて待つ。短剣で地面をほじくる。礼拝堂から女のあえぎ声が聞こえてくる。窓からかすかに明かりが漏れ出ている。酔った目でにらみつける。ベアの唇の味。甘い吐息。女とやりたい。殺せばアデルを好きにできる。どれだけ気持ちがいいものなのだろう。
頭が揺れる。飲み過ぎだ。考えたとたんに腹の中がうごめいた。吐き気がした。唾を吐いた。短剣をざくざくと突き刺す。はやく寝てくれ。
兵舎から冒険者が出てきた。壁に向かって小便を垂れる。
カイは目を開けた。冒険者が消えていた。アデルの声も。
革袋を置いて立ち上がった。よろめきながら礼拝堂に向かう。どうにか短剣を鞘に収める。どれだけ経ったのだろう。まだ空は白んでいない。まわりが揺れている。頭が痛い。礼拝堂の窓が見える。赤く光っている。堂は小ぶりで二十人も入れない。どのみち礼拝などしない。ベアもしない。セルヴもしない。神はいない。
堂の北側にまわった。アーチ型の小窓に張りついた。中が見える。壁が厚いのでぜんぶは見渡せない。隣の窓に移る。いない。祭壇でやっているのだろうか。
東側の小窓をのぞく。いた。祭壇の上に燭台が乗っている。蝋燭が灯っている。祭壇の前に布団を敷いて寝ていた。掛け布団から男の足が出ている。
しばらく見ていた。われにかえる。だいじょうぶだ。ぐっすり寝ている。
酒くさい息を嗅いだとたん反吐がせり上がってきた。うっと声が漏れる。壁に寄りかかりながらこらえる。息を吸っては吐く。吐いてからにしようか。明日にしようか。だがアデルと約束した。どうでもいい。さっさとやってしまえ。本当に殺せるのか。従士の目玉をつぶしたじゃないか。あのときは獣だった。いまは人の心が宿っている。
吐いた。反吐が雑草に飛び散った。何度も吐いた。酸っぱい唾液が垂れる。
あらかた吐き出した。少し楽になった。息をつく。だいじょうぶだ。
頭を上げる。目の奥がずきずきするだけだ。もうだいじょうぶ。ふらつきながら西の玄関に引き返す。大きな足音に気づいた。自分の足音だった。音を殺して雑草を踏みつける。なにも考えるな。また酔いがまわるだけだ。反吐のにおいが鼻の奥に詰まっている。酒は二度と飲まない。絶対に。
角を曲がって玄関の前にしゃがんだ。両開きの扉を押す。蝶番がきしんだ。こんなに大きな音を立てたら目を覚ましてしまう。そうだ。まちがって入ったことにしよう。
立ち上がる。めまいが襲いかかってきた。よろめいて扉にもたれた。蝶番がぎしっと鳴った。思わず笑った。なにをやっているんだ。
笑うと気分がよくなった。隙間から中にすべり込む。一歩踏み出す。木の床が大きくきしんだ。気にするな。疲れて熟睡しているはずだ。アデルとやりまくって。何度も。
腰を落として慎重に歩を進める。板がぎぎっと鳴る。腰から短剣を抜いた。逆手に握る。柄頭に丸い鉄の輪がついている。滑る心配はない。強く握って刺す。それだけだ。一歩。左手に持ち替えて手のひらを着物にこすりつけた。
また一歩。起きない。横顔が見えた。仰向けで目を閉じている。金の髪にたくましい顎。まちがいない。一歩近づく。人を殺せ。やってしまえ。強くなりたい。異国に遠征に出るんだぞ。おまえはまだ豚だ。敵の戦士を見たとたんに逃げ出すんだろう?
カイは駆けた。靴底がごつごつと板を鳴らす。アデルの頭が見えた。祭壇側に寝ている。
布団のそばに片膝をついた。短剣を振り上げた。ロベールはのんきに寝ている。両の手で強く握る。目を狙え。短く叫んで振り下ろした。
頬骨を打った。切っ先が逸れて敷き布団に突き刺さった。ロベールはおおっと吼えて跳ね起きた。
アデルが悲鳴を上げた。カイは短剣を引き抜いてむしゃぶりついた。胸に突き立てる。妙な手応え。藁布団に刺さっている。とっさに盾代わりにしたのだ。
熊のように突き飛ばした。カイは床に転げた。失敗だ。ベアは知らないと言うだろう。
ロベールは立ち上がった。素っ裸で短剣を握っている。掛け布団を左腕に提げている。切れた頬から血が流れている。
「だれの差し金だ」
アデルがロベールの背に飛びついた。獣のようにうなる。首に腕を巻きつける。ロベールはもがきもしない。大人と子供だ。右の肘を持ち上げた。カイはわれにかえった。アデルを刺そうとしている。
カイは起き上がった。短剣はまだ手の中にあった。順手に持ち替える。間合いを詰める。右足で踏み込む。顔めがけて突く。なにも考えていなかった。体が勝手に動いただけだ。ガモが言った。考えんのも動きの一つだ。うまくいくときゃたいてい頭は空っぽ、あとでその一瞬を振り返るだけ。そのとおりだ。アデルを救ったあの日。
ロベールが気づいた。左腕を持ち上げる。掛け布団で受けようとする。
盾に刺さった。肉の手応えがない。ロベールはしがみつくアデルに短剣を振り下ろした。
アデルが叫んだ。床に落ちた。動かない。死んだのか。ロベールは掛け布団を下ろした。逆手に握った短剣を振り上げた。カイは急いで掛け布団から刃を引き抜いた。
振り下ろす。頭上から顔に迫る。カイは切っ先を突き上げた。外側で受けろ。訓練を思い出せ。受けと同時に攻撃するんだ。
鋼鉄が激しく鳴った。外側で受けた。同時に表刃がロベールの手首に触れた。ラロシュ。
思い切り引く。ロベールはうめいた。カイは流れのまま突いた。顔めがけて。
左の頬を貫いた。ロベールはぐっと喉を鳴らした。
歯が強く刃を噛んだ。柄がぐんと跳ね上がった。押せない。
暗い目が動いた。カイを見下ろす。カイは右手に左手をかぶせた。体重を乗せて手前に引く。
頬が口までずるりと切れた。ロベールは吼えた。掛け布団でカイを突き飛ばした。
一歩、二歩とよろめく。カイは踏みとどまった。敵と向き合う。構える。ロベールはまだ立っている。うつむきがちに荒く息をつく。広がった口から血がだらだらとこぼれ落ちている。
ロベールは踏み出した。一歩、二歩。短剣を持ち上げた。上からたたきつけるように振り下ろした。ガモが言った。人間、頭空っぽのときゃ顔を狙うもんだ。切っ先が顔に迫る。カイは踏みとどまる。
短剣を立てて外側からぶち当てた。激しく音を立てた。ロベールの短剣が右に流れる。カイの短剣が剥き出しの力こぶに当たった。
すかさず引く。ロベールはうめいた。短剣を放るように落とした。右の半身をさらしている。攻撃をやめるな。剣戟で相手を支配するんだ。
右足で踏み込む。下から強く短剣を突き出す。脇の下に埋め込んだ。大きな手応え。
引き抜いて顎の下に突き上げた。押し込む。えぐる。耳のほうに裂く。
ロベールが前のめりに倒れた。木の床に勢いよく頭を打った。不気味な音が鳴り響いた。
礼拝堂が静まり返った。おのれの息づかいが聞こえる。ひたすら死体を見つめる。血溜まりが床に広がっていく。動かない。まだ動かない。カイはようやく息を吐いた。ついにやった。騎士を殺した。人の肉を裂く感触が手に残っている。これで強くなれる。
短剣が手から落ちた。床に落ちてかしゃりと鳴った。
アデルが飛びついてきた。金の髪が頬をくすぐる。汗と脂の混じった女のにおい。痩せた胸の膨らみ。カイは思い切って抱き締めた。ついに手にした。女は柔らかい。羽が生えたように軽い。肩の骨は壊れそうなほどだ。アデルはありがとうと繰り返す。豚は話しかけてこないで。あんたはくさいんだから。豚。糞虫。おまえにも大人の遊びを教えてやらないとな。
抱擁を解いた。アデルはカイの胸に手を置いた。上目遣いで見つめる。なにかを待っている。下着に血がついている。カイは手を見た。どれもロベールの返り血だ。
アデルはすっと手を下ろした。下着を見まわして汚れをこすった。血は落ちない。
「急いで片づけなきゃね。床も掃除しないと」
手が震えはじめた。口の中に苦い味が広がる。血のにおいが立ち込めている。祭壇に蝋燭が三本灯っている。体ががくがくと揺れはじめた。止められない。どうしたんだ。
アデルが不思議そうに見ている。脇腹に目がいった。下着に黒い染みが広がっている。
カイは下着をつかんだ。乱暴にたくす。脛がのぞいた。さらにたぐる。膝、腿。目を上げてアデルを見た。アデルはすでに見つめていた。かすかに頬を持ち上げている。瞳は恐れている。望んでもいる。
脇腹を見た。傷は深くない。かすっただけだ。カイは傷口に手を当てた。震えが収まっている。浮き出た肋骨。平らな腹。小さな臍。あのとき見た丸い尻。毛深い股間。ぜんぶぼくのものだ。
アデルは下唇を噛んでいたずらっぽい笑みを浮かべた。
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