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おれはβ
全てはここから始まった
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時は遡ること1ヶ月前……
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ゆう!おはよ~!」
朝の挨拶とともにドンッと背中にぶつかってきたのは、親友の新城雪
高校に入ってからできた友達だが、今では1番の親友だ
ああ、自己紹介がまだだったな
おれは一橋悠
今年の春から大学に入学したピチピチの大学生だ
ちなみに俺の親はアルファとオメガの夫夫だが、なぜかおれはベータとして生まれた
だからといって親に愛されない、なんてことはなくすくすくと育ちはや18年
立派に育ててくれてありがとう!
だが悲しいかな、見目麗しい父さんたちとは違い、平々凡々な容姿で生まれてきたおれは、親と比べられるが故に高校生まで友達がいなかった
先ほど出てきた新城雪とは、高校生の時に出会い、あるきっかけを理由に仲良くなった
仲良くなったきっかけは端折るが、ベータの夫婦から生まれたオメガである雪とは、家庭環境が似ていたこともあり、すぐに意気投合したっけ
そんな雪とは大学でも一緒で、自分で言うのも照れるが、いつも行動を共にしているほど仲良しだ
「…ぇ、ねえってば!もう、聞いてる?」
「ご、ごめん、何の話だっけ?」
「だから~今日の夜ちょっと遊びに行かない?ってさっきからずっと聞いてるのに」
ぷぅっとふくらませた頬は男のくせにとんでもなく可愛い
おれがこの顔に弱いって知っててやってるな…
「今夜なら空いてるけど、どこに行くんだ?」
「繁華街に最近できた麻婆豆腐のお店!そこの激辛麻婆豆腐が絶品らしくて!」
「激辛かぁ…」
雪は可愛いくせして大の辛いもの好きである
対しておれは、辛いものより断然甘いものが好き、大の甘党なのだ
味覚に関しては、雪とおれは対極にあると言っていい
「そのお店の杏仁豆腐も有名らしくてさ、なんでも特大サイズの杏仁豆腐があr「行く!」」
「じゃあ、6時に繁華街の入口で待ち合わせね!」
くそっ若干嵌められた感は拭えないが、杏仁豆腐に罪は無い
待ってろ…特大杏仁豆腐!
「雪、そういや忘れてたけど、夜の繁華街って結構治安悪いだろ?大丈夫なのか?」
「悠…僕が強いのわすれてなぁい?そこら辺のチンピラなんて相手にもならないよ」
そうだった
雪は空手に始まって、柔道、ボクシングetc…
オメガでも自分の身は自分で守れるようにと、色んな護身術を身につけるうちにめちゃくちゃ強くなったギャップの男なのである
「そうだった、それなら心配ないな」
「僕よりも悠の方が心配だよ…自分の可愛さ自覚してないでしょ…人前では極力笑っちゃダメだからね!」
雪は不思議とおれのことを可愛いやら、他人に笑顔を見せない方がいいなどと忠告してくるが、おれはベータだぞ?
むしろ気をつけるべきなのは雪の方だろう
そういうと毎回残念な子を見るような目で見られるが……解せぬ
「はいはい、わかってるって」
「ほんとにぃ?これだから無自覚は恐ろしい…」
なんて雪はブツブツ言っているがおれの頭にはもう杏仁豆腐のことしか無かった
そしてこの時のおれはまだ知らなかった
今日という日が運命の分かれ道となることを…
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「ゆう!おはよ~!」
朝の挨拶とともにドンッと背中にぶつかってきたのは、親友の新城雪
高校に入ってからできた友達だが、今では1番の親友だ
ああ、自己紹介がまだだったな
おれは一橋悠
今年の春から大学に入学したピチピチの大学生だ
ちなみに俺の親はアルファとオメガの夫夫だが、なぜかおれはベータとして生まれた
だからといって親に愛されない、なんてことはなくすくすくと育ちはや18年
立派に育ててくれてありがとう!
だが悲しいかな、見目麗しい父さんたちとは違い、平々凡々な容姿で生まれてきたおれは、親と比べられるが故に高校生まで友達がいなかった
先ほど出てきた新城雪とは、高校生の時に出会い、あるきっかけを理由に仲良くなった
仲良くなったきっかけは端折るが、ベータの夫婦から生まれたオメガである雪とは、家庭環境が似ていたこともあり、すぐに意気投合したっけ
そんな雪とは大学でも一緒で、自分で言うのも照れるが、いつも行動を共にしているほど仲良しだ
「…ぇ、ねえってば!もう、聞いてる?」
「ご、ごめん、何の話だっけ?」
「だから~今日の夜ちょっと遊びに行かない?ってさっきからずっと聞いてるのに」
ぷぅっとふくらませた頬は男のくせにとんでもなく可愛い
おれがこの顔に弱いって知っててやってるな…
「今夜なら空いてるけど、どこに行くんだ?」
「繁華街に最近できた麻婆豆腐のお店!そこの激辛麻婆豆腐が絶品らしくて!」
「激辛かぁ…」
雪は可愛いくせして大の辛いもの好きである
対しておれは、辛いものより断然甘いものが好き、大の甘党なのだ
味覚に関しては、雪とおれは対極にあると言っていい
「そのお店の杏仁豆腐も有名らしくてさ、なんでも特大サイズの杏仁豆腐があr「行く!」」
「じゃあ、6時に繁華街の入口で待ち合わせね!」
くそっ若干嵌められた感は拭えないが、杏仁豆腐に罪は無い
待ってろ…特大杏仁豆腐!
「雪、そういや忘れてたけど、夜の繁華街って結構治安悪いだろ?大丈夫なのか?」
「悠…僕が強いのわすれてなぁい?そこら辺のチンピラなんて相手にもならないよ」
そうだった
雪は空手に始まって、柔道、ボクシングetc…
オメガでも自分の身は自分で守れるようにと、色んな護身術を身につけるうちにめちゃくちゃ強くなったギャップの男なのである
「そうだった、それなら心配ないな」
「僕よりも悠の方が心配だよ…自分の可愛さ自覚してないでしょ…人前では極力笑っちゃダメだからね!」
雪は不思議とおれのことを可愛いやら、他人に笑顔を見せない方がいいなどと忠告してくるが、おれはベータだぞ?
むしろ気をつけるべきなのは雪の方だろう
そういうと毎回残念な子を見るような目で見られるが……解せぬ
「はいはい、わかってるって」
「ほんとにぃ?これだから無自覚は恐ろしい…」
なんて雪はブツブツ言っているがおれの頭にはもう杏仁豆腐のことしか無かった
そしてこの時のおれはまだ知らなかった
今日という日が運命の分かれ道となることを…
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