アサシンの僕と魔導師のオレが融合した結果〜銀髪美少女の幼馴染と行く異世界漫遊記〜

ティムん

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第一章 幼少期

第二十九話 告白

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「それで、その、倒れていたのって僕だけ? 近くになにかいなかった?」

 あの場にはフューもいたはずだ。もしかしたらスライムだから倒されてしまったかもしれない。そう考え、恐る恐る父さんに尋ねる。

「あぁ、あのスライムのことか?それだったら――」

 父さんがそう言いかけた時、布団がもぞもぞとひとりでに動き出す。そしてその動いている部分から水色の塊が飛び出してきた。

「フュー! そんな所にいたのか!」

 フューは嬉しそうに僕の顔にくっつく。そして満足したのか、僕の頭の上に登る。

 なんだかそこがフューの定位置みたいになっちゃったな……

「そのスライムはソーマのことを守ろうしていたからな。悪い魔物じゃないんだろうと思って連れてきたんだよ」

 僕を守ろうとしてくれてたのか。可愛いやつだな。


 さて、と。状況もよくわかったし、そろそろだね。

 僕は深呼吸を一度してから父さんと母さんをしっかりと見る。

「父さん、母さん。話があるんだ」





 話がある。そう言った僕の真剣さを察してか、フューが僕の頭から降りる。
 よかった。フューを頭に乗せながらじゃカッコつかないからね。

 フューが降りるのを確認したあと再び父さんと母さんの方に目をやると、二人とも何故か嬉しそうだった。

「やっと話す気になってくれたのか」
「え? 気づいてたの?」

 完全に隠せていたと思っていたのに……

「当たり前よ~私たちの大事な大事な子供なんだから~」
「と言っても、気づいたのは何か大きな隠し事をしてるってことだけなんだけどな!」

 そっか、気づかれてたのか……必死に隠してたのに、やっぱり親だからかな。

「えっとね、隠してた事ってのはね」

 僕はそこで一度言葉を切る。もしかしたら受け入れてもらえないかもしれない。前世の記憶があって、更に中に別の人がいるだなんて受け入れてもらえる方がおかしい。この先を言ってしまえば二度と元の関係には戻れないかもしれない……

 そんな嫌な考えが脳裏をよぎる。
 でも、僕は決めたんだ。自由に生きるって。僕はもう二人に隠し事なんてしたくない。たとえ受け入れられなくてもそれでいい。隠し続けるよりはずっと――

 覚悟を決めた僕は唾を飲み込み、カラカラになった喉を潤してから口を開く。

「僕には、前世の記憶があるんだ」
「前世の記憶?」

 二人は怪訝そうな顔をしている。突然前世の記憶があるなんて言われても意味がわからないだろう。だから僕は説明を続ける。

「うん。僕には、こことは違う世界で闇野奏魔やみのそうまとして生きてきた記憶があるんだ。記憶があるっていうのは少し正確じゃないかな。生まれ変わりって言った方が正しいかもしれない」
「生まれ変わり……」

 この世界にも生まれ変わりという概念はあったのか、二人は僕の言っていることを理解してくれたようだ。僕は二人の反応が怖くて下を向いてしまう。だけど話はここで終わりじゃないんだ。僕は下を向いたまま話を続ける。

「それに、生まれ変わった時に違う人の魂も入っちゃったんだ。だから僕の中にはもう一人いるんだ。普段表に出てるのは僕だけど、中には違う人がいるんだよ」
「ソーマの中にもう一人……?」
「魂が混ざったの……?」
「うん。滅多に起きる現象じゃないらしいんだけど、魂が似通っていると稀に起きるらしいんだ」

 僕がそう言うと、二人は暫く口を閉ざした。本当に少しの時間だったけど、僕にはそれが永遠に感じられた。気分は死刑執行を待つ囚人だ。
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