アサシンの僕と魔導師のオレが融合した結果〜銀髪美少女の幼馴染と行く異世界漫遊記〜

ティムん

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第一章 幼少期

第三十二話 家族の会話

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 僕は父さんと母さんと存分に話したあと、自分の部屋に戻ってベットの上に腰掛ける。このベットはスプリングが入っていないみたいで弾力はあんまりないけど、十分に柔らかい。弾力がないのはスプリングとかがこの世界にはないのかもしれないから仕方ないね。

「ねぇ、ソル。フラムってまた襲ってくるかな?」

 本来なら真っ先に確認すべきことだったけど、色々あってあとまわしになってたんだよね。

『あぁん? しばらくは襲って来ねぇだろうけど、また襲って来るのは間違いねぇだろうな』
「そっか、やっぱり来るか……あれ? しばらく襲って来ないだなんてどうして言いきれるの?」

 そりゃあ今までフラムと戦ってきたソルなら、ある程度予測はできるだろうけどなんでそこまで確信してるんだろう。

『フラムが最後に使った魔法は禁術なんだよ。あれは魂を傷つける。そうだな、あのレベルの禁術だと十数年はまともに魔法が使えねぇだろうな』
「禁術? そんなのがあるんだ」
『あぁ、お前が読んでる《魔道の極め方》にも載ってるはずだぞ』

 あの本読んでる途中だからな……後の方に載ってるのかな? あれ? そういえばなんでソルがその本の中身を知ってるんだろう。ソルも読んだことあったのかな?

『というか、禁術でも使われねぇ限りこのオレが窮地に陥るはずがねぇだろ。フラムの魔法の腕はオレには遠く及ばねぇんだよ』
「ははは、すごい自信だね。まぁとりあえずしばらく危険はないってことか。それじゃあその間に強くならなきゃね」

 それじゃあしばらくは安心……いや、違う。

「ねぇ、フラム自身は来れなくても他の魔族が来たり、魔物達を使ってここを襲わせる可能性はあるんじゃ……?」
『……その可能性はあるな。フラムはプライドの高いやつだから、他のやつに頼ったりはしねぇだろうが今までに支配してた魔物を使うことはあるかもしれねぇ』
「それじゃあ父さんたちに伝えとかないとね」
『あぁ、そうだな』

 これでフラムに関する心配事はとりあえす置いといて、あとはセリアの問題だね。僕はセリアを助けたいんだ。今まではその気持ちに蓋をしていたけど、もうそんな必要はないんだ。

「ソル、明日はセリアの家に行こうと思うんだ」
『あぁん? あのガキの家だぁ?……そうか、関わることに決めたんだな』
「うん、そういうこと」
『好きにすればいいだろ』

 いつもどおりぶっきらぼうに聞こえるけど、声に嬉しさが混じっているような気がした。僕が自由に生きようとしていることを嬉しく感じてくれているのかな? そうだったらいいな。

「うん、そうだね。好きにするよ。それじゃ、おやすみ」
『あぁ』

 僕は布団に潜り込み、眠りについた。



「ソーマちゃ~ん、ほら、起きなさ~い」
「ん、んん」

 優しい声と共に体を揺さぶられ、僕は目覚める。

「おはよう、ソーマちゃん」
「ふわぁ、おはよう母さん」

 母さんに起こされるのは久しぶりだね。最近は自分で起きてたし……それに近くに人が来ても僕が起きないなんて……母さんに気を許したからかな?

「ほら、早く準備しなさ~い。朝ごはん出来てるわよ~」

 母さんにそう言われて僕は手早く準備を済ませる。そして食卓へ向かおうとすると、母さんに呼び止められた。

「ふふふ~手を繋いで行きましょうね~」
「か、母さん。昨日言ったけど僕の中身は二十歳を超えてるんだからこういうのは――」
「だ~め。ソーマちゃんは私の子供なんだから~母さんに甘えなきゃ~」

 母さんは僕の左手をきゅっと握る。うぅ、子供のフリをしてる時は気にならなかったけど、素のときにこういうことされると妙に恥ずかしいな……

 食卓に着くと、父さんが既に座っていた。

「お、ソーマ。おはよう」
「おはよう、父さん」

 挨拶をしたあと、僕は椅子に座る。母さんも席について、僕達は朝食を食べ始める。

「そういえばソーマちゃんは今日もセリアちゃんのところに行くの~?」

 甘いジャムを塗った白くてふわふわなパンを頬張っていると母さんが話しかけてきた。

「うん、そうだよ」
「それじゃあ~ソーマちゃんの看病をしてくれたお礼にクッキー焼いたから持ってってね~」
「うん、わかった。そういえば昨日セリアはどうしたの?」
「お前が寝ちゃったから俺が家まで送ってったよ」

 父さんがコーンスープを飲みながら教えてくれる。

「そうだったんだ。ありがとね、父さん」
「気にすんな。それにしてもソーマも隅に置けないな。あんな可愛い子と仲良くなってたなんて」
「そ、そんなんじゃないよ! ただセリアに魔法を教えてるだけだよ!」

 僕は絞りたてのオレンジジュースを飲み干して、恥ずかしいのを誤魔化す。

「ほんとかぁ?」

 父さんがニヤニヤしながら言う。

「ほんとだってば!」

 そう言っても父さんは信じた様子もなく、いたずらっ子のような目で僕の方を見てくる。母さんに視線で助けを求めるが、にこにこと笑っているだけで助けてくれる様子はない。
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