アサシンの僕と魔導師のオレが融合した結果〜銀髪美少女の幼馴染と行く異世界漫遊記〜

ティムん

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第一章 幼少期

第三十一話 ソルと家族

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 すっきりとした僕は、母さんの愛のこもったご馳走に舌づつみをうつ。

「とっても美味しいよ!」
「そう、よかったわ~。あ、そういえばソーマちゃん。ソーマちゃんの中にはもう一人いるって言ってたわよね~」
「そうだったな。ソーマ、そいつと話すことは出来るか? そいつだって俺達の息子だからな。しっかりと話しておきたい」

 おっと、ソルのことを紹介するのを忘れてたね……

(ソル、変わってくれる?)
『チッ、面倒だな……まぁ仕方ない、か』

 ソルの了承を得た僕は早速ソルと入れ替わる。

「オレがソーマの中にいるやつだ」

 ソルがぶっきらぼうに言い放つ。ソルの少し荒っぽい言葉に父さんは少し面食らったような顔をする。母さんはいつも通りのニコニコ笑顔だ。

「そ、そうか。お前もソーマと同じように前世の記憶があるのか?」
「あぁ、あるぜ」
「だったらお名前を教えてくれないかしら~?」
「オレの名前はソル=ヴィズハイムだ」
「ソル=ヴィズハイム? どこかで聞いた事があるような……」

 父さんはピンと来ていないようだが、母さんは魔法使いだからか気づいたらしくニコニコ顔を崩し、驚いた表情を浮かべている。

「もしかして、魔導師のソル=ヴィズハイムさんなのかしら~?」
「あぁ、そうだぜ」

 ソルが少しだけ得意気に言うと、父さんが驚いた顔になる。

「魔導師!?」
「なるほど~。だからソーマちゃんが魔法を使えていたのね~」

 えっ、なんで僕が魔法を使えることがバレてるの!?

「魔法? ソレイユ、どういうことだ?」

 父さんが母さんに尋ねる。

「この前ソーマちゃんと手を繋いだ時にね~左手の親指辺りに魔法の気配を感じたのよ~」

『魔法の気配? そんなのがわかるの』

 僕はソルに聞いてみる。

(あぁ、わかるぜ。ほら、オレだってゴブリンに触った時に支配の魔法を受けているのに気づいただろ? まぁ、魔法の種類までわかるのは魔法使いの中でも一握りだろうけどな)

 ソルの自慢を交えた説明を聞いて僕は理解する。指輪を貰った日に手を繋いだ時、母さんが首を傾げたのは魔法の気配にきづいたからなんだろう。

 僕に説明をしたあと、ソルはご飯を食べ始める。話の途中なのに……マイペースだね。

「左の親指……そういえばソーマ、じゃなくてソル、その指輪はなんなんだ?」
「ちっ、オレが魔導師だってことよりそんなことが気になるのかよ……ったく、親も子も変わったヤツらだな……まぁいい、これはアゼニマーレとかいう自称神様に貰ったもんだ」
「アゼニマーレ~? 聞いたことないわね~」
「というより、どうやって神様なんかに会ったんだ?」

 そりゃあ、そこが気になるよね……普通神様なんて会う機会がないはすだし。

「自称神様に精神だけ呼ばれたんだよ。なんでも魂の融合ってのは危険なんだとよ。だからそれをなんとかするアイテムってことでこの指輪を貰ったんだ」

 ……うん、だいぶ端折ってるけど、大体あってるね。でももう少し丁寧に話してあげればいいのに……

「危険って、その指輪があれば大丈夫なのか?」

 父さんと母さんは心配そうだ。指輪の危険性についても話すべきだろうな。きっと心配されるだろうけど、話さないってのはダメだろう。

「いや、強力な魔法を使い過ぎると危ないらしい。今この指輪は赤色だろ? 赤ってのは魂の崩壊が近いって意味らしい」

 ソルが色々と省略して話す。
 そんな言い方だと父さんと母さんが無駄に心配するだろう!? どうしてそんな言い方するんだよ……

「魂の崩壊~? 大丈夫なの~?」

 いつも通りののんびりとした口調のままだが、母さんは真剣に聞いてくる。

「この指輪には魂を治す機能もあるらしくてな。赤色になっても一週間も経たてば元通りだってよ。だがその間は魔法を使うのは控えなきゃならねぇんだとよ」

 さっきアゼニマーレに釘を刺されたところだし、魔法を使わないように気をつけなきゃね。指輪が青に戻るまでは魔法の練習も禁止かな……

「一週間ね~。すごく短いのね~」

『短いってどういうこと? 基準なんてわからないんじゃないの?』
(魂は自然回復もするんだよ。魂が崩壊寸前までいくと普通は治るまで数十年以上かかるんだよ。下手したら百年以上かかる時もある)

 本来はそんなにかかるのがたったの一週間……とんでもないアイテムなのか、この指輪は。余計にアゼニマーレの怪しさが増してきたね。そんなアイテムを何の条件もなく僕に渡すなんて、どう考えても怪しい。気をつけなきゃね。

 アゼニマーレに対する警戒を改めた僕は、ソルと再び入れ替わり、父さんと母さんとの会話を一晩中楽しみ続けた。ソルには悪いけど、せっかく秘密を打ち明けて父さんと母さんと子供のフリをせずに話せるようになったんだから、色々話をしたかったんだ。
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