とある少女の異世界奮闘記+α

輝国 飛鷹

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試練・精霊契約編

第27話《魔法力基礎テスト》

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「ふーむ……………」
  校長は時計の針を睨み付ける。刻々と時を刻んでいるそれは、午後5時半を指していた。生徒たちはとっくに帰宅している時間帯だが、アツナガとジェンダーは体育館に留まっていた。
  ラサール魔法学校の、魔法力基礎テスト。
  全校生徒は勿論もちろん、Y組のメンバーも余裕の顔でクリアしたものだが、未だに1人だけ、試験を受けに来ていない者がいた。
  福本アヤノン――――。
  彼女は魔力を引き出す『リード力』が足りないためか、測定値がほぼゼロに近い少女であった。特別に公欠扱いし、『精霊契約』といった幻想を求め、精霊を探させたのだが。
「…………っ。やはり来ないか…………」
  校長は自分の判断がいけなかったのだと後悔した。素直に退学を勧めるべきだったと。そうすればあんな目には遭わなかったはずなのだと。
  あんな目とは、つまりくだんの事件である。
  国道B-1号線で発生した、『少女人身売買事件』。アヤノンはその事件に巻き込まれたらしい。刑事が校長を訪ねた時、
「あんな時間帯から、あの子は一体なにをしてたんですかねぇ?」
  と嘆息しながら言われたのは、正直胸が痛んだ。
  精霊の話なんかしなければよかった。妙な期待感を持たせなければよかった。
  後悔が先だって、仕事にもろくに手がつけられなくなってしまった。
「すまぬ、クロ先生…………」
「はい…………?」
  隣でその時を迎え撃つかのように立っている教師に、校長は言った。
「わしのせいだ。わしが………あの子に変な試練を課せてしまったから、こんなことに………」
「なっ………なにを仰いますか! 今回はあなたの責任ではありません。悪いのは、彼女を巻き込んだあの凶悪犯罪者ですよ」
「だとしても、わしが彼女を外に解き放ったからこうなったのだ。“精霊”などというくだらない妄想を追いかけさせ、命の危機にさらしてしまったのだ」
  結果無駄に命をもてあそんだだけだったのだよ―――と校長は止めを刺した。
  しかしその時。プルプルと震えるクロ先生が逆鱗を上げた。
「いい加減にしろこのクソ校長っ! いつまでそんなメソメソとしてんだ!」
「クロ…………先生…………?」
「あれはあんたのせいじゃない、 だから気にすんなと何度言えば分かるんだ! 彼女は自分の意思で精霊という空想に身を委ねたんだ。あんたは関係ない」
「し、しかし…………」
「しかしもクソもない!」
  普段ぐうたらな教師の顔が迫った。
「 いいかっ。あの子にとっては、『精霊』というのが唯一の希望だったんだ。ここに残るためには、それしか道がなかった。それでも彼女はそこに全てを賭けたんだ。あの子が同じ話を聞いたら、一体どうなると思う!?」
  アツナガとジェンダーはその様子を背後から意外そうに眺めていた。
  普段から感情のこもってない声で、いい加減にしか言わない彼が、今熱く説教をしている。しかも校長にだ。そんな光景は、今まで見たことすらない。
  担任は体育館で跳ね返る自分の声に反応し、頭を軽く上げた。
(やってしまった…………)
  こんなキャラではないはずだ。表は冷えきった顔でいるのに。普段はこんなヤツではないのに。何故かこの校長の対応を見ていると、妙に苛立って、ついカッとなって。
(…………おかしくなったものだな)
  彼は内面では生徒を一番に想っている教師である。しかしそれは本人の無意識のなかである。とうの彼は、冷えきっていて、冷たくて、感情を表にださない―――自分はそういう陰険な性格だと分析していた。今回みたく感情に任せた“お説教”紛いなことをしたのは初めてである。
(お説教はお説教でも、相手がアレじゃないかよ………)
  クロ先生は頭を抱えた。
  そう、彼はやってしまったのだ。
  この学園一の権力を誇る人間に、“叱咤しったつ”とかいう、愚かな行為を。
「………そうだな、君の言うとおりだクロ先生」
「はいぃ…………?」
  何故に悟った様子で言っているのだろう。彼は何かに目覚めたのか。
「ワシは身勝手な現実逃避で、危うく生徒の思いを踏みにじるところだった。本当に申し訳ない」
  頭を下げ、ツルツル頭部を反射させてきて、一時目が眩んだ。
  しかしこれは異常事態だ。なんせ、病み上がりのような教師に校長が深々と頭を下げているのだ。これを異常と言わずなんと言おうか。
  クロ先生はあたふたと困り果てた。こういう時の対処法を、彼は心得ていないのだ。
「あ、頭を上げてください校長! 私みたいな教師に、あなたが頭を下げては…………」
「なんだね? さっきとは打って変わって…………」
「あれは感情に乗せて文句を言っただけで…………」
「でも、先生が言ったこと、正しいと思いますよ」
  アツナガがしっかりとフォローする。教師は初めて生徒からそんな言葉をかけられた。
「アツナガ…………お前…………」
「だって、校長がこの調子だと、福本さん試験受けづらいでしょ。僕たちはこうして、信じて! 待つしか! ないんですから!」
  さすがに暇になったのか。アツナガ少年はバットを一定のリズムで、明日の夕日に向かって振り続けた。教師も拍子抜けな顔をする。
「何やってるんだアツナガ…………お前そんなキャラだったのか…………?」
  そこはジェンダーが答えた。
「これがアツナガくんですよ。マリナーラちゃん曰く、“変な人”らしいです」
「ふーん…………アツナガ、お前もしかして野球部?」
「違いっ! ますっ! けどっ!?」
「なるほど、こりゃあ“変な人”だな」
  呆れ顔でその様子を見ながら言った。するとクスクスと、隣でジェンダーが笑う。本当に女の子と見違えるような微笑みだ。
「アヤノンちゃんも同じ事を言ってましたよ………って、何か足音が聞こえてきませんか?」
「足音…………?」
  するとその発言を皮切りに、

  トタトタトタ――――

  それは体育館の天井から聞こえてくる。
  ここは校舎が体育館よりも大きいため、天井に道が設置されている。生徒がそこを自由に行き来し、時間短縮のために活用されている。もちろん真正面から来ることはできるが、急ぎの時は天井から行った方が早いのだ。
「こんな時間に………いったい誰が………?」
  校長は聞こえる音に顔を上げて言った。しかし、そんな事は考える間でもなかった。
  クロ先生は確信する。
「来たか…………あいつが!」
「来た…………って、まさか!」
  トタトタトタ――――が段々と近づいてくる。やがて天井からではなく、体育館の入り口から聞こえてきて、そして。

「すいませんっ! 遅れましたっ!」

  福本アヤノンが姿を現した。
「アヤノンちゃん!」「福本さん!」
  アツナガはバットを投げ捨てて、ジェンダーはまさしく美少女の面構えで彼女に駆け寄った。その際、彼が捨てたバットが校長の焼け野原にクリーンヒットしたことを知る者は少ない。
  しかしよく見ると、彼女の背後には見知らぬ少女がついてきていた。
  ジェンダーはピョンピョンと跳ねた。
「アヤノンちゃん遅いよっ!? なんで早く来なかったの?」
「いやーゴメンゴメン。病院からここまで若干遠くてさ。渋滞に巻き込まれたりとか、色々あってね………」
  真実は、単に道順が分からなかっただけである。
  アツナガはそこでしっかりと背後の少女を捉えた。
「福本さん、そこの女の子は?」
  背後の少女は怖がって、彼女の背中にしがみついた。アヤノンは笑って誤魔化す。
「こいつは俺の契約精霊のフォルトゥーナだ。その………人見知りなんだ」
「せ、精霊じゃと!?」
  絆創膏ばんそうこを貼った校長が驚愕きょうがくあらわにした。
「ア、アヤノンくん。それはまことか? 本当に精霊を…………」
「いや、その…………たまたま、その、出会っちゃいまして」
  彼女はなるべく事件との関与は伏せたかった。
「な、なんと…………居るかも分からない精霊と、本当に契約を交わしてしまうとは…………」
「っていうことは、テスト受けられるんだね!」
 ジェンダーが言う。
「おう。今から早速受けるぜ。フォルトゥーナ、頼むぞ!」
「うん!」


      *


「それでは、今から魔法力基礎テストを実施する!」
  クロ先生のとびっきりの声が聞こえた。体育館だから、辺りにビシビシと伝わりやすい。俺、福本アヤノンの肌にも、その振動が跳ね返ってきた。
  俺は横を振りむき、隣のフォルトゥーナを見た。
  アイコンタクトで、俺に「大丈夫」と言ってくる。中々配慮が行き届くヤツだ。微笑みがいとおしい。
  どうやら準備万端のようだ。
  クロ先生は言う。
「これから、こちらが出題した魔法ナンバーを提唱し、魔法を発動させなさい。魔法書は、こちらが用意した魔法書を使うこと」
「あのー、魔法書ってどうやって使うんですか?」
「それはいたって単純シンプルだ。魔法書を開き、そこに書いてある魔法ナンバーと魔法名を叫ぶだけだ」
「え、それだけ?」
  確かにマリナーラとかは、魔法ナンバーと魔法名を口にしただけで発動させていた。しかし、そんなに簡単なことだったとは…………。
  ただし―――先生が続けて忠告する。
「魔法書を持った状態でなければ発動しないので注意すること。また、指定された魔法を一つでも発現できなければ、指導の対象とする。以上だ」
  やはり一つでもダメだとアウトのようだ。まぁそれくらいできないと魔法学校なんて居られるわけがない。
  俺は大きく深呼吸をし、隣の相棒に。
「フォルトゥーナ!」
「うん、なの!」
  精霊は両手を掲げ、何かを唱え始めた。
「…………『Adbd:IdCdRpbd:WnHaCnNgRnWg』」
  俺の知らない、何かの言葉。神聖な雰囲気をまとったフォルトゥーナが、少しずつ光だした。すると、それと連動して俺も発光し始める。淡くにじみ出るような謎の光は、次第に少しずつ大きくなっていく。
「あぁ………なんか、体が軽い………」
  今にも空を飛べそうな気がした。重力を無効にするような、そんな浮遊力を感じる力。

  これが…………魔力なのか。

「それでは、テストを行います。まず、手元の魔法書、『ナンバー762.ステップロック』を提唱し、目前から迫るロボットを止めてください」
  機械の骨格が丸見えのロボットが姿を現す。両目がカメラの役割をしているのだろう。ロボットは2つのレンズを微調整して、俺を見据えている。
「テスト…………開始!」
  クロ先生の合図と同時に、ロボットはものすごい速さで突進してくる。その姿に一瞬度肝を抜かれる俺だったが、こうしてないで早く魔法を唱えなければ。
  渡された魔法書を開き、項目762を開いた。
  魔法書は一つのページに魔法ナンバー、魔法名、それから詳しい仕組みなど―――掲載が満載である。
  俺からにじみ出た魔力が、魔法書に流れていくのを感じる。ロボットはもう目の前だ。唱えるなら―――今だ!

「『ナンバー762.ステップロック』!」

  ロボットの足に帯状の陣形がまとわりつく。紫色である。足の付け根からアキレス腱に伸びていき、それが一瞬光ったと思うと、ロボットはその場で転倒した。
  ギシ、ギシ―――ロボットは立ち上がろうとするが、俺の唱えた魔法がそれを妨げる。
「よし、状態魔法は完璧だな」
  クロ先生のグッドが聞こえてくる。俺はホッと胸をで下ろした。ちなみに次が最後のテストである。
  俺は所定の位置についた。
  目前には、分厚い木材が縦に一定の間隔で並べ立てられている。計10枚はあった。
「次が最後だ。次は実践的な魔法のテストを行う。今、目の前に木材があると思うが、福本は自分の剣を用いて、『ナンバー039.L・衝撃剣』を唱え、これを全て破壊しろ。一枚でも残っていれば、指導の対象とする」
  またまたハードなことを仰るものだ。少々心配になる。心なしか、魔力はさっきよりも弱まった気がした。
  だが、隣ではフォルトゥーナが魔力を送り続けてくれてるのだ。それをムダにするわけにはいけない。
  俺は刀を抜いた。
  抜いた瞬間、魔力の影響か、刀身の周りに魔力がまとわりつき、ビームサーベルのような形となった。
  俺はガッチリと柄を握った。
「それでは、始め!」
  俺は左手で魔法書を開く。項目ナンバーは0番台だ。
  あった。俺は再び魔力をそれに送る。そして提唱した。

「『ナンバー039.L・衝撃剣』!」

  刀の魔力が上がり、さらに強力なものとなった。足に力を入れ、駆け出した。
  目標は、前面の木材全て。
  高く飛び出して、刀の矛先をそこに向けて、魔力をそこにぶつける形で空を斬る。
  すると魔力による衝撃斬が発現し、独りでに目標へと飛んで行き、そして――――

  板を1枚、2枚、3枚、4枚破壊――――ラスト10枚!

  体育館内に突風が巻き起こった。少し吹き飛ばされそうな、強い風だ。
  俺が降り立つと、クロ先生が板の状態を確認する。
「…………板は全て破壊されている。よって、テストは合格だ!」
  その言葉を聞いて、体育館内に歓声が。あの二人が嬉しそうに喜んでいる。
  その様子を微笑ましく見ていると――――
  
  急に視界がぼやけ―――俺は倒れた。





  

  
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