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第一章
不落の迷宮①
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「……やっと……着いた……」
目的地である「不落の迷宮」入り口に到着したのは、出発してから6日目のことだった。
迂回路を森から少し離れた山道にした所為で、予定より1日多くかかったというだけじゃない。全部、アーヴィンの呪いの所為だ。
暴走し過ぎ、魔物い過ぎ、魔物への感知能力高過ぎ!
「重かった……」
ドサリとやや乱暴に背負っていた荷物を下ろす。
「うっ……」
微かな呻き声に振り返ると、荷物だったアーヴィンが起きて腰を擦りながら私を見上げた。
「――お疲れ」
「本当にな!」
労いの言葉を掛けられても、そんな言葉しか返せない。
町を出てから2日目に、アーヴィンに見付かって脱兎の如く逃げた魔物の群れが、たまたま私たちが向かう方角をひたすら走ってくれたお陰で、少しだけ時間の短縮が出来たと思った。
3日目は、周辺に棲息していた魔物が危険を察知したのか、不自然なくらいに遭遇せずに済んだが、4日目に遭遇した魔物が、来た道を戻る形で逃げて行き、また迷子になりかけていたところを捜し出すのに半日も無駄にした為、真剣に手を打たなければならないと考えた。
その結果が、アーヴィンを昏倒させて私が運ぶという……女子にさせることじゃねーぞ、こんにゃろめ作戦だった。
背負うにしても、アーヴィンが軽装だったから可能だったというだけで、重装備だったり、軽装でも鎧なんか着ていられたら無理だったろう。身長差の所為で爪先を引き摺ったり、ぶつけさせたりしたのは不可抗力だ。
普通に殴ったりしても頑丈だし、だからといって下手にやったら取り返しのつかないことになった、というのは絶対に嫌だったから、アーヴィンが魔物に突っ込んで行った時、魔物もろとも魔法を受けさせるという……それだってなかなかに危険なことをやらざるを得なかった。
だって、本当に頑丈なんだ、この人。
海月に見せて貰った、あの髪の毛みたいなものがぐるぐる巻かれているような状態だからか、傍にいた魔物が倒れても、直撃を受けた筈のアーヴィンは何ともなくて、無言で睨みながら迫られるという恐怖を何度味わわされたことか。
アーヴィンは私がそうすることを承知していても、暴走中の意識は少し変わっているから……ということだけじゃなく、失敗してんじゃねーよ的な怒りを抱くからだろう。
「早く中入って。私はもうちょっと休むから」
「一緒に入らないと会えなくなるタイプだったらどうするんだよ。取り敢えず魔物の気配はないから、俺がいても平気だろ」
そこで何故、拗ねたように唇を尖らせる? 私は意地悪するつもりで言ったんじゃないんだぞ。
「ほら、作りおきしたスープ飲みなよ。肉、大盛にしてやるから」
「……うん。貰う」
この数日で、アーヴィンがどうして自分のアイテムバッグに物を入れたがらないかが分かった。
答えは水だ。
近くに川でもあれば補給が可能だが、それでも安心して使えるものかどうか分からない。
顔や手足を洗うだけでなく、全身に浴びても構わないくらいの量と、食事の際に使うもの、飲料水として使うもの、ちょっとした洗い物に使うものと、かなりの量の水を詰めていると知った時、心底感心した。100キログラムという大容量が収納出来るアイテムバッグでも、殆ど余裕はないだろう。食材だって調理器具だって入っているのだから。
但し、それらを使った帰りは十分過ぎる程の余裕があると思うがね。
メロ鹿の肉がたっぷり入ったスープを完食すると、アーヴィンを背負って歩き続けた疲れも吹き飛ぶようだ。ただ運ぶならまだしも、途中途中で遭遇した魔物と戦うのに、意識のないアーヴィンを気にしながら倒したり、追い払ったりしなければならなかったのだから、倍以上の疲れを感じていた。戦わずして逃げてくれた魔物にお礼を言ってしまったくらいだ。
「肩でも揉むか?」
「いいよ。ここからはアーヴィンの独壇場だし」
「素材や食材はレアだけ拾ってくれればいいよ」
「何がレアなのか、あまり知らないんだけど」
「だったら、レアだって分かるの以外は、ルナが見たことない物を拾えばいいんじゃないか?」
「面倒だなぁ」
「そこは表向きには了承しようよ」
「りょーかいー」
言って立ち上がると、アーヴィンが隣に並んで同時にダンジョンの中に入る。
「不落の迷宮」は千年ばかり軽く経たような巨大な枯木の虚が入り口になっていた。
根っこを組んだものが階段のようになって下に向かっている。
その先は、アーヴィンのDクラスの光属性魔法であるライトがなければ、何も見えない程の暗闇だ。
「ちょっとジメジメしてるなぁ」
「水場があるかもしれないな。だからって口に出来るものとは限らないけど」
入ってすぐの魔物との遭遇はないらしい。
少し安心しながら分かれた道の右側を選ぶ。
「行き止まり?」
数歩歩いたところで、先を照らしたライトの明かりが、樹皮のような壁を知らせる。
取りついて叩いてみるが、簡単には破れそうにない。ならばやはり行き止まりなのだろう。
「一応『迷宮』だからな」
アーヴィンは気にした風もなく、元いた場所に戻って左側の道を進んだ。
これは、はぐれる訳にはいかないな。そう思ってなるべく離れないように歩調を合わせる。
アーヴィンがまともな時は、私に合わせてくれているようだが、暴走している間はそれを期待出来ない。
「壁や天井は土か樹皮っぽいものだな。下手に火属性の魔法は使わない方がいいかもしれない」
その言葉に成程と頷きながら、しかし魔物の弱点が火属性だったら、使わざるを得ないよなぁと思う。
「ここの深さはどれくらい? この層だけで広いとか?」
「地下二階に主がいるらしいよ。下りてすぐに部屋があるらしい。だから階段を見付けたら休憩しよう」
「短時間で見付けられたらの話だよね?」
「さっき休憩したばかりなんだから、少し頑張って」
「ここに来るまでに相当頑張ったんだけど?」
「分かってるから、そこで見てなさい」
言うなり、アーヴィンの背後から闇が広がる。
一瞬、ライトが消えてしまうのじゃないかと心配になったが、魔物を発見して駆け出したアーヴィンの周囲だけでなく、私の周囲も変わらずに明るくしてくれていた。ライトが分裂したのだ。
この明かりが魔物に私たちの存在を知らせることになっても、見えないよりはマシだし、魔物が来てくれるならアーヴィンにとっては好都合だった。
現れた魔物は脱兎。脱兎の如く、の語源となったものだ。海月がそれを知った時、何故か爆笑していたが。
脱兎は土属性の魔物で、兎に角素早い。好戦的な現れ方をする癖に、すぐに逃げる。
逃げた先で穴を掘って隠れようとする習性がある為、穴を掘り始めた時が狙い目だ。
ランクⅡでもレベルが10あれば倒せない相手じゃない。
そんな相手に、アーヴィンはほぼ瞬殺だった。穴を掘るどころか逃げる隙さえ与えない。
脱兎が落とすのは毛皮だけだが、レアではないものの高価買い取りしてくれるから、拾っておこう。
ふふ。頬擦りしたい触り心地だ。
「おっと、いかんいかん」
脱兎が集団で現れた所為で毛皮が山程ある。それを全て持って行くのは時間的に無理そうだから、アーヴィンの動きを確認しながら、泣く泣く半分くらいにして別れを告げた。
もしもはぐれてしまって私が迷子になったら、捜しに来てくれるといいなぁ、なんて甘いことを考えながら。
目的地である「不落の迷宮」入り口に到着したのは、出発してから6日目のことだった。
迂回路を森から少し離れた山道にした所為で、予定より1日多くかかったというだけじゃない。全部、アーヴィンの呪いの所為だ。
暴走し過ぎ、魔物い過ぎ、魔物への感知能力高過ぎ!
「重かった……」
ドサリとやや乱暴に背負っていた荷物を下ろす。
「うっ……」
微かな呻き声に振り返ると、荷物だったアーヴィンが起きて腰を擦りながら私を見上げた。
「――お疲れ」
「本当にな!」
労いの言葉を掛けられても、そんな言葉しか返せない。
町を出てから2日目に、アーヴィンに見付かって脱兎の如く逃げた魔物の群れが、たまたま私たちが向かう方角をひたすら走ってくれたお陰で、少しだけ時間の短縮が出来たと思った。
3日目は、周辺に棲息していた魔物が危険を察知したのか、不自然なくらいに遭遇せずに済んだが、4日目に遭遇した魔物が、来た道を戻る形で逃げて行き、また迷子になりかけていたところを捜し出すのに半日も無駄にした為、真剣に手を打たなければならないと考えた。
その結果が、アーヴィンを昏倒させて私が運ぶという……女子にさせることじゃねーぞ、こんにゃろめ作戦だった。
背負うにしても、アーヴィンが軽装だったから可能だったというだけで、重装備だったり、軽装でも鎧なんか着ていられたら無理だったろう。身長差の所為で爪先を引き摺ったり、ぶつけさせたりしたのは不可抗力だ。
普通に殴ったりしても頑丈だし、だからといって下手にやったら取り返しのつかないことになった、というのは絶対に嫌だったから、アーヴィンが魔物に突っ込んで行った時、魔物もろとも魔法を受けさせるという……それだってなかなかに危険なことをやらざるを得なかった。
だって、本当に頑丈なんだ、この人。
海月に見せて貰った、あの髪の毛みたいなものがぐるぐる巻かれているような状態だからか、傍にいた魔物が倒れても、直撃を受けた筈のアーヴィンは何ともなくて、無言で睨みながら迫られるという恐怖を何度味わわされたことか。
アーヴィンは私がそうすることを承知していても、暴走中の意識は少し変わっているから……ということだけじゃなく、失敗してんじゃねーよ的な怒りを抱くからだろう。
「早く中入って。私はもうちょっと休むから」
「一緒に入らないと会えなくなるタイプだったらどうするんだよ。取り敢えず魔物の気配はないから、俺がいても平気だろ」
そこで何故、拗ねたように唇を尖らせる? 私は意地悪するつもりで言ったんじゃないんだぞ。
「ほら、作りおきしたスープ飲みなよ。肉、大盛にしてやるから」
「……うん。貰う」
この数日で、アーヴィンがどうして自分のアイテムバッグに物を入れたがらないかが分かった。
答えは水だ。
近くに川でもあれば補給が可能だが、それでも安心して使えるものかどうか分からない。
顔や手足を洗うだけでなく、全身に浴びても構わないくらいの量と、食事の際に使うもの、飲料水として使うもの、ちょっとした洗い物に使うものと、かなりの量の水を詰めていると知った時、心底感心した。100キログラムという大容量が収納出来るアイテムバッグでも、殆ど余裕はないだろう。食材だって調理器具だって入っているのだから。
但し、それらを使った帰りは十分過ぎる程の余裕があると思うがね。
メロ鹿の肉がたっぷり入ったスープを完食すると、アーヴィンを背負って歩き続けた疲れも吹き飛ぶようだ。ただ運ぶならまだしも、途中途中で遭遇した魔物と戦うのに、意識のないアーヴィンを気にしながら倒したり、追い払ったりしなければならなかったのだから、倍以上の疲れを感じていた。戦わずして逃げてくれた魔物にお礼を言ってしまったくらいだ。
「肩でも揉むか?」
「いいよ。ここからはアーヴィンの独壇場だし」
「素材や食材はレアだけ拾ってくれればいいよ」
「何がレアなのか、あまり知らないんだけど」
「だったら、レアだって分かるの以外は、ルナが見たことない物を拾えばいいんじゃないか?」
「面倒だなぁ」
「そこは表向きには了承しようよ」
「りょーかいー」
言って立ち上がると、アーヴィンが隣に並んで同時にダンジョンの中に入る。
「不落の迷宮」は千年ばかり軽く経たような巨大な枯木の虚が入り口になっていた。
根っこを組んだものが階段のようになって下に向かっている。
その先は、アーヴィンのDクラスの光属性魔法であるライトがなければ、何も見えない程の暗闇だ。
「ちょっとジメジメしてるなぁ」
「水場があるかもしれないな。だからって口に出来るものとは限らないけど」
入ってすぐの魔物との遭遇はないらしい。
少し安心しながら分かれた道の右側を選ぶ。
「行き止まり?」
数歩歩いたところで、先を照らしたライトの明かりが、樹皮のような壁を知らせる。
取りついて叩いてみるが、簡単には破れそうにない。ならばやはり行き止まりなのだろう。
「一応『迷宮』だからな」
アーヴィンは気にした風もなく、元いた場所に戻って左側の道を進んだ。
これは、はぐれる訳にはいかないな。そう思ってなるべく離れないように歩調を合わせる。
アーヴィンがまともな時は、私に合わせてくれているようだが、暴走している間はそれを期待出来ない。
「壁や天井は土か樹皮っぽいものだな。下手に火属性の魔法は使わない方がいいかもしれない」
その言葉に成程と頷きながら、しかし魔物の弱点が火属性だったら、使わざるを得ないよなぁと思う。
「ここの深さはどれくらい? この層だけで広いとか?」
「地下二階に主がいるらしいよ。下りてすぐに部屋があるらしい。だから階段を見付けたら休憩しよう」
「短時間で見付けられたらの話だよね?」
「さっき休憩したばかりなんだから、少し頑張って」
「ここに来るまでに相当頑張ったんだけど?」
「分かってるから、そこで見てなさい」
言うなり、アーヴィンの背後から闇が広がる。
一瞬、ライトが消えてしまうのじゃないかと心配になったが、魔物を発見して駆け出したアーヴィンの周囲だけでなく、私の周囲も変わらずに明るくしてくれていた。ライトが分裂したのだ。
この明かりが魔物に私たちの存在を知らせることになっても、見えないよりはマシだし、魔物が来てくれるならアーヴィンにとっては好都合だった。
現れた魔物は脱兎。脱兎の如く、の語源となったものだ。海月がそれを知った時、何故か爆笑していたが。
脱兎は土属性の魔物で、兎に角素早い。好戦的な現れ方をする癖に、すぐに逃げる。
逃げた先で穴を掘って隠れようとする習性がある為、穴を掘り始めた時が狙い目だ。
ランクⅡでもレベルが10あれば倒せない相手じゃない。
そんな相手に、アーヴィンはほぼ瞬殺だった。穴を掘るどころか逃げる隙さえ与えない。
脱兎が落とすのは毛皮だけだが、レアではないものの高価買い取りしてくれるから、拾っておこう。
ふふ。頬擦りしたい触り心地だ。
「おっと、いかんいかん」
脱兎が集団で現れた所為で毛皮が山程ある。それを全て持って行くのは時間的に無理そうだから、アーヴィンの動きを確認しながら、泣く泣く半分くらいにして別れを告げた。
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