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第一章
不落の迷宮③
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扉の前の僅かな空間で、私たちは仮眠を摂った。
これまでは野宿と言いながらも、準備の良いアーヴィン先輩様殿のお陰で(敬称は感謝の気持ちだ)ハンモックの上にふっくら寝袋を置いて、そこに潜り込めばぬっくぬくな上になかなかの快適さで安眠出来ていた。
ハンモックも寝袋も、一般的な物ではなくマジックアイテムだからこその素晴しさだったのだが。
しかし、私が先に休んだ後に、私よりも遥かに短い時間とはいえ、アーヴィンが同じ寝袋に何の躊躇いもなく入るのだから、こっちは羞恥心とやらが全速力で体当たりして来たようなダメージを受けるという、罰ゲームが待っていた訳だが、それさえ乗りきれば何の問題もないのだった。
次回に、アーヴィンが使った後という形になる寝袋に潜り込むことになるとしても。
だから、ハンモックも寝袋も使えない中で、壁に寄り掛かる形でというのは、例え意識が完全に落ちたとしても、ちっとも眠れた気がしないのだった。
魔物の襲撃を警戒する必要もないのに、小さくなって眠ることはなかったのじゃないかと思ったのだが、狩り残しがないとも限らない。
念には念を。というものらしい。まだ駆け出しの私は、冒険者としても先輩であるアーヴィンに従うまでだ。
そして軽く……本当に軽く、おやつをつまんだ程度の食事を済ませると、アーヴィンはギルド職員のゴドフリーさんから渡されていた紙に目を落とした。
このダンジョンまでの簡単な地図が記されているだけかと思っていたのだが、そうではないらしい。
走り書きではあったが、挑戦者の誰も倒すことが出来ていない「不落の迷宮」の主の情報があった。
ハサミ蛇足。体長6メートル。推定レベル50~60辺り。
「ハサミ蛇足って、海辺に棲息してるヤツじゃなかった? こんくらいの」
と、私は両手の中指と親指の先をくっ付けた、輪を作ってみせた。
カニのようなハサミを持った、足のある蛇。それがハサミ蛇足。甲殻に守られたハサミを落とす。殻がやたらと硬いが、詰まった身が最高に旨い。
体長が6メートルなんて、巨大化するにも限度があるだろと言ってやりたい。そんな育ち過ぎたヤツのハサミに、ちゃんと身は詰まっているのか? しっかり旨味は残っているのか?
否、それも大事だが、問題はそいつのレベルだ。
「つかぬことを訊くが、良いかね?」
「何かね?」
「アーヴィンさんのランクは幾つでレベルはどれくらいだろうか」
「言ってなかったかね?」
「聞いていない気がするのだがね」
「ランクはⅣでレベルは32なのだよ」
「何と!」
妙な話し方になっていた私にとことん付き合ってくれたアーヴィンのランクに、目を見開いた。
だってⅣだよ? 私も早いけど、アーヴィンはやっぱり尋常じゃない。まあ、闇水晶を破壊しまくった結果なんだけど。
呪われるのも分かる気がするわ。
「じゃあ、レベル60くらいの魔物もいけそう?」
「どうかな。ここはレベルが30~40の魔物だったから楽だったけど、主ともなると通常のレベルじゃ判断出来ない強さがあるからね。仮に俺が100まで楽勝だと思っていても倒せるかどうかは分からないよ」
「100まで楽勝?」
「仮に、と言ったろ?」
レベルまで教えてくれたのに、そこまでは教えてくれないのか。
「ルナは? ミツキの方でもいいけど」
「……レベル30なら楽勝。というか物足りなく感じる程度。海月はもう少し上かも」
訊いておきながら自分は黙秘にしようと思ったが、結局話してしまう。
こういうのは正直に言っておいた方がいいだろうからね。
「30で物足りない、か。『揺らぎの魔窟』は35前後だったかな……」
「アーヴィンもレベルが分かる人?」
ダンジョンを紹介される時に、何度か過去に攻略されていて魔物の平均レベルが分かっているものは、それを参考にされることが多い。
ランクⅡしかいないパーティーで、レベル30オーバーのダンジョンに挑戦してしまうと、全滅になる可能性が高い。だからなるべくレベル20くらいまでの魔物が出現するダンジョンだけを紹介するようにしているのだ。
その、魔物のレベルが分かる人のことを、ギフト持ちと言ったりする。
「否、俺の場合は後天的なものだから、ギフト持ちじゃないぞ」
「まさか、呪いによって開花?」
「開花って言うのかな。まあ、そんなところ。それからギフト持ちは他人のレベルも視れるけど、俺は魔物しか視れない。視てるっていうより視せられてる感じかな」
「成程」
それはやはり柩の中の人(?)の意思を感じるね。
「ちょっと覗いて確認してみてよ」
「! ああ、そうだな」
扉を開ければハサミ蛇足に気付かれるだろうけど、閉めてしまえば何もなかったことになるのか、わざわざ向こうから出て来るということはない。
アーヴィンがこっそりと部屋を覗く背中を見つめる。
もしかしたら私を置いて先に飛び出して行ってしまうかもしれないと思ったけれど、ちょっと覗いただけだったから呪いは発動しなかったのか、そっと扉を閉じて溜め息を一つこぼした。
「どうだった? 視れた?」
「うん」
こちらを振り返ったアーヴィンの表情に、特に変わったところはない。
走り書きされた情報と変わらない結果だった、ということだろうか。
「無駄にデカかった」
「ハサミが?」
「全体的に、な」
「6メートルありそうな感じ?」
「そんなところ。レベルは60」
「いるの主だけ?」
たまに護衛的な魔物を控えさせている主もいるから、これだけでも確認出来れば気の持ちようが変わる。
「うん。一匹だけだった。……部屋というか空間の中に水溜まりがあったけれど、何かがそこに潜んでいたとしても、それのレベルが視える筈だから、他に何もいないのは確かだ」
「それなら安心して主に集中出来るね」
「怖気付いたりしないんだな」
「ここまで来てそれは……ないとは言わないけど、アーヴィンを一人で行かせるような真似はしたくない」
「頼もしいな」
アーヴィンが口角を上げる。
「それじゃあ確認が終わったところで行きますか。主も待っているだろうからね」
「うん」
アーヴィンが扉に手をかけた。
私は鞘から豺の牙の剣を抜く。
ギギギィ……と大きな音がしたのは、扉が半分程開いてからだった。
その音につられるように、大きな水溜まりの中に身を横たえていたハサミ蛇足が立ち上がる。
「――――」
確かに巨大だ。体長6メートルなんていっても、ひょろりと長いだけだと思ったのは大きな間違いだった。
バシャリと水の音が響く空間は、ライトがなくても仄かに明るい。だが、暖色系の明るさではなく寒色系の明るさだ。
「慌てるなよ。先ずは俺に任せて頃合いを見計らってくれ」
巨体に圧倒されるばかりだった私にそれだけを告げると、アーヴィンは背後からの闇に押し出されるように、ハサミ蛇足へと向かって行く。
近くまで迫った時、ガツンとハサミが振り下ろされた。アーヴィンの真横だった。
ハサミだけでもアーヴィンの体より大きい。ハサミ自体が結構な大きさだからというのもあるけれど、あれで一撃を喰らったら、その甲殻の硬さから骨が砕かれるのは免れないだろう。
緊張する。鼓動が煩い。足が竦む。
自身を落ち着かせようと、ハサミ蛇足から目を逸らす。
宝箱が見えた。空間の端に3つ並んでいる。
ハサミ蛇足の後方だが、或いは行けるかもしれない。
「……」
呼吸が荒い。気を抜いたら座り込んでしまいそうだ。
一先ず主はアーヴィンに任せよう。だから私は宝箱を。何かあった時の為に必要な物が入っている筈だから。
「よし」
一つ頷き、どうにか歩き始める。
ハサミ蛇足の動きを見ながらそっと近付き、宝箱まであと少しというところで、鈍い音が上空から聞こえたかと思うと、主の尾が頭上に迫っているのが見えた――。
これまでは野宿と言いながらも、準備の良いアーヴィン先輩様殿のお陰で(敬称は感謝の気持ちだ)ハンモックの上にふっくら寝袋を置いて、そこに潜り込めばぬっくぬくな上になかなかの快適さで安眠出来ていた。
ハンモックも寝袋も、一般的な物ではなくマジックアイテムだからこその素晴しさだったのだが。
しかし、私が先に休んだ後に、私よりも遥かに短い時間とはいえ、アーヴィンが同じ寝袋に何の躊躇いもなく入るのだから、こっちは羞恥心とやらが全速力で体当たりして来たようなダメージを受けるという、罰ゲームが待っていた訳だが、それさえ乗りきれば何の問題もないのだった。
次回に、アーヴィンが使った後という形になる寝袋に潜り込むことになるとしても。
だから、ハンモックも寝袋も使えない中で、壁に寄り掛かる形でというのは、例え意識が完全に落ちたとしても、ちっとも眠れた気がしないのだった。
魔物の襲撃を警戒する必要もないのに、小さくなって眠ることはなかったのじゃないかと思ったのだが、狩り残しがないとも限らない。
念には念を。というものらしい。まだ駆け出しの私は、冒険者としても先輩であるアーヴィンに従うまでだ。
そして軽く……本当に軽く、おやつをつまんだ程度の食事を済ませると、アーヴィンはギルド職員のゴドフリーさんから渡されていた紙に目を落とした。
このダンジョンまでの簡単な地図が記されているだけかと思っていたのだが、そうではないらしい。
走り書きではあったが、挑戦者の誰も倒すことが出来ていない「不落の迷宮」の主の情報があった。
ハサミ蛇足。体長6メートル。推定レベル50~60辺り。
「ハサミ蛇足って、海辺に棲息してるヤツじゃなかった? こんくらいの」
と、私は両手の中指と親指の先をくっ付けた、輪を作ってみせた。
カニのようなハサミを持った、足のある蛇。それがハサミ蛇足。甲殻に守られたハサミを落とす。殻がやたらと硬いが、詰まった身が最高に旨い。
体長が6メートルなんて、巨大化するにも限度があるだろと言ってやりたい。そんな育ち過ぎたヤツのハサミに、ちゃんと身は詰まっているのか? しっかり旨味は残っているのか?
否、それも大事だが、問題はそいつのレベルだ。
「つかぬことを訊くが、良いかね?」
「何かね?」
「アーヴィンさんのランクは幾つでレベルはどれくらいだろうか」
「言ってなかったかね?」
「聞いていない気がするのだがね」
「ランクはⅣでレベルは32なのだよ」
「何と!」
妙な話し方になっていた私にとことん付き合ってくれたアーヴィンのランクに、目を見開いた。
だってⅣだよ? 私も早いけど、アーヴィンはやっぱり尋常じゃない。まあ、闇水晶を破壊しまくった結果なんだけど。
呪われるのも分かる気がするわ。
「じゃあ、レベル60くらいの魔物もいけそう?」
「どうかな。ここはレベルが30~40の魔物だったから楽だったけど、主ともなると通常のレベルじゃ判断出来ない強さがあるからね。仮に俺が100まで楽勝だと思っていても倒せるかどうかは分からないよ」
「100まで楽勝?」
「仮に、と言ったろ?」
レベルまで教えてくれたのに、そこまでは教えてくれないのか。
「ルナは? ミツキの方でもいいけど」
「……レベル30なら楽勝。というか物足りなく感じる程度。海月はもう少し上かも」
訊いておきながら自分は黙秘にしようと思ったが、結局話してしまう。
こういうのは正直に言っておいた方がいいだろうからね。
「30で物足りない、か。『揺らぎの魔窟』は35前後だったかな……」
「アーヴィンもレベルが分かる人?」
ダンジョンを紹介される時に、何度か過去に攻略されていて魔物の平均レベルが分かっているものは、それを参考にされることが多い。
ランクⅡしかいないパーティーで、レベル30オーバーのダンジョンに挑戦してしまうと、全滅になる可能性が高い。だからなるべくレベル20くらいまでの魔物が出現するダンジョンだけを紹介するようにしているのだ。
その、魔物のレベルが分かる人のことを、ギフト持ちと言ったりする。
「否、俺の場合は後天的なものだから、ギフト持ちじゃないぞ」
「まさか、呪いによって開花?」
「開花って言うのかな。まあ、そんなところ。それからギフト持ちは他人のレベルも視れるけど、俺は魔物しか視れない。視てるっていうより視せられてる感じかな」
「成程」
それはやはり柩の中の人(?)の意思を感じるね。
「ちょっと覗いて確認してみてよ」
「! ああ、そうだな」
扉を開ければハサミ蛇足に気付かれるだろうけど、閉めてしまえば何もなかったことになるのか、わざわざ向こうから出て来るということはない。
アーヴィンがこっそりと部屋を覗く背中を見つめる。
もしかしたら私を置いて先に飛び出して行ってしまうかもしれないと思ったけれど、ちょっと覗いただけだったから呪いは発動しなかったのか、そっと扉を閉じて溜め息を一つこぼした。
「どうだった? 視れた?」
「うん」
こちらを振り返ったアーヴィンの表情に、特に変わったところはない。
走り書きされた情報と変わらない結果だった、ということだろうか。
「無駄にデカかった」
「ハサミが?」
「全体的に、な」
「6メートルありそうな感じ?」
「そんなところ。レベルは60」
「いるの主だけ?」
たまに護衛的な魔物を控えさせている主もいるから、これだけでも確認出来れば気の持ちようが変わる。
「うん。一匹だけだった。……部屋というか空間の中に水溜まりがあったけれど、何かがそこに潜んでいたとしても、それのレベルが視える筈だから、他に何もいないのは確かだ」
「それなら安心して主に集中出来るね」
「怖気付いたりしないんだな」
「ここまで来てそれは……ないとは言わないけど、アーヴィンを一人で行かせるような真似はしたくない」
「頼もしいな」
アーヴィンが口角を上げる。
「それじゃあ確認が終わったところで行きますか。主も待っているだろうからね」
「うん」
アーヴィンが扉に手をかけた。
私は鞘から豺の牙の剣を抜く。
ギギギィ……と大きな音がしたのは、扉が半分程開いてからだった。
その音につられるように、大きな水溜まりの中に身を横たえていたハサミ蛇足が立ち上がる。
「――――」
確かに巨大だ。体長6メートルなんていっても、ひょろりと長いだけだと思ったのは大きな間違いだった。
バシャリと水の音が響く空間は、ライトがなくても仄かに明るい。だが、暖色系の明るさではなく寒色系の明るさだ。
「慌てるなよ。先ずは俺に任せて頃合いを見計らってくれ」
巨体に圧倒されるばかりだった私にそれだけを告げると、アーヴィンは背後からの闇に押し出されるように、ハサミ蛇足へと向かって行く。
近くまで迫った時、ガツンとハサミが振り下ろされた。アーヴィンの真横だった。
ハサミだけでもアーヴィンの体より大きい。ハサミ自体が結構な大きさだからというのもあるけれど、あれで一撃を喰らったら、その甲殻の硬さから骨が砕かれるのは免れないだろう。
緊張する。鼓動が煩い。足が竦む。
自身を落ち着かせようと、ハサミ蛇足から目を逸らす。
宝箱が見えた。空間の端に3つ並んでいる。
ハサミ蛇足の後方だが、或いは行けるかもしれない。
「……」
呼吸が荒い。気を抜いたら座り込んでしまいそうだ。
一先ず主はアーヴィンに任せよう。だから私は宝箱を。何かあった時の為に必要な物が入っている筈だから。
「よし」
一つ頷き、どうにか歩き始める。
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