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豪雨
3(※)
しおりを挟む「おじゃましまーす!」
統万は大きな声で挨拶しながら家に入り、しばらく待ったが誰からも返答は無い。
本田の情報通り、やはり留守のようだ。
「智くんの部屋行きたいなぁ~」
自分の家なのに、靴も脱がず玄関から一向に動こうとしない智に声をかける。
「ぁ…う、うん。」
智は統万に促され、渋々といった様子で靴を脱ぎ統万を自室に通した。
「あ、あの、あのっ」
智は自室に入るなり、統万に向かって土下座をしだした。
「え、なに?」
「さっきは酷い事、沢山言ってすみませんでした!な、何でもするから、あの動画消してくださいっ!多田達にも動画を消させてくださいっ…!」
智は床に額を擦り付け必死な形相だ。
(え、なんでも?!…何でもって、なんでもってことー!?)
統万は智の言葉に内心興奮した。
でもダメ。
俺に冷たくした智くんに意地悪しちゃう。
「…智くん。顔上げてよ。」
統万の呼び掛けで、智は恐る恐ると顔を上げた。
その唇に、統万はすかさずキスをした。
「?!!」
ドンッと智は統万を押し返し、唇が離れる。
智は顔を真っ赤にさせて、驚きとも怒りともとれない表情をしていた。
「あれ?智くん、何でもするんじゃなかったの?」
「あっ、ご、ごめんなさい!何でもする!けど…っ、な、何で、何でき、き、きすっ」
何でキスするのか、綾野はホモなのか。
智の言いたいことは解るが、あえて統万は何も言わずに、ただ智を静かに見つめた。
「…っ、ごめんなさい。さっきは急でビックリして逃げちゃったけど、ちゃんとするから…も、もう一度、お願いしますっ…」
何も言わない統万の圧に耐えきれず、智は疑問に答えを出してもらうことを諦めて懇願した。
「え、嫌だ。もう1回やりたりなら智くんからしてよ」
智の願いをバサりと切り捨て、統万は冷たく言い放った。
「えっ…?!」
智は目を見開き、さらに顔を赤くする。
何か言おうと口をパクパクさせるも、そのうち諦めたように口を噤むと、統万の前に立ち、勢いよく唇をくっつけスグ離した。
「いたっ!…え、何それ。キスのつもり?頭突きじゃん。」
智のぶつかるようなキスに、統万は口を押えて不満をいう。
「でもっ、でもっ…キスとか、した事ないし…っ」
智は恥ずかしさのあまり、知らず知らずのうちに滲んだ涙が頬を伝った。
「ちゃんとしてよ。ゆっくり。」
そんな智におかまいなく、統万はキスのやり直しを催促する。
統万は「ん。」と智に向かって軽く顔をあげキスを待つ。
そんな統万を智は、しばらく気まずそうに見つめていたが、観念したように統万の前に立ち直した。
「…あの、目…閉じてて欲しい…。」
「はーい。」
智の願いに素直に従う。
しばらく目を閉じて静かに待っていると、唇にふにっと柔らかいものが当たる。
智の唇は震えていた。
数秒、うっすらくっついていたかと思うと、離れようとする気配を感じ、統万は智の頭を掴んだ。
「ん゛っ?!!ん゛っんーーー!」
驚き暴れようとする智を押さえつけ、唇を割って舌をねじ込む。
歯を食いしばって舌を入れりまいと抵抗する智の髪を毟るようにキツく掴むと、智は呻いて大人しくなった。
舌先で歯列をなぞり、舌と舌を絡める。
息継ぎついでに唇を舐め、吸い上げる。
統万は智の口内をじっくりと犯した。
「ん、ふっ…んぅ……っはぁ」
智は、慣れないキスの合間に苦しげな息を漏らしている。
真っ赤に染めた顔に涙を浮かべながらも、どこか気持ちよさげに蕩け、統万が動きを変える度に身体を小さく跳ねさせた。
そんな智の様子をみて、統万は智の衣服を脱がすように手を動かした。
「ん?!!…まっ、ん゛ん~~~!!」
智が慌てて離した口が何か言う前に、統万は強引に智の頭を引き寄せ、再び口を塞ぎ乱雑に服をぬがせた。
はだけた学生シャツから覗く智の身体は、顔の赤さが嘘のように白く綺麗な肌だった。
「智くん、色白で綺麗だね。」
統万は甘く囁きながら、智の唇から首筋へ、首筋から胸元へと柔く食むように口付けた。
「…ッ…や、やめて…なんで…っこんな事」
智の腕も頭部も、拘束などしていなかったが、智は抵抗する事なく、唯々「なんでどうして」と、うわ言のように呟いていた。
智の乳首に舌を這わせると、智は「ヒッ」と小さく悲鳴をあげ、身を捩り統万の額を押して抵抗してきた。
そんなに強い力では無かったが、未だ抵抗するのかと苛立ち、統万は一旦愛撫を辞めて顔を上げた。
「…何で嫌がるの?あんなに美味しそうに多田のチンコしゃぶってたじゃん。」
統万が冷たく言い放つと、智はショックを受けたように目を見開き、「ちがう」と一言いうとポロポロと泣き始めた。
「えー??…あ、もしかして智くん、されるよりしたい派?(笑)
俺のチンチン舐める?」
「……え?」
智は統万の言葉に涙も止まり、顔を青ざめさせている。
「俺も智くん気持ちよくさせてあげたいんだけど、智くんがしたいならいいよ~」
言いながら統万は自身のベルトを外しズボンを脱ぎだした。
「えっ?えっ?!」
智が困惑している間にも、残すは下着のみとなり、その下着すら何の躊躇もなくずり下ろす。
「ひぇ…っ」
ビンッと昂った統万のペニスが目の前に出され、智は間抜けな悲鳴をあげた。
「はいっ、どーぞ。」
統万は自身のブツを、智の唇に付きそうなくらい近づけニコリと笑った。
智は一瞬、嫌そうに顔を背けたが、何か考え込むように黙ると、覚悟したように向き直り、一気に統万のペニスを口に含んだ。
「…あっ…智くんのお口、温かくて、狭くて、気持ちぃ…♡」
「…っ……。」
智の髪や項を優しく撫でながら囁くと、智は肌を粟だて、統万の言葉を振り切るように口淫に励んだ。
しばらく、智の部屋には、イヤらしい水音と統万のハァハァと興奮した息遣いが響いた。
(あ~~イきそうかも…。でもこのまま終わりたくないなぁ~…。)
「…っ智くん、1回ストップ。」
言いながら智の口からペニスを引き抜いた。
「んっ、ぁ、え?」
突然の事に対応できず、ペニスが抜けると共に垂れた唾液が、智の口元にだらりと付着する。
たった今まで夢中で口淫していた智の顔は赤く、肩で息をする様がエロくて可愛かった。
「智くん、そこに寝転がって」
統万は今まで腰掛けていたベットに智を押し倒した。
「えっ、な、なんで…?」
智は不安そうに身体を起こそうとしたが、それを押さえつけ、仰向けになった状態の智の口にペニスを捩じ込んだ。
「ん゛っ、う゛っ?!」
自分の意図しないタイミングで喉奥まで挿入され智は嘔吐いた。
仰向けの為、唾液も喉に落ちてきて苦しい。
智は恐怖で体を硬直させた。
「偉いね智くん…♡
智くんも気持ちよくさせてあげるから暴れないでね…?」
智が大人しくしているのを見て、統万は体勢を変えた。
ペニスを智の口に入れたままグルリと回転し、自身の頭が智の股間にくるような体勢になる。
そのまま智のズボンに手をかけると、智は焦ったように暴れだした。
「んぶっ!!?ん゛、ぃ゛、や、やぇて!!!」
ペニスを咥えさせられたまま、智は必死でやめてと叫んだ。
「はぁ…。智くん?暴れないでって言ったじゃん…」
統万は智を黙らせるために激しく腰をピストンし、無遠慮に喉深くペニスを突き刺した。
「ふ゛っ!ん゛っう゛ぅ゛!!ごぶっ、ぐっぇ゛!!」
智はしばらく、統万の脚を叩いたり押したりと必死に抵抗していたが、何度も喉奥に挿入するうちに抵抗が弱まり、やがて大人しくなった。
「…大人しくしてなね?」
統万は釘を刺し、再び智のズボンに手をかける。
智は大人しかったが、身体はガタガタと震えていた。
下着まで脱がすと、しんなりと萎えた智のペニスが露になる。
「智くん、萎え萎えだね(笑)大丈夫、すぐ気持ちよくしてあげるからね。一緒に気持ちよくなろうね?」
「ひっ…ぅ゛、う゛」
統万は智の口に挿入したまま、智のペニスを咥え舐めしゃぶった。
智は身体をビクリと震わせた。
智がちゃんと舐めてくれないので、時折腰を振りフェラを促しつつ、智のものを舐める。
両立は大変だったが、時間はかかりつつも智のものは硬くなりはじめた。
それに伴い、智の身体の震えは弱まり「んっ…ん…」と鼻にかかった甘い声が聞こえてくる。
「ふ、とぉくん、きもひぃの?」
智のものを口に含んだまま訊ねると、智は強く腰をビクつかせて喘いだ。
「ひ、あっ…やぇて、ぉ、おねがっ、しゃぇらないえ…」
智が顔を横にむけ統万のペニスを出来るだけ口から抜くと、喋らないでくれと懇願してきた。
しかし、そんな智の願いを無視し、統万は再び智の口にペニスを深く挿入した。
「う゛?!ぐっ、ん゛」
「智くんー、ちゃんと仕事してよ。」
何度か腰をピストンさせてると、智のペニスが萎えてきてしまった。
「もー、仕方ないなぁ~~。」
統万はズルリと智の口からペニスを引き抜くと、足で智の腕を押えつつ、智へのフェラに集中した。
片手で扱きながら口を上下する。
時折舌で裏筋や鬼頭を舐め、玉を吸い上げる。
「ぇあっ?…アッ、な、なんっでぇ?」
あっという間に智のペニスは硬さを取り戻し、先程よりも快感を露わにして身をくねらせる。
「あ、だ、だめっ…や、ァッ、ダメっだめぇ!」
智はダメと言いながらも、傍から見れば自ら快感を求め統万の口にピストンしているように見える程、ガクガクと腰を震わせていた。
「い、ゃ、やだぁ、離し、てっ、イ、イ、イッちゃう…!」
智は統万を掴もうにも、腕が統万の脚に固定されて動かせず、自身の脚を閉じようにも統万の頭も一緒に挟んでしまう為、抵抗らしい抵抗も出来ず、逃れられない快感に叫んだ。
「いひそう?いーぉ、らして」
統万は一層激しく手と口を上下し、強めに吸い上げた。
「やっ、だめ!ァ、あっ、ぁああーーっ!!」
「ん…」
智は身体に力がはいると、無意識に脚を閉じて統万の頭を抑えこみ射精した。
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