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愉しい食卓
しおりを挟む夢哉の憧れの職業は警察官だった。
兄にレイプされて2週間が経とうとしている。
あの日以来、兄を警察に突き出す事ばかり考えていたが、誰かが『身内に犯罪者が居ると警察になれない。』と言っていたのを思い出した。
調べたところ、そんな事は無いらしいが上辺だけの話かもしれない。
そんな事を考えてる内に数日が経ち、傷も癒えてきてレイプの証拠はどんどんと薄れてしまった。
学校にも行くようになって気が紛れるようになると、もうアレは無かった事にして、高校生になったらバイトして安アパートでも借りて、兄とは絶縁すればいいのだ。と夢哉は前向きな気持ちになってきていた。
家から離れて暮らす口実の為にも、遠さがネックで第二希望にしていた高校を第一に変更する事にした。
学力的には大差ないので、今まで通り勉強を怠らなければ行けるだろう。
実現の為に、今日も夢哉は家に着くなり学習を始めた。
何時間か経ち、時計の針が19時を回ろうという時、ぐぅ。と夢哉の腹の虫が鳴いた。
「……お腹空いたなぁ。」
夢哉がポツリと漏らすのとほぼ同じに、コンコンとドアがノックされ、母から夕食に呼ばれた。
最近は毎日欠かさず用意される夕飯に、母なりに勉学励む息子を思ってくれているのだな。と夢哉はホクホクした気持ちで食卓へ向かっていた。
しかし、そんな夢哉の気持ちが一瞬にして冷えたものに変えられた。
「…えっ……。」
兄が居たのだ。
もう何年も食事を共にしていない兄が、席のひとつに座っている。
瞬時に自室に戻りたくなった。
が、兄に恐怖を感じている事を悟られるのも嫌だった。
お前など怖くなんかない。1ミリも気にしていない。居ても居なくても変わらない、空気のような、いや空気中に漂うホコリ程度の存在だ。
そう心で言い聞かせながら、夢哉は軋む体を何とか動かして席に着いた。
しかし、食事に視線を落とした夢哉は更に驚愕した。
「な、なにっ……なに、これっ!」
ご飯、味噌汁の上におかずの皿が並んでいる。
その皿の上にはチンコの形をした赤黒いハンバーグ?の様なものが乗っていたのだ。
キンタマの辺りには、恐らく本物の睾丸が添えられている。
以前、動画サイトで配信者が食べていた豚の睾丸にそっくりな為、多分間違いないだろう。
「……っ、お母さん!」
バッと視線を母に向けるが、母は俯いて目線を合わそうとしない。
「ゆめ。早く座って食べな?」
母に無視されワナワナと立ち尽くす夢哉に、兄は夢哉の事を見ること無く普通のハンバーグを食べながら言った。
「だっ!誰が食べるか!!…キショいんだよ!!!」
夢哉は席から乱暴に立ち上がると、自室に戻るために踵を返した。
が、グンっと襟首を捕まれ尻餅をつく。
「い゛!った…」
兄からの予想だにしない仕打ちに、頭がついていけずにいると、髪を掴まれて無理矢理立ち上がらされた。
「ぐっ、痛い!痛い!!」
「食え。」
有無を言わさぬ冷たい声だった。
食事に顔がつきそうな程、頭を押される。
痛みから解放されようと、夢哉の髪を掴む兄の手を引っ掻くが、兄に痛覚は無いのか?と疑うほど微動だにしない。が、夢哉も意地でも抵抗を続けた。
そんな夢哉に腹が立ったのか、兄はチッと舌打ちをすると、さっきまで押していた頭を再び引っ張り起こした。
「ぃ!!」
夢哉は髪を強く引っ張られ眉をしかめたのも束の間、
ゴッ
とテーブルに頭を叩きつけられた。
「っ!!!」
目にチカチカと光が舞った。
ガッ! ゴッ! ガン!ガンッ!
そのまま数度打ち付けられ、夢哉の顔は鼻血と口からの出血で血塗れになっていた。
「ぅ゛……うぅ…」
頭が朦朧とする。
身体はすっかりこの間の恐怖を思い出してガタガタと震え始めた。
ブレる視界で母を見る。
息子がこんな目に合っていても、母は相変わらず俯いている。
よく見ると微かに肩を震わせて泣いているようだ。
母も兄が怖いのだろうか。
兄の暴行を止めない母親に大人しくなった弟、兄は満足そうに夢哉の顔を撫でた。
「ゆめ。ご飯食べないなら、お兄ちゃんとここでセックスしようか。」
「……!!ゃ、やだっ」
兄の恐ろしい発言に、夢哉は嫌だと必死で顔を振った。
「じゃあ、ちゃんと残さずご飯食べれる?」
セックスか、睾丸を食べるか。
夢哉は頭のおかしい兄を内心怨み、助けてくれる人もおらず、抵抗する力もない自分が哀れで泣いた。
「……ぅっう、ヒック……食べ、れる…」
「そう?じゃあどうぞ、召し上がれ。」
兄は無表情で言うと、夢哉の髪を離し席に座らせ、自身も食事を再開した。
夢哉は涙を拭ってマジマジと料理を見る。
母や兄のハンバーグは本当に普通だが、夢哉のチンコの形をした肉塊は異常に赤黒い。
初手に手をつける勇気は出なかった。
かといって、睾丸を食べる勇気もない。
一先ず、白米から食べようと茶碗を手に取った時、違和感に気づいた。
「…?……!」
白米の上に、薄ら黄色がかったドロリとした白濁が掛かっている。
精液だ。
「っひ…!?」
思わず茶碗から手を離す。
そんなに高い位置では無かったので、ゴロンと転がる茶碗から中身が零れることはなく、転がった茶碗は兄が拾い夢哉の前に置き直した。
「ちゃんと食べてね。」
(クソ野郎!!)
夢哉は心の中で毒づき、まさか。と味噌汁に手を伸ばす。
案の定だ。
一瞬、海藻類だと思ったソレは毛だった。全部縮れていて、きっと、絶対、陰毛に違いない。
食べ物ですらないそれらに、夢哉は絶望でまた泣けてきた。
嫌だと思っていたチンコ型の謎肉や睾丸のほうが、まだ食べれる気がしてきた。
「セックスにする?」
いつまでも食べようとしない夢哉に、兄が抑揚のない声で訊ねる。
「いっ、いい!」
早く食べないとまた無理矢理されそうで、夢哉はチンコ形の肉に箸を入れた。
何だか想像より柔らかくて不安を煽られる。
小さく切り分けて匂いを嗅いでみると若干生臭い程度で、思ったより普通の肉のような匂いだ。
勇気をだして口に入れてみる。
(……レバー?)
モロモロとした食感なのに舌にねっとりと伸びてまとわりつく。
レバーよりも濃い感じ。
苦手だけど、食べきれなくは無い味だ。
少し安心し、睾丸にもチャレンジする勇気が出てきた。
箸で切り分けようと試みるが皮が固くて箸では無理そうだ。
というか、これは切り分けた所で噛み切れるのだろうか。
不安に思いつつも、ナイフを取ろうと席を立った。
「どこ行くの?」
兄に腕を掴まれる。
「き、切れないから、ナイフ…取ろうと思って…。」
「ダメ。」
「え…」
まさか、ダメと言われるとは思わず狼狽えていると、兄により席に座らされた。
「丸かじりしな」
「っ……」
兄が睾丸を手づかみして渡してくる。
戸惑いながら受け取り、兄の真顔に気圧されて口に運んだ。
ぐにゅっ
とした食感と共にアンモニア臭がする。
「う゛っ、ぅえ゛!!……く、くさぃ」
臭いうえに噛切れる気がしない。
噛み切れてないのに汁がブジュと出てきた。
(吐きそう…!)
慌てて口から取りだし、味噌汁を手に取る。
陰毛が口に入らないように箸で押さえながら汁だけを飲み干す。
気持ちは悪いが普通の味噌汁の味だった。
「ぅ……はぁはぁ」
目に涙をためて息を切らしていると、張り付くような兄の視線に気づいた。
目をやると、はぁはぁと興奮し何やら手を上下させている?と思ったら、なんと兄はオナニーしていた。
「?!!」
キンタマを丸かじりし吐きそうになり、急いで兄の陰毛入り味噌汁を飲み干す弟を見て興奮する兄に、夢哉は全身に鳥肌を立てた。
「ハァハァ…ゆめ、お米も…食べて?」
「ぇ……」
マスをかきながら二チャリと笑いながら兄は米を差し出してきた。
「早く…。アーンして、あげようかっ?」
「ぃ、いや…」
興奮の声色でズイと夢哉の口に付くほど茶碗を寄せてくる。
精液のニオイがして夢哉は顔を逸らした。
「食べないなら、セックスだけど?する?セックスにするっ??」
「…っ。」
兄はチンコをギンギンに勃たせて夢哉に迫ってくる。
今にもレイプしそうな兄の勢いに、慌てて茶碗を受け取り、出来るだけ精液のかかってない部分を口に入れた。
なのに、あのニオイが鼻腔を通り抜ける。
「ヴッ!!」
凄まじい嘔吐感に、夢哉は手で口を覆った。
米がヌルヌルとしてる。
精液は上だけじゃなく、中にも混ぜられていたのかもしれない。
酸っぱい唾液が凄い勢いで分泌される。
その唾液に包む様に、なんとか米を丸呑みにした。
が、気持ちの悪さが消えず「う゛ぅ゛!う゛ぇ゛っ!!」と何度も何度も嘔吐いた。
「吐いても、ゲロ食べれないなら残した事になるからね?」
兄が鬼畜な事を言ってくる。
夢哉の苦しむ様子に興奮はすれど、憐れみは皆無だ。
早く食べろと兄に急かされ、次を箸で掬うが、どうしても口に入れることが出来ず、夢哉はボロボロと泣いた。
コレを口に入れたら絶対、絶対に吐いてしまう。
もし他を頑張って食べきったとしても、コレを食べて吐いて、兄に犯されるんだろう。
ならいっそ…。
「セ……ックス、して…くだ、さい。」
夢哉は全てを諦めて兄に懇願した。
きっと兄は喜んで夢哉を犯すだろう。
そう思ったのに、
「はぁ?」
と言う兄の声はとても冷たかった。
兄は夢哉の髪を掴むと、ガダァン!と机に叩きつけた。
見ない振りを決め込んでた母も身体をビクリと揺らしていた。
「ちゃんと食え!テメェが吐いたらぶち犯すんだよ!!食え!!!」
思いもよらない暴力と、異常なまでの怒号に夢哉は頭を押さえてガタガタと震え泣いた。
「ッヒ!ぃ゛、ごっ、ごめ゛んなざぃ…!ごめ゛んなさぃっ…!!」
泣いて謝る夢哉の頭を掴んだまま、兄は茶碗から、精液がたっぷり付着したご飯を鷲掴み夢哉の口に捩じ込んだ。
「ん゛え゛ぅ゛ぅっ!!!」
長時間空気に晒されているからか、この前口に出された時と比にならない程臭い。
しかも白米の熱で生暖かく、ヌルついている。
夢哉は数秒と耐えられず思い切り嘔吐した。
「ぉ゛ええぇっ!!」
胃が痙攣したみたいに何度も吐く。
そんな夢哉を見て、兄はさも満足そうに嗤って夢哉の頭を撫でた。
「吐いちゃったね?お仕置きセックス、しないとね?」
そう言うと兄は夢哉を無理矢理立ち上がらせ、ズボン事パンツを下ろした。
「えっ!!ま、待って、ここで…?!」
夢哉は兄にレイプされる事を諦めていたが、まさか、母のいる食卓でされるとは思っていなかった。
しかし兄は「どこでシても一緒だよ。」と、夢哉を机に押さえつけお尻を突き出させると、アナルに性器を擦り付けた。
「……もうやめてっ!」
悲痛な叫び声が響く。
声の主は母だった。
「 あ?…やめろって、俺に指図してる? 」
「っ…」
聞き返す兄の声は恐ろしく冷たく、夢哉も母も萎縮してしまう。
「ち、違うの。でもせめて、母さんの居ない所でやってちょうだいっ?」
夢哉は目を丸くした。
母の返事は、つまりは、見えなければ我が子が犯されても良いという事だ。
「じゃあテメェがどっか行けやっ。」
兄は、夢哉にする口調とは掛け離れた荒い口調で母に怒鳴った。
母はビクッとしながらも、すぐに去ろうとせず何か言いたげにオロオロとしている。
そんな母親など気にもとめず、兄は夢哉に挿入した。
「い゛ッ!!!」
子供たちの性交を見ても、母は逃げずに不安げな顔でこちらを見ている。
やはり先程の、夢哉が犯されてもいい宣言は本心ではなかったのだろうか?
夢哉は藁にもすがる思いで母を見つめた。
「あ、あの……。お金は?」
「え?」
(お金って…どういう、意味?)
「あぁ?黙って見てたらやる約束だったろうが。」
兄が夢哉に腰を打ち付けながらイラついた声音で言い放つと
「みっ、見てたじゃない!頂戴よ!お金!!」
と母も声を荒らげた。
「ハッ。ゆめ、こいつは数時間で溶けるような金でお前を売ったんだよ。パチンカスの腐れマンコが。」
兄は母を鼻で嗤うと、一旦夢哉からペニスを引き抜き、自身のズボンのポッケから万札を取り出すと母に投げた。
母は、餌を投げ込まれた池の魚みたいに慌てて金に飛びつくと、夢哉には目もくれず家を飛び出してしまった。
何が起きているんだろう。
夢哉は身体の力が急に抜け、ガクンとその場に崩れ落ちた。
母も兄も、夢哉の思ってる100倍も異常者だった。
夢哉は母に怒る気力も、兄から逃げる気力も無く唯々呆然としていると、兄にゆっくりと押し倒され、再びレイプが始まった。
あぁでも、今は抵抗してないから、
これはもうセックスなのかもしれない。
夢哉は揺れる世界の中、静かに涙を流した。
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前に読んだことがあってずっと探してたものなのでまた見つける事ができて本当に嬉しいです😭こういうもの大好きなのですが無理矢理食べさせるみたいなものはあんまり無いので書いてくださってありがとうございます😭これからも応援してます!
おもしろい!続き待ってます!!!