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「ただ、これが一過性のものではなく後に続いていくかどうかが重要なんだよ。地盤が無ければ継続しない。あの時、種を蒔いておいたからこそ、きっかけを作ってあったからこそ、ポツポツと芽が出始め、岐阜が注目される事に繋がったんじゃないかとアタシは思うよ」
かいちょはまたうん、うんと頷いている。
「アニメの聖地になるっていうのは観光客が増えて経済面ばかり強調されがちだけど、一番大きな効果はそこに住んでいる人達の意識が変わる事だよ」
「というと?」
「アニメに自分の知っている場所が出てくるとテンション上がるんだ『あっ!この場面あそこじゃん!』ってね。更に今まで気にも止めなかったところに注目が集まると、地元の再認識にもつながる。地元への愛着や誇りが生まれるのが一番効果として大きいと思うんだ。それは新たなクリエイターを生むきっかけにもなる。きっかけがきっかけを広げていく。岐阜は今、そんな中にあるのかもしれないね」
ちょっと真面目に語ってしまった・・・・・・恥ずかしくなってきたので少し茶化そうと、かいちょに話を振る。
「まあ、それはいいとして。このチャンスを活かす為、岐阜県は更にオタク文化に力を注ぐべきだと思うのですが、そこんところどう考えているんですか?知事」
「そうですねー」
「会長、知事と呼ばれて普通に受けたわっ!?」
ふーみんの驚きに動じる事無く、腕を組み考えるかいちょ。その姿はさっきのアタシと同じポーズで真似ているのかもしれないけど・・・・・・
(なんてデカさなんだ!)
腕を組んだ事で豊満な胸が寄せて上げられるから、制服のブレザーがはち切れんばかりにパツンパツンだ。私に対する嫌味ですかい?ちくしょう!この化物め。
誰だよ、貧乳はステータスだ。希少価値だ。なんて言ってたヤツ!こんなモンスター相手に貧弱ステータスじゃあ勝てっこないよ!
モンスターがこちらを見据える。
「やはり行政の役割というのはサポートに重点を置くべきではないでしょうか?昔の様に箱モノを建設したりするのは予算の関係でも時代に合っていませんからね。月光さんはアニメのファンとして具体的にどの様なサポートをしてもらえたら嬉しいと思いますか?」
かいちょめ、得意分野じゃないだけにこちらへ質問で返してきたか。やるなぁ。
「アタシは特にサポートを望んじゃいないのだよ。オタクというのはね、誰も見向きもしない時からオタク同士マニアックなネタで盛り上がっている時こそ喜びを感じる生き物だからね。世間一般に浸透した時点でもう満足しちゃってるのさ」
「はぁ、そういうものなんですか、」
「いや、小鳥ちゃん。今のはあまり真に受けない方がいいよ。月光ちゃんかなり性格変わってるから」
「はなっち、ありがとう」
「ソレ褒めてないわよ」
「しょうがない。一般レベルにまでアタシの思考を落として意見してあげようじゃないか。そうだなぁ、サポートするにしても、まず行政にはマニア目線が足りていないね」
「マニア目線ですか?」
「ある人が言いました。『オレ達はアニメのイラストが描かれたグラフィックTシャツが欲しいんじゃない!アニメのキャラが着ていた服がほしいんだ!』とね。こういう事だよ」
「どういう事よ?さっぱり分からない」
「分かんないかなぁ?つまり、キャラの絵が描かれただけのグッツはもうたくさんだと言っているのさ。グラフィックTシャツにしろ、よくあるお土産のパッケージにしろ、それって売る側の目線だからね?イラストさえ入っていれば中身は普通のお菓子でもファングッツとして売れるだろうという考えはもう要らないのさ。もちろんコアなファンは買ってはくれるだろうよ。オタクだから。でもそういう関係じゃなく、ファン目線に立ってほしいって事。作品に出てくるキャラが着ていたダッサイTシャツの方が喜んで買うんだよ」
「やっぱり違いがよく分からないんだけど。どちらもアニメのTシャツなのよね?」
「アニメオタクはどうにかして2次元へ入り込みたいと考えているのさ。同化したいとでも言えばいいのかな?キャラと同じ物を身に着ける事でアニメの世界を共有したいのさ。それはいわば2、5次元の世界を構築していると言っていい」
ふーみんが分からないといった感じに首を振っている。
「アタシが聖地巡礼の写真を撮る時に小道具を用意するのも同じようなものだよ。キャラが立っていた同じ場所で同じ物を持って立っている。そう実感した時にアニメの世界をより身近に感じることが出来るのさ」
かいちょが分からないなりに応えてくれた。
「では、ブーメランやジ○アといった、なんの変哲の無い物でも売れると?」
「もし聖地の近くのお店でそういったアニメの中に登場したものが売られていれば『コイツ分かってるな』ってオタクなら嬉しくなって買うと思うよ。けど行政が直接売る訳じゃないよ。このアニメにはこういうアイテムや食べ物が登場しているので仕入れてはどうですか?と提案する側だからね?それがファン目線に立ったサポートというものさ。ただし、そういう情報提供は迅速でなくてはならない。かいちょはアニメ見ないから分かんないだろうけど、今のアニメはだいたい12話で終わるものがほとんどなんだ。12話だと3カ月で丁度放送できる数で、その3カ月を1クールとして、年4クールに分かれて放送されるんだ。もし何かのアニメで岐阜が取り上げられたとしたら、もたもたなんてしてられないよ?なにせ3カ月を過ぎればまた別の新作アニメが放送されるんだから。大ヒットを飛ばして継続的に観光客が足を運んでくれるならいざしらず、アニメに当て込んで何かの商品を売り出そうとしても、作っているうちに3カ月なんて過ぎちゃうよ。そういう意味でもアニメグッツの販売は難しい。旬の移り変わりが激しいから。だから最初からアニメ制作に行政が関わるのも一つの手段となっているのさ。準備を整えてから放送出来る点は大きい」
「でも行政が積極的にアニメの制作にかかわったとして、ヒットしなければ無駄に終わってしまいますよね?他に手は無いのですか?」
「お金もかけず、手間も書けないで済ますにはやっぱり情報発信だろうね」
「ただ、これが一過性のものではなく後に続いていくかどうかが重要なんだよ。地盤が無ければ継続しない。あの時、種を蒔いておいたからこそ、きっかけを作ってあったからこそ、ポツポツと芽が出始め、岐阜が注目される事に繋がったんじゃないかとアタシは思うよ」
かいちょはまたうん、うんと頷いている。
「アニメの聖地になるっていうのは観光客が増えて経済面ばかり強調されがちだけど、一番大きな効果はそこに住んでいる人達の意識が変わる事だよ」
「というと?」
「アニメに自分の知っている場所が出てくるとテンション上がるんだ『あっ!この場面あそこじゃん!』ってね。更に今まで気にも止めなかったところに注目が集まると、地元の再認識にもつながる。地元への愛着や誇りが生まれるのが一番効果として大きいと思うんだ。それは新たなクリエイターを生むきっかけにもなる。きっかけがきっかけを広げていく。岐阜は今、そんな中にあるのかもしれないね」
ちょっと真面目に語ってしまった・・・・・・恥ずかしくなってきたので少し茶化そうと、かいちょに話を振る。
「まあ、それはいいとして。このチャンスを活かす為、岐阜県は更にオタク文化に力を注ぐべきだと思うのですが、そこんところどう考えているんですか?知事」
「そうですねー」
「会長、知事と呼ばれて普通に受けたわっ!?」
ふーみんの驚きに動じる事無く、腕を組み考えるかいちょ。その姿はさっきのアタシと同じポーズで真似ているのかもしれないけど・・・・・・
(なんてデカさなんだ!)
腕を組んだ事で豊満な胸が寄せて上げられるから、制服のブレザーがはち切れんばかりにパツンパツンだ。私に対する嫌味ですかい?ちくしょう!この化物め。
誰だよ、貧乳はステータスだ。希少価値だ。なんて言ってたヤツ!こんなモンスター相手に貧弱ステータスじゃあ勝てっこないよ!
モンスターがこちらを見据える。
「やはり行政の役割というのはサポートに重点を置くべきではないでしょうか?昔の様に箱モノを建設したりするのは予算の関係でも時代に合っていませんからね。月光さんはアニメのファンとして具体的にどの様なサポートをしてもらえたら嬉しいと思いますか?」
かいちょめ、得意分野じゃないだけにこちらへ質問で返してきたか。やるなぁ。
「アタシは特にサポートを望んじゃいないのだよ。オタクというのはね、誰も見向きもしない時からオタク同士マニアックなネタで盛り上がっている時こそ喜びを感じる生き物だからね。世間一般に浸透した時点でもう満足しちゃってるのさ」
「はぁ、そういうものなんですか、」
「いや、小鳥ちゃん。今のはあまり真に受けない方がいいよ。月光ちゃんかなり性格変わってるから」
「はなっち、ありがとう」
「ソレ褒めてないわよ」
「しょうがない。一般レベルにまでアタシの思考を落として意見してあげようじゃないか。そうだなぁ、サポートするにしても、まず行政にはマニア目線が足りていないね」
「マニア目線ですか?」
「ある人が言いました。『オレ達はアニメのイラストが描かれたグラフィックTシャツが欲しいんじゃない!アニメのキャラが着ていた服がほしいんだ!』とね。こういう事だよ」
「どういう事よ?さっぱり分からない」
「分かんないかなぁ?つまり、キャラの絵が描かれただけのグッツはもうたくさんだと言っているのさ。グラフィックTシャツにしろ、よくあるお土産のパッケージにしろ、それって売る側の目線だからね?イラストさえ入っていれば中身は普通のお菓子でもファングッツとして売れるだろうという考えはもう要らないのさ。もちろんコアなファンは買ってはくれるだろうよ。オタクだから。でもそういう関係じゃなく、ファン目線に立ってほしいって事。作品に出てくるキャラが着ていたダッサイTシャツの方が喜んで買うんだよ」
「やっぱり違いがよく分からないんだけど。どちらもアニメのTシャツなのよね?」
「アニメオタクはどうにかして2次元へ入り込みたいと考えているのさ。同化したいとでも言えばいいのかな?キャラと同じ物を身に着ける事でアニメの世界を共有したいのさ。それはいわば2、5次元の世界を構築していると言っていい」
ふーみんが分からないといった感じに首を振っている。
「アタシが聖地巡礼の写真を撮る時に小道具を用意するのも同じようなものだよ。キャラが立っていた同じ場所で同じ物を持って立っている。そう実感した時にアニメの世界をより身近に感じることが出来るのさ」
かいちょが分からないなりに応えてくれた。
「では、ブーメランやジ○アといった、なんの変哲の無い物でも売れると?」
「もし聖地の近くのお店でそういったアニメの中に登場したものが売られていれば『コイツ分かってるな』ってオタクなら嬉しくなって買うと思うよ。けど行政が直接売る訳じゃないよ。このアニメにはこういうアイテムや食べ物が登場しているので仕入れてはどうですか?と提案する側だからね?それがファン目線に立ったサポートというものさ。ただし、そういう情報提供は迅速でなくてはならない。かいちょはアニメ見ないから分かんないだろうけど、今のアニメはだいたい12話で終わるものがほとんどなんだ。12話だと3カ月で丁度放送できる数で、その3カ月を1クールとして、年4クールに分かれて放送されるんだ。もし何かのアニメで岐阜が取り上げられたとしたら、もたもたなんてしてられないよ?なにせ3カ月を過ぎればまた別の新作アニメが放送されるんだから。大ヒットを飛ばして継続的に観光客が足を運んでくれるならいざしらず、アニメに当て込んで何かの商品を売り出そうとしても、作っているうちに3カ月なんて過ぎちゃうよ。そういう意味でもアニメグッツの販売は難しい。旬の移り変わりが激しいから。だから最初からアニメ制作に行政が関わるのも一つの手段となっているのさ。準備を整えてから放送出来る点は大きい」
「でも行政が積極的にアニメの制作にかかわったとして、ヒットしなければ無駄に終わってしまいますよね?他に手は無いのですか?」
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