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第十五章「新年」 15-1
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コツ、コツ、コツ
おでこを何かが突っつく感覚に、朝日は目を覚ましました。
「ひっ!」
思わず変な声が出ました。目を開けたそこにはグランダが鋭い眼光でこちらを見下ろしているのです。
「やっと起きたかい。早く準備しな」
「え?なに?」
いつもならエミリーが起こしに来てくれるはず。朝日はビックリして起き上がれないまま体をこわばらせていました。
「今日からアンタ達に魔法の稽古をつけてやる」
「なんで急に?」
「いいから、さっさと着替えな。それともお貴族様は着替えも自分で出来やしないのかい?」
外で待っているといい残し、グランダは小屋を出て行きました。
「おはよーございますぅ」
アイラも目を覚ましました。事情を話し、すぐに着替え始めます。
テーブルの上には、あの時と同じようにクッキーとミルクが置かれていました。立ったままクッキーを口に押し込みます。ミルクはアイラが魔力操作で温めてくれましたが、急いでいたのでぬるいまま胃に流し込みました。
小屋を出ると、まだ日の射さない薄暗い中グランダがしかめっ面で立っています。
「この寒空の下、老人を待たせるんじゃないよ。明日からはあたしに起こされる前に、準備して待ってな。いいね?」
「はい……」
「……わかりました」
口答えなど許さないという凄みに、二人は素直に頷きます。目の前のグランダはいつにも増して近寄りがたさがありました。それは彼女の格好のせいかもしれません。普段は薄着なのに、今日は毛糸で編まれた大きなストールで全身を包み、ツバ広の帽子を被っています。そして目を引くのが手に持っている杖。長さはグランダの背丈より長く、先端は大きく湾曲してフック状になっています。
「ニャー」
なぜかその脇には、猫まで抱えていました。薄暗い中、まん丸の目が光っています。
朝日には今日のグランダは魔女そのものに見えました。
アイラが聞きます。
「なぜ急に魔法の特訓を?これは課題ですか?」
「あぁ……ジョアに頼まれたんだ。魔法を教えてやってくれってね。課題なんだろうよ」
アイラは納得して頷きました。
「それに新しく何か始めるには、今日は丁度いいだろう」
朝日は間の抜けた声を出しました。
「あ、」
「なんだい?」
彼女は今日がいつなのか今頃になって気付いたのです。例年通りであれば兄と二人きりで静かな年越しをしているはずでした。お菓子を沢山買い込み、コタツに入ってテレビをダラダラと眺めながら食べ、夕飯は買って置いたカップそばで年越しそばにし、ゲームをしながら12時まで時間を潰す。そして年が明けたら「明けたねー」「明けたな」なんて、今更兄妹で『あけましておめでとう』とは言わず、笑い合うだけ。質素であっても朝日にはとても大切な時間でした。今年はそれが出来なかったのです。
(おにぃが作ってくれるお雑煮、食べたかったなぁ)
グランダには首を横に振って何でもないと応えます。
「ついといで」
グランダの後ろを歩きます。庭を横切り、石垣を抜けて敷地の外へ出ました。東の空は白み始めています。草原を歩いている内にも水平線から太陽が昇り、まぶしさに目を細めました。
隣のアイラが言いました。
「あけまして、おめでとうございます。」
「あけまして、おめでとうございます。」
朝日も同じ言葉を繰り返し、二人でペコペコとお辞儀します。
「なにやってんだい」
グランダが立ち止まり、向かい合いました。
「アンタ達にはこれから風魔法を習得してもらうよ」
アイラが小さく手を挙げ聞きます。
「いきなり風魔法ですか?私、まだ基礎の魔法も使えないんですけど……」
「風魔法の習得は難しいからね。けど、コレが扱えるようになれば他の魔法なんて簡単に思えるはずさ」
「そういうものでしょうか?」
「そういうもんさ」
グランダは杖を振り上げました。
二人の前にはボトボトと音を立て、こぶし大の石が山積みになっていきます。
「今日はまず、その石を浮かせてみな」
「それは魔力放出ではなく?」
朝日は石を1つ手に取り、魔力を放出させ手のひらの上で浮かびあがらせて見せました。
「そんなの魔導士なら誰でもできるよ。風魔法の特訓だと言っただろう?」
グランダも1つ石を手に取ります。
「体内に風の魔力を巡らせ、石が浮くイメージをする。ただそれだけさ」
手の上で浮いていた石は、彼女が手をどけてもその場に浮いたままです。朝日も手をどけると、ボトリと落ちました。
グランダは二人から少し離れた場所に移動すると、イスを転移させ座りました。
「変な所に飛んでも大丈夫な様にシールドは張ってやるから、気兼ねなく練習しな。あたしは少し寝る。起こすんじゃないよ」
そう言うとイスに深く腰掛け直し、被っていた帽子を顔に乗せ眠り始めました。その彼女の膝の上で白猫がちょこんと座りこちらをジッと見ています。
二人は顔を見合わせました。
「いや、もうちょっと何か教えてよ。特訓なんじゃないの?」
アイラも苦笑いします。
朝日はもう一度、石を手にしました。メイベールお嬢様なら一応は風魔法を操る事が可能です。もしかしたら浮かせるだけなら出来るかもしれません。けれどここは朝日も魔法の上達の為、お嬢様の力を借りずにやってみる事にしました。
体に風の魔力を巡らせ手に集めます。
ヒュン!
手に乗せていた石は思いがけず朝日に向かって飛び、お腹に当たりました。
ゴフッ
厚手のコートを着ていたのでそれほど痛くはありませんでしたが、思わずその場にうずくまります。
「シールド……張ってくれるって、言ったのにぃ」
「大丈夫ですか?」
アイラが心配してくれました。
「そんな近距離、シールドが間に合う訳ないだろ」
グランダが帽子のツバを上げ、こちらに視線を向けています。見かねたのか、やれやれと言って起き出してきました。
「通常、魔法を発動すると術者を守るシールドの様なものが同時に展開されるんだ。風魔法の場合、空気の層を纏う」
グランダは朝日と同じように石を手に乗せました。その石が自らのお腹に向けて飛びます。勢いよく当たったにもかかわらず、グランダは痛がっていません。
「空気の層がクッションの様に守ってくれたのさ。さっきのアンタは風の魔力を十分に練っていなかったから、空気の層も十分じゃなかったんだろう。まずは魔力の練り上げから練習しな。石を使うのはその後だよ」
グランダはまた椅子に腰かけました。「おちおち寝てられやしない」と、ブツブツ言ってるのが聞こえてきます。猫は大きくあくびをしました。
「最初から教えてくれればいいじゃん、」
朝日もブツブツ文句を言います。気を取り直して風の魔力を練り上げる練習を始めました。
おでこを何かが突っつく感覚に、朝日は目を覚ましました。
「ひっ!」
思わず変な声が出ました。目を開けたそこにはグランダが鋭い眼光でこちらを見下ろしているのです。
「やっと起きたかい。早く準備しな」
「え?なに?」
いつもならエミリーが起こしに来てくれるはず。朝日はビックリして起き上がれないまま体をこわばらせていました。
「今日からアンタ達に魔法の稽古をつけてやる」
「なんで急に?」
「いいから、さっさと着替えな。それともお貴族様は着替えも自分で出来やしないのかい?」
外で待っているといい残し、グランダは小屋を出て行きました。
「おはよーございますぅ」
アイラも目を覚ましました。事情を話し、すぐに着替え始めます。
テーブルの上には、あの時と同じようにクッキーとミルクが置かれていました。立ったままクッキーを口に押し込みます。ミルクはアイラが魔力操作で温めてくれましたが、急いでいたのでぬるいまま胃に流し込みました。
小屋を出ると、まだ日の射さない薄暗い中グランダがしかめっ面で立っています。
「この寒空の下、老人を待たせるんじゃないよ。明日からはあたしに起こされる前に、準備して待ってな。いいね?」
「はい……」
「……わかりました」
口答えなど許さないという凄みに、二人は素直に頷きます。目の前のグランダはいつにも増して近寄りがたさがありました。それは彼女の格好のせいかもしれません。普段は薄着なのに、今日は毛糸で編まれた大きなストールで全身を包み、ツバ広の帽子を被っています。そして目を引くのが手に持っている杖。長さはグランダの背丈より長く、先端は大きく湾曲してフック状になっています。
「ニャー」
なぜかその脇には、猫まで抱えていました。薄暗い中、まん丸の目が光っています。
朝日には今日のグランダは魔女そのものに見えました。
アイラが聞きます。
「なぜ急に魔法の特訓を?これは課題ですか?」
「あぁ……ジョアに頼まれたんだ。魔法を教えてやってくれってね。課題なんだろうよ」
アイラは納得して頷きました。
「それに新しく何か始めるには、今日は丁度いいだろう」
朝日は間の抜けた声を出しました。
「あ、」
「なんだい?」
彼女は今日がいつなのか今頃になって気付いたのです。例年通りであれば兄と二人きりで静かな年越しをしているはずでした。お菓子を沢山買い込み、コタツに入ってテレビをダラダラと眺めながら食べ、夕飯は買って置いたカップそばで年越しそばにし、ゲームをしながら12時まで時間を潰す。そして年が明けたら「明けたねー」「明けたな」なんて、今更兄妹で『あけましておめでとう』とは言わず、笑い合うだけ。質素であっても朝日にはとても大切な時間でした。今年はそれが出来なかったのです。
(おにぃが作ってくれるお雑煮、食べたかったなぁ)
グランダには首を横に振って何でもないと応えます。
「ついといで」
グランダの後ろを歩きます。庭を横切り、石垣を抜けて敷地の外へ出ました。東の空は白み始めています。草原を歩いている内にも水平線から太陽が昇り、まぶしさに目を細めました。
隣のアイラが言いました。
「あけまして、おめでとうございます。」
「あけまして、おめでとうございます。」
朝日も同じ言葉を繰り返し、二人でペコペコとお辞儀します。
「なにやってんだい」
グランダが立ち止まり、向かい合いました。
「アンタ達にはこれから風魔法を習得してもらうよ」
アイラが小さく手を挙げ聞きます。
「いきなり風魔法ですか?私、まだ基礎の魔法も使えないんですけど……」
「風魔法の習得は難しいからね。けど、コレが扱えるようになれば他の魔法なんて簡単に思えるはずさ」
「そういうものでしょうか?」
「そういうもんさ」
グランダは杖を振り上げました。
二人の前にはボトボトと音を立て、こぶし大の石が山積みになっていきます。
「今日はまず、その石を浮かせてみな」
「それは魔力放出ではなく?」
朝日は石を1つ手に取り、魔力を放出させ手のひらの上で浮かびあがらせて見せました。
「そんなの魔導士なら誰でもできるよ。風魔法の特訓だと言っただろう?」
グランダも1つ石を手に取ります。
「体内に風の魔力を巡らせ、石が浮くイメージをする。ただそれだけさ」
手の上で浮いていた石は、彼女が手をどけてもその場に浮いたままです。朝日も手をどけると、ボトリと落ちました。
グランダは二人から少し離れた場所に移動すると、イスを転移させ座りました。
「変な所に飛んでも大丈夫な様にシールドは張ってやるから、気兼ねなく練習しな。あたしは少し寝る。起こすんじゃないよ」
そう言うとイスに深く腰掛け直し、被っていた帽子を顔に乗せ眠り始めました。その彼女の膝の上で白猫がちょこんと座りこちらをジッと見ています。
二人は顔を見合わせました。
「いや、もうちょっと何か教えてよ。特訓なんじゃないの?」
アイラも苦笑いします。
朝日はもう一度、石を手にしました。メイベールお嬢様なら一応は風魔法を操る事が可能です。もしかしたら浮かせるだけなら出来るかもしれません。けれどここは朝日も魔法の上達の為、お嬢様の力を借りずにやってみる事にしました。
体に風の魔力を巡らせ手に集めます。
ヒュン!
手に乗せていた石は思いがけず朝日に向かって飛び、お腹に当たりました。
ゴフッ
厚手のコートを着ていたのでそれほど痛くはありませんでしたが、思わずその場にうずくまります。
「シールド……張ってくれるって、言ったのにぃ」
「大丈夫ですか?」
アイラが心配してくれました。
「そんな近距離、シールドが間に合う訳ないだろ」
グランダが帽子のツバを上げ、こちらに視線を向けています。見かねたのか、やれやれと言って起き出してきました。
「通常、魔法を発動すると術者を守るシールドの様なものが同時に展開されるんだ。風魔法の場合、空気の層を纏う」
グランダは朝日と同じように石を手に乗せました。その石が自らのお腹に向けて飛びます。勢いよく当たったにもかかわらず、グランダは痛がっていません。
「空気の層がクッションの様に守ってくれたのさ。さっきのアンタは風の魔力を十分に練っていなかったから、空気の層も十分じゃなかったんだろう。まずは魔力の練り上げから練習しな。石を使うのはその後だよ」
グランダはまた椅子に腰かけました。「おちおち寝てられやしない」と、ブツブツ言ってるのが聞こえてきます。猫は大きくあくびをしました。
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