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第13話 休日出勤
しおりを挟むあれだけオープンスペースだとお気に入りの女の子が別の客とイチャイチャしている所を眺めながら寝取られ感を楽しみにきているツワモノとかもいそうだな等とどうでもいい事を考えながらホテルに帰った。
翌朝、普段より遅く起き、サウナ&水風呂の2ターンをキメた所で大浴場の営業終了時間の10時になってしまう。やや物足りないが朝風呂はやはり良い。
朝昼兼用の食事は何にしようかと考えながらスマホをみるとメッセージが貯まっていた。ルイさんとマスターからレベル上げのお誘いだ。
しかし、今日は土曜日。俺のお仕事はお休みなはずなのだ。はずなのだが、強者に寄生して楽に稼げるパワーレベリングのお誘いである。行くべきか。代休取れるかは後で確認しよう。
午後から近くの創成川公園集合との事だったので、参加のメッセージを送信し、担当の彼からの魔法使い育成方法について予習しながら早めの昼飯とする事にした。
ランチタイムには微妙な時間だったため、コンビニ弁当で手早く済まし創成川公園へ向かう。徒歩三分だ。
ルイさんのフード&マスクの不審者スタイルは遠目からでも確認できた。
「おはようございます」
「おはよー。みんな、彼が魔法使いのさいとーさん」
「どうも。さいとーです」
集まっていたのは、ルイさんと餃子バーのマスター、精悍なイケメンと茶髪の女の子の4人だった。
「タンクのガイよ。よろしくねぇー」
いや、ゲイだろ。そして近い。
「そう。ゲイよー。さいとーさん。ウチにも遊びに来てねん」
精悍イケメンに肩に手を回され、顔が引きつるのを何とか押さえつつ握手して離れた。エスパー力が高い。要注意だ。
「カオル」
「よろしくお願いします」
茶髪の女の子?とは会釈程度の挨拶だったが声が低い。見た目は女の子だ。気にするのはやめよう。
「じゃ、今日も間引きだけど、なるべくさいとーさんが1発当ててから倒すこと! バフ掛けてない奴はいないよな?」
サブリーダーのマスターの仕切りの一声で皆頷き、アプリを立ち上げる。サブリーダーのマスターって紛らわしいな。
しかし、濃いメンツだ。
立ち位置の距離感から今日初めて会った2人はマスター寄りだ。てっきり、札幌イーストはルイさんと愉快な仲間達みたいな逆ハーレムな関係性だと思い込んでいたがそうでもないのか?
前衛に出るガイさんとカオルさん。どうやらこの2人がタンクの様だ。
「大鷲1。来るわよっ」
ガイさんの警告にルイさんとマスターは左右に分かれる。自分はどうしたらいいのか。
「さいとーさんは斜め後ろに下がってね。敵の直線上にはいない事」
前を向いたまま、そう言い残していったルイさんの言葉に従いやや下がる。
「詠唱よろしく!」
楽しげに言い放つマスターは多分腹黒だ。
やや緊張しながら、ウェイクアップから変更した火球の起動ワードを、マイク越しに小声で発声する。
「ボール・スタンバイ」
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