バクさんへの手紙

バクさんへの手紙

パンデミックの昨今ですが、感染して死んでしまった方はたくさんいます。

その中で、女優の岡江久美子さんの死を皆さんは覚えていらっしゃいますか？

私の幼い頃から、女優やタレントとして活躍していた彼女はみんなに愛される素敵な方でした。




私は岡江さんの死亡のニュースをただ呆然として聴いていましたが、それから数日後、岡江さんは元気な明るい顔で

私の夢枕に立つようになりました。

「あなた良い」恥じらいながらも一生懸命、岡江さんは笑顔で言っていました。その夢の中で彼女は天国から語りか

けているのかな？私はと時々疑問に思うことがありました。

何か言いたい・・・・・・そんな彼女の夢が何日も続きました。

成仏できていないのかな？とも思いましたが、あの笑顔は天国へ行き着いたうれしさの笑顔かなとも思いました。

なぜか、旦那さんだった今も生きているバクさんが登場することもありました。


それぞれに生きてきたバクさんと久美子さんの私生活を覗いているような気もしました。


そんな夢が幾日か続くいたあと、しばらくご無沙汰していたと思ったら。



今日のお昼寝の時に、また岡江さんの夢をちょっとだけ見ました。



岡江さんはまたニコニコと笑顔で私に語りかけました。

幼い女の子と手をつないでいた岡江さんは、古い建物の前で「ここが良い、あなたは」と私の行く末をあんじてくれ

ているかのように私に言いました。




なにか天国への道しるべなのかな？

私の人生の指針なのかな？

私を呼んでいるのかな？



そんなことを考えさせてくれる少しだけの良い夢でした。



こんなに彼女が夢に出てくるのは何かの暗示なのかなと思い、私はさっき近くの寺院にお参りに行ってきました。

お坊さんに、岡江さんの夢のことを話してみました。

お坊さんは静かにうなずきましたが、お茶を出してくださって、二人で飲んで、阿弥陀様にお参りをして、静かな時

間を過ごしました。



そして、子どものいない私達夫婦は５６才ですので、そろそろ自分の死というものも考える年で、岡江さんの夢の話

から自然と私自身の死の支度と夫の支度をお坊さんと語らいました。



温かい岡江さんの笑顔が今も胸にしみいります。



私たち夫婦も、いつの日か岡江さんのところへ逝くような気がします。





岡江さんに会う日を楽しみにして。



神様、どうぞお導きくださいませ。