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番外編.恋のライバル
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「ねえねえ、裕太?」
「なんですか?真剣な顔して」
「茉莉奈ちゃんってどんな人なの?」
「茉莉奈ちゃんですか?んー、"あの時"まではここまで変わった人じゃなかったんですよ?」
「裕太、サラっと酷いこと言うわね・・・」
「あっ・・・いえ、そういう意味では無くてですね、茉莉奈ちゃんって小学生の頃は学級委員やってたり、男子から好かれる女の子だったんです」
「へー、そんなイメージ無いかも」
「ですよね・・・最初に僕がクラスに馴染めてないのかなって思って話しかけたのがきっかけで・・・」
「あっ裕太ってナンパするんだ。意外かも」
「ニタニタしながらからかわないで下さい!その時の僕って学級委員長やってんで変な使命感みたいなやつ感じちゃったんですよ。それで話してるうちに仲良くなって、その年の夏に花火大会に誘われたんですよ」
「うわ、小学生なのに大胆な!」
「変な言い方しないで下さいよ!」
「そんな反応する裕太が面白くってつい・・・ね?」
「ね?じゃないですよ、モモさんったら・・・続けますよ?近くのデパートからその花火がよく見えるの知ってたので二人でそこに行ったんです。それで茉莉奈ちゃんに好きって言われて・・・・・・僕、初めて告白されたし茉莉奈ちゃんの事・・・その、可愛かったからOKしたんですよ・・・」
「何かロマンチックな展開ね」
「最初は僕も何かの運命だと思って凄く喜んでました。でも・・・次の日から知るはずも無い僕の家の前に茉莉奈ちゃんが立ってて・・・一緒に学校行こ?って・・・・・・」
「それって・・・まさか・・・・・・」
「はい。実はその前から僕の家を調べてたらしいんです。通学途中にいきなり、きっ・・・・・・キスとかしてくるし、学校も何も関係なくくっついてくるしで・・・・・・」
「でも、すごく愛されてる証拠じゃない?私、少し妬けちゃうかも・・・・・・」
「え?」
「なんでもなーい!って事は茉莉奈ちゃんは俗に言うデレデレ女子って事よね?」
「デレデレ女子って何ですか。変な単語勝手に作らないでくださいよ・・・まあ確かにある意味そんな感じでした。クラスの子達からからかわれたりしましたけど、悪くは・・・無かったと思います」
「ラブラブカップルって子供にとっては絶好の的だしね」
「と言いますかモモさんには無いんですか?そういう恋バナみたいなやつって・・・?」
「あるよ?」
「軽く答えますね・・・」
「そう?普通じゃない?」
「そんな事は無いと思いますが・・・聞いてもいいですか?」
「んー、でもある意味それが"現在進行形"だから過去の話にはならないけど?」
「今ですか!?あっ相手は誰なんですか!?」
「随分食らいついてくるわね。相手は言えないけど・・・片思いなんだよね」
「それ、茉莉奈もききたいなー?」
『!?』
「どーして二人ともそんな顔するのさぁ。ってか二人でラブラブイチャついてんじゃねーよ」
「ちっ違うよ茉莉奈ちゃん!」
「ゆうはその雌豚を構わなくていいのよー?茉莉奈はゆうの思ってることまでぜーんぶお見通しだから大丈夫♡んで、早くその豚の片思いききたいんですけどぉ?」
「・・・分かったわ。相手は自分よりも年下なんだけど、色々気遣いしてる人でね?私の事命張って助けてくれようとしたりした人なんだ」
「あら、それはかなりイケメンじゃない」
「モモさんの事を命張って助けようとするとか凄いですね?僕も見習いたいです!」
「でもね、それは叶わないの。そもそもそうなってしまったらダメなの。この世の秩序を壊しちゃうから・・・」
「そんな・・・・・・」
「別に壊せばいいじゃない」
「え?」
「だってさ、その人の事好きなんでしょ?別に好きならば世の中なんて壊れてもよくない?二人が幸せならそれ以上の事って無いよね?」
「茉莉奈ちゃんの口調と言動がまともに・・・」
「ゆぅー?何か言ったー?」
「・・・なにも」
「んで、どーなのさ。モモ・プラインさん?いえ、絢瀬ももさん?」
「・・・!!?」
「あっごめん、まだ本編には出てない名前よね?忘れてちょーだーい?」
「・・・・・・分かったわ。さっきの答えよね?答えはNOかな。私たちのせいで他の人たちのこと不幸にはしたくないし、みんなが幸せでいて欲しいの。だから自分が幸せになって他の人が不幸になるなら自分がその不幸を背負う方がいいかな」
「確かにそういう考えもあるよね。でもねももさん?死んでる茉莉奈が言うべきでは無いと思うけど、人生は一度しか無いんだよ?例えその結果が後悔する事になっても己の信念を貫いたらいいんじゃないかな?」
「茉莉奈ちゃん、何だか私よりも大人っぽい意見ね。尊敬しちゃうかも」
「茉莉奈はね、クラス替えがあった後に最初に話してくれたのがゆうなの。なーんにも出来ない茉莉奈に色々教えてくれた。だからゆうが好きだった。段々自分自身が変わってったのも分かるし、話しかけてくれる人たちも増えたし。ゆうがいなかったら茉莉奈の人生は違った。だから茉莉奈はゆうの為に自分を捧げることにしたの。ゆうの喜ぶ事がしたい、ゆうの幸せは茉莉奈の幸せ、ゆうが好き・・・好きで好きで壊れちゃうくらい。"あの時"茉莉奈は強く思ったの。死んじゃっててもゆうの近くにいたいって、それは"あの人"によって叶った。嬉しかったなぁ、ゆうも"この世界"に召喚されるの知って・・・・・・」
「茉莉奈ちゃん、そんな風に僕の事思ってたんだ・・・」
「・・・・・・」
「ただの一途で自分勝手なだけの人だよ?こういう時にしか言えないけど、ゆう、迷惑ばかりでゴメンね」
「ううん、色々教えてくれてありがとう」
「あと、ももさん?」
「・・・あっはい!?」
「ぼーっとし過ぎだよ」
「ごめんね」
「ももさんの好きな人、実は茉莉奈知ってるんだよね?」
「・・・!?」
「頑張ってね。茉莉奈は負けるつもり無いけど。だから茉莉奈とももさんはライバルって事でよろしく!」
「・・・うん。分かった。茉莉奈ちゃん、ありがとう。茉莉奈ちゃんのそういう笑顔、初めて見た。すっごく可愛いね!」
「恥ずかしいからやめてよ!・・・照れるじゃん・・・」
「ふふっ」
「あはは」
「あのー、僕にはさっぱり分からなかったんですが、結局誰なんですか?モモさんの好きな人って・・・?」
「ゆうの最大な弱点は鈍感すぎる所だけど、ももさんなら大丈夫ね?」
「大変そうだけどお互い頑張ろうね!」
「え?・・・えええ?・・・全然分かんないんですけどー!」
(まあモモさんと茉莉奈ちゃんが仲良くなったみたいだし、別にいいか)
「なんですか?真剣な顔して」
「茉莉奈ちゃんってどんな人なの?」
「茉莉奈ちゃんですか?んー、"あの時"まではここまで変わった人じゃなかったんですよ?」
「裕太、サラっと酷いこと言うわね・・・」
「あっ・・・いえ、そういう意味では無くてですね、茉莉奈ちゃんって小学生の頃は学級委員やってたり、男子から好かれる女の子だったんです」
「へー、そんなイメージ無いかも」
「ですよね・・・最初に僕がクラスに馴染めてないのかなって思って話しかけたのがきっかけで・・・」
「あっ裕太ってナンパするんだ。意外かも」
「ニタニタしながらからかわないで下さい!その時の僕って学級委員長やってんで変な使命感みたいなやつ感じちゃったんですよ。それで話してるうちに仲良くなって、その年の夏に花火大会に誘われたんですよ」
「うわ、小学生なのに大胆な!」
「変な言い方しないで下さいよ!」
「そんな反応する裕太が面白くってつい・・・ね?」
「ね?じゃないですよ、モモさんったら・・・続けますよ?近くのデパートからその花火がよく見えるの知ってたので二人でそこに行ったんです。それで茉莉奈ちゃんに好きって言われて・・・・・・僕、初めて告白されたし茉莉奈ちゃんの事・・・その、可愛かったからOKしたんですよ・・・」
「何かロマンチックな展開ね」
「最初は僕も何かの運命だと思って凄く喜んでました。でも・・・次の日から知るはずも無い僕の家の前に茉莉奈ちゃんが立ってて・・・一緒に学校行こ?って・・・・・・」
「それって・・・まさか・・・・・・」
「はい。実はその前から僕の家を調べてたらしいんです。通学途中にいきなり、きっ・・・・・・キスとかしてくるし、学校も何も関係なくくっついてくるしで・・・・・・」
「でも、すごく愛されてる証拠じゃない?私、少し妬けちゃうかも・・・・・・」
「え?」
「なんでもなーい!って事は茉莉奈ちゃんは俗に言うデレデレ女子って事よね?」
「デレデレ女子って何ですか。変な単語勝手に作らないでくださいよ・・・まあ確かにある意味そんな感じでした。クラスの子達からからかわれたりしましたけど、悪くは・・・無かったと思います」
「ラブラブカップルって子供にとっては絶好の的だしね」
「と言いますかモモさんには無いんですか?そういう恋バナみたいなやつって・・・?」
「あるよ?」
「軽く答えますね・・・」
「そう?普通じゃない?」
「そんな事は無いと思いますが・・・聞いてもいいですか?」
「んー、でもある意味それが"現在進行形"だから過去の話にはならないけど?」
「今ですか!?あっ相手は誰なんですか!?」
「随分食らいついてくるわね。相手は言えないけど・・・片思いなんだよね」
「それ、茉莉奈もききたいなー?」
『!?』
「どーして二人ともそんな顔するのさぁ。ってか二人でラブラブイチャついてんじゃねーよ」
「ちっ違うよ茉莉奈ちゃん!」
「ゆうはその雌豚を構わなくていいのよー?茉莉奈はゆうの思ってることまでぜーんぶお見通しだから大丈夫♡んで、早くその豚の片思いききたいんですけどぉ?」
「・・・分かったわ。相手は自分よりも年下なんだけど、色々気遣いしてる人でね?私の事命張って助けてくれようとしたりした人なんだ」
「あら、それはかなりイケメンじゃない」
「モモさんの事を命張って助けようとするとか凄いですね?僕も見習いたいです!」
「でもね、それは叶わないの。そもそもそうなってしまったらダメなの。この世の秩序を壊しちゃうから・・・」
「そんな・・・・・・」
「別に壊せばいいじゃない」
「え?」
「だってさ、その人の事好きなんでしょ?別に好きならば世の中なんて壊れてもよくない?二人が幸せならそれ以上の事って無いよね?」
「茉莉奈ちゃんの口調と言動がまともに・・・」
「ゆぅー?何か言ったー?」
「・・・なにも」
「んで、どーなのさ。モモ・プラインさん?いえ、絢瀬ももさん?」
「・・・!!?」
「あっごめん、まだ本編には出てない名前よね?忘れてちょーだーい?」
「・・・・・・分かったわ。さっきの答えよね?答えはNOかな。私たちのせいで他の人たちのこと不幸にはしたくないし、みんなが幸せでいて欲しいの。だから自分が幸せになって他の人が不幸になるなら自分がその不幸を背負う方がいいかな」
「確かにそういう考えもあるよね。でもねももさん?死んでる茉莉奈が言うべきでは無いと思うけど、人生は一度しか無いんだよ?例えその結果が後悔する事になっても己の信念を貫いたらいいんじゃないかな?」
「茉莉奈ちゃん、何だか私よりも大人っぽい意見ね。尊敬しちゃうかも」
「茉莉奈はね、クラス替えがあった後に最初に話してくれたのがゆうなの。なーんにも出来ない茉莉奈に色々教えてくれた。だからゆうが好きだった。段々自分自身が変わってったのも分かるし、話しかけてくれる人たちも増えたし。ゆうがいなかったら茉莉奈の人生は違った。だから茉莉奈はゆうの為に自分を捧げることにしたの。ゆうの喜ぶ事がしたい、ゆうの幸せは茉莉奈の幸せ、ゆうが好き・・・好きで好きで壊れちゃうくらい。"あの時"茉莉奈は強く思ったの。死んじゃっててもゆうの近くにいたいって、それは"あの人"によって叶った。嬉しかったなぁ、ゆうも"この世界"に召喚されるの知って・・・・・・」
「茉莉奈ちゃん、そんな風に僕の事思ってたんだ・・・」
「・・・・・・」
「ただの一途で自分勝手なだけの人だよ?こういう時にしか言えないけど、ゆう、迷惑ばかりでゴメンね」
「ううん、色々教えてくれてありがとう」
「あと、ももさん?」
「・・・あっはい!?」
「ぼーっとし過ぎだよ」
「ごめんね」
「ももさんの好きな人、実は茉莉奈知ってるんだよね?」
「・・・!?」
「頑張ってね。茉莉奈は負けるつもり無いけど。だから茉莉奈とももさんはライバルって事でよろしく!」
「・・・うん。分かった。茉莉奈ちゃん、ありがとう。茉莉奈ちゃんのそういう笑顔、初めて見た。すっごく可愛いね!」
「恥ずかしいからやめてよ!・・・照れるじゃん・・・」
「ふふっ」
「あはは」
「あのー、僕にはさっぱり分からなかったんですが、結局誰なんですか?モモさんの好きな人って・・・?」
「ゆうの最大な弱点は鈍感すぎる所だけど、ももさんなら大丈夫ね?」
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