運命の番に為る

夢線香

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✿ オメガバース設定




  この世界には、男女の他に、アルファ(α) ベータ(β) オメガ(Ω)の性別が存在する。


アルファ(α)

 人口の約二割ほど存在する。容姿端麗、頭脳明晰、強靭な肉体を持つ者が多い。その能力の高さから、社会の頂点に君臨していることが多い。エリート。

 身体にフェロモンを纏っており、それを操ることでアルファ同士でマウントを取ったり、他者を威圧することが出来る。また、オメガに対しては発情を誘うことも出来る。

 マスト(発情期)があり、凶暴性が増すことも。オメガの項を噛んで胎内に射精することで、番となる。番は何人でも作れる。

 オメガのヒートに当てられてマストを起こすことも。抑制剤で中和することが可能。

 アルファとオメガ、互いのフェロモンに理性を失うほど惹き付けられる「運命の番」が存在する。だが、出会える確率は高くない。


ベータ(β)

 人口の六割を占める。フェロモンはなく、発情期もない、安定した性別。番というものが存在しない。

 だが、強力なフェロモンには多少なりとも影響を受ける。


オメガ(Ω)

 人口の約二割ほど存在する。男女共に存在し、子が産める性。庇護欲を唆る、容姿端麗な者が多い。アルファを誘うフェロモンを纏っている。

 三ヶ月に一度、ヒート(発情期)があり、アルファの精子を欲する。発情抑制剤を服用することでヒートを軽くすることが出来る。       
 ヒート時にアルファと性交し胎内に精子を受け、項を噛まれることで番となる。アルファと番うことで、心身の安寧を得る。

 但し、一度噛まれてしまえばそのアルファしか受け付けなくなる。

 アルファとオメガ、互いのフェロモンに理性を失うほど惹き付けられる『運命の番』が存在する。だが、出会える確率は高くない。

 心無い者達からは、一番下に見られがちな性でもある。


✿ 独自設定

 アルファ(α) ベータ(β) オメガ(Ω) は、其々の性ごとに、上位、中位、下位にランク分けされる。

 ベータの上位はアルファの下位よりも優っているし、オメガの上位はアルファの中位よりも優っていることも。

 更には、上位のアルファとオメガの上には、特級が存在する。

 特級アルファとオメガは、特殊な力を持つとされている。その力がどういったものなのかは、公にはされていない。また、その力が発揮される迄は、分からないことも多い。

 上位種を屈伏させる程のフェロモンを放つので、そこで特級の判別が成される。特異体質とも言える、希少種。

 オメガは、発情フェロモンによって、何処でも淫らに誘って来る者として、昔は迫害や忌避される存在だったが、現在では高性能な抑制剤が多く開発され、偏見はまだ残るものの、迫害されることは無くなった。

 ベータがランク分けされるようになったのは、ベータである一人のパパラッチと一人の三流記者が原因。

 その当時、希少種の頂点にいたアルファがいた。

 彼の番は、アルファからビッチングされたと謂われているオメガで、ムキムキマッチョなガタイの良い希少種の男性オメガだった。

 パパラッチと三流記者は、その番のことを『オメガとは思えない』『あれはゴリラだ』『希少種のアルファの番に相応しくない』『あんなゴリラが希少種のオメガであるはずがない』等など、散々に扱き下ろし、三流誌やネットで酷い誹謗中傷を浴びせた。

 それに番のアルファが激怒した。

「いいだろう。私の番を是程迄に傷付けるのであれば、私も黙ってはいない。勝手にアルファやオメガをランク分けしておいて、ベータのお前達がランク分けされないのは不公平だな。ならば、我々もベータをランク分けしようじゃないか。私の番を傷付けるような下劣な行いをするベータは、間違いなく下位ベータだ。今回の件は、法的処置を取らせてもらう。覚悟しろ」

 頂点のアルファがそう宣言したことにより、他のアルファやオメガもそれに倣った。

 アルファとオメガにより、ベータのランク分けの基準が決まり、今迄、ランク分けとは無縁だったベータ達は、元凶となったベータ達を散々に扱き下ろした。『下劣な知性の欠片もない下位ベータ以下』のレッテルを貼られ、多くのベータから迫害された。

 この騒動が原因となり、ベータもランク分けされることとなった。

 アルファやオメガの中には、ベータを伴侶に選ぶ者たちが存在する。その多くは、悲劇的な最後を迎えることが多い。

 アルファの本能から来る行動に付いて行けないベータ。番にすることが出来ない、子を孕まないベータに苛立ち、精神の安定を得られないアルファは、最後には狂ってしまう。ベータは、逃げることも出来ずに精神を壊される。

 オメガのヒートにベータは付いて行けない。強要にも感じられる性交に、不能になるものが殆どだ。オメガは、ヒート時にアルファの精を受けられないために、精神の安寧が得られない。どんどん増していくヒートの辛さに、精神を病み、相手を探して彷徨うようになる。

 ベータを選んだアルファやオメガを侮蔑を込めて、Junk(ジャンク=ガラクタ)アルファ、Junkオメガと呼ぶ。伴侶のベータも、Junkベータと呼ばれる。

 どれ程、上位ランクであったとしても、破滅を選ぶアルファやオメガ、伴侶となったベータは、最早、ランク外の底辺だと言われ、アルファ、ベータ、オメガから蔑まれることになる。

 何故、そこまで蔑まれるのかと謂うと、ジャンク達は精神を壊し、凶悪な犯罪を起こすからだ。その場合、無関係な者までも巻き込む大惨事を起こすことから、忌み嫌われる。

 アルファやオメガに目を付けられたベータには、逃げるための保護施設があるのだが、伴侶になったばかりの頃は、関係が上手く行っているので使われることが少ない。

 逃げたいと思った時には、既に手遅れなことが殆どだ。






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