運命の番に為る

夢線香

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J-Ⅰ Emperor 【皇帝】

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 俺の名前は、ジェイデン・アースキング。二十歳。ジェイの愛称で呼ばれている。特級アルファ、希少種だ。『皇帝』なんて、巫山戯た二つ名がある。

 何故、こんな二つ名なのかといえば、俺のアルファ性が強過ぎるせいだ。そのせいで、アルファの中のアルファといわれている。

 俺の存在そのものが強過ぎて、意識しなくても周囲を威圧する。アルファ、オメガは勿論、ベータですらもだ。

 父は上位アルファ。母は男性の上位オメガだ。


 俺は、生まれた時から存在が強かったらしい。それでもまだ、赤ん坊の頃は抱いたりすることが出来ていたようだ。俺の成長と共に、抱き上げることも難しくなっていったらしい。


 幼い頃は、俺もよく分かっていなかった。


 五歳になった年に、キンダーガーデン(日本の幼稚園年長)に入った。周囲の子供達が遠巻きに俺を見ていた。

 アルファ性とベータ性の上位種だけが、どうにか俺に話し掛けることが出来た。初めの頃は、どうしてこんなに遠巻きにされているのか分からなかった。

 ある日、女子を虐めている男子を見掛けた。好きな子に意地悪をして、ちょっかいを出すなんてことはよくある話だ。

 虐めていると言っても悪口のようなものではなく、明らかにからかっているだけのものだったので放置した。

 だが、男子の行為は、段々とエスカレートして行った。言葉が汚いものになり、やがて悪口になった。服を引っ張っていたものが、小突いたり髪の毛を引っ張るものに変わり、突き飛ばすようになった。女子の私物を奪う、隠す、壊す、に変わった。共同の絵本や玩具を取り上げるようになった。女子は、よく泣いていた。

 教師が対応して、両方の親と話し合いをしていたようだ。

 ところが、それが逆に火に油を注いだ。密告チクったんだろう、と逆上した男子が、遂に、女子に暴力を振るった。頬を平手打ちしたのだ。

 倒れ込んだ女子の髪を掴み、引き摺るように引っ張った。女子は泣き叫んでいた。

 ペットボトルのジュースを女子の頭に掛けていた。誰も止めに入らない。下手に手を出して、目を付けられたくないからだ。

 正直、五月蝿うるさいし気分が悪い。俺は、かなりイライラしていた。

 席を立って、女子を蹴る男子の側に行く。

「――おい、五月蝿い」

 静かに低い声で一言声を掛けると、その場に居た全員が意識を失って倒れた。

 教師が漸く駆け付けて来て、蒼い顔で対応に追われていた。俺は、そのまま家に帰った。

 そうしたら、両親が呼出されてリモート教育に変更された。キンダーガーデンには、行かなくなった。キンダーガーデンは、そのまま附属の小学校に持ち上がりなので、俺は、ずっとリモート教育だった。

 暇なこともあり、リモートで授業を受けるのも面倒になって、飛び級した。十二歳になる頃には、シニアハイスクール(高等学校)を卒業した。

 そこから、アルファの多くいる大学に入った。大学にはリモートではなく、普通に通った。俺の存在の強さのせいか、年齢によって誂われることもなかった。遠巻きではあったが、普通に通うことは出来ていた。

 だが、精通を迎えた途端に俺のアルファとしての存在感が更に強くなった。フェロモンをコントロールして抑えられるようなものではなかった。

 そこに存在しているだけで、アルファは脅えて逃げる。オメガは、ヒートを起こして失神する。ベータは、蒼い顔で嘔吐するか失神する。

 失神する者の中には、失禁する者もいた。俺の感情がたかぶった時などは、周りは失神者だらけになる。

 大学から、リモート教育に変えてくれと泣き付かれた。頷くしかなかった。

 結局、暇だったから、大学も飛び級して卒業した。幾つか興味のある大学に入っては、飛び級して卒業した。


 困ったのは性処理だ。俺のペニスはデカ過ぎて長い。そして、俺を受け入れられる相手がいない。

 性行為に慣れているオメガは、俺を見た途端にヒートを起こして失神する。それを耐えた者でも、触れると失神する。

 もうこの際、意識がなくてもいいかと諦めて事に及ぶと、ペニスがデカくて入らない。無理に押し通せば大惨事になる。

 ならば、ベータならまだ耐えられるかと思って相手を探す。風俗でフィストファックが出来る相手を男女問わず探した。

 腕が入るなら、俺のペニスも余裕で入ると思ったからだ。

 だが、俺の側に居ることは何とか耐えられても、身体に触れれば失神した。想定の範囲内なので、失神していても強行した。相手には、予め伝えてある。

 強行したはいいものの、意識のない相手を抱いても味気無く、虚しいだけだった。あまり、気持ち良くもなかった。

 それならば。色狂いのアルファを探した。

 フィストファックが出来て、俺の存在に耐えられるやつを探した。ガタイの良いアルファが何人か見付かった。

 俺が側に居ること、触れられることには、震えながらも何とか耐えたがペニスを入れた瞬間に失神した。

 どのバース性の奴も、俺に脅えて小刻みに身体を震わせる。俺のペニスは、萎える一方だ。

 結局は、大人の玩具を製造している会社を買収して、俺専用のオナホを作らせた。

 情けないが仕方がない。俺がアルファでマストがある以上、絶対に必要な物だからだ。そのオナホですら何個も壊している。

 まともに話が出来る相手もなく、触ることも触られることもないまま、リモートで会社を幾つか興し、収入を得た。

 郊外の土地を広く買い上げ、家を建てた。周りの人間が失神してしまうので何処にも行けず、この箱庭だけが――俺が存在出来る場所だった。

 両親は、そんな俺を不憫に思い、俺の『運命の番』を探し始めた。貴賤問わず、どんな立場の相手でもオメガでさえあれば良いという条件で、あらゆる情報機関を使って広く宣伝した。

 会いに来るだけで、交通費や旅費を出して貰えて、運命の番でなかったとしても報酬が貰える。もし運命の番であれば、希少種アルファの番に成れるとなれば、応募しない者はいない。

 暫くは、周りが騒がしかった。馬鹿なことを始めたものだ、と思いながらも……少しだけ……期待していた。

 大体の者は、この広い敷地を囲む塀の外に漏れ出す俺のフェロモンに当てられて、敷地内にすら入れなかった。

 それをクリアして敷地内にまで入って来れたのは、上位、中位のオメガ。家の中にまで入れたのは、上位オメガ。だが、俺と会合すれば失神した。

 莫大な金をばら撒いても、『運命の番』は見付からなかった。

 そんなことをしていたら、世界中のプライドの高い上位アルファが、俺の元を訪れるようになった。

 早い話が度胸試しだ。それでも、まともに話せる奴が居るのなら、と思って会う。直ぐに逃げ帰るか、暫く持ち堪えた者も一時間もすれば、皆、蒼白な顔で帰って行った。

 恐怖に耐えながらの会話が面白いものであるはずもなく、結局はつまらない時間だった。

 そんなアルファ共の相手をするのにもうんざりした頃、あのオヤジがやって来た。

 狼王。俺と同じ希少種アルファの『狼王』だ。

 あのオヤジは飄々としていて、俺に怯えることもなく、普通に世間話をした。何時間か色々な話をして帰って行った。

 初めての、まともに話せる相手だった。

 狼王のことを調べてみると、まさにその二つ名通り、狼の群れのボスだった。その在り様も、狼の生態そのものだ。

 それからは、年に何度か俺に会いに来るようになった。あの、忌々しいジーノ(仁乃)やミーノ(都乃)、ゼーノ(禅乃)を連れて来るようになった。

 ジーノは腹黒だ。コイツは、自分が希少種なのを隠している。上位アルファのミーノとゼーノも、俺に怯える様子はない。

 むしろ、言いたい放題だ。ミーノとゼーノを泣かすとジーノが出て来る。アイツの仕返しはエグい。

 一口サイズのシュークリームに、激辛のハバネロソースをたっぷりと仕込んで俺に食わせたことがあった。あの時は、本気で死ぬかと思った。口の中は勿論、胃は痛むし、腸も痛むし、トイレでも苦しむことになった……

 ――ジーノ……アイツは、狼の毛皮を被った悪魔だっ……!

「お前が、都乃と禅乃を泣かせるから悪い」

 文句を言ったら、その一言で一蹴された。先に仕掛けて来たのは、ミーノとゼーノなのにっ……!

 流石、犬っころ。群れの仲間は、絶対に護るようだ。

 俺にとってジーノは、初めて出来た苦手な奴だった。



 つまらない日々を過ごしていると、狼王から連絡があった。明日、家族旅行のついでにここを訪れるらしい。

 家族旅行……ジーノ達を連れて来るんじゃないよな?

 嫌な予感がして、次の日は敷地内の湖で釣りの真似事をすることにした。真似事というのは、一度も魚を釣ったことがないからだ。俺の存在に、魚すら脅えて近付いては来ない。だから、釣りの気分を味わうだけの行為だ。

 釣り糸を垂らし、デッキチェアに深々と沈んで、うたた寝をする。遠くからバイクのエンジン音がした。

 一台だけか……?

 バイクのエンジン音は、どんどん近付いて来る。やがて、近くの湖畔で停まった。

 少しだけ、苛ついた声で狼王が話し掛けてきた。

「おい、くそガキ。今日、訪ねると言っただろう?」

「煩い、狼王。どうせ、ジーノを連れて来たんだろ。アイツには会いたくない」

 全く、口の悪いオヤジだ。笑顔で威圧してくるなよ、鬱陶しい。

 どうやら、連れて来たのはジーノ達ではないらしい。末っ子だって? まだ子供が居たのか。なら、何で今まで連れて来なかったんだ?

 狼王は、自身の背中を覗き込んで後ろに居る人物を確認していた。

「――大丈夫そうだな」

 そういえば、俺の近くに来て大丈夫なのか? でも、狼王の息子なら平気そうだけどな。

「末息子の雪乃だ。雪乃、こっちがジェイデン・アースキングだ。私と同じ希少種アルファで『皇帝』とも呼ばれているな」

 狼王に背中を押されて目の前に立ったのは、美麗な男だった。だが、このオヤジの息子だと直ぐに分かる。

 背は、百八十くらいだろうか。青味のある黒髪の癖っ毛。横の髪は顎くらい迄、後ろ髪は項を隠して肩に着いている。白い肌、形の良い額に細めの眉。切れ長ではあるけれど、薄い碧の眼は何処か柔らかい印象を受ける。青味を帯びた黒い睫毛は長く、所狭ところせましと生い茂っている。女らしくはないが、何処と無く輪郭の線が細いせいか、男臭さは感じられない。鼻筋もすっと高く、ほんのりと赤みを差した唇は丁度いい厚みがある。

 ――アルファ……いや、フェロモンの匂いはしない。オメガでもない。ベータか……?

「初めまして、ミスター・アースキング」

 彼は、涼やかな声音で挨拶をして、俺の目を見ながら手を差し出して来た。

 ――は? 俺に触れる気なのか?

 困惑して狼王を見ると、意地の悪そうな笑みを浮かべて握手しないのかと言って来たので、思わず小さく舌打ちしてから彼に視線を戻した。所在無さそうにして困っている。

 オヤジがその気なら、失神しても知らないからな。

 投げ遣りに、手を引っ込めようとした彼の手を握った。

 そうしたら、彼は……ふわりと微笑んだ。


 ――そう。失神するどころろか、微笑んだ……


 俺が触れても平気なのか……?


「――俺のことは、ジェイと呼んでくれ。……ユっ…ノ…ユーキっ…ノ……フーム……ユキ…ーノ……ユキノ……雪乃」

 何とか、日本の発音で彼の……雪乃の名前を呼ぶことが出来た。

「うん。よろしくね、ジェイ」

 雪乃は、嬉しそうに……花が綻ぶように、更に笑みを深めた。

 ……俺に触れて……俺と普通に話して……俺に笑い掛けている……俺の眼をちゃんと見ている……

 手の中にある温もりが心地良い。決して柔らかくはない手。でも、靭やかで肌触りは良い。


 ――離したくないな……


 思わず、彼の手を握る手に力が籠もる。

 側に置いておきたい。こんな、貴重な存在を手離しては駄目だ。ベータだって別に構わない。性的な相手としてじゃなくても良い。普通に話して、普通に触れられれば良いんだ。


 どうする? どうやって手に入れる?


 雪乃は、狼王の息子だ。下手な真似は出来ない。俺が希少種のアルファであっても、オヤジも希少種だ。

 おまけに、ジーノも希少種だ。この時点で一対二だ。そこに大勢の上位種を始めとしたバース性全てが敵になる。――勝ち目はない。


 ――強引な手は使えない……


 先ずは、雪乃と親しくなって友達になろう。まるで、子供のような目標だが仕方がない。

 だが、俺に取っては最高に難易度の高い目標だ。今迄、友達が居たことがないんだから仲良くなる方法など知らない。

 それに、雪乃と会えるのは今日だけだ。次にいつ会えるかなんて分からない。この国には、旅行で来ただけだ。直ぐに、自国に帰ってしまう。

 時間もない。後、何分の時間が許されているんだ……?

 いや、狼王と交渉すればいいのか?

 ハードモード過ぎるっ……! 無理ゲーじゃないかっ!

「皇帝、いつまで握っているつもりだ?」

 狼王に声をかけられて、はっとする。離したくはない。だが、離さない訳には行かない。渋々手を離す。

 困ったように苦笑する雪乃。オヤジと話し出した雪乃をじっと見詰める。もう、雪乃しか目に入らない。


 これが、アルファの執着だろうか……?


 早く、作戦を練らなければ……クソっ……! どう考えても時間がなさ過ぎるっ……!

 観光について行きたくても、俺が居たら観光どころじゃなくなってしまう。外に出られないことがこんなにも足枷になるなんてっ……!

「おい、皇帝……ジェイ……ジェイデン! ……ジェイデン・アースキングっ!」

 オヤジに、何度も名前を呼ばれた。今は考えるのに忙しい。だが、雪乃を手に入れる為には、邪険にも出来なくなったな。面倒だが仕方がない。

「――何だ?」

 話してみれば、雪乃を夜まで預けてくれるようだ。願ってもない申し出だ。


 永遠に置いて行っても良いぞ。


「ジェイデン・アースキング。――解っているとは思うが、雪乃におかしな真似をしたら……ただじゃ済まないからな?」

 俺の執着に気が付いたのか、オヤジが鋭く睨み付けて威圧しながら釘を刺して来る。

「解っている。――俺だって、狼共を敵に回す気はない」


 そんなことをしたら、雪乃が手に入らない。












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