運命の番に為る

夢線香

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最終話 極上の番

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 ジェイが凄く嬉しいことを言ってくれた。

 最初の『運命の番』の彼がジェイと番うための神様の試練だと言ってくれた。

 狂わんばかりの本能の慟哭を体験した俺。一人ではこの場所から出ることも出来ないジェイ。

 俺達に随分と厳しい神様だ、と言ったらジェイは笑って言った。

「手に入れるものの価値が大きいんだから仕方がないな。一等上等なものは、手に入れるのも難しいものだろう?」

 って。凄く、嬉しくて、泣きそうになった。

 同時に、堪らなくジェイが愛おしくなった。

「どうしよう……ジェイ……ジェイが凄く、かっこいい……」

 ジェイはくしゃりと笑った。

「光栄だな」

 額同士をくっ付けた状態でジェイのエメラルドを覗き込む。

「……ジェイ……ジェイが愛おしくて堪らない……好き……」

 なんでこんなに愛おしいんだろう? 俺のアルファだから? 番にったから?

「雪乃……?」

 ジェイが困ったように俺を見た。


「ジェイ……愛してる……凄く……愛してる……」


 溢れてくる愛おしさをどうにかしたくて、ジェイの唇に何度もキスを落とし、ふにふにと唇だけで柔らかい唇を喰んで甘く噛んで吸っては離す。

 ジェイは嫌がるでもなく、俺の好きにさせてくれる。

「……雪乃……俺も堪らなく愛しているが、何か食べなきゃ駄目だ。一週間も発情していたんだからな。……身体も動かないじゃないか」

 蕩けたエメラルドが優しく俺を見詰めながら窘めてくる。

「ヒートの間……ジェイと何をしていたのかあんまり覚えてない……」

 噛まれた後のことは本当に覚えていない。

 少しだけ断片的に思い出せるものは、本能で動いていて只管ひたすら、ジェイを求めていたことだけ。

「ククっ……俺も同じだ。雪乃を噛んでから殆ど記憶がない。ジーノが言うには、運命の番との最初の発情期はそういうものらしいぞ?」

「そう、なんだ……」

 確かに、ジェイは欲しいけど――身体は動きそうにない。


「……じゃあ……ジェイが愛おしくてしょうがないこの気持ちはどうしたらいいの……?」


 理由も分からず溢れてくる感情に、心が悶えてどうしていいか分からない。感情の行き先に困ってジェイを見詰める。


「……雪乃……あんまり可愛いことばかり言うなよ……」


 ジェイが目を細めて俺に軽くキスをして来る。ほんのちょっとだけ舌を舐めては直ぐに離れる。それを何度も繰り返す。

「――雪乃、番届けを出さなくちゃな。それを出しておけば、この国に永住できる」

 ジェイが話を逸らすように現実的な話をしてきた。

「あ……俺、大学はどうしよう……?」

 すっかり忘れていた。

 元々、この国には旅行で来たはずなのにな……

 どっぷりとジェイに夢中になっていた。

 殆ど高熱で朦朧としていたり意識を失っていただけ。後は……ジェイと……セックスしていただけ……

「リモートには出来ないのか?」

「えっと……確か、出来るはず。何回かは大学に行かなきゃならないみたいだけど……」

 あやふやな記憶を辿りながら答える。

「じゃあ、リモートに切り替えて。大学に行かなきゃならない時は俺も付いて行く。こっちの事情を話せば、融通してくれるかもしれないしな。それでいいか?」

 俺は、黙って頷いた。大学には行きたいけどジェイと離れるのは嫌だ。こっちの大学に編入することも考えるべきかな。

「ここで一緒に住んでくれるか? 日本に居たいなら、俺がそっちに行くぞ?」

「ううん。ここでジェイと暮らすよ」

 日本で一緒に暮らすのもいいけれど、俺は、ここも気に入っている。

 ジェイの手を取って、握り締める。

「俺、ジェイといっぱい旅行したい。ジェイにたくさん外の世界を見せたいな。俺と一緒なら何処にでも行けるよね?」

 ジェイは、俺をぎゅうぅと抱き締めて来る。

「ああ……そうだな……雪乃と一緒なら、何処にでも行けるな」



 そうやってまったりとしていると食事が届いた。

 また、チキンヌードルスープだった。

 日本の病人食といえばお粥だけど、この国ではチキンヌードルスープが定番だ。ヌードルはパスタだ。お腹に優しいかと言われれば……首を傾げてしまうけれど、この国のお袋の味らしい。

 病気で心も弱っている時だから安心出来る味がいいのかな……? 国が違うと色々だな。

 碌に身体が動かなかったのでジェイに食べさせて貰った。

 アルファの給餌行動が出来てジェイはご満悦だ。

 本気で身体が動かないので恥ずかしいという感情は湧いて来ない。

 それに、嬉しそうに……にこにこしながら食べさせて来る最愛の番を前にして嫌だなんて言える訳がない……


 ジェイ……可愛い……


「結婚式も挙げないとね。写真とか動画を公開しとかないと駄目みたいだから」

「公開?」

 ジェイが不思議そうに首を傾げる。

「ふふっ、俺は大神一族だから。注意喚起らしいよ? この顔を見たら気を付けろ。手を出すな、ってね」

 ジェイは、ああ、と納得したように頷いた。

 大神一族の顔は広く公開される。知らずに手を出してしまうと群れで報復に来るから、結婚して一族に加わった者も公にしておくのは意外と重要なことだったりする。

「そういえば、雪乃が写ったものはなかったな……」

 ネットで公開されている写真や映像のことだろうな。

「番を持たない者は公開されないんだよ。番が居ないならって強引に縁を結ぼうとする人達もいて面倒だから公開しないって、父さんが言ってた」

 強引にっていっても強行して来るような人は居ないけど、会う度に家の子はどうですか? と言われるのが煩わしいみたい。

 それに、『運命の番』と番えなかった俺は、特に狙われやすいからと言って、父さんは俺のことを公にしなかった。

「雪乃を俺に会わせてくれた狼王には、感謝だな」

「……うん」

 沁み沁みと言うジェイに俺も頷く。

 父さんがどうして俺をジェイに会わせたのかは分からない。後で聞いてみようかな。

 父さんは勘もいいから、何か感じるものがあったのかも知れない。

 でも、そのお陰でジェイと出逢えた。

 ジェイと番えた。

 まさかの『運命の番』を手に入れることが出来た。


 俺の『運命の番』は、希少種アルファで皇帝だなんて凄い二つ名を持ったひと。

 とても存在が強過ぎて、一人では気楽に外にも出れない箱庭の王様。

 くるくるの黄金色の巻き毛が素敵な、エメラルドの眼をしたひと。

 ジェイの何もかもが、全部愛おしい。

 ジェイの全部が俺のもの。

 俺がいっぱい甘えていいひと。

 俺がいっぱい甘やかして可愛がってもいいひと。

 俺の全部をあげるひと。

 俺を無条件で愛してくれるひと。


 俺がジェイを熱の籠もった目で見詰めていると、彼は俺を抱き上げてベッドへと連れて行く。

 いつも思うけど、百八十センチもある俺を軽々抱いて運ぶ筋力に感心する。縦抱っこだけど。でも、これが一番ジェイとぴったりとくっ付いていられるから、好き。

 ジェイは俺を抱いたまま、積み重ねた枕を背凭れにして寝そべる。俺がジェイの上に乗っている状態だ。

 ジェイも俺を離す気がないみたいだ。

 ジェイの整った顔を見詰める。黄金色の巻き毛がお洒落なライオンみたい。くるくるのたてがみのライオンを思い浮かべて、思わず笑みが溢れる。

 でも……ライオンでふと思い出す。

 ライオンは、ハーレムを作る動物だ。

「ジェイ、俺以外の番を持ったら駄目だよ?」

 真剣な顔でジェイを覗き込む。

「ククっ、雪乃意外の番なんか要らない。大体、俺に触れることも出来ないだろうしな」

 ジェイは苦笑しながら俺の額にキスをする。

 そっか……それなら安心かな……

「……ジェイとデートしたい」

 ジェイの首筋に顔を埋めながら言う。

「ああ、いいぞ。何処に行きたいんだ?」

 ジェイは、あっさりと了承して俺の背中を撫でてくる。

「先ずは……近くの街に行ってみたいな。観光も全然出来なかったからそこにも行きたいし」

「そうだな……予定を立てないとな」

「ジェイのこと、もっと知りたい。ジェイがどんなものが好きなのか、嫌いなものとか全然知らない……」

 そんなことすら知らずに、番になってしまったから。


「俺の好きなものは、雪乃だ」


「っ……!」


 ジェイに即答されて胸を撃ち抜かれた。突き刺さった、と言うべきかな……

 不意打ち過ぎて、照れくさいやら嬉しいやらで頬が赤らむ。


「……俺だって、ジェイが好き……」


 ジェイの首筋に顔を隠しながら彼の耳に吹き込んだ。


「知っている」


 柔らかい声で囁きながらジェイの手が俺の髪を梳いて来る。

 なんだか、やけにドキドキした……

 それを誤魔化すように話題を変える。

「……俺も何か仕事したいな……」

「仕事……? なら……俺の仕事を手伝ってくれ」

「……どんな仕事?」

「俺の秘書」

「それって……肩書だけで、実質何もしないやつじゃないの?」

 俺が呆れたように言うと、ジェイは喉で笑った。

「ククっ……そんなことはないぞ? 今迄、リモートでしか遣り取り出来なかったものが雪乃が側に居てくれれば色々なことが出来るようになる」

 んー……確かにそうだけど……

 それだと自分で稼いだような気がしないなあ。

「不満か……?」

 ジェイの方が不満そうに尋ねてくる。それに苦笑した。

「んー、なんか自分で稼いだ気がしないなあ……と思って」

「そんなことはない。充分、利益に貢献しているぞ? それとも自分の会社が欲しいのか?」

「そういう訳じゃないけど、純粋に俺の稼いだお金が欲しい……かな」

 ジェイの頭の横に肘を突いて身体を起こし、彼の顔を覗き込む。困惑顔のジェイのエメラルドが俺を見上げる。

「金が欲しいのか……? 欲しい物があるなら買ってやるぞ?」

 ジェイは益々、首を傾げる。

「ふふっ。ジェイ、番に貢ぎたいのはアルファだけじゃないんだよ……?」

 苦笑しながらジェイの唇に軽くキスを落とした。

 俺だってジェイに何か贈りたい。ジェイに似合う物があれば買って上げたいし、ジェイが気に入ったものがあれば、やっぱり買って上げたい。

 ジェイのお金じゃなくて自分のお金で買いたいじゃないか。

 ジェイは驚いたように俺を見ていた。

「雪乃……貢ぐのは俺が遣りたいんだが?」

 ジェイが困ったように苦笑した。

「うん、いっぱい貢いでくれていいよ? でも、俺もジェイに貢ぎたい」

 笑いながらジェイの鼻の頭にキスをする。

「そうか……でも、雪乃と離れるのは嫌だから俺の傍で出来る仕事にしてくれ。……だが、雪乃が秘書をしてくれると本気で助かるんだが……ちゃんと労働に見合った対価だぞ?」

 まあ……確かにそうなんだけどさ……

「それはそれで手伝うよ」

 俺だってジェイの傍を離れたくない。

「雪乃は、なんでそんなに俺に貢ぎたいんだ?」

 ジェイが心底不思議そうに首を傾げる。
 
「ジェイは言ってくれたでしょう? 一等上等なものは手に入れるのも難しいものだろう? って」

 神の試練だと俺に言ってくれた言葉。
 
「ああ、言ったな」

 ジェイは、よく分かっていない顔で頷いた。

 ふふっ、ジェイは気付いていない。

 その言葉が俺の心臓を貫くほどの殺し文句だったことを。

 俺だけに、突き刺さる言葉だった……

 一等上等なものを手に入れるためには、最初の運命とのにがい経験が必要だったのだと思えた。それがなければ、ジェイと出会うことすら出来なかったのだから。

 ジェイの唇にキスを落とす。

「一等上等なものを手に入れたんだから、逃がさないようにするのは当然でしょう?」

「俺が雪乃から逃げる理由がないだろう?」

 心外だ、と言わんばかりにムッとしたジェイの唇にまたキスを落とす。

「うん、分かってる」

 機嫌を直して貰うように、ジェイの顔にキスをたくさん落とした。

「でもね、一等上等なもの……そんな極上の番には、なんでも貢ぎたくなるものでしょう?」

 目を見開いたジェイに深く口付ける。

 ゆっくり優しくジェイの舌を舌で擽る。ジェイも直ぐに応えてくれる。

 唇を離して熱の籠もった吐息を互いにこぼす。

「そうだな……雪乃の言う通りだ。――極上の番には、なんでも……捧げたくなる……」

 ジェイは幸せそうな顔で微笑んで、俺の頭を引き寄せ……深く深く口付けてきた。

 慈しむようなキスに脳が蕩けて……うっとりとする……



 俺の『運命の番』は、とても愛おしくて堪らない、



 俺だけの…………極上の番だ。
















                 ー 終 ー






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 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
 皆様に溢れんばかりの感謝を。(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)
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