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卒業式
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長い長い式が終わり、校門前には卒業生と後輩、OBや親らが涙ぐみながら肩を抱き、
また、写真を撮る者やボタンをあげたり貰ったりする姿は、毎年見ているのにまったくといっていいほど変わり映えがない。
教師も殆どが職員室から出払っていて、卒業生の見送りも兼ねて出ていた。
そんな中、俺、メウリア・ロッセンは大事な卒業式だというのに、普段と変わらず片手にコーヒーの入ったカップを持ち資料を捲る
椅子に座る事をせず、デスクに寄りかかる様にして立っていた。因みに身長168センチ。
男にしては小柄で顔面偏差値は…モブ
いや、実際漫画の中でもモブキャラだったわけだし過小評価ではないと断言できる
俺の顔を味で例えるなら…塩、だろうか
とにかく薄く、記憶に残りにくい顔立ちだと自分でも自覚済み。
『やっとストーリーの舞台からサヨナラできたな』
思わず溢した独白は、誰の耳に入る事なく消えてゆく。最初は自分がトキアイの教師役…つまり、2度目の人生に突入したと気付いた時、
この学園から離れた場所で就職しようか、
悩みに悩み、結局BL漫画の舞台であるここを選んでしまった。
理由は2つ。
クソほど給料がいい事。
後、下手に俺がストーリー上から逸れた行動を取って…
バタフライエフェクトか何かが生じるのでは、と思ったからだ。
目立たず、静かに、ただの教師として過ごせば勝手にストーリーは進んでいくのでは
そう思ったからストーリーの舞台、つまり主人公と攻略対象者がイチャイチャする学園を選んだ。
実際俺の読みは当たっており、
ここでは俺が転生者だとバレる事も、主人公のバグが起こる事もなく
ただ淡々と物語が進んでゆくだけ
俺と主人公、攻略対象者の絡みは一度だけ
『廊下走るなよー。』の、一言だった。
そこから何かが始まる訳もなく、
俺にとって主人公はただの一生徒に過ぎなかったし、あっちもただの教師としてしか見ていないだろう。
誰のルートに入るのか、
いくつもの分岐点がある中、見守っていたが
誰かに絞るというよりかは…複数人といい雰囲気になっており、
これはまさかの逆ハーレムエンドか、と思っていた。
そう、今日、この日までは。
また、写真を撮る者やボタンをあげたり貰ったりする姿は、毎年見ているのにまったくといっていいほど変わり映えがない。
教師も殆どが職員室から出払っていて、卒業生の見送りも兼ねて出ていた。
そんな中、俺、メウリア・ロッセンは大事な卒業式だというのに、普段と変わらず片手にコーヒーの入ったカップを持ち資料を捲る
椅子に座る事をせず、デスクに寄りかかる様にして立っていた。因みに身長168センチ。
男にしては小柄で顔面偏差値は…モブ
いや、実際漫画の中でもモブキャラだったわけだし過小評価ではないと断言できる
俺の顔を味で例えるなら…塩、だろうか
とにかく薄く、記憶に残りにくい顔立ちだと自分でも自覚済み。
『やっとストーリーの舞台からサヨナラできたな』
思わず溢した独白は、誰の耳に入る事なく消えてゆく。最初は自分がトキアイの教師役…つまり、2度目の人生に突入したと気付いた時、
この学園から離れた場所で就職しようか、
悩みに悩み、結局BL漫画の舞台であるここを選んでしまった。
理由は2つ。
クソほど給料がいい事。
後、下手に俺がストーリー上から逸れた行動を取って…
バタフライエフェクトか何かが生じるのでは、と思ったからだ。
目立たず、静かに、ただの教師として過ごせば勝手にストーリーは進んでいくのでは
そう思ったからストーリーの舞台、つまり主人公と攻略対象者がイチャイチャする学園を選んだ。
実際俺の読みは当たっており、
ここでは俺が転生者だとバレる事も、主人公のバグが起こる事もなく
ただ淡々と物語が進んでゆくだけ
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『廊下走るなよー。』の、一言だった。
そこから何かが始まる訳もなく、
俺にとって主人公はただの一生徒に過ぎなかったし、あっちもただの教師としてしか見ていないだろう。
誰のルートに入るのか、
いくつもの分岐点がある中、見守っていたが
誰かに絞るというよりかは…複数人といい雰囲気になっており、
これはまさかの逆ハーレムエンドか、と思っていた。
そう、今日、この日までは。
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