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LIN◯

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♦︎




デスクに置いてあったスマホが振動する。

『ん?…誰からだ?』

滅多に来ない通知に、思わずスマホへ手を伸ばす。俺にLIN◯してくる奴なんてかなり限られてくるし、そんなに連絡先なんて教えていない。

唯一思い当たるのは…たったの2人。その内の1人は所謂腐れ縁って奴で、世間一般で言えば幼なじみっていうカテゴリーに入る奴

で、もう1人は…いや、アイツは有り得ないか
今頃攻略対象者達の中に混ざって奴も主人公とイチャイチャしている頃だろう。


大体何故攻略対象者であるアイツ、ルドルフ・オルディオン。愛称ルドが一介の教師でしかない俺のLIN◯を知っているのか、というと…まぁ色々あって、

って、そんなに訳ありではないが

ルドルフ曰く、座学で分からないところがあるから連絡先を交換したい。

というありきたりな理由。



だがその理由自体、ストーリーと反していた

ルドルフは筋骨隆々とまではいかないが、かなり体躯を絞り筋肉質な身体で、

ストーリー上では脳筋バカの一言に尽きるキャラだった


それもこれも彼、ルドルフは幼少期に魔力暴走を起こしトラウマとして心に傷を残し、

無意識ながらも実力、体力重視の生徒として描かれていた。どのルートに入ってもそれは克服されていなかったのだが…

実際、漫画とリアルは違うのか

ストーリーと異なる点は多々あった。実際こうして2度目の人生でこの世界に生を受け、彼を見てきたが、座学も真面目に受けて、

分からないところは質問しにくる生徒だった

だから不思議だったのだ。


漫画では座学の、魔法関連の教科は赤点ギリギリだという描写もあったのに、

俺の教科科目である魔法心理学は常にトップをキープし、他の魔法陣形成学や詠唱基礎、総合魔法、上級魔法、召喚精霊契約術弌等、どの教科も上位にくい込んでおり、職員室でも話題の生徒だ。



何が彼を変えてしまったのか、

一介の教師でしかない俺が知るわけもない


『って、おいおい…俺にLIN○する余裕あんのかよ』


新しく来た新着LIN○を開けば、1番連絡がこないと思っていた男-ルドルフから1件送られて来ていた。

今日この日、つまり卒業式の日にハーレムエンドを迎えている筈の攻略対象者が、

LIN○なんて送る余裕があるのかは置いといて、



送られてきた内容に首を傾げた。








ー…第1資料室にて待つ

ただその文面に、ハテナマークが頭の上を飛び交った。















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うれしいです。



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