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第五章 絆をはぐくんだ三人はいざ戦いへ
第229話 手合わせ
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屋根の上からスワンが、初めて攻撃の当たったバカデカテを見ていた。
「何だ……その顔は今ので正解したと思たっか……あの程度で俺が倒せるものか……」
バカデカテがボロボロになりながらも立っていた。
「手撃……はたきつぶし!!」
「――――!? (また手が肥大化した、さらに今度は両手)」
ズドーンとスワンの立っていた民家が崩された。
ガラガラと瓦礫が飛び散る中、スワンは今の攻撃を避けていた。
「手撃……投げ飛ばし!!」
バカデカテは今崩した民家の瓦礫の山を掴んで投げ飛ばしてきた。
「ハァ!!」
スワンは水でバリアを張った。水のバリアは瓦礫を逸らしていく。
「追加だ!!」
バカデカテは追加の瓦礫をブンと手で投げ飛ばしていた。
「ぐうっ!!」
さすがに水のバリアでもこれほどの量の瓦礫を逸らすことは出来なかった。
「あああ!!」
水のバリアが壊された。
「うっ!!」
おまけに瓦礫の残骸がスワンの腹部にぶち当たる。
「がはっ!?」
スワンが血反吐を吐いた。その後数メートルも吹っ飛ばされて大ダメージを受けた余韻か、立つのが難しかった。
「ここまでだ……」
瓦礫の山に立つバカデカテが宣告した。そしてタンと瓦礫の山から下りて近づいてくる。
「う……くぅ……」
スワンは何とか起き上がろうとしていた。
(身体中が……痛い……)
(けど……まだ……)
(諦めるわけには……いかない)
(わたしが……絶対に……倒さ……ないと)
何とか立ち上がるスワン。しかしダメージは相当なモノだった。
その時、
(周囲に水はなし……罠ではないな……よし捕える)
バカデカテはそんなことを考えていた。
そして、
(アイツは油断している……これが最後の手……失敗は許されない)
スワンはそう決意した。
ダッと走り出した。
「まだ動くか!! 逃がさんぞ!!」
バカデカテは両手をスワンに向かわせ捕えようとした。
(来た!!)
ぐわしと握る。だが、
(手ごたえなしはずし――――!!!!)
手を引き戻した時、スワンの姿がどこにもなかった。そのことにバカデカテは驚いた。
「いない――何だと――一瞬で――どこへ行った――」
バカデカテの両手が引き戻されていく。この時スワンは宙を舞っていた。
「くそ――逃がした!!」
そして両手は定位置に着いた。バカでかい手の甲に隠れるように。
「どこへ行った――女ぁ!!」
そしてサッという音が背後からした。スワンがバカデカテの背後に着地した音だった。
気づいたときにはもう遅かった。スワンは両腕を水の刃に変えてバカデカテの細腕を切り裂いた。
「ああああああああああああ!!」
バカデカテは倒れた。
「わたし手を使うのは凄く上手なんだ……誰の手でも器用に使うテクニカルにね」
真剣な顔つきで語るスワン。見事バカデカテの死角を狙ったいい作戦だった。
バカデカテは叫ぶのを辞めた。
「これどもう終わり……お前に手はない。とどめを刺す」
「……………………」
バカデカテは不敵に口角を吊り上げて、
「クククク」
「――――!!」
スワンは何故バカデカテが笑っていられるのか不思議そうな顔をした。
「ククク、手はない……終わり……不正解だ」
ぎょろりとスワンに目を向けた。
「――――!!」
ガシッとヒトデのような手にスワンが捕まった。
「どうして切り落としたはず!! 何故手が動いて――――」
切り落としたはずのバカデカテの手が元に戻っていた。
「ハハハ簡単な答えだ」
右腕は切り落とされているようだったが、細腕に斬られた細腕をくっつけると、
「切れた手を再びつなぎ合わせるだけ……」
ジュクジュクと繋がっていく。
(――!! そんな!!)
目を見開くスワンだった。
「ああああああ!!」
ガシッと手で締めあげられた。
「愚か者め……手を切り落としたくらいで……終わるのはお前ら人間どもだけだ!!」
「あああああああ!!」
「このまま死なない程度に締め上げて腕や足の骨を砕いてやる」
「あああああああああああ!! ――――ぐう!!」
カッと目を見開くスワン。
掴まれていたはずのスワンはスルンとバカデカテの手から全身を抜け出した。
「何!!」
ガシャーーンと近くの民家の屋根にスワンは落ちた。
「何だ……その顔は今ので正解したと思たっか……あの程度で俺が倒せるものか……」
バカデカテがボロボロになりながらも立っていた。
「手撃……はたきつぶし!!」
「――――!? (また手が肥大化した、さらに今度は両手)」
ズドーンとスワンの立っていた民家が崩された。
ガラガラと瓦礫が飛び散る中、スワンは今の攻撃を避けていた。
「手撃……投げ飛ばし!!」
バカデカテは今崩した民家の瓦礫の山を掴んで投げ飛ばしてきた。
「ハァ!!」
スワンは水でバリアを張った。水のバリアは瓦礫を逸らしていく。
「追加だ!!」
バカデカテは追加の瓦礫をブンと手で投げ飛ばしていた。
「ぐうっ!!」
さすがに水のバリアでもこれほどの量の瓦礫を逸らすことは出来なかった。
「あああ!!」
水のバリアが壊された。
「うっ!!」
おまけに瓦礫の残骸がスワンの腹部にぶち当たる。
「がはっ!?」
スワンが血反吐を吐いた。その後数メートルも吹っ飛ばされて大ダメージを受けた余韻か、立つのが難しかった。
「ここまでだ……」
瓦礫の山に立つバカデカテが宣告した。そしてタンと瓦礫の山から下りて近づいてくる。
「う……くぅ……」
スワンは何とか起き上がろうとしていた。
(身体中が……痛い……)
(けど……まだ……)
(諦めるわけには……いかない)
(わたしが……絶対に……倒さ……ないと)
何とか立ち上がるスワン。しかしダメージは相当なモノだった。
その時、
(周囲に水はなし……罠ではないな……よし捕える)
バカデカテはそんなことを考えていた。
そして、
(アイツは油断している……これが最後の手……失敗は許されない)
スワンはそう決意した。
ダッと走り出した。
「まだ動くか!! 逃がさんぞ!!」
バカデカテは両手をスワンに向かわせ捕えようとした。
(来た!!)
ぐわしと握る。だが、
(手ごたえなしはずし――――!!!!)
手を引き戻した時、スワンの姿がどこにもなかった。そのことにバカデカテは驚いた。
「いない――何だと――一瞬で――どこへ行った――」
バカデカテの両手が引き戻されていく。この時スワンは宙を舞っていた。
「くそ――逃がした!!」
そして両手は定位置に着いた。バカでかい手の甲に隠れるように。
「どこへ行った――女ぁ!!」
そしてサッという音が背後からした。スワンがバカデカテの背後に着地した音だった。
気づいたときにはもう遅かった。スワンは両腕を水の刃に変えてバカデカテの細腕を切り裂いた。
「ああああああああああああ!!」
バカデカテは倒れた。
「わたし手を使うのは凄く上手なんだ……誰の手でも器用に使うテクニカルにね」
真剣な顔つきで語るスワン。見事バカデカテの死角を狙ったいい作戦だった。
バカデカテは叫ぶのを辞めた。
「これどもう終わり……お前に手はない。とどめを刺す」
「……………………」
バカデカテは不敵に口角を吊り上げて、
「クククク」
「――――!!」
スワンは何故バカデカテが笑っていられるのか不思議そうな顔をした。
「ククク、手はない……終わり……不正解だ」
ぎょろりとスワンに目を向けた。
「――――!!」
ガシッとヒトデのような手にスワンが捕まった。
「どうして切り落としたはず!! 何故手が動いて――――」
切り落としたはずのバカデカテの手が元に戻っていた。
「ハハハ簡単な答えだ」
右腕は切り落とされているようだったが、細腕に斬られた細腕をくっつけると、
「切れた手を再びつなぎ合わせるだけ……」
ジュクジュクと繋がっていく。
(――!! そんな!!)
目を見開くスワンだった。
「ああああああ!!」
ガシッと手で締めあげられた。
「愚か者め……手を切り落としたくらいで……終わるのはお前ら人間どもだけだ!!」
「あああああああ!!」
「このまま死なない程度に締め上げて腕や足の骨を砕いてやる」
「あああああああああああ!! ――――ぐう!!」
カッと目を見開くスワン。
掴まれていたはずのスワンはスルンとバカデカテの手から全身を抜け出した。
「何!!」
ガシャーーンと近くの民家の屋根にスワンは落ちた。
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