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第六章 盗み、奪い、取る、緑色の襲撃者
第259話 スワンの水浴び現場を見る代償
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森の中・滝。
裸体のまま川に入ったスワンがいた。滝の水しぶきで全身を洗い流している。
水浴びをしているのだ。
その姿を遠くから見ている者がいた。
緑色の服にフードが付いていて、頭をずっぽりと覆っている。さきのスワンに襲い掛かった襲撃者と同一人物であった。
まるで獲物を狙うかのように草むらで待機している襲撃者。
◆ ◆ ◆ ◆
ロードとハズレはスワンの水浴びが終わるのを近く場の森で待っていた。
そして2人で話し合っていた。
「死体あさりのゴソの言っていた町に行くとして、具体的に何を調べる? 声に導かれてこの異世界に来たのはいいが何の手掛かりもないままだ」
木を背に立ち尽くすハズレ。
「唯一聞こえた声だ……この世界で何かが起きているのは間違いないはずだ……どこか深刻な事態が招かれている場所……そういう所をしらみつぶしに行けば辿り着けるかもしれない」
切り株に腰を下ろすロード。
「なるほど……ロードなりに考えている訳か……とはいえ、前の異世界で手にした謎も調べようがないのも事実、今は助けの声に従って人助けか……」
ハズレの格好は獣の毛で出来たマントや腰巻を纏っていた。着替えたのだろう。赤い羽根帽子は被ったままだった。
「ところで、その帽子、随分と気に入っているんだな」
ロードとはというと動物の毛皮で出来たコートを羽織っていた。
「まぁな……思い入れのある品だから……昔――」
ハズレが言うのと同時に、
「――――!?」
ロードは立ち上がった。
「どうした?」
「スワンの水の音がする――もしかして戦っているのかも」
「何!?」
◆ ◆ ◆ ◆
滝と川のある場所。
バシャバシャと水しぶきが上がっていた。
緑色の襲撃者が動き出したみたいで、スワンの荷物に手を伸ばしていた。
ビッとスワンが手を振る。
「――――!?」
バシャッと緑色の襲撃者に川の水がぶっ掛かる。
「水霊のハリ手!」
岩場で水を払っていた緑色の襲撃者に水霊の手が襲い掛かっていく。
「――――!?」
ドッともろに張り手を食らい、ビタンと背後にある木に背中から叩きつけられる。
「水霊の手!」
スワンの水の腕が襲撃者を捕まえようとしたが、狙いが外れて逃げられてしまった。
「逃げたか……」
襲撃者が去ったことで精霊の術を解くスワンだった。
(ロードの剣を奪おうとしてたやつか……狙いは私の荷物みたいだったし、まったく……)
「水浴中に来るなバカ!」
それだけ言うと水浴びを再開するスワンだった。
▼ ▼ ▼
そして、一連の現場を見たロードとハズレ。
水浴びしているスワンに見つからないようにサッと草むらに隠れた。
「わ、忘れようスワンの為に……あの美しいスワンの為に」
ロードは顔が真っ赤になっていた。
「あ……ああ、オレたちは何も見なかった。あの美しいスワンなんて見なかった」
ハズレも頬を赤らめていた。
◆ ◆ ◆ ◆
ロードとハズレは元の待ち合わせの森に戻ってきていた。
「ロード! ハズレ! 待たせてごめん」
スワンの格好はバンダナ姿のワイルドな服装になっていた。
「ああ、別にいいぞ」
ロードがその衣装に目を通す。
「ところで大丈夫だった?」
「な、何がだ?」
ハズレはスワンの裸体を思い出しそうになった。
「さっき襲撃にあった、あの川で水浴び中に……何とか撃退してやったけど」
スワンはん~~~~と背中を反らして伸びをする。
「そうか、怪我はなかったか?」
ハズレが表情を悟られまいと帽子を下げて顔を隠す。
「うん、心配いらない。前にロードが撃退した奴と風貌が同じだった。多分同一人物だと思う」
「アイツか……見たことあるような気がしたんだ、荷物を狙っていたところを見ると盗人か?」
そこでロードは失敗した。
(――いっ!!)
ハズレは凄い不味そうな表情をした。
「えっ?」
その表情を見たロードはポカンとしていたがすぐに気づく。自分の言っていることが水浴び中のスワンしか知りえない情報だったということに、
チラッとスワンの方を見る。
その手は胸の前でギュッと握りしめられ、顔は真っ赤に燃えて目を見開いていた。
「――懺悔します! ハズレと共に一部始終見てしまいました」
この時、
(――道連れだと!?)
とハズレは思っていた。
二人はその場で正座した。スワンは無言のまま顔を俯かせる。そして、
「……………………」
両手を構え、顔がすっぽりハマるくらいの水の球体を作り出した。
そして両者に思いっきり水の玉をバシャンとぶつけた。これでロードとハズレはびしょびしょになった。
((なんて慈悲深い処置だろう))
と二人は思った。
裸体のまま川に入ったスワンがいた。滝の水しぶきで全身を洗い流している。
水浴びをしているのだ。
その姿を遠くから見ている者がいた。
緑色の服にフードが付いていて、頭をずっぽりと覆っている。さきのスワンに襲い掛かった襲撃者と同一人物であった。
まるで獲物を狙うかのように草むらで待機している襲撃者。
◆ ◆ ◆ ◆
ロードとハズレはスワンの水浴びが終わるのを近く場の森で待っていた。
そして2人で話し合っていた。
「死体あさりのゴソの言っていた町に行くとして、具体的に何を調べる? 声に導かれてこの異世界に来たのはいいが何の手掛かりもないままだ」
木を背に立ち尽くすハズレ。
「唯一聞こえた声だ……この世界で何かが起きているのは間違いないはずだ……どこか深刻な事態が招かれている場所……そういう所をしらみつぶしに行けば辿り着けるかもしれない」
切り株に腰を下ろすロード。
「なるほど……ロードなりに考えている訳か……とはいえ、前の異世界で手にした謎も調べようがないのも事実、今は助けの声に従って人助けか……」
ハズレの格好は獣の毛で出来たマントや腰巻を纏っていた。着替えたのだろう。赤い羽根帽子は被ったままだった。
「ところで、その帽子、随分と気に入っているんだな」
ロードとはというと動物の毛皮で出来たコートを羽織っていた。
「まぁな……思い入れのある品だから……昔――」
ハズレが言うのと同時に、
「――――!?」
ロードは立ち上がった。
「どうした?」
「スワンの水の音がする――もしかして戦っているのかも」
「何!?」
◆ ◆ ◆ ◆
滝と川のある場所。
バシャバシャと水しぶきが上がっていた。
緑色の襲撃者が動き出したみたいで、スワンの荷物に手を伸ばしていた。
ビッとスワンが手を振る。
「――――!?」
バシャッと緑色の襲撃者に川の水がぶっ掛かる。
「水霊のハリ手!」
岩場で水を払っていた緑色の襲撃者に水霊の手が襲い掛かっていく。
「――――!?」
ドッともろに張り手を食らい、ビタンと背後にある木に背中から叩きつけられる。
「水霊の手!」
スワンの水の腕が襲撃者を捕まえようとしたが、狙いが外れて逃げられてしまった。
「逃げたか……」
襲撃者が去ったことで精霊の術を解くスワンだった。
(ロードの剣を奪おうとしてたやつか……狙いは私の荷物みたいだったし、まったく……)
「水浴中に来るなバカ!」
それだけ言うと水浴びを再開するスワンだった。
▼ ▼ ▼
そして、一連の現場を見たロードとハズレ。
水浴びしているスワンに見つからないようにサッと草むらに隠れた。
「わ、忘れようスワンの為に……あの美しいスワンの為に」
ロードは顔が真っ赤になっていた。
「あ……ああ、オレたちは何も見なかった。あの美しいスワンなんて見なかった」
ハズレも頬を赤らめていた。
◆ ◆ ◆ ◆
ロードとハズレは元の待ち合わせの森に戻ってきていた。
「ロード! ハズレ! 待たせてごめん」
スワンの格好はバンダナ姿のワイルドな服装になっていた。
「ああ、別にいいぞ」
ロードがその衣装に目を通す。
「ところで大丈夫だった?」
「な、何がだ?」
ハズレはスワンの裸体を思い出しそうになった。
「さっき襲撃にあった、あの川で水浴び中に……何とか撃退してやったけど」
スワンはん~~~~と背中を反らして伸びをする。
「そうか、怪我はなかったか?」
ハズレが表情を悟られまいと帽子を下げて顔を隠す。
「うん、心配いらない。前にロードが撃退した奴と風貌が同じだった。多分同一人物だと思う」
「アイツか……見たことあるような気がしたんだ、荷物を狙っていたところを見ると盗人か?」
そこでロードは失敗した。
(――いっ!!)
ハズレは凄い不味そうな表情をした。
「えっ?」
その表情を見たロードはポカンとしていたがすぐに気づく。自分の言っていることが水浴び中のスワンしか知りえない情報だったということに、
チラッとスワンの方を見る。
その手は胸の前でギュッと握りしめられ、顔は真っ赤に燃えて目を見開いていた。
「――懺悔します! ハズレと共に一部始終見てしまいました」
この時、
(――道連れだと!?)
とハズレは思っていた。
二人はその場で正座した。スワンは無言のまま顔を俯かせる。そして、
「……………………」
両手を構え、顔がすっぽりハマるくらいの水の球体を作り出した。
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