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第七章 千年以上眠り続ける希望のダンジョンの宝
第306話 スワンは二人のおかげで幸せ
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「ん…………」
深い眠りの中から目覚める。
辺りからは話し声が聞こえる。知っている声。ロードとハズレが話し込んでいる。もう一人の声話まだ知らない。
「えーー!! 全然わかんねーよ言ってること!! とりあえずアマノって人はいい人ってことだな!!」
深い深い緑色の髪の長いを揺らした知らない男。胡坐をかいて話して言る。
「ああ、いい人だ」
ロードは肯定していた。
「まぁ、魔王はオレたちが倒すから気にする必要はないさ」
ハズレがさらりと言う。
この時目を覚ました、
(ロード、ハズレ)
スワンは内心安堵した。二人の側にいることが出来て、
「ん? 気が付いたか? スワン」
ロードがスワンがむくりと起きたことに気づく。
「キミも食べるかい? 豆しかないけど……」
ハズレが小皿をさらす。そこには小さな豆がいくつか用意されていた。
「……………………」
スワンはロードとハズレを見たまま動かない。
「どうしたスワン……まだ気分が悪いのか?」
何気なくロードが訊く。
「アレは……夢だったのか……」
スワンが不審がる。
「夢?」
ハズレが問う。
「悪夢か! 大丈夫だオレたちが傍にいるぞ!」
ロードが抱いてるであろう不安を和らげようとする。
「うん…………」
頬を赤く染めるスワンだった。
「どうした? 顔が赤いぞ、やっぱりまだ気分が優れないのか?」
ハズレが様子を見て言う。
「水、オハバリ! 水をくれないか!」
ロードが要求する。
「あ、ああ、わかった」
オハバリが立ち上がって水を取りに行く。
「夢かな……二人がさ……」
スワンが照れながら発言する。
「「!!」」
「私といると幸せ……みたいなこと言ってたような……」
口元を手で隠し、困ったように照れ、二人の姿をチラ見するスワン。
「夢だな」
ハズレがきっぱり言う。
「ああ、そんなことは言ってない」
ロードも冷静に言葉を紡ぐ。
「あ、あれ? えっと、オレたちと、一緒の方が幸せだったけ……」
頭を押さえて困惑するスワン。
「はいそれは言いました」
愛想のない返事をするハズレ。
「いつどこで何でかは訊くな……」
ロードもスワンから顔を背ける。
「えっ何で?」
スワンが立ち上がりながら聞く。
((恥ずかしいからだ))
二人は顔を真っ赤にしてスワンに表情を悟られないようにした。
「…………」
口角を吊り上げ笑みを浮かべるスワン。
「ありがとう二人共、私は幸せだよ」
両者の中に割って入ってその肩を抱き寄せた。それから――
「よしよしよし」
頭を撫でられる二人だった。
「水持って来た!」
オハバリが水差しを持って来て言った。
「「早くください」」
二人が声を合わせて言う。
「えっお前らが飲むのか?」
◆ ◆ ◆ ◆
ロードとハズレは水を飲んだ。恥ずかしさなんてどこかに吹き飛んでいった。
「よし! 水分補給もしたしグラスの捜索開始する」
水を美味しそうに飲むスワンだった。だが――
「――――――!!!?」
オハバリの表情が一変した。
「やってくれるのかスワン」
ロードが訊く。
「夜まで待ってもいいんだぞ……」
ハズレも提案する。
「早い方がいいグラスがどこかに行く前に……」
スワンは精霊の術を行使しようとしていた。
「グラスって言ったか?」
オハバリが尋ねてくる。
「ああ、言った」
ロードがはっきり言う。
「知ってるのか? オハバリ」
ハズレは訊いてみる。
「知ってる。グラスはこの街でオレと同じ奴隷だったからな。子供の頃から知ってる」
オハバリは衝撃の事実を一同に伝える。
「グラスがここの奴隷!?」
ハズレが食い付いた。
「まさかここはグラスの故郷なのか?」
ロードは訊いていた。
「……………………」
精霊の追跡術を発動させていたスワンは会話に入らず話だけを片耳に聞いていた。
「お前らはグラスとどういう関係だ?」
オハバリは落ちついて話す。
「ほ、保護者かな……」
歯切れの悪いハズレ。
「いや、命を預け合っている仲だ」
はっきりと言うロード。
「へーーーー仲いいのか……あいつ、ここに戻って来たのか」
オハバリはいろいろ懐かしむように落ち着いていた。
「そのようだ」
ロードが答える。
「そうか」
オハバリは懐かしさの余韻に浸る。
「オハバリ、グラスの事聞かせてくれないか? 何でもいい、アイツ魔王フリフライに追われているみたいなんだ」
ロードはグラスのことを聞き出そうとした。
「よっぽど心配なんだな……アイツに友達が出来るなんてな……いいぜ教えてやるよ。オレの知ってるグラスを……」
オハバリはグラスのことを話し始める。
深い眠りの中から目覚める。
辺りからは話し声が聞こえる。知っている声。ロードとハズレが話し込んでいる。もう一人の声話まだ知らない。
「えーー!! 全然わかんねーよ言ってること!! とりあえずアマノって人はいい人ってことだな!!」
深い深い緑色の髪の長いを揺らした知らない男。胡坐をかいて話して言る。
「ああ、いい人だ」
ロードは肯定していた。
「まぁ、魔王はオレたちが倒すから気にする必要はないさ」
ハズレがさらりと言う。
この時目を覚ました、
(ロード、ハズレ)
スワンは内心安堵した。二人の側にいることが出来て、
「ん? 気が付いたか? スワン」
ロードがスワンがむくりと起きたことに気づく。
「キミも食べるかい? 豆しかないけど……」
ハズレが小皿をさらす。そこには小さな豆がいくつか用意されていた。
「……………………」
スワンはロードとハズレを見たまま動かない。
「どうしたスワン……まだ気分が悪いのか?」
何気なくロードが訊く。
「アレは……夢だったのか……」
スワンが不審がる。
「夢?」
ハズレが問う。
「悪夢か! 大丈夫だオレたちが傍にいるぞ!」
ロードが抱いてるであろう不安を和らげようとする。
「うん…………」
頬を赤く染めるスワンだった。
「どうした? 顔が赤いぞ、やっぱりまだ気分が優れないのか?」
ハズレが様子を見て言う。
「水、オハバリ! 水をくれないか!」
ロードが要求する。
「あ、ああ、わかった」
オハバリが立ち上がって水を取りに行く。
「夢かな……二人がさ……」
スワンが照れながら発言する。
「「!!」」
「私といると幸せ……みたいなこと言ってたような……」
口元を手で隠し、困ったように照れ、二人の姿をチラ見するスワン。
「夢だな」
ハズレがきっぱり言う。
「ああ、そんなことは言ってない」
ロードも冷静に言葉を紡ぐ。
「あ、あれ? えっと、オレたちと、一緒の方が幸せだったけ……」
頭を押さえて困惑するスワン。
「はいそれは言いました」
愛想のない返事をするハズレ。
「いつどこで何でかは訊くな……」
ロードもスワンから顔を背ける。
「えっ何で?」
スワンが立ち上がりながら聞く。
((恥ずかしいからだ))
二人は顔を真っ赤にしてスワンに表情を悟られないようにした。
「…………」
口角を吊り上げ笑みを浮かべるスワン。
「ありがとう二人共、私は幸せだよ」
両者の中に割って入ってその肩を抱き寄せた。それから――
「よしよしよし」
頭を撫でられる二人だった。
「水持って来た!」
オハバリが水差しを持って来て言った。
「「早くください」」
二人が声を合わせて言う。
「えっお前らが飲むのか?」
◆ ◆ ◆ ◆
ロードとハズレは水を飲んだ。恥ずかしさなんてどこかに吹き飛んでいった。
「よし! 水分補給もしたしグラスの捜索開始する」
水を美味しそうに飲むスワンだった。だが――
「――――――!!!?」
オハバリの表情が一変した。
「やってくれるのかスワン」
ロードが訊く。
「夜まで待ってもいいんだぞ……」
ハズレも提案する。
「早い方がいいグラスがどこかに行く前に……」
スワンは精霊の術を行使しようとしていた。
「グラスって言ったか?」
オハバリが尋ねてくる。
「ああ、言った」
ロードがはっきり言う。
「知ってるのか? オハバリ」
ハズレは訊いてみる。
「知ってる。グラスはこの街でオレと同じ奴隷だったからな。子供の頃から知ってる」
オハバリは衝撃の事実を一同に伝える。
「グラスがここの奴隷!?」
ハズレが食い付いた。
「まさかここはグラスの故郷なのか?」
ロードは訊いていた。
「……………………」
精霊の追跡術を発動させていたスワンは会話に入らず話だけを片耳に聞いていた。
「お前らはグラスとどういう関係だ?」
オハバリは落ちついて話す。
「ほ、保護者かな……」
歯切れの悪いハズレ。
「いや、命を預け合っている仲だ」
はっきりと言うロード。
「へーーーー仲いいのか……あいつ、ここに戻って来たのか」
オハバリはいろいろ懐かしむように落ち着いていた。
「そのようだ」
ロードが答える。
「そうか」
オハバリは懐かしさの余韻に浸る。
「オハバリ、グラスの事聞かせてくれないか? 何でもいい、アイツ魔王フリフライに追われているみたいなんだ」
ロードはグラスのことを聞き出そうとした。
「よっぽど心配なんだな……アイツに友達が出来るなんてな……いいぜ教えてやるよ。オレの知ってるグラスを……」
オハバリはグラスのことを話し始める。
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