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丹波 新

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四章 超AIの大決戦

68話 デレデーレとトワイライトの最終戦争

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『トワイライトさよならの時間です』

爆炎をを払い退け、悠然と立ち尽くしたデレデーレが言った。

『まだ、データに分解されるダメージではありませんか……?』

トワイライトの言うようにこの戦いはデータに変換された方が負けるというもので、決して人間であれば致命傷な攻撃でも、難なくやり過ごせるのだ。

『50の戦闘機――即座に爆撃を!!』

デレデーレの上空を飛び回っていた戦闘機から爆弾が落とされる。

『凶暴性リミッターの解除を確認、これより相手対象をすみやかに無力します』

本気を見せるデレデーレが即座に取った行動と言えば、

『――雷撃!!』

投下される爆弾とデレデーレの間に、データの0と1から作られた暗雲が立ち込めて、雷を帯電させていた。そこに落ちて来た爆弾が――ドドドドドドドドドドドドドドドドドド――と次々に誘爆される。

『身体強化!! 大大大剣――上段の構え』

デレデーレがもと居た位置から50メートルほどの大剣を構えて爆進していった。

『また、そんな大剣を持って何をしようというのですか? ――空母戦艦の砲台をターゲットに集中!!』

デレデーレは空中に飛び出した。そしてその位置に合わせるように戦艦の砲台が次々向く。

『――撃』

『――火山噴火!!』

その時、空母戦艦の下から火山がもこもこと出来上がり、その火山の噴火によって空母戦艦はあらぬ方向へ吹き飛ばされていった。もちろん撃った砲撃はデレデーレには当たらない。

『――な、何ですって!?』

トワイライトは吹き飛ばされた空母戦艦から飛び降りていた。

『戦車隊!!』

0と1で作り上げたデータの戦車群がまたしても出現した。

『無駄です』

デレデーレの狙いは空母だけではなかったのだ。地上のマグマ化――これが真の狙いだったのだ。これでは戦車隊は全滅せざるおえない。

『飛翔翼!!』

地上に降りることが出来ないので仕方なく翼を生やすトワイライト。そこに――

『でりゃーーーーーーーーーーーーーーーー!!』

50メートルほどの大剣がトワイライトを真上から襲うのだった。

『――核シェルターシールド!!』

バキン! とシールド接触時に大剣が折れてしまった。

『――それがありましたか』

デレデーレは悔しそうに口を動かす。

『――全戦闘機――デレデーレを追尾し、撃破しなさい!!』

マッハのスピードで追いかけてくる50機の戦闘機を――

『大台風!!』

台風の風で全て操縦不可能な領域を作り出した。そして戦闘機は自由に飛べなくなってしまった。

『核弾頭!!』

トワイライトが大声で言い放った。

「か、核弾頭!?」

そんなものをどうやって躱し切れるのかと思った。

『雷雲!!』

核弾頭の召喚からデレデーレはすぐ上に向けて手を伸ばす。その先に雷雲を発生させて核弾頭を通過させたのだった。

『だあーーーーーーーーーーーーーー!!』

雷雲を突き抜けた核弾頭を、50メートルの大大大検で一刀両断した。

『な、衝撃を与えたのに核弾頭が爆発しない!? まさかさっきの雷雲は!?』

『そうです! 核弾頭起爆の信管を麻痺させてから両断したので爆発が起きなかったのです!』

両断された核弾頭はデータである0と1に戻る。

『ふふふ、それがどうしたんです。台風を出して戦闘機を吹き飛ばしたところまでは良かったのですが、その先を考えることをやめていますよ』

『いいえ、しっかり考えていますよ』

『どこが!! 台風の目で安全を確保したのかもしれませんが、その台風の目があなたを閉じ込める檻となったわけですよ』

『仕掛ける気ですね』

『ええ、とっておきのを……』

デレデーレと対等の位置に飛翔してきたトワイライトが宣言していた。

「何をする気だ!?」

オレはもはや見守ることしかできないでいた。

『それは――衛星兵器ですよ!!』

天の頂を指さしたトワイライトが宣言した。はるか上空には衛星兵器がありレーザービームを光速で発射して辺り一面を光で満たした。

『これで終わりです』

再び核シェルターシールドを出したトワイライトが宣言した。しかし――

『いえいえ、勝つのは私ですから――』

天の頂を指さしたデレデーレが宣言する。

『――いでよ。太陽!!』

デレデーレの指先から出る炎の熱と輝きは異常だったことだろう。大大大検をも一瞬で溶かす熱量がそこに満ち溢れていた。そして衛星兵器から放たれたレーザービームも難なく受け止めて、核シェルターシールドを溶かし、その持ち主であるトワイライトもズタボロにしていった。

『うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』

トワイライトの断末魔が0と1の世界に響き渡る。オレでさえ勝負は決まったと思った。

『とどめを――』

デレデーレが太陽そのものをトワイライトにぶつけようとした瞬間、凶暴性リミッターの枷を再度はめ直した。

『おっとっと、私の勝ちですね。トワイライトさん』

とうとうデレデーレとトワイライトの戦争に終止符が付いたのであった。
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