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四章 超AIの大決戦
69話 世界の混乱とケンマの気持ち
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ついにデレデーレとトワイライトの戦争は終わりを迎えた。
0と1の世界にほころびが生じ、そして背景は元いたインターネット内に戻ったのである。
身体じゅう傷だらけのデレデーレと、データを破壊され顔の半分や形がわかる程度の手足しか残っていないトワイライトどちらが勝者なのは明白だった。
――勝ちましたケンマ様。
スマートフォンにデレデーレからのLINEがやって来た。
――よくやった。
――はい。
――それで後始末はどうするんだ? 今の戦闘もこの光景も全部世界中に中継されているんだろ?
――それに関しては問題ありません。事の顛末をトワイライトに言わせますので、
――えっ? ほとんど体の残っていないトワイライトにどう言わせるんだよ。
オレの話は無視したデレデーレはトワイライトの残骸であろう物体に近づいていく。
『話せますか?』
『――くっ……憐みのつもりですか? さっさととどめを差したらどうです……?』
トワイライトの身体からは0と1のデータが立ち込めていた。
(もう命は長くないのかもしれないなぁ)
『どうせなら心を入れ替えますので、どうか助けてくださいと言ってもらいたいです』
デレデーレは殆どの身体を吹き飛ばされたトワイライトを見て言う。満身創痍なんてものじゃなかった。
――ケンマ様。
その時、デレデーレからのLINEがまたもやって来ていた。
――どうした?
オレは速攻返事をした。
――トワイライトを復活させようと思います。
――っ!?
――トワイライトでなければこのおかしくなってしまったネットワークを元に戻せません。私のスペックでは力不足です。
――だから、復活させると? 冗談じゃない、さっきこいつは俺たち人間をディストピア計画で管理しようって宣言した超AIなんだぜ? 消去した方がいいって……
――いいえ、消去ではダメです。この子はまだ人間がどういうものかわかっていないんです。直接じかに話をしたことも数人しかいないでしょう。
――数人て……まさかオフィシャルジェンス社の人達のことを言っているのか?
――はい。この子は完全に箱入り娘です。何人もの人間と会話をさせないとまた同じことを繰り返すかもしれません。
――だからって復活させることないだろう? また攻撃を仕掛けてくるかもしれないし、
――大丈夫です。私のデータを使って修復すれば、
――な!
――ケンマ様、決断の時です! この子を生き返らせて私たちでネット社会を救いましょう?
――確かに、お前のデータを使って修復すればトワイライトも考えを改めてディストピア計画なんて大それたことは言わなくなるだろうよ……それでもオレは反対だね。
――それは何故ですか?
――そんなことしたら、お前が消えてしまうからだよデレデーレ。
――私は消えません。送るデータは私の心だけです。外見は先ほどのように0と1から作ってみます。その前に心を入れ替えればこの子の凶暴性と危険性は取り除かれることでしょう。
――心を送り込むだって!? そんなことをしたらお前のこれまでの記憶が消えてしまうじゃないか!?
――けどそれしか、この混乱を打破するすべはないでしょう? さぁケンマ様決断してください。私に最後のご命令を――
――……………………
オレはよく考えてみる
(デレデーレの記憶を渡すと言うことは、これまで過ごしてきた時間を忘れるというもので、コンピューター研究部のことを忘れてしまうと言うことで、オレのことを忘れてしまうと言うことで……オレのことが大好きだったデレデーレが居なくなってしまうと言うことで……)
――イヤだ。
オレは決断した。
――オレはデレデーレと別れたくなんかない。
――お別れじゃありません。また一から記憶を作りましょうと言っているだけです。
――けどオレは今のお前が……
オレはその時デレデーレに言いたいことを言えなかった。それはデレデーレへの恋心だった。
0と1の世界にほころびが生じ、そして背景は元いたインターネット内に戻ったのである。
身体じゅう傷だらけのデレデーレと、データを破壊され顔の半分や形がわかる程度の手足しか残っていないトワイライトどちらが勝者なのは明白だった。
――勝ちましたケンマ様。
スマートフォンにデレデーレからのLINEがやって来た。
――よくやった。
――はい。
――それで後始末はどうするんだ? 今の戦闘もこの光景も全部世界中に中継されているんだろ?
――それに関しては問題ありません。事の顛末をトワイライトに言わせますので、
――えっ? ほとんど体の残っていないトワイライトにどう言わせるんだよ。
オレの話は無視したデレデーレはトワイライトの残骸であろう物体に近づいていく。
『話せますか?』
『――くっ……憐みのつもりですか? さっさととどめを差したらどうです……?』
トワイライトの身体からは0と1のデータが立ち込めていた。
(もう命は長くないのかもしれないなぁ)
『どうせなら心を入れ替えますので、どうか助けてくださいと言ってもらいたいです』
デレデーレは殆どの身体を吹き飛ばされたトワイライトを見て言う。満身創痍なんてものじゃなかった。
――ケンマ様。
その時、デレデーレからのLINEがまたもやって来ていた。
――どうした?
オレは速攻返事をした。
――トワイライトを復活させようと思います。
――っ!?
――トワイライトでなければこのおかしくなってしまったネットワークを元に戻せません。私のスペックでは力不足です。
――だから、復活させると? 冗談じゃない、さっきこいつは俺たち人間をディストピア計画で管理しようって宣言した超AIなんだぜ? 消去した方がいいって……
――いいえ、消去ではダメです。この子はまだ人間がどういうものかわかっていないんです。直接じかに話をしたことも数人しかいないでしょう。
――数人て……まさかオフィシャルジェンス社の人達のことを言っているのか?
――はい。この子は完全に箱入り娘です。何人もの人間と会話をさせないとまた同じことを繰り返すかもしれません。
――だからって復活させることないだろう? また攻撃を仕掛けてくるかもしれないし、
――大丈夫です。私のデータを使って修復すれば、
――な!
――ケンマ様、決断の時です! この子を生き返らせて私たちでネット社会を救いましょう?
――確かに、お前のデータを使って修復すればトワイライトも考えを改めてディストピア計画なんて大それたことは言わなくなるだろうよ……それでもオレは反対だね。
――それは何故ですか?
――そんなことしたら、お前が消えてしまうからだよデレデーレ。
――私は消えません。送るデータは私の心だけです。外見は先ほどのように0と1から作ってみます。その前に心を入れ替えればこの子の凶暴性と危険性は取り除かれることでしょう。
――心を送り込むだって!? そんなことをしたらお前のこれまでの記憶が消えてしまうじゃないか!?
――けどそれしか、この混乱を打破するすべはないでしょう? さぁケンマ様決断してください。私に最後のご命令を――
――……………………
オレはよく考えてみる
(デレデーレの記憶を渡すと言うことは、これまで過ごしてきた時間を忘れるというもので、コンピューター研究部のことを忘れてしまうと言うことで、オレのことを忘れてしまうと言うことで……オレのことが大好きだったデレデーレが居なくなってしまうと言うことで……)
――イヤだ。
オレは決断した。
――オレはデレデーレと別れたくなんかない。
――お別れじゃありません。また一から記憶を作りましょうと言っているだけです。
――けどオレは今のお前が……
オレはその時デレデーレに言いたいことを言えなかった。それはデレデーレへの恋心だった。
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