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稼業が嫌で逃げたらそこは異世界だった
5.覗き犯と一緒にしないでください
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ゴブリンに連れられて、覗きスポットにやってきた。男だったら覗きたいという欲求にかられるのだろうが、相手が相手だ。何も感じない。だってゴブリンだよ。ゴブリンの入浴シーン覗くのって誰得だよ。
『なるほどのう。これを狙って自分の位置をばらしたのか。諸刃も悪よのう』
「今度はもっと臭いところに突っ込んでやる」
『それだけはやめてほしいのじゃっ』
慌てて謝罪するのじゃロリ。こいつはどうでもいいとして、俺は目の前にいて、覗けと言わんばかりに指をさしているゴブリンに目を向けた。こいつらは俺に何を期待しているのだろうか。
覗けと言っているゴブリンの横に、もう一匹のゴブリンがいる。そいつは俺の顔を見て、首を傾げていた。何かに悩んでいるようだ。別に何か悩む要素なんて何もないはずなんだけどな。俺、人間、別の種族、そして敵。見たら分かると思うんだけど。
そう思っていたら、俺を観察していたゴブリンが、口をあんぐりと開けて驚いていた。
『ゴブリンって、びっくりするとひどくブサイクになるんじゃな。まるで諸刃みたいじゃ』
「のじゃロリ、構ってほしいなら構ってやるよ。あとで生臭い魚を100匹捌こうぜ」
『生臭いのはもうごめんなのじゃっ』
「っと、ふざけるのは後にしろ。あのゴブリンたちが俺たちが敵だということに気が付いたぞ」
あれだけあんぐりと口を開けていたんだ。すぐに俺が敵だと認識して襲い掛かってくるに違いない。そうだよ、鬼はこういうものなんだ。そしてここは異世界。ワクワクはしないけど、戦いは避けられないんだっ。
そう思っていたんだけど、ゴブリンたちの行動は予想の斜め上をいっていた。
俺が敵だと気が付いたゴブリンは、俺に覗きを勧めるゴブリンに、俺が敵であることを伝えた。ここまではまだよかった。
普通なら、ゴブリンたちが俺に向かって立ち向かってくることだろう。
でもこのゴブリンたちは違った。俺を覗きに誘っていたゴブリンが、「え、マジで」と言っているように驚いて、こちらをチラチラとみてくる。そして、「覗く?」とでも言いたげに首を傾げて来た。いやそうじゃないだろう。それ、反応違う。
思った反応が来なくて、なんだかとてもやりにくい。
ゴブリンたちは、岩陰に隠れて、何やらこそこそと相談し始めた。敵を目の前にしてそれはない。
相談を始めて数分ぐらい経ったぐらいだろうか。ゴブリンたちが立ち上がり、こちらを睨みつけて来た。
お、やっとそれらしい展開に入るのかと思いきや、二人のゴブリンはゴマすりをしながら近寄ってきた。まるで「どうか見逃してくれませんかねぇ」とでも言っているようだった。
「なあのじゃロリ」
『なんじゃ諸刃、また儂を虐めるのか。もう嫌なのじゃ』
なんかのじゃロリにかなり怯えられていた。俺的にはこいつにそこまでの仕打ちをしている気はないので、この反応はちょっと過剰だと思ってしまう。包丁って魚や野菜を切るためのものだろう。同じように使って何が悪い。
ってそうじゃなくて。俺が聞きたいのは別のこと。
「別にいじめないけど、こいつら切っていい?」
『それ、なんか猟奇的な感じに聞こえる気がするのじゃ。もう少し発言に注意した方がいいのじゃ』
「じゃあどうしろって言うんだよ、このゴブリンたち。こんな反応されたら、マジでどうすればいいんだ」
『切ればいいと思うのじゃ』
「さっきと言ってること違くねっ!」
のじゃロリに翻弄されながらも、俺はのじゃロリを構えた。刀を構えているはずなのに、のじゃロリを構えると言うと、変な感じがするなと、ちょっと笑ってしまった。それを見ていたのか、のじゃロリが『っふ』と笑ったので、急に恥ずかしくなる。思わずのじゃロリを地面にたたきつけた。
『痛いのじゃっ! 急に何をするのじゃっ』
「てめぇこそなんだ、剣だけに喧嘩売ってんのかっ! あ、今うまいこと言った」
『っぺ、何がうまいことなのじゃ、全然笑えないのじゃ、もっと面白くするのじゃっ』
「お前、俺に何期待してんの」
『お笑いなのじゃ』
いつもなら、こんな失態はしないはずだった。ゴブリンたちがあまりにも不甲斐なさ過ぎて、思わずのじゃロリとくだらない理由で口論してしまった。多分それを隙だと思ったんだろう、ゴブリンたちが急に襲い掛かってきた。鬼狩りとして、こんな簡単に隙を見せることは命に係わる。だからこそ、もっと緊張感を持たなければいけないのに、俺は馬鹿だ。
そうやって真剣に考えて、失敗を悔いながら反射的にゴブリンを斬った。ゴブリンは俺の攻撃をよけるもせず、防ぐもせず、ただまともに切られて、そのまま息絶えた。もう一匹のゴブリンは、仲間が死んだことで錯乱して、そのまま逃げようとしたので、後ろから斬りかかった。そのゴブリンもまともに攻撃を避けられず、そのまま死んでしまった。
数秒後、ゴブリンたちは黒い煙となってその場から消え、ゴブリンがいた場所に、紫色に輝く不思議な石が転がった。そしてもう一つ、転がったものがあった。
『のじゃ、これは何なのじゃ』
さきほどゴブリンがこれを握りしめて俺に襲い掛かって来たかと思うと、頭が痛くなってくる。
紫色の石の近くに転がっていたのは、角が丸まった木の枝だった。
もう一匹のゴブリンがいたところにも、気の枝が転がっている。
『のう、コレ、儂には木の枝に見えるのじゃが』
「奇遇だな、俺にも木の枝に見える」
『もしかして、おもちゃを持った子供を斬ってしまったと言うことなのじゃろうか』
「もしかしなくてもそうだよ。何だよ、こいつら魔物だろう、すげぇやりにくいわっ!」
思わす俺は叫んだ。敵だと思っていたゴブリンが、まさかおもちゃで戦ってくるなんて、誰が思うだろうか。
なんかチャンバラをしてあそぼーぜと言っている子供を真剣で相手してやった気分だよっ。すげえ胸糞悪い。
なんかすごくやらかした気分になってくる。
ゴブリンを斬ってしまったことに少し後悔していたら、水の音が聞こえた。ふと振り返ると、新たにゴブリンが現れる。体が湯気で隠れているが、塗れているということは見てわかった。頬を赤くさせ、憤った表情を浮かべていた。こちらを指差して、まるで「覗きよっ!」とでも言われている気分になる。
俺はそんなことしてない、ゴブリンの入浴覗くって誰得よっ。ここは証拠隠滅しなければ、そういう理由で、覗かれたと騒いでいるゴブリンたちを斬っていく。斬った時、ゴブリンの「え、攻撃するの?」と言っているような表情が、妙に印象的だった。
『なかなかえげつないことをするのじゃ』
「と言われたって、こいつら敵だろう。敵を斬って何が悪い。まずこいつらの反応がおかしいんだよ」
『っと、自分に言い聞かせつつ、覗きを隠蔽するためにゴブリンを斬ってしまったことに頭を悩ませる諸刃じゃった……』
「妙なナレーション入れるなっ」
確かに、確かにそうなんだけど。人間の俺がゴブリン多分雌の入浴シーンを見て何を欲情するか。それを隠すために殺すって、俺ってどんなロクデナシなんだよ。
のじゃロリは『くっくっく』とこっちをからかう気満々だ。ふざけやがって。こうなったら、あれしてやるっ。
「ここに、三匹の魚があります」
『ま、待て、どこからそれを出したのじゃ』
「ちっちゃくなーれ、ちっちゃくなーれ」
『あ、抗えないのじゃ。ちっちゃくなるのじゃ』
「丁度良い包丁サイズになったら、魚を捌きます」
『のじゃああああああああああああああああ、生臭いのじゃあああああああああああああああ』
そういえば、ゴブリンを斬った時は何も言われなかったんだけど、のじゃロリが嫌がる基準値ってどこなんだろう。わけわからん。
『なるほどのう。これを狙って自分の位置をばらしたのか。諸刃も悪よのう』
「今度はもっと臭いところに突っ込んでやる」
『それだけはやめてほしいのじゃっ』
慌てて謝罪するのじゃロリ。こいつはどうでもいいとして、俺は目の前にいて、覗けと言わんばかりに指をさしているゴブリンに目を向けた。こいつらは俺に何を期待しているのだろうか。
覗けと言っているゴブリンの横に、もう一匹のゴブリンがいる。そいつは俺の顔を見て、首を傾げていた。何かに悩んでいるようだ。別に何か悩む要素なんて何もないはずなんだけどな。俺、人間、別の種族、そして敵。見たら分かると思うんだけど。
そう思っていたら、俺を観察していたゴブリンが、口をあんぐりと開けて驚いていた。
『ゴブリンって、びっくりするとひどくブサイクになるんじゃな。まるで諸刃みたいじゃ』
「のじゃロリ、構ってほしいなら構ってやるよ。あとで生臭い魚を100匹捌こうぜ」
『生臭いのはもうごめんなのじゃっ』
「っと、ふざけるのは後にしろ。あのゴブリンたちが俺たちが敵だということに気が付いたぞ」
あれだけあんぐりと口を開けていたんだ。すぐに俺が敵だと認識して襲い掛かってくるに違いない。そうだよ、鬼はこういうものなんだ。そしてここは異世界。ワクワクはしないけど、戦いは避けられないんだっ。
そう思っていたんだけど、ゴブリンたちの行動は予想の斜め上をいっていた。
俺が敵だと気が付いたゴブリンは、俺に覗きを勧めるゴブリンに、俺が敵であることを伝えた。ここまではまだよかった。
普通なら、ゴブリンたちが俺に向かって立ち向かってくることだろう。
でもこのゴブリンたちは違った。俺を覗きに誘っていたゴブリンが、「え、マジで」と言っているように驚いて、こちらをチラチラとみてくる。そして、「覗く?」とでも言いたげに首を傾げて来た。いやそうじゃないだろう。それ、反応違う。
思った反応が来なくて、なんだかとてもやりにくい。
ゴブリンたちは、岩陰に隠れて、何やらこそこそと相談し始めた。敵を目の前にしてそれはない。
相談を始めて数分ぐらい経ったぐらいだろうか。ゴブリンたちが立ち上がり、こちらを睨みつけて来た。
お、やっとそれらしい展開に入るのかと思いきや、二人のゴブリンはゴマすりをしながら近寄ってきた。まるで「どうか見逃してくれませんかねぇ」とでも言っているようだった。
「なあのじゃロリ」
『なんじゃ諸刃、また儂を虐めるのか。もう嫌なのじゃ』
なんかのじゃロリにかなり怯えられていた。俺的にはこいつにそこまでの仕打ちをしている気はないので、この反応はちょっと過剰だと思ってしまう。包丁って魚や野菜を切るためのものだろう。同じように使って何が悪い。
ってそうじゃなくて。俺が聞きたいのは別のこと。
「別にいじめないけど、こいつら切っていい?」
『それ、なんか猟奇的な感じに聞こえる気がするのじゃ。もう少し発言に注意した方がいいのじゃ』
「じゃあどうしろって言うんだよ、このゴブリンたち。こんな反応されたら、マジでどうすればいいんだ」
『切ればいいと思うのじゃ』
「さっきと言ってること違くねっ!」
のじゃロリに翻弄されながらも、俺はのじゃロリを構えた。刀を構えているはずなのに、のじゃロリを構えると言うと、変な感じがするなと、ちょっと笑ってしまった。それを見ていたのか、のじゃロリが『っふ』と笑ったので、急に恥ずかしくなる。思わずのじゃロリを地面にたたきつけた。
『痛いのじゃっ! 急に何をするのじゃっ』
「てめぇこそなんだ、剣だけに喧嘩売ってんのかっ! あ、今うまいこと言った」
『っぺ、何がうまいことなのじゃ、全然笑えないのじゃ、もっと面白くするのじゃっ』
「お前、俺に何期待してんの」
『お笑いなのじゃ』
いつもなら、こんな失態はしないはずだった。ゴブリンたちがあまりにも不甲斐なさ過ぎて、思わずのじゃロリとくだらない理由で口論してしまった。多分それを隙だと思ったんだろう、ゴブリンたちが急に襲い掛かってきた。鬼狩りとして、こんな簡単に隙を見せることは命に係わる。だからこそ、もっと緊張感を持たなければいけないのに、俺は馬鹿だ。
そうやって真剣に考えて、失敗を悔いながら反射的にゴブリンを斬った。ゴブリンは俺の攻撃をよけるもせず、防ぐもせず、ただまともに切られて、そのまま息絶えた。もう一匹のゴブリンは、仲間が死んだことで錯乱して、そのまま逃げようとしたので、後ろから斬りかかった。そのゴブリンもまともに攻撃を避けられず、そのまま死んでしまった。
数秒後、ゴブリンたちは黒い煙となってその場から消え、ゴブリンがいた場所に、紫色に輝く不思議な石が転がった。そしてもう一つ、転がったものがあった。
『のじゃ、これは何なのじゃ』
さきほどゴブリンがこれを握りしめて俺に襲い掛かって来たかと思うと、頭が痛くなってくる。
紫色の石の近くに転がっていたのは、角が丸まった木の枝だった。
もう一匹のゴブリンがいたところにも、気の枝が転がっている。
『のう、コレ、儂には木の枝に見えるのじゃが』
「奇遇だな、俺にも木の枝に見える」
『もしかして、おもちゃを持った子供を斬ってしまったと言うことなのじゃろうか』
「もしかしなくてもそうだよ。何だよ、こいつら魔物だろう、すげぇやりにくいわっ!」
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なんかチャンバラをしてあそぼーぜと言っている子供を真剣で相手してやった気分だよっ。すげえ胸糞悪い。
なんかすごくやらかした気分になってくる。
ゴブリンを斬ってしまったことに少し後悔していたら、水の音が聞こえた。ふと振り返ると、新たにゴブリンが現れる。体が湯気で隠れているが、塗れているということは見てわかった。頬を赤くさせ、憤った表情を浮かべていた。こちらを指差して、まるで「覗きよっ!」とでも言われている気分になる。
俺はそんなことしてない、ゴブリンの入浴覗くって誰得よっ。ここは証拠隠滅しなければ、そういう理由で、覗かれたと騒いでいるゴブリンたちを斬っていく。斬った時、ゴブリンの「え、攻撃するの?」と言っているような表情が、妙に印象的だった。
『なかなかえげつないことをするのじゃ』
「と言われたって、こいつら敵だろう。敵を斬って何が悪い。まずこいつらの反応がおかしいんだよ」
『っと、自分に言い聞かせつつ、覗きを隠蔽するためにゴブリンを斬ってしまったことに頭を悩ませる諸刃じゃった……』
「妙なナレーション入れるなっ」
確かに、確かにそうなんだけど。人間の俺がゴブリン多分雌の入浴シーンを見て何を欲情するか。それを隠すために殺すって、俺ってどんなロクデナシなんだよ。
のじゃロリは『くっくっく』とこっちをからかう気満々だ。ふざけやがって。こうなったら、あれしてやるっ。
「ここに、三匹の魚があります」
『ま、待て、どこからそれを出したのじゃ』
「ちっちゃくなーれ、ちっちゃくなーれ」
『あ、抗えないのじゃ。ちっちゃくなるのじゃ』
「丁度良い包丁サイズになったら、魚を捌きます」
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