13 / 77
稼業が嫌で逃げたらそこは異世界だった
13.種類あっても中身同じならどれも一緒ってことだよね
しおりを挟む
「ゴブリンしかない……」
俺とリセはクエストボードの前に立ち、表示されている依頼を眺めていた。数ある依頼を眺めているのだが、内容はどれもゴブリン退治ばかり。
ゴブリンってあれだよな。雌ゴブリンの水浴びを覗いちゃう的なことをする頭の残念な奴だよな。俺があの時の出来事を思い出していると、腰あたりから変な笑い声が聞こえて来た。
『っぷ、むっつり諸刃っ! そんなに雌ゴブリンが良かったのかっ。ぷぎゃあああ、人間じゃなくてゴブリンに発情するとか、すごく笑えるのじゃぁ』
「てめぇ、いつの間に戻ってきやがった。まあそれはどうでもいいが……」
『なんじゃなんじゃ、儂が戻って来てうれしいのかのう。のじゃのじゃ、もっと儂を甘やかすのじゃ』
「もう一度生ごみに突っ込んでやろうか」
『全力で謝るのでそれだけはマジ勘弁してほしいのじゃ』
ったく、そういうなら最初っからやるなって感じだよな。うざったいが切れ味のいい包丁……じゃなくて刀に対して「はぁ」と大きなため息をはいた後、再びクエストボードを見た。
そこに張り出されているクエストの内容は……。
コノ村に出現するゴブリンの討伐。
ウワキ村に出現するゴブリンの討伐。
モノ村に出現するゴブリンの討伐。
ゼッタ村に出現するゴブリンの討伐
イニ村に出現する露出狂の犯罪予告。
コンヤ村に出現するニートの労働教育。
クハキ村に出現するソラマメっておいしいよね。
シテヤルンダカラ村に出現するゴブリンの討伐。
依頼の一部を確認してもゴブリン退治しかない。ちょっとツッコミたいクエストが三つほどあるんだけど。一番気になるのは露出狂の犯罪予告かな。これが一番意味わかんねぇ。え、露出狂に犯罪予告出すの、見ず知らずの冒険者が? いったいどういった内容なのだろうか。ちょっとだけ覗いてみた。
そしてあまりの内容に戦慄する。
まさか、露出狂が犯罪予告を出したいけど、文章を書けないから代わりに書いてくれって依頼だとは……。依頼主露出狂だし、冒険者にたいしてなんちゅう依頼を出してるんだよ。
えっと何々、犯罪予告の内容は女性がキュンと来る内容でお願いします? 完全にラブレターじゃねぇか! 代わりの人に書かせるなっ!
「わぁ、今週の村の名前は、この浮気者、絶対に婚約破棄してやるんだから、なんだね」
「は? 何を言って……」
もう一度村の名前を見直すと……本当にそうなっていた。
「え、何このふざけた名前」
「あれ、諸刃知らないの。村の名前はね、一週間に一度変わるの。ユニークさを求めてね、村の名前を繋げると何かしらの文章になるんだよ。一種の頭の体操になるね!」
「まて、一週間に一度村の名前変わったらいろいろと大変だろ」
「大丈夫大丈夫、皆それで困ったことないから。困ったら新しい決まりができるだけだよ」
そんなんでいいのか、この世界……。
『諸刃っ、一つ気になるクエストがあるのじゃが』
「あ、なんだのじゃロリ。てめぇに喋る権利はない」
『なんか儂にだけ冷たくないかっ。もっと優しくしてほしいのじゃ』
「んで、なんか面白いクエストあったのかよ」
『おお聞いてくれるのか。うれしいのじゃ、うれしいのじゃ。儂はアレがオススメじゃ。ニートの労働教育』
どれどれ。俺はのじゃロリが言ったクエストを見る。内容は最近ゴブリンが増えてきているので戦える戦力が欲しい。村には働いたら負けというニートがたくさんいるので、鍛え上げてほしい。ふむふむ、なるほど。
もう少しよく見ると、隅っこの方に小さく『殺しは10人までOK。それぐらい厳しくやっちゃって』と書いてあった。
「てめぇ、なんてものやらせようとしてやがる」
『別にいいじゃろう。ニートの教育じゃっ。な、リセもそうおもうじゃろっ』
「ニートは嫌っ! ニートって変態ばっかで体じろじろ見てくるから気持ち悪いっ! じろじろ見るのは画面の中だけにしてっ」
それはニートに偏見持ちすぎだろうと思ったけど、絶対にいないとも言えないので反論できない。まあニートじゃなくてもリセクラスの美人だとじろじろ見てくるゲスって多そうだよな。見た目に反して中身は残念だけど。
「じゃあリセはどのクエストがいい?」
「私はこれがいいと思うの。最高のクエストだわ」
そう言って俺に持ってきたクエスト用紙に書かれていたのは、『クハキ村に出現するソラマメっておいしいよね』というクエストだった。いや、まともなの持って来いよって感じになる。
えっと、なになに、クハキ村の名産ソラマメを使った新しい特産品を作成しています。その試食会を実施する予定なのでぜひって……これ冒険者に依頼する内容じゃないよな。
村の中で試食会を行えばいいんじゃねぇ。
「いやー、この村の人は良く考えているよ」
「え、何が」
「冒険者の舌を満足させられる料理は売れるからね。村だけでやる試食会より最高よ」
「え、だから何で?」
「だって、冒険者は魔物討伐の為にいろんな村や町に行くでしょう? んで、泊りで村に行ったときは大抵おいしいものを食べるのよ。そうやって冒険者の舌は肥えていくの」
「いや、それじゃあ野宿で干し肉とか食えなくなるだろう……」
「んじゃあ、はいこれ。そこで売っている非常食用の干し肉」
リセに渡された干し肉。こいつなんでこんなもの持ってんだろうとも思ったが、それはとりあえず置いておく。受け取った干し肉は、食欲のそそるいい匂いがした。自然と口の中で涎があふれ出てくる。かぶりつくと、口の中いっぱいにジューシーな味わいが広がった。
「う、うめぇ」
「でしょ。基本的に冒険者はおいしいものに食べなれているのよ。そしてなかったら勝手に作るわ」
冒険者ってすげぇなって今初めて思った。
要はバイトかフリーターのような奴が、こんな商品が欲しいと商品開発して売り出してなんてこともしているってことだろう。
それが上手くいけばギルドで売り出して……。ギルドがっぽがぽじゃん。俺、外に冒険するんじゃなくてそっちで儲けようかな。
『なんか馬鹿なことを考えている気がするのう』
「いやなに、お前を包丁の代わりに使って商売で生きていこうかと」
『のじゃあああっ! 儂は鬼を狩るための刀じゃっ、断じて包丁じゃないのじゃ。謝るのじゃ』
いや、お前を刀として使うより、包丁として使ったほうが多いぞ。
「そんなくだらないことは置いておくとして」
『おいておくなっ! なのじゃ』
「とりあえずクエスト受けようぜ。生活費がやばいんだ。すぐにでも金が欲しい」
「え、私が養うよ。ゆっくり働こうよ」
またリセのやつは、俺を堕落させようとしてきやがる。此畜生……。
まあいいと、リセの言葉を聞かなかったことにして、俺は一枚のクエスト用紙を掴んだ。
「とりあえず、コノ村のゴブリン退治に行こうぜ。地図を見る限り、この村が一番近い。試しに行くにはちょうどいい距離なんじゃないか?」
『はぁ、別にそれでいいのじゃ』
「私はなんだっていいよ。別にクエストに行かなくてもいいんだからね」
なんかめんどくさくなって適当に返答されたような気がするのだが……まあ気のせいだろう。
リセはまだクエストに行くな的なことを口走っているが、いちいち気にしていても仕方ない。
「じゃあこのクエストを受けるってことで」
そう言うと、なぜかのじゃロリが不貞腐れた。なんでかと思って聞いてみたら、『小鬼程度に儂を使うなんて……』という意味の分からないプライドだったのでゴミ箱に突っ込んでおいた。大丈夫、今回は燃えるゴミだ。
のじゃロリのたわごとはどうでもよくて……。とりあえず、初クエストがんばろ。
これ達成できないと……宿代がやべぇからなっ!
俺とリセはクエストボードの前に立ち、表示されている依頼を眺めていた。数ある依頼を眺めているのだが、内容はどれもゴブリン退治ばかり。
ゴブリンってあれだよな。雌ゴブリンの水浴びを覗いちゃう的なことをする頭の残念な奴だよな。俺があの時の出来事を思い出していると、腰あたりから変な笑い声が聞こえて来た。
『っぷ、むっつり諸刃っ! そんなに雌ゴブリンが良かったのかっ。ぷぎゃあああ、人間じゃなくてゴブリンに発情するとか、すごく笑えるのじゃぁ』
「てめぇ、いつの間に戻ってきやがった。まあそれはどうでもいいが……」
『なんじゃなんじゃ、儂が戻って来てうれしいのかのう。のじゃのじゃ、もっと儂を甘やかすのじゃ』
「もう一度生ごみに突っ込んでやろうか」
『全力で謝るのでそれだけはマジ勘弁してほしいのじゃ』
ったく、そういうなら最初っからやるなって感じだよな。うざったいが切れ味のいい包丁……じゃなくて刀に対して「はぁ」と大きなため息をはいた後、再びクエストボードを見た。
そこに張り出されているクエストの内容は……。
コノ村に出現するゴブリンの討伐。
ウワキ村に出現するゴブリンの討伐。
モノ村に出現するゴブリンの討伐。
ゼッタ村に出現するゴブリンの討伐
イニ村に出現する露出狂の犯罪予告。
コンヤ村に出現するニートの労働教育。
クハキ村に出現するソラマメっておいしいよね。
シテヤルンダカラ村に出現するゴブリンの討伐。
依頼の一部を確認してもゴブリン退治しかない。ちょっとツッコミたいクエストが三つほどあるんだけど。一番気になるのは露出狂の犯罪予告かな。これが一番意味わかんねぇ。え、露出狂に犯罪予告出すの、見ず知らずの冒険者が? いったいどういった内容なのだろうか。ちょっとだけ覗いてみた。
そしてあまりの内容に戦慄する。
まさか、露出狂が犯罪予告を出したいけど、文章を書けないから代わりに書いてくれって依頼だとは……。依頼主露出狂だし、冒険者にたいしてなんちゅう依頼を出してるんだよ。
えっと何々、犯罪予告の内容は女性がキュンと来る内容でお願いします? 完全にラブレターじゃねぇか! 代わりの人に書かせるなっ!
「わぁ、今週の村の名前は、この浮気者、絶対に婚約破棄してやるんだから、なんだね」
「は? 何を言って……」
もう一度村の名前を見直すと……本当にそうなっていた。
「え、何このふざけた名前」
「あれ、諸刃知らないの。村の名前はね、一週間に一度変わるの。ユニークさを求めてね、村の名前を繋げると何かしらの文章になるんだよ。一種の頭の体操になるね!」
「まて、一週間に一度村の名前変わったらいろいろと大変だろ」
「大丈夫大丈夫、皆それで困ったことないから。困ったら新しい決まりができるだけだよ」
そんなんでいいのか、この世界……。
『諸刃っ、一つ気になるクエストがあるのじゃが』
「あ、なんだのじゃロリ。てめぇに喋る権利はない」
『なんか儂にだけ冷たくないかっ。もっと優しくしてほしいのじゃ』
「んで、なんか面白いクエストあったのかよ」
『おお聞いてくれるのか。うれしいのじゃ、うれしいのじゃ。儂はアレがオススメじゃ。ニートの労働教育』
どれどれ。俺はのじゃロリが言ったクエストを見る。内容は最近ゴブリンが増えてきているので戦える戦力が欲しい。村には働いたら負けというニートがたくさんいるので、鍛え上げてほしい。ふむふむ、なるほど。
もう少しよく見ると、隅っこの方に小さく『殺しは10人までOK。それぐらい厳しくやっちゃって』と書いてあった。
「てめぇ、なんてものやらせようとしてやがる」
『別にいいじゃろう。ニートの教育じゃっ。な、リセもそうおもうじゃろっ』
「ニートは嫌っ! ニートって変態ばっかで体じろじろ見てくるから気持ち悪いっ! じろじろ見るのは画面の中だけにしてっ」
それはニートに偏見持ちすぎだろうと思ったけど、絶対にいないとも言えないので反論できない。まあニートじゃなくてもリセクラスの美人だとじろじろ見てくるゲスって多そうだよな。見た目に反して中身は残念だけど。
「じゃあリセはどのクエストがいい?」
「私はこれがいいと思うの。最高のクエストだわ」
そう言って俺に持ってきたクエスト用紙に書かれていたのは、『クハキ村に出現するソラマメっておいしいよね』というクエストだった。いや、まともなの持って来いよって感じになる。
えっと、なになに、クハキ村の名産ソラマメを使った新しい特産品を作成しています。その試食会を実施する予定なのでぜひって……これ冒険者に依頼する内容じゃないよな。
村の中で試食会を行えばいいんじゃねぇ。
「いやー、この村の人は良く考えているよ」
「え、何が」
「冒険者の舌を満足させられる料理は売れるからね。村だけでやる試食会より最高よ」
「え、だから何で?」
「だって、冒険者は魔物討伐の為にいろんな村や町に行くでしょう? んで、泊りで村に行ったときは大抵おいしいものを食べるのよ。そうやって冒険者の舌は肥えていくの」
「いや、それじゃあ野宿で干し肉とか食えなくなるだろう……」
「んじゃあ、はいこれ。そこで売っている非常食用の干し肉」
リセに渡された干し肉。こいつなんでこんなもの持ってんだろうとも思ったが、それはとりあえず置いておく。受け取った干し肉は、食欲のそそるいい匂いがした。自然と口の中で涎があふれ出てくる。かぶりつくと、口の中いっぱいにジューシーな味わいが広がった。
「う、うめぇ」
「でしょ。基本的に冒険者はおいしいものに食べなれているのよ。そしてなかったら勝手に作るわ」
冒険者ってすげぇなって今初めて思った。
要はバイトかフリーターのような奴が、こんな商品が欲しいと商品開発して売り出してなんてこともしているってことだろう。
それが上手くいけばギルドで売り出して……。ギルドがっぽがぽじゃん。俺、外に冒険するんじゃなくてそっちで儲けようかな。
『なんか馬鹿なことを考えている気がするのう』
「いやなに、お前を包丁の代わりに使って商売で生きていこうかと」
『のじゃあああっ! 儂は鬼を狩るための刀じゃっ、断じて包丁じゃないのじゃ。謝るのじゃ』
いや、お前を刀として使うより、包丁として使ったほうが多いぞ。
「そんなくだらないことは置いておくとして」
『おいておくなっ! なのじゃ』
「とりあえずクエスト受けようぜ。生活費がやばいんだ。すぐにでも金が欲しい」
「え、私が養うよ。ゆっくり働こうよ」
またリセのやつは、俺を堕落させようとしてきやがる。此畜生……。
まあいいと、リセの言葉を聞かなかったことにして、俺は一枚のクエスト用紙を掴んだ。
「とりあえず、コノ村のゴブリン退治に行こうぜ。地図を見る限り、この村が一番近い。試しに行くにはちょうどいい距離なんじゃないか?」
『はぁ、別にそれでいいのじゃ』
「私はなんだっていいよ。別にクエストに行かなくてもいいんだからね」
なんかめんどくさくなって適当に返答されたような気がするのだが……まあ気のせいだろう。
リセはまだクエストに行くな的なことを口走っているが、いちいち気にしていても仕方ない。
「じゃあこのクエストを受けるってことで」
そう言うと、なぜかのじゃロリが不貞腐れた。なんでかと思って聞いてみたら、『小鬼程度に儂を使うなんて……』という意味の分からないプライドだったのでゴミ箱に突っ込んでおいた。大丈夫、今回は燃えるゴミだ。
のじゃロリのたわごとはどうでもよくて……。とりあえず、初クエストがんばろ。
これ達成できないと……宿代がやべぇからなっ!
0
あなたにおすすめの小説
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる