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稼業が嫌で逃げたらそこは異世界だった
12.貢がれると仕事したいって言いにくいよねって話
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「どうしよう、金がない」
中身が空っぽの財布を見つめながら、つい自分の気持ちを漏らしてしまう。
テーブルの上に置かれているのは、水と小さな芋が二割五分。これが今日一日の食事。少なすぎる……。
それもこれも全部、あいつのせいだ……。
「諸刃ー、今日は何して遊ぶ。女神である私と遊べるなんて光栄ね、感謝しなさいっ」
そう言いながらうきうきと満面の笑顔を浮かべるリセの顔を見て、げんなりとした。こいつ、いくら持っているのか知らんが、なんで仕事もしないで毎日遊んでいられるんだよ。あれか、お金の使い道がなくて、一人孤独で仕事してたからお金が溜まってます的なあれか。
シロウトの町に来た頃はよかった。リセがゴブリンロードの討伐部位をこっそり持ってきて、俺の手柄にしてくれたからな。おかげでお金がもらえた。でも、あれからまともに仕事をしていない。仕事を以降にも、リセが遊ぼうと言って、なかなか仕事に行かない。それどころか、俺は仕事行くといったら、「私を捨てるの……」なんて訳の分からないことを言い出すし。もうため息しか出てこない……。
だけど、今日という今日は、絶対に仕事をする。リセに言ってやるんだと気合を入れた。
「リセ、聞いてくれ。俺は、仕事をしなければならないんだ」
まるで、仕事命のサラリーマンのごとく、威圧的にお願いしてみた。するとリセの表情は、笑顔から一転、捨てられた子犬のように泣きそうになる。
「どうして、私を捨てるの? 諸刃は働かなくても大丈夫。私、女神だから、お金なんてすぐに稼げるよ」
そういや、こいつずっと遊んでるけど、なんで金が尽きないんだろう……。ま、まさか、な。
「なんだったら諸刃を一生養ってあげる。だからそんなこと言わないで遊ぼう」
「俺はヒモになるつもりはないっ」
「ど、どうして……。私なら、諸刃を一生養ってあげられるのに。いくらでも貢いであげられるのに、なんでそんなこと言うのよっ」
「ちょま、落ち着け、マジで落ち着け」
リセが大きめの声で余計なこと言うから、女性冒険者の目線が俺に向けられた。マジで胃がきりきりする。この年でこんな気持ち、味わいたくなかった。
「いいかリセ、俺には夢があるんだ」
そう言うと、ひそひそと周りから声が聞こえて来た。
「夢とか言っちゃって、適当な理由付けられて貢がせているに違いないわ」
「リセちゃん可哀そう。ああいう女にたかる屑男は死ねばいいと思うの」
「あそこに私が突撃して男の方を奪ったら、リセちゃんどんな表情で泣くだろう。そそるわ~」
一言いうだけで周りからの評価がどんどん下がっていく。というか最後の奴、お前の方が最低だと思うよ!?
「夢? 大丈夫、わたしがかなえてあげる。何、いくら必要なの?」
「待て待て待て、自分の夢に必要なものを貢がせる気はない。だから俺に貢ごうとするな、後、お前をほっといて仕事行かないから安心しろ。あと、お前それだけの金、一体どうやって稼いでやがるっ」
色々いっぺんに言ったが、リセは俺がお前をほっといて仕事行かないと言ったとたんに、ぱぁっと顔が笑顔になった。貢ごうとするし、頭おかしいし、ちょっと仕事行ってくるわというだけで泣きそうになるし、もうよく分からん。
「一緒に仕事、連れて行ってくれるの?」
「当たり前だろう。どうして連れて行かないという選択肢が出る」
「えっと、なんとなく? 私、攻撃力0、防御力0だけど……」
「ちょっと待て、え、なんで、それでどうやって今までクエスト受けて来たの?」
「私、回復魔法と幸運度アップの魔法が得意で、運だけでクエストクリアして、運だけでギャンブルに勝って生活してるよ」
最後のやつだけ聞き捨てならねぇ。
ギャンブルで生活してるって、それに運だけで生きてるって、ちょっとうらやましい。どうやったらそんな幸運を手に入れられる……ちがうちがう。
「……まあいいよ。別に攻撃力0でも防御力0でも。でも貢ぐのはダメ」
「え、なんで、楽して生きられるよ」
こいつはなんでこういう残念な思考をしているのだろうか。男に貢がなければ生きていけないのだろうか。いや、こいつなら友達でも奢りかねない。
「いいかリセ。夢て言うのはな、誰かに叶えてもらうものじゃない。自分でかなえるものなんだ。俺はさっさと冒険者とやらを引退して、料理人になりたい。そのために資金がいる。その資金を恵んでもらって叶える夢は、もう俺の夢じゃない」
「そうね、私たちの夢ね。女神パワー注入っ」
「おま、ちょ、何するんだよっ、一体何した!」
『いい加減夫婦漫才をやめるのじゃ。ゆっくり寝てられないのじゃぁ』
今までだんまりを決め込んでいたのじゃロリがいきなり割り込んできた。
『リセ、よく聞くのじゃ。諸刃はな、ダメな男になりたくないだけなんじゃ』
「だめなおとこ?」
俺は腰に掛けたのじゃロリをゆっくり椅子の上に置く。その椅子の前に正座をしてリセが話を聞き始めた。俺の目の前に、刀に正座する女の子の構図が生まれた。何やこれ……。
『諸刃は、金がねぇからお前、ちょっと体売って来いよって言っちゃうような大人になりたくないのじゃ』
「おい、言い方っ! ふざけんじゃねぇ、俺はそんなロクデナシじゃ……」
「別に体なんて売らなくても諸刃は私が養ってあげるのに……。その代わりに諸刃は私を構わなきゃいけないんだよ。これは立派な等価交換……問題なしっ!」
ドヤ顔で言うことじゃねぇ。ああもう、仕事い行きたいというだけで、どうしてこうなるんだよ。
「いい加減にしてくれ。俺はちゃんと自分の力で夢を叶えたいんだ。仕事するぐらい、別にいいだだろ」
そう言うと、なぜか拍手が起こった。え、何。耳を澄ませると……。
「あの子、働きたいって……。家の旦那も働いてくれればいいのに。冒険者稼業ってあんまり儲けがないから生活大変なのに」
「なんていい子なんだろう。家の彼氏にも見習わせてあげたいわ。あいつなんて、また借金してきて、返済する金がないから私に貸せって。ほんと、いい加減にしてほしいわ。顔が良いから貢いじゃうけど」
「あの子、私に貢いでくれないかな」
案外ダメ男好きが多いのね。んで、最後の奴、地獄に落ちろ。俺は誰かに貢ぐ気もないし、誰かに貢がれる気もない。それをリセに分かってもらわなきゃいけないんだ。
「そう、よね。貢がれるだけじゃ、諸刃はやりずらいよね」
『そうなのじゃ。諸刃はお主を金ずるにしようとは思っておらん。対等な仲間、なのじゃ。だから、ちゃんと仕事をしようと、行っておるのじゃ。別にお主を仲間外れにしようとは思っておらんよ、あいつは』
「うん、分かった。私もちゃんと仲間でありたいもの。諸刃を困らせたくないわ」
『うむ、その意気じゃ。ちなみに諸刃は胸派……』
「はいストップっ!」
リセとのじゃロリの間に割り込む。この変態ロリ声のじゃ妖刀め。余計なこと言うなよ。あと俺は胸派じゃないからな。
『ぷぷ、何を勘違いしておるのじゃ。お主こと前言っていたではないか。鶏肉なら胸肉が好きじゃと。だから諸刃を胸 (肉)派と言ったのじゃ。なのにこの慌てよう……。このむっつりめっ!』
無言で立ち上がり、のじゃロリを持って冒険者ギルド内にある食堂に行く。
「すいません、ここに生ごみないですか」
「それならそこにたくさんあるけど、何につかうん?」
「それはですね、こうするんですよ」
食堂のおばちゃんに教えてもらったくっさい生ごみの入ったゴミ箱に、のじゃろりを指してやった。
『のじゃああああああ、くさいのじゃぁぁぁぁぁぁ、後肌触りがとてもきもちわるいのじゃああああああああ』
今回の罰はこれぐらいにしてやろう。
「さて、リセ。仕事見に行こうぜ」
「あの、のじゃロリはいいの? 喚いているけど」
「喜んでいるんだよ」
「そっか、じゃあ一緒に行こっ」
喚くのじゃロリを放っておいて、俺たちはクエストボードを見に行くことにした。まあ、あの生臭い、喋る妖刀は、ほっときゃ俺のもとに戻ってくるんだ。今のうちに生臭い地獄を見せてやろう。
さて、クエストボードにはどんな依頼があるのやら。初めてのクエストだし、できれば簡単なやつがいいな。
中身が空っぽの財布を見つめながら、つい自分の気持ちを漏らしてしまう。
テーブルの上に置かれているのは、水と小さな芋が二割五分。これが今日一日の食事。少なすぎる……。
それもこれも全部、あいつのせいだ……。
「諸刃ー、今日は何して遊ぶ。女神である私と遊べるなんて光栄ね、感謝しなさいっ」
そう言いながらうきうきと満面の笑顔を浮かべるリセの顔を見て、げんなりとした。こいつ、いくら持っているのか知らんが、なんで仕事もしないで毎日遊んでいられるんだよ。あれか、お金の使い道がなくて、一人孤独で仕事してたからお金が溜まってます的なあれか。
シロウトの町に来た頃はよかった。リセがゴブリンロードの討伐部位をこっそり持ってきて、俺の手柄にしてくれたからな。おかげでお金がもらえた。でも、あれからまともに仕事をしていない。仕事を以降にも、リセが遊ぼうと言って、なかなか仕事に行かない。それどころか、俺は仕事行くといったら、「私を捨てるの……」なんて訳の分からないことを言い出すし。もうため息しか出てこない……。
だけど、今日という今日は、絶対に仕事をする。リセに言ってやるんだと気合を入れた。
「リセ、聞いてくれ。俺は、仕事をしなければならないんだ」
まるで、仕事命のサラリーマンのごとく、威圧的にお願いしてみた。するとリセの表情は、笑顔から一転、捨てられた子犬のように泣きそうになる。
「どうして、私を捨てるの? 諸刃は働かなくても大丈夫。私、女神だから、お金なんてすぐに稼げるよ」
そういや、こいつずっと遊んでるけど、なんで金が尽きないんだろう……。ま、まさか、な。
「なんだったら諸刃を一生養ってあげる。だからそんなこと言わないで遊ぼう」
「俺はヒモになるつもりはないっ」
「ど、どうして……。私なら、諸刃を一生養ってあげられるのに。いくらでも貢いであげられるのに、なんでそんなこと言うのよっ」
「ちょま、落ち着け、マジで落ち着け」
リセが大きめの声で余計なこと言うから、女性冒険者の目線が俺に向けられた。マジで胃がきりきりする。この年でこんな気持ち、味わいたくなかった。
「いいかリセ、俺には夢があるんだ」
そう言うと、ひそひそと周りから声が聞こえて来た。
「夢とか言っちゃって、適当な理由付けられて貢がせているに違いないわ」
「リセちゃん可哀そう。ああいう女にたかる屑男は死ねばいいと思うの」
「あそこに私が突撃して男の方を奪ったら、リセちゃんどんな表情で泣くだろう。そそるわ~」
一言いうだけで周りからの評価がどんどん下がっていく。というか最後の奴、お前の方が最低だと思うよ!?
「夢? 大丈夫、わたしがかなえてあげる。何、いくら必要なの?」
「待て待て待て、自分の夢に必要なものを貢がせる気はない。だから俺に貢ごうとするな、後、お前をほっといて仕事行かないから安心しろ。あと、お前それだけの金、一体どうやって稼いでやがるっ」
色々いっぺんに言ったが、リセは俺がお前をほっといて仕事行かないと言ったとたんに、ぱぁっと顔が笑顔になった。貢ごうとするし、頭おかしいし、ちょっと仕事行ってくるわというだけで泣きそうになるし、もうよく分からん。
「一緒に仕事、連れて行ってくれるの?」
「当たり前だろう。どうして連れて行かないという選択肢が出る」
「えっと、なんとなく? 私、攻撃力0、防御力0だけど……」
「ちょっと待て、え、なんで、それでどうやって今までクエスト受けて来たの?」
「私、回復魔法と幸運度アップの魔法が得意で、運だけでクエストクリアして、運だけでギャンブルに勝って生活してるよ」
最後のやつだけ聞き捨てならねぇ。
ギャンブルで生活してるって、それに運だけで生きてるって、ちょっとうらやましい。どうやったらそんな幸運を手に入れられる……ちがうちがう。
「……まあいいよ。別に攻撃力0でも防御力0でも。でも貢ぐのはダメ」
「え、なんで、楽して生きられるよ」
こいつはなんでこういう残念な思考をしているのだろうか。男に貢がなければ生きていけないのだろうか。いや、こいつなら友達でも奢りかねない。
「いいかリセ。夢て言うのはな、誰かに叶えてもらうものじゃない。自分でかなえるものなんだ。俺はさっさと冒険者とやらを引退して、料理人になりたい。そのために資金がいる。その資金を恵んでもらって叶える夢は、もう俺の夢じゃない」
「そうね、私たちの夢ね。女神パワー注入っ」
「おま、ちょ、何するんだよっ、一体何した!」
『いい加減夫婦漫才をやめるのじゃ。ゆっくり寝てられないのじゃぁ』
今までだんまりを決め込んでいたのじゃロリがいきなり割り込んできた。
『リセ、よく聞くのじゃ。諸刃はな、ダメな男になりたくないだけなんじゃ』
「だめなおとこ?」
俺は腰に掛けたのじゃロリをゆっくり椅子の上に置く。その椅子の前に正座をしてリセが話を聞き始めた。俺の目の前に、刀に正座する女の子の構図が生まれた。何やこれ……。
『諸刃は、金がねぇからお前、ちょっと体売って来いよって言っちゃうような大人になりたくないのじゃ』
「おい、言い方っ! ふざけんじゃねぇ、俺はそんなロクデナシじゃ……」
「別に体なんて売らなくても諸刃は私が養ってあげるのに……。その代わりに諸刃は私を構わなきゃいけないんだよ。これは立派な等価交換……問題なしっ!」
ドヤ顔で言うことじゃねぇ。ああもう、仕事い行きたいというだけで、どうしてこうなるんだよ。
「いい加減にしてくれ。俺はちゃんと自分の力で夢を叶えたいんだ。仕事するぐらい、別にいいだだろ」
そう言うと、なぜか拍手が起こった。え、何。耳を澄ませると……。
「あの子、働きたいって……。家の旦那も働いてくれればいいのに。冒険者稼業ってあんまり儲けがないから生活大変なのに」
「なんていい子なんだろう。家の彼氏にも見習わせてあげたいわ。あいつなんて、また借金してきて、返済する金がないから私に貸せって。ほんと、いい加減にしてほしいわ。顔が良いから貢いじゃうけど」
「あの子、私に貢いでくれないかな」
案外ダメ男好きが多いのね。んで、最後の奴、地獄に落ちろ。俺は誰かに貢ぐ気もないし、誰かに貢がれる気もない。それをリセに分かってもらわなきゃいけないんだ。
「そう、よね。貢がれるだけじゃ、諸刃はやりずらいよね」
『そうなのじゃ。諸刃はお主を金ずるにしようとは思っておらん。対等な仲間、なのじゃ。だから、ちゃんと仕事をしようと、行っておるのじゃ。別にお主を仲間外れにしようとは思っておらんよ、あいつは』
「うん、分かった。私もちゃんと仲間でありたいもの。諸刃を困らせたくないわ」
『うむ、その意気じゃ。ちなみに諸刃は胸派……』
「はいストップっ!」
リセとのじゃロリの間に割り込む。この変態ロリ声のじゃ妖刀め。余計なこと言うなよ。あと俺は胸派じゃないからな。
『ぷぷ、何を勘違いしておるのじゃ。お主こと前言っていたではないか。鶏肉なら胸肉が好きじゃと。だから諸刃を胸 (肉)派と言ったのじゃ。なのにこの慌てよう……。このむっつりめっ!』
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「すいません、ここに生ごみないですか」
「それならそこにたくさんあるけど、何につかうん?」
「それはですね、こうするんですよ」
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『のじゃああああああ、くさいのじゃぁぁぁぁぁぁ、後肌触りがとてもきもちわるいのじゃああああああああ』
今回の罰はこれぐらいにしてやろう。
「さて、リセ。仕事見に行こうぜ」
「あの、のじゃロリはいいの? 喚いているけど」
「喜んでいるんだよ」
「そっか、じゃあ一緒に行こっ」
喚くのじゃロリを放っておいて、俺たちはクエストボードを見に行くことにした。まあ、あの生臭い、喋る妖刀は、ほっときゃ俺のもとに戻ってくるんだ。今のうちに生臭い地獄を見せてやろう。
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