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公爵家ご令嬢は悪役になりたい!
20.彷徨う鬼人の襲来
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実施演習は班ごとに順次スタートしていくスタイルで開始した。噂のミーはあの、気分を害するような、得体のしれない王子と、それまた見ているだけで気持ち悪くなるような名状しがたい感覚を振りまく、気味の悪くて耳のとがった悪魔のような男達を引き連れて一番最初にスタートした。その時の彼女の表情は、引きつった笑みを浮かべていた。
シンシアが何かしなくてもすでに彼女の試練は始まっているのではないかと思わせる。それにしても、あの気味の悪い奴らはいったい何なのだろう。
「先生はミーさんのこと気になりますか。私も気になります。なんたって、私は彼女のライバルで最終的に彼女の糧になってしまう悪役令嬢なんですから。でも、先生はどうしてミーさんを……はっ! まさか……」
シンシアが衝撃的なことを知ってしまったかのような表情を浮かべたが気にしないで話をする。
「ああ、いやなに。あの得体のしれない男どもを引き連れてよくやるよなって思って。シンシアがないもしなくてもあいつの試練、始まってんじゃ……なんてことを考えていた」
ぶっちゃけて言うと、ミーの周りにいる者たちは、【深海のもの】並みの得体のしれなさを感じる。一人インスマウス面に近い顔つきのやつもいるからな……。もしかしたらそいつは全く別の種族の血を引いているのかもしれない。もしくは、ただブサイクなだけか……。どちらにしても彼本人は大層気の毒なことに違いないが、見ているこっちとしてはただ単に気持ち悪いとしか感じない。まるで得体のしれない何かが、こう、じわりじわりと寄ってくる感覚が襲ってくるというか、なんとも言えない奇妙な感覚だ。
「まあ、わかっていましたがね。先生が朴念仁だってことは、っふ」
よく分からないがシンシアに鼻で笑われた。
『諸刃はいろいろと馬鹿なのじゃ。この際だから鬼以外もかれるようにするのじゃ! 蛙と魚を合わせたような種族を狩りつくすぐらいのことが出来るようにならないと、そろそろ次のステップにいけないと思うのじゃ。精進するのじゃ』
「いや別に、と言うか深海のものを狩りつくせって、あいつらは物語に登場する架空の種族だからそんな物はいねぇよ」
『まあ、わかっていたがのう。諸刃が馬鹿だってことは。鬼がいて奴らがいない道理なんてないのじゃ。っふ』
のじゃロリに鼻で笑われた。というか、それを言いたいがために変なことを言い出したんじゃないだろうな。
「「っふ」」
「いや、なんでお前らまで鼻で笑うの。え、なに? 流行ってんの?」
リセとイリーナも、これは流れに乗らなければとでも思ったのか、突然俺のことを見ながら鼻で笑った。
からかわれているのが分かっていたので、そこまで嫌な気分にはならなかった。俺たちが無駄話をしていると、口にカチューシャっぽい何かをつけている、なんとも奇抜なファッションをした事務職員に呼ばれた。この学園の一部生徒もそうだが、一部の人間はどこかおかしいらしい。
そんなどうでもいい職員の話は置いておくとして、俺たちは実地訓練を開始した。
とはいっても、森を進んでゴール地点に向かうだけというとても簡単なお仕事だ。ぶっちゃけ、出てくる魔物というか敵さんがゴブリンより弱い。シンシア一人に任せても全然余裕そうだ。それを証明するかのように、シンシアは魔法剣を作り出して敵をバッタバッタと切り裂いている。
敵はよく作りこまれたダミーのようで、切り裂けば消えてくれる。血も出ないのでグロくない。とても親切仕様だった。
イリナとリセも、木の棒を振り回して敵を簡単に屠っていく。進んでいくと、先に進んだ班が敵役と戦っている様子が見えてきた。長距離から魔法を使って、敵の攻撃を必死に逃げて、なんとも無駄が多い。この程度の敵なら、近づいてバッサリ言ったほうが速いのに。そんなことを思っていたら、横から飛鳥が登場して今にも負けそうになっていた生徒を助けていた。そしてこっちに気が付いた飛鳥は俺に手を振る。挨拶程度に俺も手を振り返すが、お前訓練中の生徒の敵をとってやるなよとも言ってやりたかった。
「前の班に追い付いちゃったし、少しゆっくり進むか?」
「いえ、抜いてやりましょう! ガンガン抜きましょう! 敵が私を呼んでいる、ふんむー」
シンシアが少し興奮気味に言っていた。この子、闘いになると好戦的になるタイプなんだろうか。
不意に、近くの茂みが揺れた。またダミーの敵でも現れたのだろうと大した大した構えもせずに、敵が出てくるのを待っていた。
ダミーとは言え、動く敵だ。シンシアには良い訓練になるだろう。そんなことを考えていた時がありました。
「ん? お! 諸刃じゃねぇか!」
「げ、なんでてめぇがこんなところにいるんだよっ!」
茂みから現れたのは、好戦的な笑みを浮かべ、今にも襲ってやろうと構えているアッシュだった。魔王軍幹部をやめてからの行動なんて把握していなかったが、まさかこんなところで出会うとは思ってもいなかった。
「諸刃こそなんでここに。戦うか! 戦うんだよな! オラ、お前も構えろ!」
『のじゃ……暑苦しいのじゃ。こいつめんどくさいのじゃ…………』
「先生! 敵ですね! 私が先制攻撃を!」
「「ちょ、ダメ!」」
シンシアがアッシュに向かって即死レベルの特大魔法を使おうとしたので、リセとイリーナが止めに入るが、遅かった。発動された魔法はアッシュめがけて放たれる。
「オラよっと。生ぬるい攻撃だな、おい」
アッシュは刀で魔法を切り裂くと、その魔法は霧散して消えていった。
「やっぱり魔法使いはダメだな。俺には魔法が効かねえってのに、無駄だ分かりながら、馬鹿みたいに魔法を打ってきやがる」
やれやれだぜと言っているかのように語るアッシュだが、魔法をうまく活用し、死角を狙って近づいてくるシンシアの存在には気が付いていなかった。
「隙あり! ですっ!」
あの子、成長しすぎだろうとも思ったが、使っている剣が不味かった。
不意を突いてのとてもよかったが、シンシアが使っているのは魔法剣だ。アッシュに触れた瞬間、その剣は霧散して消えた。
「え?」
「あのな嬢ちゃん。俺、魔法無効化体質なんだわ。もっとちゃんとした剣を用意したほうがいいぞ?」
「わきゃ!」
アッシュが、魔法剣が消えて呆然とするシンシアにデコピンすると、シンシアはその場にしりもちをついてしまった。
きょとんとした表情でアッシュを見つめているシンシアを見て、アッシュはケタケタと笑った。
「んで、諸刃。お前こんなところで何してんだよ。あ? 俺と戦うか?」
「戦わないよ、この戦闘狂め!」
楽しそうな雰囲気で会話をしているが、アッシュは割と全力で俺を攻撃してくる。力こそ全力だが、攻撃が雑なので受け流すのは容易だ。全力だけど全力じゃないって感じか。
これはこれでいい練習になるが……。
「す、すごいです……」
「大丈夫ですよシンシア。私達にもあれは見えませんから。さすが主殿! かっこいいです!」
「これは、諸刃を応援したほうがいいのかな?」
違う。さっさと止めてくれと言いたいところだが、こいつらに言ったところでアッシュを止めることなどできないだろう。それに、俺が戦っているところを見せるのも、ある意味でシンシアの勉強にもなる。しっかりとした武術を学び、正しき心を持ち、悪役令嬢なんてやめて立派な剣士になってほしい。
これはこれでゼイゴやシンシアの両親が求めている結果ではないような気がするが、別にいいだろう。
「ところでアッシュ。お前なんでこんなところに来てんだよ」
『のじゃ、きっと諸刃のお尻を狙ってきたに違いないのじゃ。こいつホモの変態なのじゃ』
「のじゃロリ、てめぇは黙ってろ、後で生ごみの刑にしてやろうか!」
『のじゃ! それだけは勘弁なのじゃ!』
「余計なのが余計なことを言ったけどまあいいや。んで、どうなの?」
「俺がここに来た理由なんて一つしかねえよ」
アッシュは狂気的であくどい笑みを浮かべた。そういえばこいつ鬼人だったな。口を開けて笑うと、人の肉を噛みちぎって食べそうな歯が見えて凶悪度がアップする。正直言おう、めっちゃ怖い笑顔。
ちなみに女子チームはというと、アッシュの笑顔を見て怖がっていた。ただ一人、怖がらない女もいたけどな。
「お嬢様! その怖がって震えているのがなんとも言えません! ふふふ、高ぶってきたっ!」
と、変なことを言いながらゼイゴがシンシアの写真をを連射で撮っていた。相変わらずだなあいつ。
「俺はな、強い奴と戦いたいんだよ。この辺りを拠点にしている魔王軍のやつらがいるって知ってたからな。そりゃ戦いに来るに決まってるだろ」
ゼイゴの馬鹿な行動に呆れていたが、アッシュの思わぬ言葉に俺は慌てて「魔王軍だと」と聞き返してしまった。
まさかこんなところに魔王軍の幹部がいるなんて思わなかった。
シンシアが何かしなくてもすでに彼女の試練は始まっているのではないかと思わせる。それにしても、あの気味の悪い奴らはいったい何なのだろう。
「先生はミーさんのこと気になりますか。私も気になります。なんたって、私は彼女のライバルで最終的に彼女の糧になってしまう悪役令嬢なんですから。でも、先生はどうしてミーさんを……はっ! まさか……」
シンシアが衝撃的なことを知ってしまったかのような表情を浮かべたが気にしないで話をする。
「ああ、いやなに。あの得体のしれない男どもを引き連れてよくやるよなって思って。シンシアがないもしなくてもあいつの試練、始まってんじゃ……なんてことを考えていた」
ぶっちゃけて言うと、ミーの周りにいる者たちは、【深海のもの】並みの得体のしれなさを感じる。一人インスマウス面に近い顔つきのやつもいるからな……。もしかしたらそいつは全く別の種族の血を引いているのかもしれない。もしくは、ただブサイクなだけか……。どちらにしても彼本人は大層気の毒なことに違いないが、見ているこっちとしてはただ単に気持ち悪いとしか感じない。まるで得体のしれない何かが、こう、じわりじわりと寄ってくる感覚が襲ってくるというか、なんとも言えない奇妙な感覚だ。
「まあ、わかっていましたがね。先生が朴念仁だってことは、っふ」
よく分からないがシンシアに鼻で笑われた。
『諸刃はいろいろと馬鹿なのじゃ。この際だから鬼以外もかれるようにするのじゃ! 蛙と魚を合わせたような種族を狩りつくすぐらいのことが出来るようにならないと、そろそろ次のステップにいけないと思うのじゃ。精進するのじゃ』
「いや別に、と言うか深海のものを狩りつくせって、あいつらは物語に登場する架空の種族だからそんな物はいねぇよ」
『まあ、わかっていたがのう。諸刃が馬鹿だってことは。鬼がいて奴らがいない道理なんてないのじゃ。っふ』
のじゃロリに鼻で笑われた。というか、それを言いたいがために変なことを言い出したんじゃないだろうな。
「「っふ」」
「いや、なんでお前らまで鼻で笑うの。え、なに? 流行ってんの?」
リセとイリーナも、これは流れに乗らなければとでも思ったのか、突然俺のことを見ながら鼻で笑った。
からかわれているのが分かっていたので、そこまで嫌な気分にはならなかった。俺たちが無駄話をしていると、口にカチューシャっぽい何かをつけている、なんとも奇抜なファッションをした事務職員に呼ばれた。この学園の一部生徒もそうだが、一部の人間はどこかおかしいらしい。
そんなどうでもいい職員の話は置いておくとして、俺たちは実地訓練を開始した。
とはいっても、森を進んでゴール地点に向かうだけというとても簡単なお仕事だ。ぶっちゃけ、出てくる魔物というか敵さんがゴブリンより弱い。シンシア一人に任せても全然余裕そうだ。それを証明するかのように、シンシアは魔法剣を作り出して敵をバッタバッタと切り裂いている。
敵はよく作りこまれたダミーのようで、切り裂けば消えてくれる。血も出ないのでグロくない。とても親切仕様だった。
イリナとリセも、木の棒を振り回して敵を簡単に屠っていく。進んでいくと、先に進んだ班が敵役と戦っている様子が見えてきた。長距離から魔法を使って、敵の攻撃を必死に逃げて、なんとも無駄が多い。この程度の敵なら、近づいてバッサリ言ったほうが速いのに。そんなことを思っていたら、横から飛鳥が登場して今にも負けそうになっていた生徒を助けていた。そしてこっちに気が付いた飛鳥は俺に手を振る。挨拶程度に俺も手を振り返すが、お前訓練中の生徒の敵をとってやるなよとも言ってやりたかった。
「前の班に追い付いちゃったし、少しゆっくり進むか?」
「いえ、抜いてやりましょう! ガンガン抜きましょう! 敵が私を呼んでいる、ふんむー」
シンシアが少し興奮気味に言っていた。この子、闘いになると好戦的になるタイプなんだろうか。
不意に、近くの茂みが揺れた。またダミーの敵でも現れたのだろうと大した大した構えもせずに、敵が出てくるのを待っていた。
ダミーとは言え、動く敵だ。シンシアには良い訓練になるだろう。そんなことを考えていた時がありました。
「ん? お! 諸刃じゃねぇか!」
「げ、なんでてめぇがこんなところにいるんだよっ!」
茂みから現れたのは、好戦的な笑みを浮かべ、今にも襲ってやろうと構えているアッシュだった。魔王軍幹部をやめてからの行動なんて把握していなかったが、まさかこんなところで出会うとは思ってもいなかった。
「諸刃こそなんでここに。戦うか! 戦うんだよな! オラ、お前も構えろ!」
『のじゃ……暑苦しいのじゃ。こいつめんどくさいのじゃ…………』
「先生! 敵ですね! 私が先制攻撃を!」
「「ちょ、ダメ!」」
シンシアがアッシュに向かって即死レベルの特大魔法を使おうとしたので、リセとイリーナが止めに入るが、遅かった。発動された魔法はアッシュめがけて放たれる。
「オラよっと。生ぬるい攻撃だな、おい」
アッシュは刀で魔法を切り裂くと、その魔法は霧散して消えていった。
「やっぱり魔法使いはダメだな。俺には魔法が効かねえってのに、無駄だ分かりながら、馬鹿みたいに魔法を打ってきやがる」
やれやれだぜと言っているかのように語るアッシュだが、魔法をうまく活用し、死角を狙って近づいてくるシンシアの存在には気が付いていなかった。
「隙あり! ですっ!」
あの子、成長しすぎだろうとも思ったが、使っている剣が不味かった。
不意を突いてのとてもよかったが、シンシアが使っているのは魔法剣だ。アッシュに触れた瞬間、その剣は霧散して消えた。
「え?」
「あのな嬢ちゃん。俺、魔法無効化体質なんだわ。もっとちゃんとした剣を用意したほうがいいぞ?」
「わきゃ!」
アッシュが、魔法剣が消えて呆然とするシンシアにデコピンすると、シンシアはその場にしりもちをついてしまった。
きょとんとした表情でアッシュを見つめているシンシアを見て、アッシュはケタケタと笑った。
「んで、諸刃。お前こんなところで何してんだよ。あ? 俺と戦うか?」
「戦わないよ、この戦闘狂め!」
楽しそうな雰囲気で会話をしているが、アッシュは割と全力で俺を攻撃してくる。力こそ全力だが、攻撃が雑なので受け流すのは容易だ。全力だけど全力じゃないって感じか。
これはこれでいい練習になるが……。
「す、すごいです……」
「大丈夫ですよシンシア。私達にもあれは見えませんから。さすが主殿! かっこいいです!」
「これは、諸刃を応援したほうがいいのかな?」
違う。さっさと止めてくれと言いたいところだが、こいつらに言ったところでアッシュを止めることなどできないだろう。それに、俺が戦っているところを見せるのも、ある意味でシンシアの勉強にもなる。しっかりとした武術を学び、正しき心を持ち、悪役令嬢なんてやめて立派な剣士になってほしい。
これはこれでゼイゴやシンシアの両親が求めている結果ではないような気がするが、別にいいだろう。
「ところでアッシュ。お前なんでこんなところに来てんだよ」
『のじゃ、きっと諸刃のお尻を狙ってきたに違いないのじゃ。こいつホモの変態なのじゃ』
「のじゃロリ、てめぇは黙ってろ、後で生ごみの刑にしてやろうか!」
『のじゃ! それだけは勘弁なのじゃ!』
「余計なのが余計なことを言ったけどまあいいや。んで、どうなの?」
「俺がここに来た理由なんて一つしかねえよ」
アッシュは狂気的であくどい笑みを浮かべた。そういえばこいつ鬼人だったな。口を開けて笑うと、人の肉を噛みちぎって食べそうな歯が見えて凶悪度がアップする。正直言おう、めっちゃ怖い笑顔。
ちなみに女子チームはというと、アッシュの笑顔を見て怖がっていた。ただ一人、怖がらない女もいたけどな。
「お嬢様! その怖がって震えているのがなんとも言えません! ふふふ、高ぶってきたっ!」
と、変なことを言いながらゼイゴがシンシアの写真をを連射で撮っていた。相変わらずだなあいつ。
「俺はな、強い奴と戦いたいんだよ。この辺りを拠点にしている魔王軍のやつらがいるって知ってたからな。そりゃ戦いに来るに決まってるだろ」
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