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公爵家ご令嬢は悪役になりたい!
33.言いかがりはやめていただこうか
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「やあ、こんなところにいたのか、貴族の恥さらしめが」
第一声からして敵意がにじみ出ているかのような言葉だった。表情は見ているだけで気持ち悪くなってくるのでよくわからないが、きっと怒っているという様子が声色だけで伝わってくる。
対するシンシアはというと……。
「うっぷ、あの、気持ち悪いので近づかないでくれます?」
これだった。確かにシンシアの言いたいことは分かる。あの気持ち悪い集団のトップであるなんとか王子が近づいてきたのだ。こちらに近づくたびに鳥肌が立ってやばい。リセやイリーナも怯えた表情を見せ、あののじゃロリさえも驚愕の声を漏らしていた。
アッシュは思わず斬りかかろうとして、ぎりぎりのところで踏みとどまっている。多分、鬼人としての本能があの得体のしれない不気味さを敵と認識したに違いない。
そんな俺達の様子など気にすることもなく、何とか王子とその取り巻き達が俺たちを囲ってきた。そこは地獄だった。どこを見ても得体のしれない気味悪い人しかいない。やっぱり変な呪いにかかっているのではないだろうかと思わせるのだが、魔法が仕えない俺にわかる手段なんてない。ただ、鬼狩りとしての本能が告げていた。
こいつらはただの人間だ……。気持ち悪いのには、きっと別の理由がある。
「その哀れみの目をやめてもらおうか、下賤な平民め。高貴な我々を哀れむだと。それに、どうやってその悪女にたぶらかされたのか知らんが、恨むならその女に目を付けられてしまった運命を呪うんだな」
何とか王子が適当なことを言った瞬間、周りから微かな殺気を感じた。それもその殺気は何とか王子たちに向けられているようだ。
シンシアは悪役令嬢を目指すとかなんとか言っているが、基本的にとてもいい子なのでかなり慕われている。シンシアを嫌っている集団は何とか王子を筆頭にした得体のしれない集団と、その集団に取り入ろうとしている頭の悪い奴らばかりだ。
まっとうな人間は、シンシアがちょっと天然で精神的に幼く、でも努力を怠らない人ということを知っていた。だからだろう。シンシアは皆から慕われている。いや、慕われているというよりマスコット的な感じなのかもしれない。それでも愛されていることに変わりはないだろう。
何とか王子の取り巻きっポイ奴がシンシアに近づいて手を伸ばしてきたので、俺がのじゃロリを使って伸ばしてきた手を叩き落とした。取り巻きは大げさに痛がるそぶりを見せた後、なぜかシンシアを睨んだ。
その様子を見ていた何とか王子がシンシアの前に出ようとするのだが、シンシアは口元を手で抑えて何とか王子から目をそらしつつ、一歩後ろに下がった。少しの間、静寂が訪れる。
シンシアの気持ちも分からないでもない。あの気持ち悪い奴がいきなり近づいてきたのだ。嫌悪感が半端ないだろう。だけど何とか王子側から見たらどうだろうか。自分が近づいたら一歩後ろに下がられた。しかも目線を反らして更に口元を手に抑えて、だ。余程の鈍感でもないん限り、その意図には気が付くだろう。そしてショックを受けているに違いない。周りから、クスっと笑う声が聞こえた。
その笑い声は、少しずつ広がっていく。何とか王子は肩を震わせて、とても恥ずかしそうににしているのだと思う。見ているだけで気持ち悪くなるので、本当に恥ずかしがっているのかは分からないが、肩を震わせているのだから、きっとそうなのだろう。
「貴様ら、俺を笑いものにするつもりか。ミーだけではなく俺までもターゲットにするつもりなんだな。だが、俺はそのような辱めには屈しないぞ」
「いや、ただ気持ち悪いだけです。近づかないでください」
「それが婚約者に対する態度かっ!」
「その、ごめんなさい……」
まるで何とか王子が捨てられたようなシチュエーション。周りは婚約破棄だと騒ぎ立てる。悪役令嬢、というより乙女ゲーム的には逆なんじゃないだろうか。飛鳥が言っていた。婚約破棄は令嬢側ではなく王子側が言うものだと。
悪役令嬢になりなさいと神様のお告げで言われていたシンシアであったが、現状を見てみてもシンシアは悪役令嬢にはなれていない。だけど俺はそれでもいいと思う。人に言われて自分を変えるなんて間違っているし、本当の部分は誰に言われようが変わることなんてできない。それは神様の言葉であってもそうだ。だから、オレとアッシュは逆上して襲い掛かってきた何とか王子を撃退して前に出た。
「気持ち悪いの。そろそろいい加減にしてもらおうか。うちのお嬢様が気持ち悪がっているじゃないか。気持ち悪いのはその面だけにしろよこの変態め」
「貴様っ! 誰に向かってっ!」
「てめぇ、いい加減にしろよ。男の逆キレなんて気持ち悪いだけだってことを理解しろよ。てめぇが誰かだって? 知るか。今のお前は嫌がっている女の子に襲い掛かる犯罪者でしかないね」
「うぐっ、俺は、王子なんだぞっ」
頑張って自分の地位や権力で黙らそうとするが、力では勝てないので襲い掛かることなんてできない。そもそも地位や権力というのはほかの人たちにそう思い込ませることで成り立つものであり、また有事の際に戦うことのできる軍力を持つ者たちのことを指す。その息子というだけで軍に介入できるわけじゃないし、何より現状悪いのは何とか王子なので強気に出てこれないようだ。
「だが、俺は知っている。お前だろ。ミーにさんざんひどいことをしていた奴は。証拠も集まっているのだ。言い逃れは出来んぞっ」
まだ喚く何とか王子が証拠という名の得体のしれない何かを取り出した。俺が思うに、あいつの持っているものは全て得体のしれない何かになるのでは? と思ってしまう。いや、マジでそうなっていそうだ。
「お前は公爵家の令嬢として犯してはならないことを散々してきた。そんな悪の所業、断じて許せん。お前との婚約は破棄させてもらう」
「あ、はい、勝手にどうぞ、うっぷ」
婚約破棄を堂々と宣言する何とか王子に対してシンシアの態度は実にそっけなかった。
まるで近づくなとでも言いたげな表情で何とか王子からさらに距離を取り、最後には逃げ出して俺の後ろの隠れた。婚約破棄を宣言した何とか王子は指先を俺に向けながらプルプルと震えている。
「なぜだ、なぜ貴様はいつもいつもっ! 俺の名前すら言わないし、その引いたような態度はなんだっ! ほんと何なんだよお前はっ」
「いや、だって……気持ち悪すぎて名前すら分からないし。国民の大半もそうらしいですね」
「ぐふっ……」
「大体何ですかその姿は。呪いもなにもかかっていないのに気持ち悪さを周りにまき散らすその態度。実に最悪です」
「ごほぁ……」
「それに何ですかその態度はっ! あなた婚約者らしいこと何もしてないじゃないですか。この際だからはっきり言います。王命でなければあなたの婚約者になんてなりませんよっ! ほんと気持ち悪い。もう近づかないでください。というか私があなたに何かしてるとか、言いがかりもたいがいにしてください」
「がはぁ…………」
結構真面目な声音だった。本音をぶつけたことがひしひしと伝わってくる。あのなんとか王子もその辺を理解しているからだろう。膝から崩れ落ちた。その姿は真っ白に染まった敗者のような姿だった。でも、すべては自業自得である。というか、なんであの気持ち悪さを改善しようと思わなかったのだろうか。決して見た目は悪くない。でもなぜか胸の内から拒絶感が沸々と湧いてくる。きっと、いろんなところをしっかりすればその気持ち悪さは治るはず……なんだけどな。
シンシアが言いたいことをすべて言ったおかげか、会場は大いに賑わった。ただ、何とか王子とその取り巻きが敗者のような姿になっていることも、会場を賑やかにさせる一つの要因だろう。
その中でただ一人、今の状況に納得していないものがいた。
第一声からして敵意がにじみ出ているかのような言葉だった。表情は見ているだけで気持ち悪くなってくるのでよくわからないが、きっと怒っているという様子が声色だけで伝わってくる。
対するシンシアはというと……。
「うっぷ、あの、気持ち悪いので近づかないでくれます?」
これだった。確かにシンシアの言いたいことは分かる。あの気持ち悪い集団のトップであるなんとか王子が近づいてきたのだ。こちらに近づくたびに鳥肌が立ってやばい。リセやイリーナも怯えた表情を見せ、あののじゃロリさえも驚愕の声を漏らしていた。
アッシュは思わず斬りかかろうとして、ぎりぎりのところで踏みとどまっている。多分、鬼人としての本能があの得体のしれない不気味さを敵と認識したに違いない。
そんな俺達の様子など気にすることもなく、何とか王子とその取り巻き達が俺たちを囲ってきた。そこは地獄だった。どこを見ても得体のしれない気味悪い人しかいない。やっぱり変な呪いにかかっているのではないだろうかと思わせるのだが、魔法が仕えない俺にわかる手段なんてない。ただ、鬼狩りとしての本能が告げていた。
こいつらはただの人間だ……。気持ち悪いのには、きっと別の理由がある。
「その哀れみの目をやめてもらおうか、下賤な平民め。高貴な我々を哀れむだと。それに、どうやってその悪女にたぶらかされたのか知らんが、恨むならその女に目を付けられてしまった運命を呪うんだな」
何とか王子が適当なことを言った瞬間、周りから微かな殺気を感じた。それもその殺気は何とか王子たちに向けられているようだ。
シンシアは悪役令嬢を目指すとかなんとか言っているが、基本的にとてもいい子なのでかなり慕われている。シンシアを嫌っている集団は何とか王子を筆頭にした得体のしれない集団と、その集団に取り入ろうとしている頭の悪い奴らばかりだ。
まっとうな人間は、シンシアがちょっと天然で精神的に幼く、でも努力を怠らない人ということを知っていた。だからだろう。シンシアは皆から慕われている。いや、慕われているというよりマスコット的な感じなのかもしれない。それでも愛されていることに変わりはないだろう。
何とか王子の取り巻きっポイ奴がシンシアに近づいて手を伸ばしてきたので、俺がのじゃロリを使って伸ばしてきた手を叩き落とした。取り巻きは大げさに痛がるそぶりを見せた後、なぜかシンシアを睨んだ。
その様子を見ていた何とか王子がシンシアの前に出ようとするのだが、シンシアは口元を手で抑えて何とか王子から目をそらしつつ、一歩後ろに下がった。少しの間、静寂が訪れる。
シンシアの気持ちも分からないでもない。あの気持ち悪い奴がいきなり近づいてきたのだ。嫌悪感が半端ないだろう。だけど何とか王子側から見たらどうだろうか。自分が近づいたら一歩後ろに下がられた。しかも目線を反らして更に口元を手に抑えて、だ。余程の鈍感でもないん限り、その意図には気が付くだろう。そしてショックを受けているに違いない。周りから、クスっと笑う声が聞こえた。
その笑い声は、少しずつ広がっていく。何とか王子は肩を震わせて、とても恥ずかしそうににしているのだと思う。見ているだけで気持ち悪くなるので、本当に恥ずかしがっているのかは分からないが、肩を震わせているのだから、きっとそうなのだろう。
「貴様ら、俺を笑いものにするつもりか。ミーだけではなく俺までもターゲットにするつもりなんだな。だが、俺はそのような辱めには屈しないぞ」
「いや、ただ気持ち悪いだけです。近づかないでください」
「それが婚約者に対する態度かっ!」
「その、ごめんなさい……」
まるで何とか王子が捨てられたようなシチュエーション。周りは婚約破棄だと騒ぎ立てる。悪役令嬢、というより乙女ゲーム的には逆なんじゃないだろうか。飛鳥が言っていた。婚約破棄は令嬢側ではなく王子側が言うものだと。
悪役令嬢になりなさいと神様のお告げで言われていたシンシアであったが、現状を見てみてもシンシアは悪役令嬢にはなれていない。だけど俺はそれでもいいと思う。人に言われて自分を変えるなんて間違っているし、本当の部分は誰に言われようが変わることなんてできない。それは神様の言葉であってもそうだ。だから、オレとアッシュは逆上して襲い掛かってきた何とか王子を撃退して前に出た。
「気持ち悪いの。そろそろいい加減にしてもらおうか。うちのお嬢様が気持ち悪がっているじゃないか。気持ち悪いのはその面だけにしろよこの変態め」
「貴様っ! 誰に向かってっ!」
「てめぇ、いい加減にしろよ。男の逆キレなんて気持ち悪いだけだってことを理解しろよ。てめぇが誰かだって? 知るか。今のお前は嫌がっている女の子に襲い掛かる犯罪者でしかないね」
「うぐっ、俺は、王子なんだぞっ」
頑張って自分の地位や権力で黙らそうとするが、力では勝てないので襲い掛かることなんてできない。そもそも地位や権力というのはほかの人たちにそう思い込ませることで成り立つものであり、また有事の際に戦うことのできる軍力を持つ者たちのことを指す。その息子というだけで軍に介入できるわけじゃないし、何より現状悪いのは何とか王子なので強気に出てこれないようだ。
「だが、俺は知っている。お前だろ。ミーにさんざんひどいことをしていた奴は。証拠も集まっているのだ。言い逃れは出来んぞっ」
まだ喚く何とか王子が証拠という名の得体のしれない何かを取り出した。俺が思うに、あいつの持っているものは全て得体のしれない何かになるのでは? と思ってしまう。いや、マジでそうなっていそうだ。
「お前は公爵家の令嬢として犯してはならないことを散々してきた。そんな悪の所業、断じて許せん。お前との婚約は破棄させてもらう」
「あ、はい、勝手にどうぞ、うっぷ」
婚約破棄を堂々と宣言する何とか王子に対してシンシアの態度は実にそっけなかった。
まるで近づくなとでも言いたげな表情で何とか王子からさらに距離を取り、最後には逃げ出して俺の後ろの隠れた。婚約破棄を宣言した何とか王子は指先を俺に向けながらプルプルと震えている。
「なぜだ、なぜ貴様はいつもいつもっ! 俺の名前すら言わないし、その引いたような態度はなんだっ! ほんと何なんだよお前はっ」
「いや、だって……気持ち悪すぎて名前すら分からないし。国民の大半もそうらしいですね」
「ぐふっ……」
「大体何ですかその姿は。呪いもなにもかかっていないのに気持ち悪さを周りにまき散らすその態度。実に最悪です」
「ごほぁ……」
「それに何ですかその態度はっ! あなた婚約者らしいこと何もしてないじゃないですか。この際だからはっきり言います。王命でなければあなたの婚約者になんてなりませんよっ! ほんと気持ち悪い。もう近づかないでください。というか私があなたに何かしてるとか、言いがかりもたいがいにしてください」
「がはぁ…………」
結構真面目な声音だった。本音をぶつけたことがひしひしと伝わってくる。あのなんとか王子もその辺を理解しているからだろう。膝から崩れ落ちた。その姿は真っ白に染まった敗者のような姿だった。でも、すべては自業自得である。というか、なんであの気持ち悪さを改善しようと思わなかったのだろうか。決して見た目は悪くない。でもなぜか胸の内から拒絶感が沸々と湧いてくる。きっと、いろんなところをしっかりすればその気持ち悪さは治るはず……なんだけどな。
シンシアが言いたいことをすべて言ったおかげか、会場は大いに賑わった。ただ、何とか王子とその取り巻きが敗者のような姿になっていることも、会場を賑やかにさせる一つの要因だろう。
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