75 / 77
公爵家ご令嬢は悪役になりたい!
38.割とテンプレ的な覚醒方法
しおりを挟む
「んで、桜花。俺はどうすればいい」
覚醒状態ののじゃロリこと桜花は、なんというかとても気持ち悪い笑い声をあげていた。すごく自信がありそうなのは伝わったが、それ以上にろくでもないことを考えていそうだ。
この状況をどうにかするにはのじゃロリの更なる覚醒、つまり俺がのじゃロリを使いこなせるようになり、桜色の刀身が特徴で俺の身体能力を上げてくれる始解・桜花の状態からさらに先へ行く必要がある。
あとは勇者の浄化作用的な力であの悪魔を散らすという方法が今とれる最善の行動だろう。
それ以外にあの悪魔に対抗するすべがないこの状況で、変な声で笑うのじゃロリが不気味でしょうがない。妙に自信ありげなところも引っかかるのだが、それ以上にろくでもないことを考えていそうだ。いやな予感がする。
『諸刃は気づいていると思うのじゃが、儂の解放にはいくつかの条件がある』
「そりゃなんとなくは分かってる。始解の解放条件が名を呼ぶことだったからな」
『次の解放条件は割と簡単じゃぞ。今提示されたのじゃ』
提示されたってなんだよ。鬼狩りであった俺からしても謎が多い鬼伐刀《きばつとう》。直感的な考えも含まれているが、解放条件というより、実は進化条件なんじゃないだろうかとも思う。
だってのじゃロリ喋るし。封印された力がある的な感じだったらこいつ自身が強くなる条件を知っているだろう。
それなのに今このタイミングで提示されたとか言い始めた。ということはつまり、今まで次に行く方法が未定だったけど、このタイミングで新しい道が開けたということだ。
どういう原理でそうなっているのか不明だが、この状況を打開できる力を手に入れられるならやるしかない。
「それで、解放条件ってなんだよ」
『なにって、そこに転がっているじゃろう』
そこってどこだよ。のじゃロリは刀なので指差しとかできない。それに俺の近くで転がっているのなんて……。
そこで飛鳥と目が合う。
「な、なによ。またひどいことする気……」
少し後ろに下がろうとするが、下がるとあの悪魔に近づくことになるので逆に一歩近づいて来た。そう、転がっているというか、俺の近くにいるのは飛鳥だけだ。リセやイリーナはシンシアと共にミーの相手をしている。アッシュはジェネとの戦いで忙しい。
あの悪魔に対応しているのは、俺と飛鳥だけなんだ。え、マジで。飛鳥がのじゃロリの次の解放に必要な条件なの? 嫌な予感がする。
『わかっとらんのう、諸刃は……』
のじゃロリが落胆するように言う。まるでやれやれだぜとでも言っているかのようだ。その言い方に多少ムカついたが、文句を言うと話が進まなくなりそうなので黙っていることにした。
「んで、どうすればいいんだよ。あいつも飛鳥がいるからっていつまでも止まっているわけじゃないんだよ」
悪魔の方に視線をやると、俺たちの周り以外の黒い靄がどんどんと凝縮されているというか、濃くなっているように見えた。きっとこれから大きな攻撃がくると思われる。それほどまでに全自動清浄機もといい飛鳥が脅威だと敵が認識しているようだ。いつまでもこのままではいられない。
「のじゃロリ、どうすればいいか教えてくれっ」
『はぁ~、これほどヒントを与えてやっているというのに分からんとは。諸刃はダメじゃのう……』
のじゃロリの言葉に少しだけイラっとしつつも我慢した。
『ほれ、強大な敵、立ち向かう男女。力の覚醒にはあれしかないじゃろ、あれしか』
「だからあれじゃ分からねぇよ。はっきり言え」
『これだから鈍感にぶちん野郎はダメなのじゃ……。やることと言ったら、キスしかなかろう。なぜ分からん』
…………は? キス? 接吻ってこと。俺が? 飛鳥と?
ちらりと飛鳥に視線をやると、彼女は顔を真っ赤にしていた。口元に手を当てて、こっちをじっと見ている。あのどうしようもない飛鳥さんが急に乙女っぽくなった気がした。しかものじゃロリの言葉を聞いたリセやイリーナから殺気が飛んできた。まじかー、キスが次の解放のトリガーかー。どっち行っても地獄しか待っていないような気がするんだが、気のせいなのだろうか……。
「ききききき、キスって! 私と? 諸刃が!」
飛鳥は目がぐるぐるしているぐらいに混乱している。あのぐるぐる目を漫画以外でやるなんてちょっと驚いた。しかもかなりのクオリティー……ってそうじゃなくて。
俺と飛鳥がキスをすることであの悪魔を倒すための力が手に入るというなら、やるしかない!
「すまない飛鳥。これもみんなのなんだ」
「ちょ、諸刃……」
俺は飛鳥の手を引っ張って引き寄せた。近づく顔と顔。飛鳥は顔を赤らめてそっと顔を反らす。
「強引なんだから……。でも、諸刃なら……」
なんてことをぬかしやがるが、俺としてはどうしてもやりたくなかった。だって後ろからすごい殺気を感じるんだもの。特にイリーナのやつがやばい。修羅場になる以外の道が見えない。どうする。力を手に入れるためにキスをするか、それとも今の状態であの悪魔を討伐するか……。
俺の直感が今の力ではあの悪魔を倒すことができないということを理解していた。選択肢を一歩間違えれば地獄に落ちる。なぜ、戦闘中に女性関係で地獄に落ちるかどうかの選択を迫られなければならないのか。
上目遣いでこちらをじっと見つめていた飛鳥がそっと目を閉じる。逃げ場がなくなった。
『ほれ、ぶちゅ~っとやってやるのじゃ!』
「っく…………」
諦めきれなくて上を見上げると、悪魔がじっとこちらを見ていた。おい、なんでお前がこっちを見てるんだよ。敵なのに手を口元にあててキャッキャ言っている女子みたいなことやってやがる。なぜだろうか、無性にムカついた。
ええい、こうなったらやってやるっ!
俺はそっと飛鳥の顔に近づき……そして、キスをした。
「え?」
『……これは、予想外じゃったのう。というか度胸なさ過ぎて笑ってしまうのじゃ。まあでも条件達成じゃ。おおおおおお、みなぎってきたのじゃぁぁぁぁぁ!』
飛鳥は呆けた顔をしながらじっとこちらを見つめる。なぜだろう。ちょっと涙目。そしてのじゃロリが俺のことを馬鹿にする。
まて、俺がキスするのがそんなに嫌だったのか。そ、それに口にキスするなんてのじゃロリも言っていなかったわけだし、おでこでもいいよねって思ってやったのにこの言われよう。理不尽だと思う。
「リセ! 見ましたか。我らの勝利ですっ!」
「ふっふっふ、私達もだてに仲間やってないからね! 私は諸刃を信じていたよ! 私を一人にしないって!」
リセとイリーナあらはグットな評価をもらった。俺は度胸のない男という称号を得てしまったが、修羅場になるよりはましだろう。
俺が飛鳥にキスをしたことで、のじゃロリが輝きだす。のじゃロリから俺に力が流れてくるように感じられた。桜色の刀身にうっすらと蒼い幾何学模様が浮かび上がる。その模様から感じられるのは飛鳥が持っている神聖な力のような感じだ。神々が放つ光のように神々しく、その光は悪しきを浄化する力を持っている。
「弐解・桜花聖光……」
俺は今、のじゃロリの新しい力を開放することができた。勇者の浄化パワーを身にまとった新しい力。なんとなくだが、この刀ならあの悪魔に届くような気がした。
『ちなみにじゃが、この力は飛鳥の勇者パワーを用いて覚醒しているので、毎回キスしなきゃ使えんのじゃ!』
こんな時にそんなことを言わんで欲しかった。ああ、せっかく新しい力を手に入れたのに、再び修羅場に一歩近づいてしまったような気がする。
とりあえず、修羅場は置いておいてあの悪魔をぱぱっと倒しますかっと。
覚醒状態ののじゃロリこと桜花は、なんというかとても気持ち悪い笑い声をあげていた。すごく自信がありそうなのは伝わったが、それ以上にろくでもないことを考えていそうだ。
この状況をどうにかするにはのじゃロリの更なる覚醒、つまり俺がのじゃロリを使いこなせるようになり、桜色の刀身が特徴で俺の身体能力を上げてくれる始解・桜花の状態からさらに先へ行く必要がある。
あとは勇者の浄化作用的な力であの悪魔を散らすという方法が今とれる最善の行動だろう。
それ以外にあの悪魔に対抗するすべがないこの状況で、変な声で笑うのじゃロリが不気味でしょうがない。妙に自信ありげなところも引っかかるのだが、それ以上にろくでもないことを考えていそうだ。いやな予感がする。
『諸刃は気づいていると思うのじゃが、儂の解放にはいくつかの条件がある』
「そりゃなんとなくは分かってる。始解の解放条件が名を呼ぶことだったからな」
『次の解放条件は割と簡単じゃぞ。今提示されたのじゃ』
提示されたってなんだよ。鬼狩りであった俺からしても謎が多い鬼伐刀《きばつとう》。直感的な考えも含まれているが、解放条件というより、実は進化条件なんじゃないだろうかとも思う。
だってのじゃロリ喋るし。封印された力がある的な感じだったらこいつ自身が強くなる条件を知っているだろう。
それなのに今このタイミングで提示されたとか言い始めた。ということはつまり、今まで次に行く方法が未定だったけど、このタイミングで新しい道が開けたということだ。
どういう原理でそうなっているのか不明だが、この状況を打開できる力を手に入れられるならやるしかない。
「それで、解放条件ってなんだよ」
『なにって、そこに転がっているじゃろう』
そこってどこだよ。のじゃロリは刀なので指差しとかできない。それに俺の近くで転がっているのなんて……。
そこで飛鳥と目が合う。
「な、なによ。またひどいことする気……」
少し後ろに下がろうとするが、下がるとあの悪魔に近づくことになるので逆に一歩近づいて来た。そう、転がっているというか、俺の近くにいるのは飛鳥だけだ。リセやイリーナはシンシアと共にミーの相手をしている。アッシュはジェネとの戦いで忙しい。
あの悪魔に対応しているのは、俺と飛鳥だけなんだ。え、マジで。飛鳥がのじゃロリの次の解放に必要な条件なの? 嫌な予感がする。
『わかっとらんのう、諸刃は……』
のじゃロリが落胆するように言う。まるでやれやれだぜとでも言っているかのようだ。その言い方に多少ムカついたが、文句を言うと話が進まなくなりそうなので黙っていることにした。
「んで、どうすればいいんだよ。あいつも飛鳥がいるからっていつまでも止まっているわけじゃないんだよ」
悪魔の方に視線をやると、俺たちの周り以外の黒い靄がどんどんと凝縮されているというか、濃くなっているように見えた。きっとこれから大きな攻撃がくると思われる。それほどまでに全自動清浄機もといい飛鳥が脅威だと敵が認識しているようだ。いつまでもこのままではいられない。
「のじゃロリ、どうすればいいか教えてくれっ」
『はぁ~、これほどヒントを与えてやっているというのに分からんとは。諸刃はダメじゃのう……』
のじゃロリの言葉に少しだけイラっとしつつも我慢した。
『ほれ、強大な敵、立ち向かう男女。力の覚醒にはあれしかないじゃろ、あれしか』
「だからあれじゃ分からねぇよ。はっきり言え」
『これだから鈍感にぶちん野郎はダメなのじゃ……。やることと言ったら、キスしかなかろう。なぜ分からん』
…………は? キス? 接吻ってこと。俺が? 飛鳥と?
ちらりと飛鳥に視線をやると、彼女は顔を真っ赤にしていた。口元に手を当てて、こっちをじっと見ている。あのどうしようもない飛鳥さんが急に乙女っぽくなった気がした。しかものじゃロリの言葉を聞いたリセやイリーナから殺気が飛んできた。まじかー、キスが次の解放のトリガーかー。どっち行っても地獄しか待っていないような気がするんだが、気のせいなのだろうか……。
「ききききき、キスって! 私と? 諸刃が!」
飛鳥は目がぐるぐるしているぐらいに混乱している。あのぐるぐる目を漫画以外でやるなんてちょっと驚いた。しかもかなりのクオリティー……ってそうじゃなくて。
俺と飛鳥がキスをすることであの悪魔を倒すための力が手に入るというなら、やるしかない!
「すまない飛鳥。これもみんなのなんだ」
「ちょ、諸刃……」
俺は飛鳥の手を引っ張って引き寄せた。近づく顔と顔。飛鳥は顔を赤らめてそっと顔を反らす。
「強引なんだから……。でも、諸刃なら……」
なんてことをぬかしやがるが、俺としてはどうしてもやりたくなかった。だって後ろからすごい殺気を感じるんだもの。特にイリーナのやつがやばい。修羅場になる以外の道が見えない。どうする。力を手に入れるためにキスをするか、それとも今の状態であの悪魔を討伐するか……。
俺の直感が今の力ではあの悪魔を倒すことができないということを理解していた。選択肢を一歩間違えれば地獄に落ちる。なぜ、戦闘中に女性関係で地獄に落ちるかどうかの選択を迫られなければならないのか。
上目遣いでこちらをじっと見つめていた飛鳥がそっと目を閉じる。逃げ場がなくなった。
『ほれ、ぶちゅ~っとやってやるのじゃ!』
「っく…………」
諦めきれなくて上を見上げると、悪魔がじっとこちらを見ていた。おい、なんでお前がこっちを見てるんだよ。敵なのに手を口元にあててキャッキャ言っている女子みたいなことやってやがる。なぜだろうか、無性にムカついた。
ええい、こうなったらやってやるっ!
俺はそっと飛鳥の顔に近づき……そして、キスをした。
「え?」
『……これは、予想外じゃったのう。というか度胸なさ過ぎて笑ってしまうのじゃ。まあでも条件達成じゃ。おおおおおお、みなぎってきたのじゃぁぁぁぁぁ!』
飛鳥は呆けた顔をしながらじっとこちらを見つめる。なぜだろう。ちょっと涙目。そしてのじゃロリが俺のことを馬鹿にする。
まて、俺がキスするのがそんなに嫌だったのか。そ、それに口にキスするなんてのじゃロリも言っていなかったわけだし、おでこでもいいよねって思ってやったのにこの言われよう。理不尽だと思う。
「リセ! 見ましたか。我らの勝利ですっ!」
「ふっふっふ、私達もだてに仲間やってないからね! 私は諸刃を信じていたよ! 私を一人にしないって!」
リセとイリーナあらはグットな評価をもらった。俺は度胸のない男という称号を得てしまったが、修羅場になるよりはましだろう。
俺が飛鳥にキスをしたことで、のじゃロリが輝きだす。のじゃロリから俺に力が流れてくるように感じられた。桜色の刀身にうっすらと蒼い幾何学模様が浮かび上がる。その模様から感じられるのは飛鳥が持っている神聖な力のような感じだ。神々が放つ光のように神々しく、その光は悪しきを浄化する力を持っている。
「弐解・桜花聖光……」
俺は今、のじゃロリの新しい力を開放することができた。勇者の浄化パワーを身にまとった新しい力。なんとなくだが、この刀ならあの悪魔に届くような気がした。
『ちなみにじゃが、この力は飛鳥の勇者パワーを用いて覚醒しているので、毎回キスしなきゃ使えんのじゃ!』
こんな時にそんなことを言わんで欲しかった。ああ、せっかく新しい力を手に入れたのに、再び修羅場に一歩近づいてしまったような気がする。
とりあえず、修羅場は置いておいてあの悪魔をぱぱっと倒しますかっと。
0
あなたにおすすめの小説
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる