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7つのくてくてと放浪の賢者
奴らの居場所を突き止めろ_5
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「さあ、シュプレッツ砦に行ってくてくてを取り返しに行くわよっ!」
なぜかアティーラが戦闘に立って、ヴィスとセーラを誘導する。
「あ、アティーラ、そっちじゃない。道間違ってるぞ」
「たたた、たまたま間違っちゃっただけよっ! 私についてきて! さあ、くてくてを取り返しにーー」
以下略で同じことを繰り返しながら、アティーラを戦闘に立たせて進んでいく。途中、敵と思わしきものが出てきたが、そんなものはセーラやヴィスの敵ではない。でも先頭に立っているアティーラはそうでもない。彼女は賭博の女神であるため、戦う力なんて持っていなかった。いたずらされて、悲鳴を上げて、ヴィスとセーラに助けられる。そしてヴィスたちに感謝をし、先頭を歩いて前へと進む。はたから見ると悪い教育でもしているかのようだった。
旅は割と順調だったが、シュプレッツ砦付近に近づくにつれて様子が変わってくる。明るいはずなのに暗く感じてしまうほどの生い茂った木々や、人の手がいつから入っていないのか分からないほどに雑草などが生えまくっていた。
風がなびくたびに、雑草が揺れる音がする。揺れる音に合わせて、何ものかが雑草を踏みつけながら近づいてくる気配があった。
でも姿が見えず、得体のしれない奇妙な不気味な雰囲気を漂わせる。
そんな場所を元気よく歌いながら爛々と進んでいくアティーラは、能天気なのか、馬鹿なのか、それともメンタルがとても強いのだろう。
「ぐへぇ! 何かぶつかった、何かぶつかったんですけどっ! 痛い! めっちゃ痛い……。え、なににぶつかったの?」
アティーラは馬鹿みたいな声を上げて辺りを見回したが、何も見えなかった。そしてまた、風が吹く。揺れる草花の音に紛れながら、がさ、がさ、と静かに這い寄る不気味な音が聞こえた。
ようやく変な音が聞こえるということに気が付いたアティーラは、顔を青くさせる。突然現れた未知なる存在に恐怖した。もはや名状しがたに何かが坦々とアティーラを狙っているようにさえ思えてくる。
恐怖がすぐそこまで出てきたアティーラは、その恐怖を紛らわせるためか「ヴィスぅ~」と弱弱しく呟きながら後ろを振り返る。
でもそこにはヴィスたちがいなかった。
一人取り残されたと思ったアティーラはその場に座り込む。
「ちょっと、なんでいないの! なんでいないのよっ! ここどこ、うわああああん」
子供っぽくその場で大泣きした。もう限界だったのだ。別に体力的なところは問題ないが、じわりじわりと這い寄ってくる得体のしれない何かに対しての恐怖した心が精神を疲弊させた。
ちなみにヴィスとセーラはと言うと、アティーラからちょうど死角になりそうな位置に潜んでアティーラを観察していた。恐怖で泣く女の子を隠れて見守る、なんとも外道である。
「あの~師匠、いいんですか? なんかに襲われていますけど」
「ああ、これでいいんだよ」
そういうヴィスの近くでも、風に揺れてなびく草花の音に隠れて、静かに近づく音がした。そして……。
「よっと。なんだニャルバルーンかよ」
「あ、あの? 師匠? 突然なにして……え? いつの間に魔物を掴んでいるんですか! その魔物なんですか?」
「ああ、これはニャルバルーンって言ってな、周囲の音に溶け込みながらゆっくりと近づいて、獲物を攻撃する風船だ。這い寄る風船なんて異名を持っていて、恐怖心で人をダメにして新人兵士を引退に追い込む、初心者殺しと呼ばれる魔物の1体だな」
ちなみにアティーラを襲っているのも、このニャルバルーンである。風船なので大した攻撃力は持っていないが、じわりじわりと這い寄る感じがなんとも言えない恐怖を与えていた。そして恐怖心が高まる度に、アティーラは騒いで目立つようになっていった。
これだけ騒げばアティーラだけ敵に見つかることだろう。おそらくヴィスはそれを狙っている。
「うわぁぁぁん、ヴィジュぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
正しく名前すら言えなくなったアティーラはその場で座り込み、子供みたいに大粒の涙を流して泣き始めた。完全に迷子の子供である。
そんな子供アティーラに影がかかる。アティーラはゆっくりと顔をあげ、静かに近づいて来たその人物に気が付いた。
「あらあらお嬢さん。ここは危険ですよ」
その人物は、メイドアームと言う無駄にかっこいい武器を使ってヴィスからくてくてを奪い去ったメ・イドだった。
「なんでこんなところに迷子がいるのか分からないけど、捨て子かしら。それにしては随分と大きいような。まあいいわ。お嬢さん。私が連れて行ってあげるからね。もう怖くないよ」
アティーラはコクリと頷き、メ・イドの手を握った。
「いまだセーラっ! 突っ込むぞ」
「え、あ、はいっ! 師匠!」
ヴィスとセーラは躊躇なくメ・イドのいる場所に突撃した。ヴィスはアティーラに向かって「その手を絶対に離すんじゃねぇ」と叫ぶ。アティーラがその言葉の意味をちゃんと理解したのかは分からないが、「うわぁ! ヴィスぅ」と喜びながら、メ・イドの手を強く握った。それはそれは嬉しそうだが、メ・イドとしては、ふざけんなと思う展開である。
「ちょ、不意打ちとは卑怯な! 離せ……ぶへぇら」
「うるせぇ盗人。てめぇにはお似合いの末路だよ」
ヴィスの拳が顔にめり込み、その勢いで地面を転げまわるメ・イド。木々を三本ほどなぎ倒し、壁に尻だけ出す感じにめり込んで止まった。
「あ、やべぇ。やり過ぎた……」
「どうしたのですか師匠?」
「あいつに仕返しするついでに、あのくそ爺の場所まで案内してもらおうかと思ったのに」
「あの状態じゃ…………駄目ですね」
と言っているが、ヴィスもセーラも特に気にしている様子はない。この中で一番酷い目に遭っているのは、アティーラである。メ・イドの手を掴んでいたせいで、一緒に吹き飛んで、頭をぶつけたのだ。それでも痛いと泣くだけで済むあたり、女神とはかなり丈夫にできているらしい。
「いきなりいなくなって、突然吹き飛ばすってひどいじゃない」
「まあでも、お前があいつを止めてくれたおかげであっさりと倒すことが出来た。ありがとな」
「え、あ、う……そんな素直にお礼言われると何も言い返せないじゃない」
ヴィスがお礼を言ったのにも、何かしらの理由があるのだろう。アティーラに見えない位置でかなりあくどい笑みを浮かべていた。きっと適当なことを言ってアティーラを持ち上げて騙すに違いない。案の定、ヴィスは「さて」とにんまりとした笑みを浮かべ、ヴィスはあるものを取り出した。
「うぅ、師匠……何ですかそれ?」
「うわあああん、鼻が、鼻がぁぁぁぁぁ」
セーラは嫌な顔をし、アティーラは地面をのた打ち回る。ヴィスがどっからどうやって取り出したのかまでは分からないが、取り出したものは乙女の尊厳を地に貶めるような、なんとも言えない名状しがたいにおいを放っていた。いや、乙女だけでなく人としての尊厳すら地に落ちそうだ。
「これは、まあとっておきのお仕置き道具とでも思ってくれ」
ヴィスはいきなり吹き飛ばされて意識がもうろうとしているメ・イドに近づいて縛り上げた。意識を失っている女性を縛り上げるという何ともゲスのやりそうなことだが、ヴィスは一味違う。それにヴィスがやりたいのは、そこら辺にいるような犯罪者的なことではなく、くてくてを奪われてイラっとしたので仕返しがしたいだけなのだ。
だからヴィスは、縛ったメ・イドの口の中にあの名状しがたいにおいを放つやばいものを突っ込んで吐き出さないように口を縛り上げた。
「んぐううううううおげぇぇええええええええええ」
「あはははははは、ざまぁ見ろっ! 俺からくてくてを奪うからこうなるんだ」
「「うわぁ」」
ヴィスは高笑いしながら、苦しむメ・イドを見下ろした。メ・イドは縛られているせいで身動きすら取れず、逃げたくても逃げられない状態にとても苦しんでいた。
こんな状況にはアティーラも、そしてヴィスを崇拝する弟子のセーラも引いていた。まあそれだけ名状しがたいにおいを放つアレがやばかったのだろう。
「うし、お仕置きも完了したし、コイツがいるってことはここに奴が絶対にいるってことだ。セーラ、後ついでにアティーラっ。くてくてを取り戻すぞっ」
「はいです師匠っ!」
「ちょ、わかったから引っ張らないでよ。ちょっと待ってよぉぉぉぉ」
アティーラの扱いは相変わらずだが、とうとう敵のアジトを見つけたヴィスたち。中ではどんなことが待っているのやら。
なぜかアティーラが戦闘に立って、ヴィスとセーラを誘導する。
「あ、アティーラ、そっちじゃない。道間違ってるぞ」
「たたた、たまたま間違っちゃっただけよっ! 私についてきて! さあ、くてくてを取り返しにーー」
以下略で同じことを繰り返しながら、アティーラを戦闘に立たせて進んでいく。途中、敵と思わしきものが出てきたが、そんなものはセーラやヴィスの敵ではない。でも先頭に立っているアティーラはそうでもない。彼女は賭博の女神であるため、戦う力なんて持っていなかった。いたずらされて、悲鳴を上げて、ヴィスとセーラに助けられる。そしてヴィスたちに感謝をし、先頭を歩いて前へと進む。はたから見ると悪い教育でもしているかのようだった。
旅は割と順調だったが、シュプレッツ砦付近に近づくにつれて様子が変わってくる。明るいはずなのに暗く感じてしまうほどの生い茂った木々や、人の手がいつから入っていないのか分からないほどに雑草などが生えまくっていた。
風がなびくたびに、雑草が揺れる音がする。揺れる音に合わせて、何ものかが雑草を踏みつけながら近づいてくる気配があった。
でも姿が見えず、得体のしれない奇妙な不気味な雰囲気を漂わせる。
そんな場所を元気よく歌いながら爛々と進んでいくアティーラは、能天気なのか、馬鹿なのか、それともメンタルがとても強いのだろう。
「ぐへぇ! 何かぶつかった、何かぶつかったんですけどっ! 痛い! めっちゃ痛い……。え、なににぶつかったの?」
アティーラは馬鹿みたいな声を上げて辺りを見回したが、何も見えなかった。そしてまた、風が吹く。揺れる草花の音に紛れながら、がさ、がさ、と静かに這い寄る不気味な音が聞こえた。
ようやく変な音が聞こえるということに気が付いたアティーラは、顔を青くさせる。突然現れた未知なる存在に恐怖した。もはや名状しがたに何かが坦々とアティーラを狙っているようにさえ思えてくる。
恐怖がすぐそこまで出てきたアティーラは、その恐怖を紛らわせるためか「ヴィスぅ~」と弱弱しく呟きながら後ろを振り返る。
でもそこにはヴィスたちがいなかった。
一人取り残されたと思ったアティーラはその場に座り込む。
「ちょっと、なんでいないの! なんでいないのよっ! ここどこ、うわああああん」
子供っぽくその場で大泣きした。もう限界だったのだ。別に体力的なところは問題ないが、じわりじわりと這い寄ってくる得体のしれない何かに対しての恐怖した心が精神を疲弊させた。
ちなみにヴィスとセーラはと言うと、アティーラからちょうど死角になりそうな位置に潜んでアティーラを観察していた。恐怖で泣く女の子を隠れて見守る、なんとも外道である。
「あの~師匠、いいんですか? なんかに襲われていますけど」
「ああ、これでいいんだよ」
そういうヴィスの近くでも、風に揺れてなびく草花の音に隠れて、静かに近づく音がした。そして……。
「よっと。なんだニャルバルーンかよ」
「あ、あの? 師匠? 突然なにして……え? いつの間に魔物を掴んでいるんですか! その魔物なんですか?」
「ああ、これはニャルバルーンって言ってな、周囲の音に溶け込みながらゆっくりと近づいて、獲物を攻撃する風船だ。這い寄る風船なんて異名を持っていて、恐怖心で人をダメにして新人兵士を引退に追い込む、初心者殺しと呼ばれる魔物の1体だな」
ちなみにアティーラを襲っているのも、このニャルバルーンである。風船なので大した攻撃力は持っていないが、じわりじわりと這い寄る感じがなんとも言えない恐怖を与えていた。そして恐怖心が高まる度に、アティーラは騒いで目立つようになっていった。
これだけ騒げばアティーラだけ敵に見つかることだろう。おそらくヴィスはそれを狙っている。
「うわぁぁぁん、ヴィジュぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
正しく名前すら言えなくなったアティーラはその場で座り込み、子供みたいに大粒の涙を流して泣き始めた。完全に迷子の子供である。
そんな子供アティーラに影がかかる。アティーラはゆっくりと顔をあげ、静かに近づいて来たその人物に気が付いた。
「あらあらお嬢さん。ここは危険ですよ」
その人物は、メイドアームと言う無駄にかっこいい武器を使ってヴィスからくてくてを奪い去ったメ・イドだった。
「なんでこんなところに迷子がいるのか分からないけど、捨て子かしら。それにしては随分と大きいような。まあいいわ。お嬢さん。私が連れて行ってあげるからね。もう怖くないよ」
アティーラはコクリと頷き、メ・イドの手を握った。
「いまだセーラっ! 突っ込むぞ」
「え、あ、はいっ! 師匠!」
ヴィスとセーラは躊躇なくメ・イドのいる場所に突撃した。ヴィスはアティーラに向かって「その手を絶対に離すんじゃねぇ」と叫ぶ。アティーラがその言葉の意味をちゃんと理解したのかは分からないが、「うわぁ! ヴィスぅ」と喜びながら、メ・イドの手を強く握った。それはそれは嬉しそうだが、メ・イドとしては、ふざけんなと思う展開である。
「ちょ、不意打ちとは卑怯な! 離せ……ぶへぇら」
「うるせぇ盗人。てめぇにはお似合いの末路だよ」
ヴィスの拳が顔にめり込み、その勢いで地面を転げまわるメ・イド。木々を三本ほどなぎ倒し、壁に尻だけ出す感じにめり込んで止まった。
「あ、やべぇ。やり過ぎた……」
「どうしたのですか師匠?」
「あいつに仕返しするついでに、あのくそ爺の場所まで案内してもらおうかと思ったのに」
「あの状態じゃ…………駄目ですね」
と言っているが、ヴィスもセーラも特に気にしている様子はない。この中で一番酷い目に遭っているのは、アティーラである。メ・イドの手を掴んでいたせいで、一緒に吹き飛んで、頭をぶつけたのだ。それでも痛いと泣くだけで済むあたり、女神とはかなり丈夫にできているらしい。
「いきなりいなくなって、突然吹き飛ばすってひどいじゃない」
「まあでも、お前があいつを止めてくれたおかげであっさりと倒すことが出来た。ありがとな」
「え、あ、う……そんな素直にお礼言われると何も言い返せないじゃない」
ヴィスがお礼を言ったのにも、何かしらの理由があるのだろう。アティーラに見えない位置でかなりあくどい笑みを浮かべていた。きっと適当なことを言ってアティーラを持ち上げて騙すに違いない。案の定、ヴィスは「さて」とにんまりとした笑みを浮かべ、ヴィスはあるものを取り出した。
「うぅ、師匠……何ですかそれ?」
「うわあああん、鼻が、鼻がぁぁぁぁぁ」
セーラは嫌な顔をし、アティーラは地面をのた打ち回る。ヴィスがどっからどうやって取り出したのかまでは分からないが、取り出したものは乙女の尊厳を地に貶めるような、なんとも言えない名状しがたいにおいを放っていた。いや、乙女だけでなく人としての尊厳すら地に落ちそうだ。
「これは、まあとっておきのお仕置き道具とでも思ってくれ」
ヴィスはいきなり吹き飛ばされて意識がもうろうとしているメ・イドに近づいて縛り上げた。意識を失っている女性を縛り上げるという何ともゲスのやりそうなことだが、ヴィスは一味違う。それにヴィスがやりたいのは、そこら辺にいるような犯罪者的なことではなく、くてくてを奪われてイラっとしたので仕返しがしたいだけなのだ。
だからヴィスは、縛ったメ・イドの口の中にあの名状しがたいにおいを放つやばいものを突っ込んで吐き出さないように口を縛り上げた。
「んぐううううううおげぇぇええええええええええ」
「あはははははは、ざまぁ見ろっ! 俺からくてくてを奪うからこうなるんだ」
「「うわぁ」」
ヴィスは高笑いしながら、苦しむメ・イドを見下ろした。メ・イドは縛られているせいで身動きすら取れず、逃げたくても逃げられない状態にとても苦しんでいた。
こんな状況にはアティーラも、そしてヴィスを崇拝する弟子のセーラも引いていた。まあそれだけ名状しがたいにおいを放つアレがやばかったのだろう。
「うし、お仕置きも完了したし、コイツがいるってことはここに奴が絶対にいるってことだ。セーラ、後ついでにアティーラっ。くてくてを取り戻すぞっ」
「はいです師匠っ!」
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