30 / 35
7つのくてくてと放浪の賢者
放浪の賢者、行き着く先は……_1
しおりを挟む
まるで彷徨う何かが出てきそうな、不気味な雰囲気を放つシュプレッツ砦。それを前にしてヴィスたちは動きを止めてしまった。
それがこの雰囲気に飲み込まれて恐怖してしまったからではない。
確かに、シュプレッツ砦の廃墟っぷりはものすごいものがあるが、別の見方をすれば、歴史的な価値ありそうな、威厳のある雰囲気もあるように見える。
そんなシュプレッツ砦を目の前に、ヴィスたちが恐怖するわけがなかった。
アティーラはちょっと別かもしれないが、ヴィスとセーラにとってもへっちゃらなことだろう。
ヴィスたちが止まってしまった理由な別にあった。
「これ、どっから入ればいいんだ」
入口となる部分が完全にふさがれていた。最初っから入り口がない、という訳ではない。シュプレッツ砦には、入り口があったであろう痕跡があった。でも、その入り口も何か魔法的なものでふさがれたのか、完全に閉ざされて開けることも難しそうだ。ヴィスたちは頭を悩ませる。
「そういえば、この前見た時にじじいが空間移動みたいなことをしていたな。もしかして……あの空間転移的なことをしないと中に入れない的なことでもあるのか」
「そんなことがあったんですか! 師匠、どうしましょう」
「壊せばいいじゃない」
「「それだっ!」」
アティーラが当たり前のようにつぶやいた言葉に、ヴィスとセーラが称賛の声を上げる。褒められたアティーラはなんだか照れ臭そうに笑った。
セーラとヴィスの行動はあまり褒められたものでもないし、アティーラも、もうすこし女神としての自覚を持ってもらいたいところだ。歴史的建造物を壊すとは何事だろうか。
でもヴィスは基本的に目的を果たすためなら何でもやるタイプの男だ。ヴィスは腕をぐりぐりと大きく回した後、そっと拳を魔法的な何かでふさがれた入り口にそっと当てる。
「ふぅ~~~~~~~~~~、おりゃぁ!」
気の抜けた掛け声とともに、ゆっくりと腕を引いた。なのになぜか大きな衝撃音と共に、入り口をふさいでいた魔法的な何かに罅が広がり、瓦解した。
「よし、入り口は開いたっ! 行くぞ」
「ちょちょちょ、ちょっと待ってくださいっ! 師匠! 今の何ですかっ! どうやるんですか、こうですか? こうですか!」
「ぐほぉ、痛い、ちょ、やめて、セーラ、ちょっとやめてよっ!」
アティーラに拳を当てて動きを真似するセーラの目はとても輝いていた。その目は世界を救う勇者の冒険劇を見た後の男の子のようだった。
可哀そうなことに、巻き込まれたアティーラは涙目になっているが、そっとセーラから渡される少量のお金を受け取ると、殴られているのにとてもいい笑顔になった。
借金返済の為になんでもする。アティーラはそれほどピンチなのである。
まあ、この世界に殴られ屋なんてものはないので、アティーラが初めての開業者なのかもしれないが……。
そんな名誉があるとは知らず、アティーラはだらしなく笑う。笑いながら殴られるというかなりシュールな状況だ。
いつもなら気にしないヴィスも、この時ばかりは注意した。
「お前ら、もうちょっと気を張れ。この強大な気配を感じられないのかよ。もうすぐ最終決戦だというのによ」
「むむ、なるほど師匠。これは確かにすごい気ですね。いいや、魔力か……」
「え、ええ? どういうこと? 私は何にも感じられないんだけど」
アティーラのみ困惑していた。ヴィスとセーラは大きなため息を吐く。説明するのも無駄だと、視線で会話した後、ヴィスはアティーラに「ついてこい」と投げやり的に言った。
「ちょっとどういうことよ?」
「馬鹿野郎少し静かにしろよ。敵がすぐそこにいるんだよ」
「敵? 敵ってどういうこと。ちゃんと説明しぅう」
ヴィスはアティーラの口を手で押さえ、壁に押さえつけた。
「だからもう少し声を落とせって言ってんだよ借金女神。お前この状況分からないの? もうすぐ敵が現れて、くてくて争奪戦が始まるんだよ。くてくてを使って願いを叶えられるかどうかがかかっているんだ。お前も金が欲しいなら真面目にやれ。いいな」
ヴィスさんマジ怒りである。本気を出していなかったとはいえ、あのヴィスを簡単にあしらえるほどの実力者だ。今回の敵は油断できる相手じゃない。それが理解できないアティーラだったが、これ以上ヴィスを怒らせるとまずいと思ったのだろう。こくこくと頷き、ヴィスの言うことに従うことにしたようだ。
砦の中は薄暗く、埃が溜まっているような、悪い空気がした。セーラとアティーラは、顔をしかめて、口元を手で覆う。そんな場所にいても平然としているヴィスの姿は、なんだか頼もしいようにも見えて、セーラとアティーラの中でのヴィスの好感度がぐんぐん上がった。
進んでいくと、壁の中で何かが走っているような音が聞こえて来た。きっと壁の中にネズミでもいるのだろう。とっとっと、と走る音は、一つ二つではない。ある程度のネズミの群れがいるということは、聞こえてくる音で分かった。
ヴィスは少しだけ警戒を高める。屑野郎ではあるが、ヴィスはそこそこ名の知れた戦士だ。敵の陣地にいて、異様な音が聞こえてくればそりゃ警戒もするだろう。
ただ、温室育ちで人をとにかく殴りたいだけのセーラや、賭博が人生と語るアティーラはそうでもない。
不穏な音というものは、人に恐怖心を与える。それが現在ヴィスたちがいるような気味の悪い廃砦ならなおさらのことだろう。
いつもはいがみ合うセーラとアティーラだったが、この時ばかりは、互いに手を取り合い、身を寄せ合って、恐怖に体を縮ませながらゆっくりとヴィスの後をついていく。
「そんな怖がることなんてない。ここいらに現れる敵なんてこんなやつだけだ」
ヴィスが指差す方向にいる場所には、背徳的で冒涜的な姿をした、なんというか時間のたった血のように赤黒いゼリー状の何かに目のようなものがびっしりとついていて、当たりをぎょろぎょろと見回しながら体を引きずって進む、SAN値がゴリゴリと削られそうな生物がそこにいた。
「「何あれ気持ち悪いっ」」
この時ばかりはセーラとアティーラの気持ちが一致した。あの外見は、特に女性が嫌いそうな姿をしている。ぎょろぎょろと動くその視線が常に嘗め回すような、いやもしかしたらあの生物的には知的好奇心からしっかりと物事を観察しよとしているだけなのかもしれないが、それでも他者、特に女性が見たら嫌悪感を感じるだろう、不愉快で気持ちの悪い動きをしていたことには間違いない。
そんな生物を前にしても平然としているヴィスは、ある意味で凄い存在なのだろう。
「あれは……俺の知らない生物だな。何だアレ? とりあえず……殴るか?」
「お願いです師匠、あれに直接触れないでください。なんというか、師匠が汚されてしまうような気がするんです。あわわわわ、ダメ、ダメなんですよぅ」
涙目でセーラがヴィスにしがみついた。ここまで怯えるセーラを始めてみたビスが、大きくため息をはいた。ちなみにしがみついているのはセーラだけじゃない。アティーラもヴィスの首にしがみついている。ヴィスは屑男だがかなり名の知れた戦士だ。だからアティーラが首にしがみついたぐらいでどうのこうのなるわけではないが、通常の人なら首が閉まって大変なことになっていただろう。
「分かったよ。ったくもう」
そう言うと、ヴィスはどこからともなく剣を取り出した。
セーラとアティーラも、いつヴィスが剣を取り出したのか分からず、驚いた表情を浮かべる。
それに、ヴィスが持っている剣は市販で売られているような、そんな安っぽいものではなかった。見たものを魅了するほど美しく、吸い込まれそうなほど透き通っていて、神々しささえ感じられるほどの剣だった。
ヴィスが剣を軽く振るうと、赤黒い謎の生き物ごと、砦の壁を切り裂いた。
「おっと、あぶねえ。力加減間違えるところだった」
切ったはずなのに、敵は一瞬にして跡形もなく消え去る。がらがらとおとをたてて崩れる壁から、外の明かりが入って来て、薄暗くて気味の悪かった室内を照らした。
その明かりが、まるでヴィスたちを導いているかのように真っすぐ続いている。こうなったのは多分偶然だろう。だが、偶然だったとしても、ボスがいることに変わりはなかった。
照らされた明かりの奥、最終地点でほくそ笑む一人のご老人。
「ほっほっほっほ、よく来たのう、ご客人たち」
かつて賢者と呼ばれたとこの慣れの果てのような、黒く濁った眼をした男、放浪の賢者フェリズがそこにいた。
それがこの雰囲気に飲み込まれて恐怖してしまったからではない。
確かに、シュプレッツ砦の廃墟っぷりはものすごいものがあるが、別の見方をすれば、歴史的な価値ありそうな、威厳のある雰囲気もあるように見える。
そんなシュプレッツ砦を目の前に、ヴィスたちが恐怖するわけがなかった。
アティーラはちょっと別かもしれないが、ヴィスとセーラにとってもへっちゃらなことだろう。
ヴィスたちが止まってしまった理由な別にあった。
「これ、どっから入ればいいんだ」
入口となる部分が完全にふさがれていた。最初っから入り口がない、という訳ではない。シュプレッツ砦には、入り口があったであろう痕跡があった。でも、その入り口も何か魔法的なものでふさがれたのか、完全に閉ざされて開けることも難しそうだ。ヴィスたちは頭を悩ませる。
「そういえば、この前見た時にじじいが空間移動みたいなことをしていたな。もしかして……あの空間転移的なことをしないと中に入れない的なことでもあるのか」
「そんなことがあったんですか! 師匠、どうしましょう」
「壊せばいいじゃない」
「「それだっ!」」
アティーラが当たり前のようにつぶやいた言葉に、ヴィスとセーラが称賛の声を上げる。褒められたアティーラはなんだか照れ臭そうに笑った。
セーラとヴィスの行動はあまり褒められたものでもないし、アティーラも、もうすこし女神としての自覚を持ってもらいたいところだ。歴史的建造物を壊すとは何事だろうか。
でもヴィスは基本的に目的を果たすためなら何でもやるタイプの男だ。ヴィスは腕をぐりぐりと大きく回した後、そっと拳を魔法的な何かでふさがれた入り口にそっと当てる。
「ふぅ~~~~~~~~~~、おりゃぁ!」
気の抜けた掛け声とともに、ゆっくりと腕を引いた。なのになぜか大きな衝撃音と共に、入り口をふさいでいた魔法的な何かに罅が広がり、瓦解した。
「よし、入り口は開いたっ! 行くぞ」
「ちょちょちょ、ちょっと待ってくださいっ! 師匠! 今の何ですかっ! どうやるんですか、こうですか? こうですか!」
「ぐほぉ、痛い、ちょ、やめて、セーラ、ちょっとやめてよっ!」
アティーラに拳を当てて動きを真似するセーラの目はとても輝いていた。その目は世界を救う勇者の冒険劇を見た後の男の子のようだった。
可哀そうなことに、巻き込まれたアティーラは涙目になっているが、そっとセーラから渡される少量のお金を受け取ると、殴られているのにとてもいい笑顔になった。
借金返済の為になんでもする。アティーラはそれほどピンチなのである。
まあ、この世界に殴られ屋なんてものはないので、アティーラが初めての開業者なのかもしれないが……。
そんな名誉があるとは知らず、アティーラはだらしなく笑う。笑いながら殴られるというかなりシュールな状況だ。
いつもなら気にしないヴィスも、この時ばかりは注意した。
「お前ら、もうちょっと気を張れ。この強大な気配を感じられないのかよ。もうすぐ最終決戦だというのによ」
「むむ、なるほど師匠。これは確かにすごい気ですね。いいや、魔力か……」
「え、ええ? どういうこと? 私は何にも感じられないんだけど」
アティーラのみ困惑していた。ヴィスとセーラは大きなため息を吐く。説明するのも無駄だと、視線で会話した後、ヴィスはアティーラに「ついてこい」と投げやり的に言った。
「ちょっとどういうことよ?」
「馬鹿野郎少し静かにしろよ。敵がすぐそこにいるんだよ」
「敵? 敵ってどういうこと。ちゃんと説明しぅう」
ヴィスはアティーラの口を手で押さえ、壁に押さえつけた。
「だからもう少し声を落とせって言ってんだよ借金女神。お前この状況分からないの? もうすぐ敵が現れて、くてくて争奪戦が始まるんだよ。くてくてを使って願いを叶えられるかどうかがかかっているんだ。お前も金が欲しいなら真面目にやれ。いいな」
ヴィスさんマジ怒りである。本気を出していなかったとはいえ、あのヴィスを簡単にあしらえるほどの実力者だ。今回の敵は油断できる相手じゃない。それが理解できないアティーラだったが、これ以上ヴィスを怒らせるとまずいと思ったのだろう。こくこくと頷き、ヴィスの言うことに従うことにしたようだ。
砦の中は薄暗く、埃が溜まっているような、悪い空気がした。セーラとアティーラは、顔をしかめて、口元を手で覆う。そんな場所にいても平然としているヴィスの姿は、なんだか頼もしいようにも見えて、セーラとアティーラの中でのヴィスの好感度がぐんぐん上がった。
進んでいくと、壁の中で何かが走っているような音が聞こえて来た。きっと壁の中にネズミでもいるのだろう。とっとっと、と走る音は、一つ二つではない。ある程度のネズミの群れがいるということは、聞こえてくる音で分かった。
ヴィスは少しだけ警戒を高める。屑野郎ではあるが、ヴィスはそこそこ名の知れた戦士だ。敵の陣地にいて、異様な音が聞こえてくればそりゃ警戒もするだろう。
ただ、温室育ちで人をとにかく殴りたいだけのセーラや、賭博が人生と語るアティーラはそうでもない。
不穏な音というものは、人に恐怖心を与える。それが現在ヴィスたちがいるような気味の悪い廃砦ならなおさらのことだろう。
いつもはいがみ合うセーラとアティーラだったが、この時ばかりは、互いに手を取り合い、身を寄せ合って、恐怖に体を縮ませながらゆっくりとヴィスの後をついていく。
「そんな怖がることなんてない。ここいらに現れる敵なんてこんなやつだけだ」
ヴィスが指差す方向にいる場所には、背徳的で冒涜的な姿をした、なんというか時間のたった血のように赤黒いゼリー状の何かに目のようなものがびっしりとついていて、当たりをぎょろぎょろと見回しながら体を引きずって進む、SAN値がゴリゴリと削られそうな生物がそこにいた。
「「何あれ気持ち悪いっ」」
この時ばかりはセーラとアティーラの気持ちが一致した。あの外見は、特に女性が嫌いそうな姿をしている。ぎょろぎょろと動くその視線が常に嘗め回すような、いやもしかしたらあの生物的には知的好奇心からしっかりと物事を観察しよとしているだけなのかもしれないが、それでも他者、特に女性が見たら嫌悪感を感じるだろう、不愉快で気持ちの悪い動きをしていたことには間違いない。
そんな生物を前にしても平然としているヴィスは、ある意味で凄い存在なのだろう。
「あれは……俺の知らない生物だな。何だアレ? とりあえず……殴るか?」
「お願いです師匠、あれに直接触れないでください。なんというか、師匠が汚されてしまうような気がするんです。あわわわわ、ダメ、ダメなんですよぅ」
涙目でセーラがヴィスにしがみついた。ここまで怯えるセーラを始めてみたビスが、大きくため息をはいた。ちなみにしがみついているのはセーラだけじゃない。アティーラもヴィスの首にしがみついている。ヴィスは屑男だがかなり名の知れた戦士だ。だからアティーラが首にしがみついたぐらいでどうのこうのなるわけではないが、通常の人なら首が閉まって大変なことになっていただろう。
「分かったよ。ったくもう」
そう言うと、ヴィスはどこからともなく剣を取り出した。
セーラとアティーラも、いつヴィスが剣を取り出したのか分からず、驚いた表情を浮かべる。
それに、ヴィスが持っている剣は市販で売られているような、そんな安っぽいものではなかった。見たものを魅了するほど美しく、吸い込まれそうなほど透き通っていて、神々しささえ感じられるほどの剣だった。
ヴィスが剣を軽く振るうと、赤黒い謎の生き物ごと、砦の壁を切り裂いた。
「おっと、あぶねえ。力加減間違えるところだった」
切ったはずなのに、敵は一瞬にして跡形もなく消え去る。がらがらとおとをたてて崩れる壁から、外の明かりが入って来て、薄暗くて気味の悪かった室内を照らした。
その明かりが、まるでヴィスたちを導いているかのように真っすぐ続いている。こうなったのは多分偶然だろう。だが、偶然だったとしても、ボスがいることに変わりはなかった。
照らされた明かりの奥、最終地点でほくそ笑む一人のご老人。
「ほっほっほっほ、よく来たのう、ご客人たち」
かつて賢者と呼ばれたとこの慣れの果てのような、黒く濁った眼をした男、放浪の賢者フェリズがそこにいた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる